不登校児童と関わって

 私が不登校児童Tくんとの関わりを通して学んだ、「子どもの内面を理解しようとする姿勢」の大切さについて紹介します。

 不登校児童Tくんは、学習会では友達とも仲良く遊び、「僕はゲームで生きていく」と話してくれるような子でした。そのため、当初私はTくんに対して元気な子という印象をもち、自ら進んで学校へは行かない子とも認識していました。

 しかし、関わりが長くなる中で、少しづつ自分の本心について話してくれるようになっていきました。ある日「学校には行けていないけど、自分を変えたいという気持ちは凄くあって、毎朝頑張って行こうとするけどお腹が痛くなってしまう」「寝ている時とゲームをしている時だけは、学校のことを考えなくていいから楽なんだ」と話してくれたことがありました。

 話を聞いて私は、元気なTくんがこのような悩みを抱え込んでいたこと、またここまで自分のことを捉え言語化していることにとても驚きました。Tくんとの関わりを通して、必ずしも自分が見ているその子の姿が、その子の全てではないということに気づくことができました。そのため、子どもと関わる際には「わかったつもり」にならず、「わかりたい」と内面を理解しようとし続ける姿勢の大切さをTくんから学びました。
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