采女先生から学ぶ会での学び(今井・吉久・前野)

 こんにちは、7期生の今井、吉久、8期生の前野です。先日25日、玉置先生が声をかけてくださり、采女先生から学ぶ会をzoomにて開催してくださいました。今回は、私たち3名の学びについて書かせていただきます。

 今回は、「授業が生徒指導だ」ということ、「グループで答えを1つにまとめない」ということの本質を学びました。

 「授業が生徒指導だ」というのは、「授業で生徒指導をする」のではなく、子どもの学ぼうとする力を育てたり、他の子の意見から学ぶ力を育てることが大切だということです。「学ぼうとしている子は、心も荒れない。」と荒れていると有名な中学校の生徒指導主事を経験した采女先生がおっしゃっていたのも印象的でした。

 「グループで答えを1つにまとめない」というのは、捨てられてしまう意見を減らし、一人一人の意見を大切にするために、グループで答えを1つにまとめさせないということです。しかし、子ども全員の意見を聞いて授業は出来ません。そこで挙手制ではなく、グループワークを取り入れる意味は、少人数なら発言できる子が意見を発表できるためです。そして、グループワークで他者の意見を聞くことによって、幅が広がり、繋がって自分の意見が出来ていきます。また、他者と交流し学んだということが、子どもの中で残っていくのです。

 今回学んだ2つのような簡単なフレーズは、頭に入ってきやすく、理解した気になってしまいますが、そこを今回深く掘り下げて、考えることが出来、とても充実した時間でした。(今井)


 私が特に印象に残ったことは「授業が生徒指導だ」という言葉です。
 
 この言葉を聞くまで、私は生徒指導と言えばルールを作るというイメージが強かったので、授業中に何かルールを作るといった「授業で生徒指導をする」という認識でした。

 その授業では、グループワークを取り組むことで、積極的に発言したり友達の意見を聞いたりする子どもが自然と増えるそうです。その学ぶ姿勢が育まれることで心が荒れることはなくなることを学びました。このことから、学級の人間関係を形成していくグループワークの大切さを知りました。
 
 具体的にはどのようなグループワークをされているのだろうと疑問に思った時に、ある問題を提示して頂きました。それは、「丸の上に線を引いてください」というシンプルな問題です。私はまっさきにリンゴのようなイメージで丸い図形の上に縦棒を引きました。ですが、皆と書いたものを共有してみると、私と同じ書き方をした人がいません。それどころか、丸と線を重ねた図形、棒が縦や横、図形ではなく漢字で表記などなど…いくつものパターンの図形が提示されていたのです。

 このグループワークを通して、正解はいくつもあるということを知り、自分の考えの幅や視点が広がることを実感しました。それと同時に、私の発信の仕方が把握出来たり、もっと友達の考えが知りたいという気持ちが自然と湧き上がってきたりしました。他者と交流することで、気づけなかったことに気づけ、より一層自分の学びが深まることを体感しました。グループワークを行う場面で、「グループで一つにまとめなさい」という指示を聞くことがありますが、それはとてももったいないことなのだと思いました。
 
 この私が感じたことを大切にして、現場に出た時も子ども同士の考えが深まるようなグループ交流を取り入れていきたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。(吉久)


 今回、采女先生から生徒指導や授業づくりについてお話を聞いて子どもの学ぼうとする姿勢を引き出すことの重要性を学ぶことができました。

 今回学んだ内容の中で「授業で生徒指導をする」のではなく「授業が生徒指導だ」という言葉が印象的でした。この言葉で私自身の生徒指導についての認識が大きく変わりました。授業内で規律を守らせることによって生徒指導をするのではなく、授業を通じて子どもの学ぼうとする力を引き出すことで心の荒れない子どもに成長してもらうことを目的とした生徒指導が重要であることが分かりました。

 また、グループワークの本質についても学びました。グループワークは学び合いの方法として授業で多く取り入れられています。しかし、グループで意見を1つにまとめてしまうと効果的な学びにはならないということを学びました。ゼミ生での意見交流の中で、意見を言いたがらない子を作らないようにするため、意見を1つにまとめる過程で子どもたちの意見の一部分を捨ててしまうことがないようにするためにグループワークでは意見を1つにまとめないようにする方が良いという意見が出てなるほどと思いました。学び合う学びとは、子どもたちが様々な意見に触れ、対話を重ねる中で自分の意見をより深めていく学びであると思います。

