12月17日授業深掘りセミナーに参加して(森谷)

 授業深掘りセミナーに初めて参加しました。今回は、道徳と理科の模擬授業と授業の深掘りをしました。

 道徳の授業で一番印象に残ったことは、授業の終わり方です。資料の出典を伝え、「心があったかくなった?」という言葉で締めていました。私が今まで見たりやったりしていた終わり方は、「こういう価値が大切だから、みんなもこのような行動をしていこう」というような、ある意味教師の一方的な価値感の押し付けのようなものでした。しかし今回のようなあっさりした終わり方をして、子どもたちを余韻にひたらせ、そこからどう日々の行動につなげていくかは子どもに委ねるということも一つの方法であると思いました。

 理科の授業で一番印象に残ったことは、課題の言葉です。今回の課題は、「1秒間ふりこをつくって、つくるときのコツを説明しよう」でした。私は「コツ」という言葉に惹かれました。ただ単に1秒間ふりこを作るだけだと、まさに「活動あって学びなし」の状態になってしまいます。「コツ」という言葉を使うことによって、子どもは何に着目すればよいのか考えるようになる上に、自分たちの手でそのコツを見つけたいという意欲にもつながります。このように課題の言葉ひとつで子どもたちの意欲や活動に大きな影響があることを改めて学びました。

 理科の授業深掘りではグループごとに授業検討をしました。グループごとに話し合うことで意見が言いやすくなったり一つのことについて深く議論することができました。また、3+1授業検討法という3つのよかったことと1つの改善点を挙げる検討法で進めていきました。この方法により、話し合うことが自然と焦点化され、より深く、まとまりのある話し合いになったと思います。今後授業検討をするときには、取り入れたいと思いました。

 今回のセミナーで感動した言葉があります。それは、「心が動かないと頭は動かない」という言葉です。子どもたちの心が動くような仕掛けをいかに教師が作るかが授業づくりの鍵であると思いました。今回の学びを生かして、私も子どもの心が動くような授業ができるようにしたいです。(準ゼミ生 森谷)

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12月17日授業深掘りセミナーに参加して(百瀬)

 12月17日に授業深掘りセミナーに参加させていただきました。今回は、和田先生の道徳では生徒役として、野木森先生の理科ではじっくりと傍から観察させていただきました。

 道徳の授業を生徒役として受けてみてまず思ったことは、主人公はどうするか?ではなく、自然と自分ならどうするかな?と考えることができた授業であったということです。導入で「テスト前ってどんな気持ち?」と自分たちの気持ちを考えることから始まり、範読では語りかけるような生徒に迫るような読みと動きがあり、考えを書く時は円グラフを使って自分の考えを表すという、引き込まれるような流れがありました。

 深掘りの時に言われていた、子どもが意見を言う時に、「〇〇(主人公)は〜」ではなく、「私は〜」と言えることが良いと聞き、そうできるようにすることを道徳の授業をする際の一つの目標にしようと思いました。また、今回は意見をもつ時に、円グラフが使われていました。立場をはっきりと決めず、円グラフを使って、どちらかといえばこっち寄りの意見という思いをもつことで、他の人の意見を聞いた時に考えが変わりやすいし、自分と違う意見も受け入れやすいなと感じました。

 私は実習の時の道徳で、子どもに二択ではっきりと立場を決めさせて意見交流をさせる方法で展開しました。そのような考えしかもっていなかったからです。今回、また一つ授業の展開方法を学ぶことができました。

 理科の授業は傍から観察することで、先生の発問や生徒とのやりとりなどをじっくりと学ぶことができました。ストップウォッチの使い方、メモリの読み方、ふりこの周期の測り方など、説明だけではなく実際にやってみて分かり、興味や意欲のわく楽しい授業だなと思いました。

 課題が「1秒間ふりこをつくって、つくるときのコツを説明しよう」というもので、生徒は1秒間にしようと自然に考えて工夫をしていたと思います。道具を教師側から与えないことも考えを深めるポイントであり、子どもからアクションを起こす、まさに生徒主体であるなと思いました。

 「3+1授業検討法」では自分では考えなかった視点をもった他の方の意見を聞くことができ、考えさせられることでいっぱいでした。ある先生は、他教科や理科のその単元以外の単元とのつながりについて意見されていて、学んだことを生かすこと、教科書のつながりの大切さに気づきました。

 どちらの授業も、引き込まれ、自然と考えるような授業でした。実際に先生方の授業を見ることで、見る度に様々な展開方法や工夫、話し方など学ぶことがあります。これから教員になる上で知っているからこそ実践できることは多くあると思います。様々な新しい実践的な知識に出会える機会をいただけて、本当に嬉しく思っています。これからもいろんな先生方の授業をもっと見たいなと思った1日でした。ありがとうございました。(百瀬)
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愛知教育大学附属名古屋中学校でのGC活用研究会に参加して (松井)

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12月12日(月)、愛知教育大学附属名古屋中学校で行われたGC活用研究会に参加させていただきました。授業の後に協議会、そしてその協議を受けてもう一度同じ授業を別のクラスで行い、最後にまた協議会をするという初めての流れを経験しました。

授業は中学3年生の数学で「四平方の定理」。三平方の定理を発展させ、GCを活用して新しい発見をしていくというもの。授業もまた初めて見る内容であり、参観前からとても楽しみでした。

まずは最初の授業。三平方の定理を確認したあと、四平方の定理だったらどうなるか生徒と考えます。どんな式のパターンがあるのか、中の四角形はどんな形になるのか、それを発見するための性質にはどんなものがあるのか等について丁寧に考えていきました。グループにしてからiPadが渡され、各グループでGCを使い、話し合いが行われます。私が見ていたグループでは、まず面積を合わせてから、形に共通していることはないか一般化を行なっていました。「これは全てのときに言えるわけじゃないね」という一言が普段から授業の中で数学を追究しているということがよく分かりました。

