【学び合う学び研究所】講演に参加して考えたこと(安藤)

 先日、副島孝先生の講演「誰も一人にしない教育」へ参加しました。セミナーの内容だけでなく、休憩の合間の先生方との会話も含めて私にとって深い学びの時間となりました。

 このセミナーを通して、全体をまとまりとして捉えるのではなく、個々の集まりとして捉えることが、「誰も一人にしない教育」を行う上で最も大切にするべきことだと考えました。

 英語では「すべて・全員」という意味を持つAllとEveryの二つの言葉があります。しかし、この二つの言葉は少し違う部分があります。

 Allは全体をまとまりとして捉えていますが、Everyは全体を個々の集まりとして捉えています。「誰も一人にしない」というニュアンスに近いのは一人一人をしっかり見るという意味を含んでいるEveryだと思います。Allの場合、全体のまとまりに意識が向いているため、大体の生徒が納得し、理解していれば授業が上手くいっていると認識して、他の子とは違う、自分なりの考えを持った少数派の生徒が主張しづらい状況に陥ってしまう事があります。

 表面上では上手く授業が進められているように感じられますが、この生徒の立場からすると授業に参加できていません。一方でeveryの場合、個々に意識が向いているため、違う意見を持った子から上手く意見を引き出し、違う意見を持った生徒も参加できる授業が作れると思います。そのため誰も1人にしない教育を行うに当たって、every「個々の集まり」という意識をしっかりと持って授業を行うように気をつけていこうと思いました。

 そして、副島先生がお話の中で2冊の本を紹介して下さいました。本では主に3種類の人が紹介されていました。1人は積極的に活動に取り組み、実行できる人を表す若者です。2人目は大胆な企画やアイデアを出す人を表す馬鹿者です。3人目は第三者の視点を持って冷静な分析をする人を表すよそ者です。この3人は、異なる視点から物事を考える機会や意見を広げる機会を作ってくれる、とても大切な存在だと学びました。

 しかし、模擬授業をする際、私は自分が出して欲しい答えが出てきた時、どうしてもその答えばかり扱ってしまい、少し自分の考えとは違う3人のような生徒の考えや視点を蔑ろにしてしまいがちです。そのため、リーダーや優等生ばかりに焦点を当てず、しっかりと3人のような生徒に着目して授業を進めていこうと思います。

 今回の講演会で先生方と話し合いをしながら考えを深めていくという経験はとても新鮮で、教師の経験をたくさん重ねられた先生方だからこそ出せる意見を聞く事が出来て、とても勉強になりました。本当にありがとうございました。またこのような機会があれば是非参加したいです!(安藤)
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【学び合う学び研究所】副島孝先生セミナーでの学び(高橋)

こんにちは。7期生の高橋奈優です。最近は教採対策を本格的にするようになり、眠気や遊びたいなどの誘惑に負けないように勉強をしています。

 1月22日に学び合うまなび研究所セミナーに参加し、副島先生の「誰もひとりにしない教育」についてのお話での学びを綴ります。
 
 まず、セミナーの話の前に私の思う「ひとりになる授業」とは、仲間と課題について話し合うことはなく、教師の一方的な言葉で課題に対してのまとめである結論が提示されるものです。実際に実習でこのような授業をしてしまったことがあります。

 セミナーでは、上に書いたことや、教師の用意した回答通りではない回答を蔑ろにすることも「ひとりになる教育」であると学びました。多様な回答こそが話し合うきっかけになるので対応できる力が必要になると思いました。

 そして、仲間との対話が生まれる活動の代表である「グループワーク」のメリット・デメリットについても現役の先生方とお話させていただきました。メリットの中で多かったのは、仲間の意見から新しい発見があることでした。ひとりで得られるものには限りがあると今も教採の対策をしていて思います。やはり、学校の最大の特徴であるたくさんの仲間と一緒に課題に取り組む環境は活用していく必要があるなと思いました。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。正直なところまだ今回のセミナーの学びを整理しきれていないところがあるため解釈が違うところがあると思います。「ひとりにしない授業」は卒論のテーマにも関わってくる内容なので本などを読んでさらに理解を深めていきたいです。副島先生、貴重なお話ありがとうございました。

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【学び合う学び研究所】副島孝先生講演での学び(今井)

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 こんにちは、7期生の今井美羽です。

 実は犬って人間よりも沢山寝る生きものなんですって。私の家の犬も、一日の大半を寝て過ごしています。朝起きて、朝ごはんのえさをもらってる姿を見て、身支度をしていると、もう次見た時には寝てます(笑)昼間は家族は家にいないので、ずーっと寝ています(たぶん)。そして、誰かが帰ってきてお出迎えをし、また寝ます。夜ごはんのえさをもらって、寝ます。猫だけでなく、犬もこたつで丸くなってます。時々、好きな時に寝て、起きて、しなければいけないことなんてなくて、いいな〜。でも、実際犬自身はどう思っているんでしょうね。犬と会話が出来たら聞いてみたいものです。

 余談が長くなってしまいましたが、先日1月22日に愛知文教大学で開催された第10回セミナーに参加させていただきました。その際の学びについて書いていきたいと思います。

 今回のセミナーは、副島孝先生による「『誰もひとりにしない教育』の深〜い意味」についての講演でした。教育に関することだけでなく、経済や社会全体の問題について取り上げながらのお話を聞きながら、自分なりに誰もひとりにしない教育とは何かを考えることができました。

 今回の副島先生のお話の中で、私が一番印象に残っているのは、「子どもたちという子どもはいない」という言葉です。子どもを見る時に、「子どもたち」とまとめて捉えるのではなく、一人ひとりの「子ども」として見ていくことが大切であるという意味の言葉であると私は解釈しました。何気なく、「子どもたち」という言葉を使ってしまいがちですが、これからは自分の考えを改め、「子どもたち」という言葉を使わないようにしようと思いました。

 正直、「誰もひとりにしない教育」とは何かについて、自分自身の答えを出すことはできませんでした。それは、自分がまだ現場で働いたことがないので、子どもの姿を想像しにくいということもあると思います。しかし、今回のセミナーをきっかけとして、自分自身で考えたり、玉置先生やゼミの仲間と話し合ったりする中で、学級経営や授業改善において、誰もひとりにしない教育への意識は必要不可欠であるということを改めて感じました。これからも、そして教員になってからも「誰もひとりにしない教育」とは何かを考え続けていきたいと考えました。

 副島先生、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。このセミナーを紹介してくださった玉置先生、共に学んだ7期生の高橋さん、8期生の安藤さん、小林さんありがとうございました。(今井)
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