 今まであまり触れてこなかった生徒指導や授業づくりの本質について学ぶことができ、良い機会をいただけたことに感謝しています。(前野)

 経験を基にした貴重なお話を聞かせてくださった采女先生、采女先生と私たちゼミ生を繋いでくださった玉置先生、ありがとうございました。また、共に学んだ7期生、8期生のみんなにも感謝です。これからも多くのことを学び合いましょう。(今井・吉久・前野)
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采女先生から学ぶ会での学び(7期生下野・田中、8期生寺尾)

【下野】
 こんにちは、7期生の下野です!2月25日 Zoomにて、采女隆一先生から学ぶ会が開かれました。

 本回では、「授業が生徒指導だ」「人間関係の学び」「学び合う学びに必要なグループワーク」の3つについて采女先生のご教授の元、学びを深めさせて頂きました。

 上記3つは、繋がりのない話題にも見えますが、実は深い繋がりがあります。

 「授業が生徒指導だ」その為の子どもの育て方に「人間関係の学び」はとても必要です。他者の意見や良さを知る、自分の良さを知ることがら「人間関係の学び」ですから、授業そのもので生徒の心を掴むといった「授業が生徒指導だ」の根底となります。
「人間関係の学び」により培った対話力、良さを知る力を「授業が生徒指導だ」の想いを持
 って教科指導にあたれば、自然と主体的で対話的な深い学びが形成される「グループワーク」が誕生するということです。

 つまり、「人間関係の学び」→「授業が生徒指導だ」の想いを持っての教科指導→主体的で対話的な深い学びの形成される「グループワーク」といった流れです。

 この3点の流れを知ることができたことがとても宝物です。教師となった時、必ず役に立つ学びでしょう。

 采女先生、遅くから私たち玉置ゼミ生のためにお時間を割いて下さりありがとうございました。貴重なお時間でした。玉置先生、すごい人と出会わせてくださりいつもありがとうございます。そして、一緒に学んでくれた7期生8期生のみんなもありがとう!みんなのおかげでとっても素敵な時間となりました!!!(下野)


【寺尾】
 こんにちは!!8期生の寺尾です。今回はZoomでの采女先生から学ぶ会に参加させて頂きました。

 その中でも私自身が印象に残っている「学び合う学びを行うためのグループワーク」について記事を書いていこうと思います。

 采女先生はお話の中で、グループワークを行い、グループの意見をひとつにまとめることは本当の学び合いではないということを仰っていました。そこで、なぜグループワークを行うのかということについて考えました。

 その中で出た意見のひとつに、「他者の意見を聞いて自分の意見を明確にすることができるから。」というものがありました。それを聞いた時に私は非常に納得しました。

 私は自分の思っていることをすぐに言語化することが得意ではありません。これはどういう事なのかとか、どう思ったかと言われた時に、他の方のように上手く言葉でまとめられません。言葉が詰まってしまい自分の思いを伝えきれることができず後悔することもあります。

 そのため、他者の意見を聞きつつ、自分の考えに近しいものと結びつけて、自分の意見を自分の言葉でまとめ発表することができるようになることがグループワークの良さのひとつなのではないかと考えます。

 対話の中から生まれた学びは一方的に聞いたことから得る学びとは異なる、この言葉からもグループワークの重要性を汲み取ることができました。

 これからは先に述べた自分の悩みを克服するためにも、グループワークをするときに今回学んだことを意識していきたいなと思いました。

 采女先生、今回は貴重なお時間をいただきありがとうございました。自分を見つめ直すきっかけにもなりました。この会で学んだことを生かしていけるよう頑張っていきます。(寺尾)


【田中】
 こんにちは!7期生の田中です。髪の毛を切ったら、玉置先生に「一段と男前になったな」と言って頂き、内心結構喜んでいます(笑)。今日は2/25に行われた勉強会について記事にしていきます。

