6月17日教師力アップセミナー(佐々木昭弘先生)での学び(新谷、伊藤、石上)

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 こんにちは、8期生の新谷です。今日は教師力アップセミナーでした。

 今回のセミナーでは、講師の佐々木昭弘先生が理科の授業の基礎基本と、主体的対話的で深い学びの視点に立った授業改善についてのお話をしてくださりました。理科の授業は私自身実習で行ったのですが、実験器具についての扱いや、理科での子どもの主体性に繋がる導入など、難しくて考えきれませんでした。しかし、今回のお話でもう1回理科の授業をやってみたいと思いました。今回は、主に3点の学びについて書かせていただきます。

 1点目は、教師が視点を持つことです。実験において、子どもに好きなように対話させて良いと言っておられましたが、話させるに当たって、教師が、子ども同士の対話の中で、どんな話が大切かということを視点を持っていると、子どもの話が自然と聞こえてくるということを学びました。

 確かに、自分が意図した話をしていたら子どもが賑わいながら話していても聞こえてくると思ったので、教材研究の段階で、自分が学びに向けたい視点というのを確かに持っていることが大切だと思いました。子どもを意図的指名できたり、子どもの発言で大切な所を聞き逃さなくなるということも学びました。また、このことを「選択的注意」と言うことも学びました。

 2点目は、板書の工夫についてです。佐々木先生は理科の板書の中で、最初に日付と天気と気温と月の満ち欠けを書いていました。なぜ書いているんだろうと思ったのですが、これを毎回の授業で書いていくと、自然と気温と季節の関係も分かり、天気図や月の満ち欠けの動きも覚えられるという理由でした。中学校に入ってからも月や天気の学習に対して抵抗無く入ることができ、とても良いなと思いました。例えば国語だったら、6月を神無月と別名で書いたりするのにも応用できて、子どもの教養を自然と増やすことができる取り組みで、私も実践したいと思いました。

 また、子どもにマグネットシールを貼らせる項目として、「絶対」「たぶん」「ひょっとしたら」という項目を提示するとよいという話がありました。この項目を作ることで、「絶対」という子どもなら、自信があるということだよね?と聞くことが出来たり、「ひょっとしたら」という子どもには、何が不安なのかを聞くことができたり、子どもが問いに対してどんな思いをもっていたりするのかを視覚化できて、とてもいいなと思いました。

 3点目は理科の実験での準備片付けについてです。理科の実験で、教師が手伝わないということに驚きました。私だったら不安で何でもかんでも手を出してしまいそうです。しかし、そうではなく、使うものは探させ、実験道具を集めたら先生に見せてねとすることで、グループがさみだれ式に実験を始めることができ、教師が少しずつ分けて確実に確認ができることを学びました。また、実験の時間をずらすことで、先にできた人が黒板に書き、その黒板を見た、まだやっているグループの子どもが、黒板を見て、私たちの実験結果と違うと認識して、もう1回やろうと言う妥当性を持つ気持ちにも繋がることがわかりました。

 今回のセミナーでは、理科の細かい授業技術について多くの学びを得ることが出来ました。特に今日書かせていただいた3点については教師になってからまず意識してやっていきたいと思いました。今回もセミナーに参加させて頂き、ありがとうございました!(新谷)


 こんにちは!8期生の伊藤です。今回のセミナーでは、佐々木先生による「理科授業の基礎・基本」のお話を聞かせていただきました。

 講演の初めには、メニューが手元にありました。それは、佐々木先生の『これだけは身につけたい指導の技45』という書籍を参考にして作られているものでした。そのメニューは、授業準備、授業全般、アイテム活用・環境整備、困った場面の対応、授業研究とういように、項目ごとに分かれていました。私自身、理科の授業をしたことがないため、正直なところ全部のメニューについてお話を聞きたかったです(笑)しかし時間が限られている中で、とてもためになるお話を聞くことができましたので、その学びをこれから書いていきます。

 私が1番「なるほど」と思ったことは、授業の展開の仕方です。お話の中に、自分のノートにチューリップの絵を書いてみようという作業がありました。私は、なんでチューリップの絵を書くのだろうと疑問でした。しかし、このチューリップの絵を書き、みんなが書いた絵と比較することで、本当のチューリップはどんな花なのだろうと、興味がだんだん湧いてきました。チューリップは実際には、葉が3.4枚あり、葉は互い違いに咲いている事実を知りました。この事実を知り、「早く本物のチューリップをこの目で確かめたい!」という気持ちになりました。このように、チューリップの絵を書き、比較することは、今まで見えていなかったことが見られるため、子どもの興味や関心を高めます。私は、子どもの興味や関心を高める授業の展開の仕方として、すごくいいものだと思いました。

 佐々木先生、本日はとても貴重なお話をありがとうございました。佐々木先生のお話を受け、「早く理科の授業をしてみたい!」という気持ちになりました。そのときには、佐々木先生の授業の展開の仕方を参考にさせていただきます。また、私だけではなく、ゼミ生一同にとっても素敵な講演になりました。遠いところからお越しくださり、ありがとうございました。(伊藤)


 こんにちは。9期生の石上です。今回の教師力アップセミナーでは、佐々木先生をお招きし、理科授業の基礎・基本を教えていただきました。その中でも特に印象に残った2点について記事にしていきたいと思います。

・限られた時間で授業するために
 私は、導入で発問をしない!ということがとても印象的でした。いたずらに導入を拡散させないことによって、本当に考えさせたい所に時間を割くことができるのです。また、1から子どもたちに考えさせるのではなく、比較しやすい例を先に示し、結果を予想させ、別の予想をした友達の視点でどうしてそう考えたのかを考えさせることで、時間短縮になるだけでなく、様々な視点から事象を捉える力も養うことができるため、深い学びになると感じました。

・実験結果の予想
 セミナーではロウソクを使って燃え方を観察するという実験をしました。その中でも、長いろうそくと短いロウソクのどちらが先に消えるかという問いに対して子どもたちが実験結果を予想する場面が印象的でした。私が今まで受けてきた授業では、今回で例えると、長い方が先に消える・短い方が先に消える・両方同じタイミングで消えるの3択の中から予想するという方法がほとんどでした。しかし、佐々木先生は「絶対」「多分」「ひょっとして」を加えて、選択肢を9択にしていました。これは、自信家や多面的に考えているなど子どもたちの実態を把握する時にとても有効だと学びました。また、選択肢によって指名の順番を決めたり、不安に思う要素はどこか問うことが出来るので、考えをより深めることができると感じました。

 このセミナーを受けて、理科の授業だけにとどまらず、全ての教科で使える授業の技術を学ぶことができました。佐々木先生、運営の皆さん、この度は貴重な学びの機会をいただき、本当にありがとうございました!(石上)
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