続いて1回目の協議会。「導入が長い」という意見が多くあり、他にも授業の流れについて様々な意見が出されました。私はどの意見も「なるほど」と思うばかりで、「もっとこうしたらいい」と自分の考えがあまり持てなかったのが反省点です。本当に授業は奥が深い。協議会の間ずっとそう感じていました。

お昼休憩をはさみ、2回目の授業。授業者の先生は導入をコンパクトにし、授業の流れも「向かい合う辺」に着目したものに変更されました。すぐに授業を変えていける対応力と生徒の様子を見ての判断力に驚きました。また、じっくり教材研究しないとできないことだということもすぐに分かりました。私が見ていたグループはあまり意見が出ず、1人の生徒がずっとiPadを触っていました。しかし、全員課題を解決しようと考えています。もし、全員でiPadを見ながら学べたらより学びが深まるなと感じる場面でした。

最後の協議会。グループの様子を出し合い、授業そのものについてもう一度考えます。出てきた考えの共有が必要であるという意見がいくつかあがり、どう共有するかを話し合いました。どんな過程で学んだのかストーリーを話させるという意見には、そういった手法もあるんだという発見がありました。

この研究会に参加させていただき、直感的に操作できるGCのよさを知ることができました。授業中、各グループがあれだけ活発に話し合えたのも、GCが簡単に操作できるからだと思います。また、学び合う中で新しい発見をしている様子がいくつもありました。学びから外れていく生徒はいませんが、より質の高い学び合いにするためには、iPadを中央に置く、全員がiPadを触ることのできる等「みんなで学ぶ姿勢」が必要になると思います。それだけ高いレベルの学びをしている附属中学校の授業を見ることができ、とても勉強になった1日でした。(松井)

第4回教育と笑いの会に参加して(寺坂)

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12月10日に開催された教育と笑いの会に参加させていただきました。テーマはプロの落語家さんから学ぶ話術についてでした。

私は、中学校の教育実習で校長先生に伝えたいことが分からないと指導を受けたことがあるので、今回の話術と授業についての内容はとても勉強になりました。
今日の内容は、

1.声の高さは高い方が良い。
2.その言葉を伝えるのにリズムが悪くなるものは省く。
3.五七五調は相手が聞きやすい。
4.笑いは結果。うまく言葉が伝わったから、相手は笑う。
5.教師は、明石家さんまであるべき。
6.声が聞こえる教室のような場では、声をなくしてみると静かに聞いてくれる。
7.良い話術は、相手にわかりやすいかどうか。
8.話に、落差をつけること。
9.経験は、意図的に積むこと。

ということでした。特に2の内容は、私ができていなかったので、参考になりました。私の場合は、子供が理解してくれるようにたくさんの言葉をつけました。結果として、内容が多すぎて子供の情報処理がおいつかず、次は極端に言葉を削り「どう?」としか言わないでやると、何を答えたらいいのか分からなくなるということがありました。言葉の取捨選択というものの難しさを感じている分、深く共感をすることができました。

落語の時間は、セミナーに参加していることを忘れただひたすらに聴き入っていました。桂雀太さんの奇々怪界な落語と、林家花丸さんの人情話、落語ってこんなに面白いんだ、と感動しました。桂雀太さんとは、懇親会でもお話をさせていただく機会があり、雀太さんの人柄にも惹かれ落語にはまってしまいそうです。プロの方と話をさせていただく機会はそうそうあるものではないので、本当に幸せな時間でした。また、野口先生とも直接お話をさせていただきました。どの仕事でも楽しむことを忘れちゃダメだ!というお言葉をいただきました。先生になれば先生を楽しむ。まずは、大学生を楽しみたいと思います。

今までもセミナーに参加してきましたが、自分の体験をもとに考えることが無かったので、教育実習を終えて一段とセミナーで学ぶことが増えたなと思います。しかし、セミナーで学んだことを発揮するために、まず教員採用試験に受からなければいけません。気持ちを切り替えて、頑張りたいと思います。

最後に、なぞかけを。
落語家とかけまして、
温泉と解きます。
その心は
いつも オチつけます。(落ち着けます。)(寺坂)

11月24日 知多市立旭東小学校の道徳講演会に参加して(吉田)

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私は今回知多市立旭東小学校にて行われた「考え議論する道徳の転換」という玉置先生の講演会に参加させていただいた。先生から最初お話をいただいた際、行く予定を組んでいなかったのだが、私が中学校実習で道徳に苦しめられたこと・道徳のできる先生になりたいという気持ちがあり、「こんな時だからこそ学びたい」という思いで急遽参加させていただいた。

 前半は道徳の概要、後半は1期生の牧野さんと玉置先生の公開授業という内容であった。多くのことを学んだ中から大きく3つのことを書きたい。

 1つ目は玉置先生がどんな授業を目指しているのかということである。先生は講演中にこんな言葉をおっしゃった。「雪が降り積もるような授業」という言葉だ。一人の意見だけでなく、その意見に付け足すかのような2人目3人目の意見が出てきて、それがじわっと子供たちの心に染みわたるようにしたいというお話であった。なるほどという声が会場から上がるような言葉であった。確かに雪が降っても雪合戦をするような言い争いでもなく、その感情を全員が共感できる道徳の方が深まると私も思う。この言葉を聞き、私の教育実習のことが想起された。私のクラスの子は「道徳よりも勉強させて」「道徳は言い争いだ」と言っており、私は衝撃を受けた。そんな中での授業の一場面である。ある子が言葉にできないけど感じているものがあり、その子の気持ちを他の子が言葉にして広めることをした。すると生徒がイキイキとたくさんの感情を伝えあってくれたのを思い出した。そんな場面を作ること、他にもより道徳的な価値が高まるようにしていく場面を大切にしていくことがいるのだと感じた。

