4月9日 10期生 ゼミでの学び (松野)

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 こんにちは!玉置ゼミ10期生の松野です。今回は4月9日の第1回10期生ゼミでの学びを記事に書かせていただきます。

 今回は「いいです」「同じです」などのような反応や意思表示のハンドサインといった、ストックフレーズについて話し合いました。

 岐阜県の授業では、一人の子どもが発言の最後に「どうですか」と聞き、それに対して他の子どもたちは「いいです」と声を揃えて反応します。実際に私も岐阜県出身で小学生の頃はこのように反応していました。

 今考えてみると、大人の会議では、誰かが発言する度に声を揃えて「いいです」などとは言いません。そこで、なぜストックフレーズが始まったのかについて考えました。私たちは、周りの子どもたちが発表者の話を聞くため、発言したあとに無反応だと怖いから発言しやすい雰囲気をつくるため、全員が授業に参加するため、教師が子どもたちの理解を確かめるためではないかなどと考えました。

 しかし、「いいです」と反応するだけでは一人ひとりの子どもが自分の意見を考えることができず、自分の意見に気付くことができない、意見を考えようとしない子どもが増えてしまうと考えます。またハンドサインも同様に、全員が手を挙げると一人ひとりの子どもの意見を把握することができず、理解することができていない子どもがいたとしても気付かず、決まった子どもの意見だけで授業が進んでしまうと考えます。

 そのため、子どもたちが多くの力を身に付けることができるように、「だんだん大人に近づいているよね!大人は『いいです』と言わないからだんだん減らしていこう!」などと声を掛け、一人ひとりの子どもが自分の意見を持ち、考えを深め合うことができる授業をつくることが大切だと学びました。

 後半には、玉置先生が用意してくださった動画を見させていただきました。

 先生は挙手をした子ども全員を起立させ、指名し順番に発表してもらっていました。話し手は発言する際に教師ではなく仲間の方を向いて発表し、聞き手は話し手の方を見て聞いていました。子どもたちは仲間の発表を聴くと自然と「あぁ」と反応しており、感銘を受けました。また、順番に発言している途中で、立った子どもがいました。仲間の意見を聴き、考えを持ったのだと思います。

 前述の先生は「人を大切にする学級にしよう」と言い続けているそうです。係や当番活動、授業などすべての場面で人を大切にすることは重要であるため、相手の気持ちを考えられるようになり、思いやりの行動につながると考えます。また学級全員がお互いを大切にすることで、自分自身にも返ってくるような思いやりの溢れる温かい学級がつくられると思います。

 このように、一人ひとりが自分の意見を持ったり、仲間の意見を聴いて新たな考えを持ったりと考えを深めることができるような授業、人を大切にする学級をつくりたいと思います。そのために子どものモデルとなるようなことをしたり、できるようになったことを褒めて価値付けしたりすることを大切にしていきたいと思います。

 今後も10期生全員で様々なことについて話し合い、教師になる上で必要なことや教師になってからも生かしていくことができるような多くのことを玉置先生のもとで仲間と共に学んでいきたいと思います。(松野)
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