4月20日一宮市立瀬部小学校での学び(柴山)

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 4月20日に、瀬部小学校へ学校訪問に伺わせていただきました。
まだ新年度が始まって2週間しか経っていない中、心地の良い「規律」と「落ち着き」の雰囲気が学校全体に溢れていました。今回は、玉置先生の助言などを通じて、授業で意識したいと思ったポイントをまとめさせていただきます。

【規律や落ち着きに関する学び】
〇机上から感じた落ち着き
 2時間の授業の中で、どのクラスでも児童が文房具を下に落とす場面に遭遇しなかったため、本当に驚きました。入学間もない1年生の児童も、全員筆箱の位置がそろっていたため、最初の数週間の指導で学級の様子が大きく変わることを学びました。

〇子ども同士の聴きあい
 聴者が発表者の方に身体を向けていることに加え、「何ページの何行目で…」と発表したとき、周りの子は自然とそのページを指で追っていました。発表内容にも注意を向けていることがわかったため、児童が授業の世界に入り込めていると感じました。

〇先生の声の大きさで、子どもの声の大きさは変わる
 落ち着きのある学級をつくるには、先生の声の質も関係していることを実感しました。瀬部小学校の先生はは声のトーンが低く、聴きやすい授業が多かったです。
 教育実習の授業で、私は声を張り上げていました。つられて児童も声を張り上げていたような気がします。声が大きくなくとも、意欲的に活動に取り組むことはできます。声の出し方にも注意したいと思いました。

〇発表者を児童同士で指名していた点
 子どもが自発的に次の発表者を指名していき、先生は活動を子どもに任せている場面がありました。学級内での規律、落ち着きがあるからこそできることなのだと思いました。

【授業づくりの点での学び】
〇自己選択の場面を増やす
 問題の解き方は人それぞれ違います。算数の時間には、ア、イ、どちらの角度を測っても解ける問題で、測る角を子どもに選ばせていました。どちらを選んでもよい場面で自己選択を増やすことは、人と違う意見でも発表しやすい雰囲気をつくっていけると思います。
 算数では、問題に対しての見方、考え方の共有も特に大切にしたいと思いました。

〇正しい数の概念をつくるために(算数)
 全国の小学1年生には、「ゾウが三頭、ありが三匹。どちらが多いか。」の問いを間違える児童がいると聞き、驚きました。数の概念は、どの学年でも必須な力です。特に、低学年などでは、数字と合わせて、様々な事物やブロックなどの具体物を用いて、学習を何度も繰り返していきたいです。

〇言葉の感度を上げる(国語)
 「探検」の意味を、授業の冒頭で問いていた授業がありました。一見、知っていそうな言葉の意味を対話の中で深めていくことで、言葉を大切にする雰囲気を学級内に作っていきたいです。

 同じ学年でも、学校や学級によって様子が全然違うことを身に染みて実感しました。学校訪問で力に溢れた現場の雰囲気を味わうと、やる気が湧いてきます。瀬部小学校の皆様、玉置先生、EDUCOの原澤さん、本当にありがとうございました。私もよい先生になれるよう頑張ります。(柴山)

※ 写真は一宮市立瀬部小学校から(玉置)
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