 2つ目は牧野さんの凄さである。あの会場に多くの先生方がいる中であんなに堂々と授業ができる先輩の姿にすごいという感情を覚えた。先生から教えていただいて、それを自分の力にされており、自分もこんな風な先輩になりたいと感じた。もっと多くのことをこれからも先輩から、先生から学んでいこうと思う。

 3つ目は抽象を具体化させていくことである。私もこれに苦しんだ。どこを切り口に自分の狙う心に生徒を近づけさせることができるだろうかと悩んだ。子供の言葉を大切にしようとするあまり私は表面でしか言葉を捉えていなかったと気付かされた。その奥にある思いを引き出すこと、抽象を具体化していくことで切り口のことももちろんであるが、全体がその子の思いを受け止めようとする場所を作ることになるのだと気付かされた。私もぜひ取り入れていきたい。

 私はこの講演をとおして、より様々な道徳の取り組み、授業を拝見し、そこで何を大切にされているのか、どんな気持ち、どんな問いかけをするのかなど知りたいという気持ちが強くなったと共に自分の道徳心をより豊かにしていきたいと感じた。(吉田)

11月23日授業づくり1期生ゼミ記録(佐藤)

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4年生後期のゼミから始まった授業づくり。この日はその最終回でした。私は中田昂樹くんの模擬授業を受けて気付いたことを述べたいと思います。

6年生の社会で江戸末期の「開国」を取り扱った授業という設定でした。私は正直歴史が得意ではありませんでしたが、中田くんの授業は素直に面白かったです。入念に準備されたしかけが多く、飽きる間もなく楽しめる授業でした。数あるしかけの中で、私は以下の3つのしかけが印象に残っています。

◯第一声で子どもの心を掴む
「日本に最初に時計を持ってきたのは誰でしょう?」この発問に「えっ!?誰だろう?」と思わず考えました。実はその答えがこの授業のキーパーソン「ペリー」ということが後から分かり、繋がった時はとても納得できました。
◯実物を多く用いる
開国に伴って持ち込まれた蒸気機関車、ピストル、そして時計。特にピストルは模型だったとは言え、子どもの興味・関心は充分に高まると感じました。
◯クイズ形式
ペリーの似顔絵が4枚提示され、どれが本物のペリーかを当てるというクイズ。実は全てペリーなので全員正解になるというオチ付きでしたが、その後に日本人とアメリカ人の描いた似顔絵の違いまで考えさせることで、ペリーが来日した際の日本人のイメージまで深めることができていたのが良かったと思いました。

ただ、模擬授業の振り返りでは授業のテンポが早すぎる反省点も出てきました。しかけが多く、中田くんの思うように授業が進んでいた反面、主発問が弱くなってしまった印象はありました。本人が一番分かっていると思いますが、重要なところでは一呼吸置いて、時間をかけるのが必要なようです。

お互いの模擬授業を見て、良かった点や改善点を確かめ合うことを通して、改めて授業を行う難しさを感じました。ここで学んだことは今後の糧にして、自分のものにしていきたいです。(佐藤)

11月16日ゼミ記録 浦さんの模擬授業(堀江)

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11月16日のゼミでは、浦さんが模擬授業を行いました。
内容は、小学校5年生算数の体積の求め方についてでした。

浦さんの授業でよかった点として、2つ挙げたいと思います。
1つ目は、机間指導が丁寧であるということです。一人ひとりにしっかりと声をかけていき、様子をよく見ていました。

2つ目は、立体の実物を用意していたということです。このように、実物を見ながら考えていくことで、「たて、横、高さ」を理解しながら解くことができると思いました。

また、学び合いの時間で出た意見として、2つ挙げます。
1つ目は、復習についてです。浦さんはとても丁寧に行っていて、苦手な子どもに対しては、良かったですが、そうでない子どもに対しては、少し退屈な時間がありました。玉置先生は『復習で重たい空気にしないように』とおっしゃっていました。できない子でも、式まで書けたことを褒めたりして、テンポよく復習していくことが大切だと思いました。

2つ目は、集団研究についてです。これについて、玉置先生は『何を1番におさえておきたいのか明確にする』ことが大切だとおっしゃいました。考え方だけをおさえて、計算は同じ考えの子ども同士で確認し合うようにすることで、子どもも退屈せず、スムーズに進めていくことができるとのことでした。

浦さんは、とても落ち着いていて、安心感のある授業でした。
いいところは真似していき、学び合いで出た意見を参考にしながら、今後に生かしていきたいと思います。
(堀江)

11月23日授業づくり一期生ゼミ(牧野紘)

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11月23日は、最後の授業づくりのゼミでした。授業をしてくれたのは、中田昂樹くんと、堀江さんです!私は堀江さんの授業について、書きたいと思います。

堀江さんは、小学四年生の道徳の授業を行ってくれました。

良かった点の一つ目は、範読が上手だったことです。堀江さんはハキハキとした声で、抑揚をつけながら読んでいました。また、子どもたちに注目してほしいところは、少し立ち止まって確認をしたりしていました。このように読むことで、聞いていても分かりやすかったし、意識して聞くことができました。

良かった点の二つ目は、読む前の導入で、登場人物やあらすじ、注目してほしいポイントを、さらっと述べていたことです。そのおかげで、手元に読み物がなくても、物語にすっと入り込めたし、どうしてだろう?と自然に興味を持ち、話を聞きたくなりました。