 今回の勉強会では、グループワーク及び意見交流の大切さについて学びました。教科の内容についていけない児童・生徒でも、答えることが出来る内容についてグループワークを行ったとします。すると、普段は勉強を苦手としていて、中々発言できない子どもから発言を引き出すことが出来ます。その結果、その子がもっている良さや側面を新たに見つけることが出来たり、その子自身も認められることで居場所や自己肯定感をもつことが出来ます。

 加えて、グループワークは少数の場での発言なので、全体に比べ話すハードルが低くく、話しやすいことも発言に繋がります。

 このように、教科では中々活躍することが出来ず、学びから逃避してしまう子どもにもグループワークを入れることで変化がうまれると感じました。

 少し話が変わりますが、グループワークで1つに絞るか否かという話題で話をしました。どちらにも良い点悪い点があると思います。自分が実際に行う際にそれぞれを使い分けられるように様々な視点をもちたいです。

 1時間という短い時間でしたが、とても有意義な時間でした。ありがとうございました。(田中)

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東濃高校キャリア教育プログラムでの学び(池戸)

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 こんにちは!7期生の池戸です。年が明け、教採に向けての勉強や卒論への取り組みが本格化して毎日変わらない日々を過ごしています(汗)そんな私ですが2022年はとことん雪に嫌われ、先日は大雪の日に携帯紛失大事件が起こり、ある意味ついてる一年かもしれません、、笑


 さて、今回は先日ご縁があり参加させていただいた『NPO法人 縁塾 東濃高校キャリア教育プログラム』での学びをまとめたいと思います。

 まず縁塾とは岐阜県可児市にあるNPO法人で、学校と地域をつなぐコーディネート団体です。地域課題解決型キャリア教育と題して学校や議会や行政や地域と連携し、キャリア教育の推進を図り、地域の未来を担う人材の育成と持続可能な地方創生を目的に活動しています。

 今回、私の卒論のテーマが『キャリア教育』ということで、このプロジェクトを紹介してもらい、参加することになりました。私たち大学生が参加したのは第1回〜6回までのプログラムのうちの4回目となる『企業インタビュー』でした。コロナの関係で、オンラインで企業、高校、大学生が繋がり【働く価値観】について考える時間でした。

 キャリア教育を研究していると様々な事例が出てきます。しかし、具体的なイメージが湧かないのです。なぜなら私たちが小学生、中学生、高校生の時にはここまでキャリア教育は重視されていなかったからです。今回オンラインではありましたがキャリア教育の現場に立ち会ったことで、これからのキャリア教育の在り方、可能性が広がりました。
 このキャリア教育プログラムの素晴らしい点は高校生がまず自分の働く価値観を明確にする、つまりキャリアアンカーを自覚することです。高校生のうちにここまでキャリアアンカーを明確にすることは簡単ではありません。そして、今回の企業インタビューを通して実際に働いている人のキャリアアンカーに触れることで新たな価値に気がついたり、自分の働く価値がさらに明確になります。このキャリア教育は高校だけでなく、生徒の実態に合わせれば中学校、小学校でも実践できます。
 またキャリア教育で大事なのは『非日常的な経験をすること』だと学びました。非日常的な経験には生徒たちにとって、これからのキャリアの一部になるかもしれないという大きな可能性で溢れています。

 キャリアとは100人いたら100通り存在するものです。いつ、どこで、なにがきっかけになるかなどわかりません。今、私が教師を目指したもの、たまたま恩師に出会い、この大学に入学して、玉置ゼミに入り学んでいるからです。だからこそたくさん経験する場を与えることがこれからのキャリア教育で教師が大切にしていくべきポイントだと思います。

 私は今回生徒と企業の方をつなぐ授業者という立場で参加しましたが、今まさに職業決定間近にいる私自身がこれからの自分のキャリアについて考える学びの日となりました。今回の経験を活かして、卒論テーマのキャリア教育とさらに向き合い一年後の卒論発表会で発表している自分の姿や、自分流のキャリア教育を現場で実際に行っている姿を想像するとワクワクが止まりません!!
今回のご縁に感謝して、卒論も頑張っていきたいと思います!!
 