その後の学び合いでは、玉置先生の道徳の授業について、話がつながりました。
その中で私が印象に残った道徳授業の方法は、導入は余分なことはなるべくしない、ということです。道徳の授業の導入ではよく、◯◯したことある?や、◯◯を思い出してみて!のように、最初から考えさせることがあります。主発問でたくさん考えさせたいので、導入はなるべく軽く!という方法でした。

他に出たやり方は、主人公のとり得る行動をたくさん出すことです。自分だったらどうするのか、というのは関係なしで考えます。そうするとたくさんの行動が考えられ、そのあとの議論につながります。正解を求める道徳ではなく、考え議論する道徳に近づきます。自分も今度は、このやり方で道徳をやってみたい!と思うようになりました。

今回で授業作りのゼミは終了してしまいましたが、振り返ってみると全てが財産になるなあと感じています。これからも、1人で学ぶだけではなく、みんなと学び合うことを続けていきたいと思いました。(牧野紘)

中学校教育実習を終えて(寺坂)

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11月25日に、中学校実習が終わりました。4週間は本当にかけがえのないもので多くのことを学ぶことができました。

私は1年生の学級に入らせていただいたのですが、事前打ち合わせで1年生は落ち着かないから、授業は全部2年生でやるよと言われました。実際にそのクラスを見て、先生の言っていた意味がよくわかりました。授業中も友達同士のお喋りが止まらず、教師に対しての暴言も多くありました。また、休み時間は取っ組み合いを繰り返すような学級でした。初日を終えての感想は、正直1ヶ月もやって行けるのかなというものでした。そのような子たちなので、接し方も分からず担任の先生に相談しました。そこで先生に言われた言葉が、 僕の実習生活を大きく変えてくれました。

「悪いところは簡単に見つかるからあの子たちの良いところを見つけてほしい。ちなみに今座って授業を受けていることは、入学から大きく成長したところだよ。」

詳しく聞くと、去年学年崩壊をしていたということでした。どうして、そうなったのかを考えて見てみると、見え方が全然異なりました。初日の記録には、子供の悪いところばかり書いていました。そんな教師に子供はついてきてはくれません。2日目からは、よいところを見つけるようにして、それを伝えることを始めました。担任の先生も、朝の会と帰りの会で話す時間を設けてくださり、一気に距離が縮んだように感じます。もちろん良くないと思ったことは言いました。最初は、「なんでお前に言われなあかんのや!」と言われたこともありましたが、次第に聞いてくれるようになりました。

最終日には、生徒たちが私のよいところを発表してくれるというサプライズもあり、思わず泣いてしまいました。

子供は同じことをしているのに、教師の見方と、伝え方でこんなにも変わるのだなと分かりました。授業でも、積極的に参加してくれて本当に生徒たちに感謝しかありません。この実習で得たものを、将来活かしていきたいと思います。(寺坂)

弥富市立弥富中学校での授業法研修会に参加して (松井)

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11月29日(火)に弥富市立弥富中学校で道徳の授業法研修会に参加させていただきました。

まずは「生命の尊さ」について考える3年生の授業を参観。ドナーカードのどれに丸をつけるかという話から始まりました。脳死になったら臓器を提供する、心臓の動きが停止たら臓器を提供する、臓器の提供はしない、それぞれ選んだ理由を聞きながら授業者の先生は「簡単に丸をつけるね」とおっしゃいました。これが授業の布石です。

その後、資料映像で、臓器提供の意思を示したドナーカードが見つかったことから、選択を迫られた両親の映像を見ます。生徒は両親の話に入り込んでいました。両親の気持ちを考えた後に、生徒に手紙が配られました。この手紙は生徒の親が、自分の子どもが脳死になり、臓器提供の意思を示したドナーカードが見つかったらどう思うかについて書かれたものです。涙を流しながら手紙を読む生徒の姿が印象的でした。親の思いを知り、先生の「簡単に丸をつけるね」という言葉がつながります。

「授業は布石の連続」という言葉のように、教師の一言が、後の展開を左右するということを学ぶことができました。親の思いを知り、丸をつけ直す生徒もいました。それだけ、親の思いが生徒の心に響いたのだと思います。授業はその後、「繋がった命をどう使うか」ということについて考えていきました。

研修会では、私もグループに入らせていただき、意見交流をしました。時間いっぱいまで活発に話し合う様子が単純にすごいと思いました。また、どの先生の意見も「なるほど」と考えさせられる、私にはない観点からの意見ばかりであり、とても勉強になりました。「主発問へのつなげ方」、「グループで学び合う必要性」、「生徒の言葉のつなぎ」だけを取ってもたくさん議論できるということが新たな発見です。

佐古先生は週に2,3回は授業を振り返って教師が学び合っているとおっしゃっていましたが、その継続が授業力を高めるのだなと感じました。私はまだまだ分からないことばかりなので、今回グループで話しをさせていただいた経験は必ず春からの教員生活に生かしていきたいと思います。

研修会の前には、下校指導もさせていただきました。初めて見る生徒たちでしたが、元気よく挨拶を返してくれたので、こちらも清々しい気持ちになれました。教師の仕事は何をとっても子どもに関わる大切な仕事であるということも再認識できました。

半日の時間でしたが、非常に貴重な時間を過ごさせていただきました。子どもを幸せにしてあげられるよう、春に向けてまた勉強していきます。(松井)

11月12日教師力アップセミナー(中田啓)

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11月12日に教師力アップセミナーに参加させていただきました。田中博史先生の算数好きな子どもを育てる授業づくりについて学ばせていただきました。
終始笑いの起こる楽しく、とてもためになるものでした。

田中先生は教師が絶対に正しいと子どもたちが思っていることで、子どもたちの主体性が失われてしまうとおっしゃられていました。子どもたちが教師のミスをどれだけ指摘できるか、また子どもたちがつっこみやすい学級をいかにつくっていけるかが大切だとおっしゃられていました。子どもが教師につっこめるというのは、それだけ子どもと教師の関係が酔い関係であるということだと思います。また、教師が間違えるということは子どもも日々頭を使うということであり、細かな間違いに気づく目も養うことができます。

田中先生の行っていた算数の授業はとてもおもしろく、私自身もとてもひきつけられました。これは絶対子どももひきつけられるなと思ったし、こういう授業をしていれば子どもたちも学校が楽しくなるだろうなと思いました。

私が特に考えたのは学習規律に関する話です。岐阜県では特に学習規律が多く、私が通っている時も多くのものがありました。ただ、それが誰のものであったかというのは今まで特に考えたこともなく、それが当たり前だからやるという考えでした。でも、これは考えるのをやめて、思考停止しているだけだと気づきました。来年から現場で働くということは子どもがたくさんいる中に大人が一人という異様な空間にいるということになります。この中では常に考え、子どものために行動していないといけません。しっかり考えて子どもたちのために行動できるようにしていきたいです。(中田啓)

中学校教育実習を終えて(百瀬)

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4週間の中学校実習、無事終えることができました。先生方の熱く丁寧なご指導と、生徒との関わりによって、実践でしか学ぶことができないようなものが多く、とてもやりがいを感じました。実際に生徒と関わることで、その場その場で対応を考え行動することの難しさと、教師の影響力の大きさを大いに感じました。

生徒との関わりにて、積極的に関わることで子どもたちも反応を示し、徐々に心を開いてくれて、指示も聞いてくれるようになりました。中学校での様子を見ていると、先生と生徒の関わる時間がほんとに少ないと思いました。そんな中、生活記録は生徒の様子を知ることが出来たり、嫌な思いや悩み、先生への提案などが書かれていたりと大きなコミュニケーションツールであることを感じました。実際に教員になった時には、積極的に関わること、生活記録などの繋がりを大切にすることを大事にしたいと思いました。

学級が上手くいっていなければ授業もうまくいかない、ということを目の当たりにした実習でもありました。いくつかのクラスで授業をさせていただき、挙手の量に偏りがあることを感じました。挙手を安心してできるクラスは、クラスの仲間同士お互いに認めあっているから意見を言いやすい環境にあるのだなと感じました。意見が出ないクラスの子1人1人に実際に声をかけてみると、1人1人きちんと意見を持っていました。学級経営が授業に影響し、1人1人の学力に影響していくのであれば、教師としての責任を果たすことが出来ていないと思います。学級経営についてもっともっと学んでいきたいと強く思いました。

実習校では「学びの共同体」を取り入れていました。名前や存在は知っていましたが、実際にそのような形態の授業を見るのは初めてで学ぶこと、改めて考えることばかりでした。授業内では4人グループでの学び合いが重視されていました。グループ体形を取り入れることで、分からない子が気軽に仲間に聞くことで遅れをとらずにすんだり、できた子がそこでゴールではなく、仲間に説明することでより理解を深めたり伝える力をつけることに繋がるそうです。教師として教えることは簡単であるが、生徒に発見させるような発問をすることはとても難しいものでした。準備段階で生徒の能力や考え方を予測し、どの部分を気づかせて何を学んでほしいのか明確にしていなければなりません。担当の先生の指導により、今まで自分が気づかなかったこと考えられていなかったことにも目がいくようになり、視野を広げることができました。

授業、学級経営、生徒との関わりとすべての面で今まで自分のもっていなかった見方を持つことができた実習でした。どれも、体験を通してでしか学ぶことができなかったことばかりです。学んだことは大いに生かし、教員になるまでにもっといろんな考え方をもつべきであるなと思いました。(百瀬)

中学校教育実習を終えて(白井)

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 私は、10月24日から11月18日の4週間の間、中学校の教育実習をしていました。小学校の実習でもたくさんのことを学ばせていただきましたが、中学校でもまた、多くの学びを教員の方々や、生徒からいただきました。とても貴重な経験をすることができた4週間でした。そこで、学んだことは多くありますが、その中から2つについて書きます。

 1つ目に、授業は、生徒の実態をもとに考えるというものです。現場の先生方は、同じ教材でも、クラスに合わせて、授業での支援方法や発問を変えていました。後からお話を聞くと、「生徒の顔を思い出して、この発問なら〇君が反応しそうだな」というのを考えながら、授業を作るのが大切であると教えていただきました。私もそのことを意識して、授業をするように心がけました。生徒との深い関わりは、生徒指導の面でも必要であるが、授業をより良くし、学力の向上にもつながっていくのだなと思いました。

 2つ目に、生徒の力を信じ、自分たちの力で作っていくのを見守るということです。私が実習させていただいた中学校では、全校集会の司会、進行を生徒が行っていました。私は、そのような経験が無かったので、とても驚きました。中学生は、自分の進路を自分で決めなくてはなりません。自分たちで行うことで、責任や自治を知ることができ、将来へとつながっていくのだろうと考えました。

 最後に、この4週間を終えて、中学校の実習に行く前は、私は小学校教員になることばかりを考えていました。しかし、教師が言ったことに考えて動き、成長していく中学生の姿を見て、難しい年頃ではあるが、やりがいがとてもあると思いました。今回、実習では、授業の中で、生徒の意見をつないでいくことができなかったなど、反省もたくさんありました。学んだことも合わせて、この実習の経験として生かしていきたいと思います。実習は、実習先の学校も含め、様々な人がいたからこそできる貴重な経験だと思います。ありがとうございました。教員を目指して、これからも学び続けたいと思います。(白井)