これ以上書くと卒論に書くことがなくなるのでこの辺にします!!(笑)(7期生 池戸)

2年間の振り返り(池戸)

 こんにちは!玉置ゼミ6期生の池戸です!なんと今日、4年後期の成績が出て4年間で1単位も落とさずに卒業できることが決まりました!よかったです!(笑)。

 さて、久しぶりに記事を書く今回はこの玉置ゼミでの2年間の学びを振り返っていきたいと思います。

 最近、大学生活を振り返ることがよくあります。そしてそのたびに自分は良い選択をしたなと思うことがあります。一つ目は柳というサークルに入ったことです。これについてはここで書くと長くなるのでまた別の記事で書きたいと思います。

 そして二つ目が玉置ゼミに入ったことです。初めはどこかの教職ゼミに入りたいという漠然とした思いでした。でもゼミに入ってみて、同じ6期生とともに玉置先生の元で学んで、沢山の学びと素晴らしい先生方に出会わせていただきました。玉置ゼミで学んだことは私の自信であり、私の軸です。

 最近、玉置先生から自分に自信を持つということに関する課題をいただきました。私は自信というのは過去の自分を誇りに思うことだと思います。過去の自分がどれだけ努力したか、あれだけ頑張ったんだから大丈夫だ。そう思えることが自信を持つということだと思います。その意味で私はこの2年間、最高に充実したゼミ活動ができたと胸を張って言うことができます。

 玉置ゼミに入ってよかった。6期生がこのメンバーでよかった。そして、ゼミ長をやってよかった。と本気で思っています。玉置先生、2年間本当にありがとうございました!でもまだまだお世話になりたいです!(笑)。6期生のみんな、今までありがとう!これからもよろしく!(池戸)
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2年間のゼミ活動を終えて(中野 )

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 こんにちは。玉置ゼミ6期生の中野です。

 4年間の大学の授業が全て終わり、玉置ゼミでの活動も終了しました。これから良き教員として教団に立てるように玉置ゼミでの学びをしっかりと活かしていきたいと思います。今回の記事では、2年間の玉置ゼミでの活動を振り返りたいと思います。

 玉置ゼミでは本当に多くのことを学びました。学級経営のことや、授業技術などをたくさん学びました。そして、実際に教育実習では、ゼミで学んだことを意識しながら授業を行ったところ、担当の先生方にで褒めていただき、やはり玉置ゼミで学んだことで教壇に立つための力がついてきているのだと実感し、嬉しく思いました。

 玉置ゼミで学んだことの中で1番心に残っていることは、「学び合い」の大切さです。ゼミでは、さまざまな活動を行い、そのたびにゼミ生で意見を交流しあい、様々な考え方を聞くことで、自分の意見をより深いものにしていました。人の意見を聞くことによってより自分の意見を深くし、人に自分の意見を伝えることでより自分の意見が明確になることが分かりました。仲間と高め合うということはこういうことなのかと思いました。教員採用試験の勉強の期間でも、みんなでわからないところを聞き合い、教えあい、みんなで高め合って乗り越えられたと思います。これからもさまざまな機会で、このように周りの人たちと「学び合い」をしていきたいと思いました。

 最後にはなりますが、教師になってからも、玉置ゼミで2年間学んだことを活かして、しっかりと周りの教員の仲間たちと「学び合い」ながら、人としても教師としても成長していけるように頑張りたいと思います。このゼミに入って沢山の学びを得られて本当によかったです。 (中野)

「これからの学校教育・文化を展望する」玉置先生の講演会での学び(丸山)

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 2月3日の小牧市文化協会主催文化講演会に、本学1年生の丸山君が参加してくれました。感想を頼んだところ、以下のように熱い感想を届けてくれました。資料を配布したわけではないのに、よくぞここまで記録してくれているものだと感心もしました。ぜひ読んでください。

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 こんにちは。教育学部一年の丸山託生です。先日,玉置先生の講演「これからの学校教育・文化を展望する」へ参加しました。会場は玉置先生の地元愛知県小牧市。その際の学びについて書きたいと思います。

 まずなんと言っても会場の熱気が凄まじかったです。会場に着くと,玉置先生の顔写真入りポスターがこれでもかという程に貼られており,玉置先生の偉大さを再認識するとともに,親子で笑みが溢れてやみませんでした。