11月28日岡崎市立型埜小学校を訪問して(牧野紘)

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 11月28日に、岡崎市立型埜小学校で行われた、算数科授業研究会に参加させていただきました。

 型埜小学校は、一学年一学級、一学級は10人満たないほどという、小規模校でした。校舎は様々な掲示物で飾られており、その掲示物からは学校の軌跡が感じられました。また、先生方、子どもたちは強く絆で結ばれており、給食を全校生徒で食べたり、学年関係なく遊んだりなど、何よりもあたたかな雰囲気に心を打たれました。

 まず始めは、玉置先生による算数の授業を見させていただきました。この授業は4、5年生合同で行われました。「握手」の問題だったのですが、どの子も真剣に考え、相談しあう様子が印象に残っています。極端に言えば、つまらなそうにしていたり、暇をしている子がいなかったのです。子どもたちみんながよく考え、楽しみながら頭を動かしていた授業でした。自分もこんな楽しい算数の授業を考えたい!と思うようになりました。

 次にランチルームにて、美味しい給食をいただき、その後に簡単なレクをさせていただきました。初めてサークル以外でレクリエーションをしたので緊張しましたが、校長先生が場を盛り上げてつないでくださったので、自分も楽しみながらレクをすることができました。レクリエーションの後は、子どもたちと一緒に外で遊びました。久しぶりに全力で鬼ごっこをしました。自分の体力の無さに驚愕しましたが、子どもたちから元気をもらいました!

 その後、初めて玉置先生の落語を生で見させていただきました。ゼミであることを忘れ、私自身も普通に楽しんで見ていました。子どもたちも笑い転げるほど、楽しそうに落語を聴いていて、見ているだけの私も嬉しくなりました。

 休み時間の後は、六年生の算数の授業を見学させていただきました。担任の小島先生と子どもたちの間には、しっかりとした繋がりが感じられ、時たま笑いの起こる楽しそうな授業を見て、なんだか羨ましく思いました!また、小島先生は子どもたちに問いかけをして、半分ほどの子どもしか挙手がなかった時、一旦子ども同士の教え合いの時間をとり、その後にもう一度「チャレンジ」と言って挙手をもとめていました。すると先ほどは手が挙がらなかった子どもが手を挙げており、小島先生はその子どもを見てあてていました。分かっている子どもをすぐにあてるのではなく、まずは共通理解を目指し、活躍の機会を広げて授業を進める、自分もぜひ真似させていただきたいと思いました。

 最後は研究会にもお邪魔させていただきました。先生方がお互いに高め合おうと議論されているところを近くで見させていただいて、とても勉強になったし、身が引き締まりました。

 盛りだくさんな濃い一日となり、行って良かったと本当に思いました。訪問させていただいてからは、来年度から始まる新たなスタートに、楽しみと、緊張と、自覚と、たくさんのことを考えました。貴重な体験を本当にありがとうございました。(牧野紘)

11月28日岡崎市立形埜小学校を訪問して(渡部)

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 11月28日に岡崎市立形埜小学校を訪問させていただきました。

 玉置先生の授業、久しぶりの給食、子どもたちとの放課、玉置先生の落語、授業見学、研究協議会への参加ととても充実した1日となりました。書きたいことがたくさんあるのでまずは、玉置先生の飛び込み授業について書きたいと思います。

 玉置先生の飛び込み授業は4年生5年生の合同授業でした。

 玉置先生の授業は子どもたちと話をしながらの握手から始まりました。この握手から自然と今日の問題へと入っていきます。導入から課題へのつながりがとてもスムーズで子どもたちもすっと授業に入っていくことができたと思います。授業全体の時間から考えると導入の時間はほんの少しかもしれません。しかし、その少しの時間でいかに子どもたちを引きつけられるか、いかに子どもたちの意欲を高められるかが試される短いけれど重要な時間だと思いました。

 「3人が仲良く(誰もが誰とも1回ずつ)握手をするためには何回握手をするか」という課題からはじまります。「4人なら・・・」と数を増やし、最終的に「10人なら何回握手をするか」という問題に取り組みました。子どもたちは3人から4人に増えたとき、握手の回数が3回から6回に増えたため、「3ずつ増える」と考える子が多くいました。しかし、これも玉置先生が「3人で3回。4人では・・・。ん?」と言いながら子どもたちが「3ずつ増える」と考えるように仕掛けていたということもあったかもしれません。教師が子どもたちに仕掛けていくことで子どもたちの考えを多様にすることができたり、考えるための入り口を与えたりすることができるのかもしれないと思いました。

 3ずつ増えると考えた子どもたちもペンや色鉛筆を出して実際に手を動かして考える中で3ずつ増えるのではないと気づきます。「こうでしょ、こうでしょ・・・あれ!?違う!」という子どものつぶやきをそばで聞いたとき、今、この子の頭は「?」がいっぱいでフル回転しているんだろうなと思いました。「あれ?違う!でもわかった!」と子どもたちが感じられるような授業ができるといいなと思いました。そのためには子どもたちの姿を予想し、子どもたちにかける言葉を考えたり、仕掛けるポイントを用意したりすることが必要だと感じました。

 また、玉置先生は子どもたちのどんな意見であっても黒板に文字として残していらっしゃいました。自分が何かを書くときも、子どもたちの意見を消さないように、隙間に書くようにしていらっしゃいました。子どもの意見を大切にされているんだなと感じました。

 合同の授業といっても子どもたちは16人しかいません。子どもたちのそばで考えの変化を見たり、表情が変わっていったり、自分の意見を一生懸命説明する姿を見ていると記録をすることも忘れてしまっていました。それくらい私も授業に引き込まれていました。記録には残せていませんが、子どもたちのキラキラした顔はとても印象に残っています。(渡部)

11月28日岡崎市立形埜小学校を訪問して(大澤)

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 11月28日に岡崎市立形埜小学校に行ってきました。

 まず、玉置先生による算数の授業を見ました。玉置先生は昨年も形埜小学校に来ていたそうで、授業を始める前にその時に行った落語を覚えているか聞いたところ、全員が覚えていると言い、さらにそのあらすじまで細かく言っている子どもを目の当たりにして驚くと同時にこんなにも子どもの記憶に残っているのはきっと玉置先生の魅力なのだろうなと思いました。

 今回の授業は、「誰もが仲良く握手するには握手を何回することになるだろう」というものです。子どもたちはそれぞれ様々な仮説をたてていて、面白いと感じました。以前に玉置先生がアクティブラーニングについて、頭の中がアクティブになってなければならないという話をしていましたが、この時間の子どもたちは間違いなく全員の頭の中がアクティブだったと思います。

 お昼は、牧野さんと渡部さんが考えたレクを行いました。2人は子どもとふれあうサークルにはいっているだけあって、一気に子どもたちを惹きつけます。わたしも子どもたちと一緒になって存分に楽しんでしまいました(笑)その後は、玉置先生による落語を見ました。いつもと違う玉置先生の一面を見ることができて素敵だなと思いました。子どもたちも楽しそうで、笑いすぎて倒れこんでる子もいました(笑)

 最後に形埜小学校の小島先生による算数の授業を見させていただきました。初めて見た人でも普段から子どもと小島先生との強いつながりがわかるような素晴らしい授業でした。掲示物を使っての丁寧な振り返りや子どものつぶやきをひろうなど、わたしも真似をしたいと思う授業技術がたくさんありました。

 授業協議会では、玉置先生が「導入は今日もできそう!がんばれそう!と思える内容にすること」「問題と対話させること(イメージをもたせること)」「子どもが授業の最後にどんなことを言えるようになってほしいかを考えて授業をつくると良い」ということをおっしゃっていて、わたしも授業を行う際にはこういった授業観をもって子どもたちの立場になって頑張りたいと思いました。

 教師になる前に実際の小学校へ行き、そこで頑張っている先生方と関われるということは幸せなことだと思います。玉置先生、形埜小学校の先生方、本当にありがとうございました。(大澤)

愛知教育大学附属名古屋中学校でのGC研究会に参加!!(小川)

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 愛知教育大学附属名古屋中学校で行われた「明日から使えるGC(作図ツール)活用研究会 公開授業」に参加させていただきました。

 GCを用いた数学科授業を行い、すぐに協議会で改善点を挙げて、修正した授業を行います。どんな授業を行い、協議会ではどのような意見が出て、その意見の中からどこを修正していくのかとても楽しみでした。

 1回目の授業で、私は今回行う授業の教材が難しいものであるなと考えていましたが、生徒たちは一生懸命に取り組んでいく姿が見られ素晴らしいなと感じました。今回の教材は「四平方の定理」です。三平方の定理を発展させて、四角形の各辺にあらわれる正方形の面積の関係を考えていくものです。

 授業者は隣り合う正方形の面積の和に絞り、授業を行いました。導入で生徒たちに課題を把握させた後、タブレット端末をグループに1つ渡し、用意されたGCを用いて、色々と動かし、関係を見つけていきます。私は1つのグループの様子を見続けていました。このグループでは、色々と動かした後、1つの点を動かすことで、動点の軌跡は円になるのではないかと予想を立てることができました。しかし、そこから進むことができず、どうして円になるのかを一般化することができませんでした。私はグループの生徒たちが誰1人よそ見することなく、協働して課題を追究する姿がとても素晴らしいと感じました。

 協議会では、「導入で教師がしゃべりすぎだ。」、「教師が円にこだわりすぎではないか。」、「もっと早くタブレット端末を生徒に渡すべきではないか」などの改善点が出ました。たくさんの意見が出たため、意見同士に矛盾が出ることもあり、授業者はいったいどの意見を選び改善するのかとても楽しみなものとなりました。

 2回目の授業では、がらっと変わり、課題を向かい合う辺の面積の関係に変え、導入を短く行い、すぐに生徒にタブレット端末を渡して、生徒の追究する場面を長く取っていました。1回目の授業では教師の意図的な進行が感じられましたが、2回目の授業では生徒が作り上げていくといった授業であったと感じます。私は1つのグループを見ていましたが、タブレット端末を動かながら、「ゴールがわからない」と連呼していました。導入を短くすることで課題把握が薄くなってしまったのが原因ではないかと考えます。しかし、このグループも誰1人よそ見することなく、最後まで諦めずに取り組めていました。

 今回の研究会を通して、教材研究の面白さを一番に感じました。私は「四平方の定理」を今まで知りませんでしたが、とても面白い教材だったと思います。グループ学習の中で、タブレット端末を囲み話し合う生徒たちの姿はとても深い学びになっていたことだと思います。話し合いの中で、「円の性質から考えると」、「傾きを考えると」、「この2組の三角形は合同だから」といったように、今まで習った単元から培った知識を総動員して、課題と向き合っていました。1つの単元を通して学習していると、どうしても生徒は形式化してパターンで解き進めててしまいますが、このように発展した教材を取り入れていくことで、復習や定着を図ることができ、学力につながっていくのだと感じました。生徒の学力向上には教科書にとどまることなく、教師の挑戦的な授業が必要であると考えます。そのために教材研究を日々行い、学び続けていくことが大切であると感じました。