 講演会は,「コロナ禍での不要不急の自粛に伴って,学校教育・文化の意味が問い直された」という話題から始まりました。「修学旅行は不要不急か,落語の寄席は不要不急か」など,どなたにとっても身近でイメージしやすい例を挙げ,その上で「学校の役割は?」と問いかけました。調査の結果によると,学校は「1健康保障 2つながり保障 3学力保障」の三つの機能を持っていることが明らかになったそうです。

 続けて,中原淳立教大学教授の研究「新型コロナウイルス感染拡大による学校閉鎖が中高生の学習にどのような影響を与えたのか」について紹介されました。研究の結果,学校と子ども,子ども同士のつながりが休校時の学習時間に影響していることが明らかになったそうです。つまり,「つながりを保障することは学校の重要な役割である」ということが,コロナ禍を通して明らかにされたことを学びました。

 また,令和の日本型教育の特徴として,1指示されてやる学習ではない「主体的な学び」 2学習を自己調整する「個別最適な学び」 3自分一人で完結させない「対話的な学び」が挙げられるとされ,特に3の「対話的な学び」においては,わからないことを聞く力(他者に依存する力)が重要であると学びました。

 最後に,GIGAスクール構想にも触れられ,GIGA教育のステップ0として玉置先生と株式会社EDUCOMが協力して開発された「心の天気」の運用についてもお話しされました。

 「心の天気」は,子どもが自分の心の状態を客観視し,教師がそれをcatchすることで”つながる”オープンクラウドであり,学校の役割に合致しているという結びで,まさに落語の一席のようにわかり易く,笑いに溢れた講演でした。

 その他にも,「文化的実践」「学びのドーナッツ」などのお話もされ,ここには書ききれないほど充実した内容の90分間でした。

 令和の日本型学校教育では「自分で疑問を持ち,考えを深めて学ぶこと。そして,その仕組みを構築する力」が必要とされています。私自身も,積極的に講演会などの機会に参加して視野を広げ,多角的に学ぶことを通して,教育に関する学びを深めたいとあらためて思いました。玉置先生、ありがとうございました。(丸山)

EDUCOM小森さんのお話を聞いて感じたこと(前野)

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 こんにちは!8期生の前野です。先日、EDUCOMさんからchromebookを貸していただけるということで、本社にお邪魔しました。そこで、会社のことや開発されているシステムについて質問させていただいたので、お聞きしたことを書いていきたいと思います。

 担当してくださった小森さんのお話の中で印象的だったのは、私たちも使っているスクールライフノートの「心の天気」の活用についてです。児童生徒が日々の気持ちを天気で表すことで教師が児童生徒の心の変化を確認できるのが特徴ですが、小森さんはこの「心の天気」を部下の方とのコミュニケーションツールとして使っているそうです。教師と児童生徒という関係性でなくても、天気を通じて相手の心の状態を見ることでコミュニケーションが取りやすくなったそうです。相手のちょっとした心の変化を知ったり、日常の中で何に心が動かされたのかを知ったりするのはコミュニケーションを取る上で非常に重要なことだなと感じました。

 また、EDUCOMの方が学校現場に出向いてシステムや製品に関してサポートをすることがあるそうで、その時には、教育を良くしたいという思いは教師と同じだよということを教師側にも伝わるように心を開いて接することを心がけていると仰っていました。学校の先生との関わりを大事にしている姿勢があるからこそ、多くの学校でスクールライフノートが受け入れられ、活用が進んでいるのだろうと感じました。

 スクールライフノートの説明や小森さんの仕事に関するお話を聞いて、コミュニケーションの重要性や教育現場に限らず相手の心を知る方法としての「心の天気」の可能性を感じました。

 教師を目指す立場の私たちがEDUCOMさんの開発するシステムを使わせて頂くのは貴重な経験で有難いことです。将来学校現場に行ったときに子どもたちとのコミュニケーションツールとしてICT機器を上手く活用していけるよう、まずは、自分が子ども目線で体験してみて子どもたちはどんなことを感じるのかを知っていきたいと思います。EDUCOMさんの開発したスクールライフノートを活用して、何か少しでも力になれるように、とにかく使い倒すことと活用する上で気づいたことをお伝えできるように頑張っていきたいと思います!(前野)