 授業者の山中先生をはじめ、愛知教育大学附属名古屋中学校の先生方、参加させていただきありがとうございました。(小川)

11月24日玉置先生による考え議論する道徳講演(牧野紘)

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11月24日、知多市立旭東小学校にて行われた、玉置先生の「考え議論する道徳への転換」講演に参加させていただきました。

前半はスライドをもとに、玉置先生が道徳についてお話をしてくださいました。

実は私、この前半部分をあまり覚えていません。なぜなら、このあと模擬授業をすることになっており、ガチガチに緊張していたからです。前日のゼミで堀江さんが行った道徳の授業を、私が代わりに行うことになっていました。

いざ模擬授業が始まると、大勢の現職の先生方を前に、とても緊張してしまい、うまくできませんでした。途中で玉置先生が解説を入れてくださったのですが、その解説が入るのを心待ちにしながら授業を進めていました(笑)終わったときには、とてもほっとしました。今では、大学生のうちからこんな経験ができるのはめったになく、全てが経験、勉強だなと、ひしひしと感じています。

また、道徳の授業の流れで、昨日ゼミで行った授業とは違うところがあったので、みんなに紹介したいと思います。今回も子ども役の皆さんに主人公の「取り得る行動」をいくつか考えてもらったのですが、玉置先生はその後に、出た考えに番号をふり、「自分ならこれはやらないと思うものに手を挙げなさい」とおっしゃいました。最初私は、だいたい同じものに手が挙がるのではないかと思いましたが、実際は結構意見が分かれて、そこから人間性が見えたり、意見が違うもの同士が議論したり、とても面白い展開になりました。道徳の授業では、なんとなく正解を言わなければならない雰囲気がありますが、このように自分の意見を気兼ねなく言えるようなことも大切にしたいなと感じました。

今度大学の授業で模擬授業をするのですが、先日のゼミと今回の講演を受けて、道徳に挑戦してみようかな、と思うようになりました。私はいつもゼミや講演を通してモチベーションが高まります。そのような自分の環境に感謝しつつ、どんどんモチベーションを挙げていきたいです。(牧野紘)

11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(渡部)

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 11月12日、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。
今回の講師の先生は田中博史先生です。

 田中先生のお話を聞いて感じたことは授業でも、子どもとの接し方でも「引き出しをたくさんもつこと」の大切さです。

 田中先生のお話の中に、子どもたちの注意力を高める仕組みを教師が仕掛けるというお話がありました。何か仕掛けがあるのではないかと思ったときに子どもは主体的になるそうです。いつも同じパターンの繰り返しではなく、少し変えてみる。例えば、「カキが10個あります」と言いながら9個しか出さない。子どもたちが今回はどんな仕掛けがあるのだろうとワクワクするためにも、同じパターンではいけません。仕掛けの種類をたくさんもち、子どもたちをワクワクさせられるような、子どもたちの注意力を高められるような授業ができたらいいなと思いました。

 また、田中先生は「先生がボケること」の必要性についてお話しされていました。先生がボケたり、先生が間違えたりすることで子どもたちはどんどん話したくなります。ボケると一言で言っても、実際に実行することは難しいのだろうと思います。ボケ方を間違えてしまったら子どもたちを困らせてしまうかもしれないと思ったからです。しっかりと理解したうえで、子どもたちに何を理解してほしいかを明確にしたうえでボケることが必要なのかなと思います。玉置先生がよく言われる「物分かりの悪い教師になる」ということと似ているなと思いました。

 他にも、「子どもの分かり方、伝わり方に応じて方法を変える」というお話もありました。子どもたちの様子を見ながらも、もしも困っているようであれば「じゃあ、こういう方法は…」と違う方法を提供することが大切です。これは授業ではもちろんですが、授業以外でも同じだと思いました。子どもに何かを伝えるとき、一方的になってしまうのではなく、「伝わっているかな、分かっているかな」という気持ちをもって話すことで、伝わっていないと感じたら違う方法にしてみること。いろいろな伝え方をもつことで子どもたちの状況に合わせて使い分けることができたり、ここでも子どもたちの注意力を高めることができたりするのではないかと思いました。

 今回の田中先生のお話を聞いて、改めて「引き出しをたくさんもつこと」が必要だと感じました。引き出しを増やす方法は経験が一番だと思いますが、本を読んだり、いろいろな先生方のお話を聞いたり、ゼミの仲間から学んだりすることも引き出しを増やすための蓄えになると思います。これからも様々な場で自分の蓄えを増やしていきたいです。(渡部)

11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(杉下)

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 先日、教師力アップセミナーにて田中博史先生の講演を聞かせていただきました。

 田中先生のお話は、はっとさせられることがたくさんあります。中でも、相手の分かり方に合わせて表現方法を変えるべきだという話は、自分に一番響きました。

 教材研究を頑張った時は、どうしても自分の努力を見てほしい、子どもに使ってもらいたいと思ってしまいがちです。しかし、今日見せてもらった、中学生が小学生に分数を教える動画にもあったように、いくら一生懸命作ったものだからといって、その方法が子どもに合っているとは限りません。その中学生は、時間をかけて作った教材を使うのを潔く諦め、急遽予定を変更。黒板に絵を描いて説明した結果、小学生は分数を理解することができました。

 一生懸命作った教材を捨てるのは難しいことです。しかし、あくまでも主体は子ども。大人の自己満足のための授業ではありません。医者が患者の様子を見て薬を変えるように、教師も子どもの様子を見ながら、型にはまった授業でなく、子どもの姿に合った授業を作ることができるよう、柔軟に対応していきたいと思いました。(杉下)
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