株式会社EDUCOM 小森さんへのインタビューを通して(柴山)

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 こんにちは!玉置ゼミ8期生の柴山です。2月1日、Chromebookをお借りすると同時に、株式会社EDUCOMさんの小森さんへインタビューさせていただく機会がありましたので、記事にさせていただきます。

 まず、EDUCOMさんってどんな仕事をしているところなの?どんな会社なの?といったところから書かせていただきます。EDUCOMさんは、「子どもがワクワクできるように」という考え方の下、元気な学校づくりを応援するための統合型公務支援システムなどを行っています。

 例えば、学校での子どもの学びや生活の様子を伝えるホームページの作成支援システムもそのひとつなんだそうです。実は、この玉置ゼミのホームページもEDUCOMさんのホームページの作成支援システムが用いられているんです。

 それだけには留まらず、保護者と先生をつなぐ「C4th Home&School」といったツールや、現在、私たちも使わせていただいている「心の天気・学びの天気」などが入った「スクールライフノート」の開発にも携わっている会社です。

 小森さんが勤めている愛知本社の社員数は300人と多いのですが、朝の会はテレビ会議システムで行っておられるそうです。

 顔と名前を出して会議を行っているので、人数が多くともお互いが知ったような気になれるとお話されていました。

 今回、私からは小森さんが仕事をするうえで大切にしている想いや業務内容についてインタビューさせていただきましたので書かせていただきます。インタビューしていく際、私は緊張のあまり最初は硬くなってしまっていたのですが、雑談や冗談を交えながら、にこやかにお話してくださったこともあり、説明が頭の中にスっと入ってきました。

 小森さんは、研修などで現場の先生方と関わることも多いらしく、関わる上でまずは「同じ教育をよくしたい仲間」であることを伝えることを第一にしているとお話されていました。どうしても、先生方には外部の人と話す際身構えてしまう方が多いそうですが、雑談を交えながら自分は心をひらき、業者=押し売りというイメージを無くしていくことを大切にしているとにこやかにお話されていました。

 また、様々な地域の先生方現場で話せることは仕事をしていく中での嬉しさだともお話されていました。「困っている先生を助けたい」といった思いで行動しているそうで、頼られた際に「この道具を使ってみると子どもが喜ぶかも」とアドバイスをした結果、「うまくいったよ!」と言ってもらえた時などに楽しさを感じるそうです。なにより、自分が現場に入って学校をよくしているという実感を感じられることが魅力であるともお話されていました。

 しかし、教育をよくしようとするとお金がかかってしまうらしく、「こうしたい!」という現場の先生の想いがあったとしても、要望にすぐ答えられないこともある所は辛い点だとお話されていました。

 全体を通して小森さんは、「子どもが楽しい学校生活をしていくために、自分が学校に対して何をしていけるか」という想いのもとICT活用を進めていることが伝わってきました。

 最後に、この場をお借りしてお忙しい中インタビューを受けてくださった小森さん、株式会社EDUCOMさんに再度お礼をさせていただきます。現場で実際に使われているChromebookを、スクールライフノートも含めて一足先に使用できるという機会をいただけて、非常にありがたいです。教壇にたつことを想定して、児童・生徒の立場、教員の立場からどのようにこのツールを活かしていくかを、自分が端末を実際使い倒してみることで考えていきたいと思います。Chromebookやスクールライフノートを使いこなし、子どものために何ができるか、EDUCOMさんと共に考えていけるよう頑張ります。(柴山)

EDUCOMさんの貴重なお話と意気込み(安藤)

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 こんにちは!玉置ゼミ八期生の安藤です。今回はEDUCOMさんからchrome bookを貸して頂けるということで、EDUCOM愛知本社へお邪魔しました。貸して頂く際に、対応してくださった小森さんからお話を伺ったので、chrome bookを使わせていただく上での、感謝の気持ちと意気込みも含めて記事にまとめていきます。

 伺ったお話の内容すべて記事に書きたいのですが、永遠に書いてしまいそうなのでEDUCOMさんの”システムで日本の教育を変える。子どもの未来にワクワクを。”というキャッチコピーに着目して記事を書いていきたいと思います。

 最初に、何故“ワクワク”なのか尋ねました。EDUCOMさんは「学校を元気にする」ことを合言葉として様々な活動をされています。元気な学校とは生徒だけでなく、先生もワクワクしている状態だと教えて下さいました。先生がワクワクしていることで、先生のワクワクが生徒へ伝わり、やがては学校全体がワクワクしている状態になり、元気な学校に繋がります。元気な学校にはワクワクが必要であるためこだわりを持たれているそうです。

 続いて、小森さんのイメージしているワクワクしている姿を教えて頂きました。それは子どもが様々な出来事を話している姿と仰いました。これを聞いてなるほど!と思いました。まず子どもが学校のことを進んで話してくれることで保護者が安心できます。加えて、子どもが話をしてくれる背景には楽しい学校があること、先生も他のワクワクしていることが分かります。先生のワクワクが子どもに伝わる事と同様に、生徒のワクワクが先生にも伝わります。まさに子どもがいろいろな出来事を話す姿は、子ども自身はもちろん先生や学校全体もワクワクしている状態だと思いました。

 以上のようなワクワクしている状態、元気な学校づくりを実現させるためにはやはり子どもの状態を知ることも大切です。私たちはその手段として有効であるスクールライフノートを使わせていただいています。このツールは多くの学校で活用されていて、子どもたちの心の状態も把握し、コミュニケーションをとるきっかけとなります。まずは私たちが、子どもたちの立場になってスクールライフノートを体験してみることで、楽しく工夫ある活用方法、活用する上で理解しなければいけないこと、実際に使う子どもたちの気持ち等、沢山の気づきを得ていこうと思います。EDUCOMさん、そして自分の将来にも役立てられるように沢山使い込ませていただきます。本当に貴重な体験をさせて頂きありがとうございます。精一杯頑張ります!!(安藤)

【学び合う学び研究所】講演に参加して考えたこと(安藤)

 先日、副島孝先生の講演「誰も一人にしない教育」へ参加しました。セミナーの内容だけでなく、休憩の合間の先生方との会話も含めて私にとって深い学びの時間となりました。

 このセミナーを通して、全体をまとまりとして捉えるのではなく、個々の集まりとして捉えることが、「誰も一人にしない教育」を行う上で最も大切にするべきことだと考えました。

 英語では「すべて・全員」という意味を持つAllとEveryの二つの言葉があります。しかし、この二つの言葉は少し違う部分があります。

 Allは全体をまとまりとして捉えていますが、Everyは全体を個々の集まりとして捉えています。「誰も一人にしない」というニュアンスに近いのは一人一人をしっかり見るという意味を含んでいるEveryだと思います。Allの場合、全体のまとまりに意識が向いているため、大体の生徒が納得し、理解していれば授業が上手くいっていると認識して、他の子とは違う、自分なりの考えを持った少数派の生徒が主張しづらい状況に陥ってしまう事があります。

 表面上では上手く授業が進められているように感じられますが、この生徒の立場からすると授業に参加できていません。一方でeveryの場合、個々に意識が向いているため、違う意見を持った子から上手く意見を引き出し、違う意見を持った生徒も参加できる授業が作れると思います。そのため誰も1人にしない教育を行うに当たって、every「個々の集まり」という意識をしっかりと持って授業を行うように気をつけていこうと思いました。

 そして、副島先生がお話の中で2冊の本を紹介して下さいました。本では主に3種類の人が紹介されていました。1人は積極的に活動に取り組み、実行できる人を表す若者です。2人目は大胆な企画やアイデアを出す人を表す馬鹿者です。3人目は第三者の視点を持って冷静な分析をする人を表すよそ者です。この3人は、異なる視点から物事を考える機会や意見を広げる機会を作ってくれる、とても大切な存在だと学びました。

 しかし、模擬授業をする際、私は自分が出して欲しい答えが出てきた時、どうしてもその答えばかり扱ってしまい、少し自分の考えとは違う3人のような生徒の考えや視点を蔑ろにしてしまいがちです。そのため、リーダーや優等生ばかりに焦点を当てず、しっかりと3人のような生徒に着目して授業を進めていこうと思います。

 今回の講演会で先生方と話し合いをしながら考えを深めていくという経験はとても新鮮で、教師の経験をたくさん重ねられた先生方だからこそ出せる意見を聞く事が出来て、とても勉強になりました。本当にありがとうございました。またこのような機会があれば是非参加したいです!(安藤)
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【学び合う学び研究所】副島孝先生セミナーでの学び(高橋)

こんにちは。7期生の高橋奈優です。最近は教採対策を本格的にするようになり、眠気や遊びたいなどの誘惑に負けないように勉強をしています。

 1月22日に学び合うまなび研究所セミナーに参加し、副島先生の「誰もひとりにしない教育」についてのお話での学びを綴ります。
 
 まず、セミナーの話の前に私の思う「ひとりになる授業」とは、仲間と課題について話し合うことはなく、教師の一方的な言葉で課題に対してのまとめである結論が提示されるものです。実際に実習でこのような授業をしてしまったことがあります。

 セミナーでは、上に書いたことや、教師の用意した回答通りではない回答を蔑ろにすることも「ひとりになる教育」であると学びました。多様な回答こそが話し合うきっかけになるので対応できる力が必要になると思いました。

 そして、仲間との対話が生まれる活動の代表である「グループワーク」のメリット・デメリットについても現役の先生方とお話させていただきました。メリットの中で多かったのは、仲間の意見から新しい発見があることでした。ひとりで得られるものには限りがあると今も教採の対策をしていて思います。やはり、学校の最大の特徴であるたくさんの仲間と一緒に課題に取り組む環境は活用していく必要があるなと思いました。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。正直なところまだ今回のセミナーの学びを整理しきれていないところがあるため解釈が違うところがあると思います。「ひとりにしない授業」は卒論のテーマにも関わってくる内容なので本などを読んでさらに理解を深めていきたいです。副島先生、貴重なお話ありがとうございました。

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【学び合う学び研究所】副島孝先生講演での学び(今井)

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 こんにちは、7期生の今井美羽です。

 実は犬って人間よりも沢山寝る生きものなんですって。私の家の犬も、一日の大半を寝て過ごしています。朝起きて、朝ごはんのえさをもらってる姿を見て、身支度をしていると、もう次見た時には寝てます(笑)昼間は家族は家にいないので、ずーっと寝ています(たぶん)。そして、誰かが帰ってきてお出迎えをし、また寝ます。夜ごはんのえさをもらって、寝ます。猫だけでなく、犬もこたつで丸くなってます。時々、好きな時に寝て、起きて、しなければいけないことなんてなくて、いいな〜。でも、実際犬自身はどう思っているんでしょうね。犬と会話が出来たら聞いてみたいものです。

 余談が長くなってしまいましたが、先日1月22日に愛知文教大学で開催された第10回セミナーに参加させていただきました。その際の学びについて書いていきたいと思います。

 今回のセミナーは、副島孝先生による「『誰もひとりにしない教育』の深〜い意味」についての講演でした。教育に関することだけでなく、経済や社会全体の問題について取り上げながらのお話を聞きながら、自分なりに誰もひとりにしない教育とは何かを考えることができました。

 今回の副島先生のお話の中で、私が一番印象に残っているのは、「子どもたちという子どもはいない」という言葉です。子どもを見る時に、「子どもたち」とまとめて捉えるのではなく、一人ひとりの「子ども」として見ていくことが大切であるという意味の言葉であると私は解釈しました。何気なく、「子どもたち」という言葉を使ってしまいがちですが、これからは自分の考えを改め、「子どもたち」という言葉を使わないようにしようと思いました。

 正直、「誰もひとりにしない教育」とは何かについて、自分自身の答えを出すことはできませんでした。それは、自分がまだ現場で働いたことがないので、子どもの姿を想像しにくいということもあると思います。しかし、今回のセミナーをきっかけとして、自分自身で考えたり、玉置先生やゼミの仲間と話し合ったりする中で、学級経営や授業改善において、誰もひとりにしない教育への意識は必要不可欠であるということを改めて感じました。これからも、そして教員になってからも「誰もひとりにしない教育」とは何かを考え続けていきたいと考えました。

 副島先生、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。このセミナーを紹介してくださった玉置先生、共に学んだ7期生の高橋さん、8期生の安藤さん、小林さんありがとうございました。(今井)
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