授業の腕をあげる法則(柴山)

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 こんにちは!8期生の柴山です。いつの間にかセミの鳴き声も聞こえなくなり、秋の虫が鳴き始めました。夏休みの終わりを実感しています。

 向山洋一先生著の「授業の腕をあげる法則」を読んでの学びを記事にさせていただきます。

 本書は「授業の原則10ヶ条」として、授業上達の方法が簡潔に書かれていました。良い例・ダメな例、理由が詳しく書かれていたためイメージが湧きやすかったです。どれもこれも大切な原則ばかりでした。

 うまい指導法は、いくつもの原則・技術で組み合わせによって成り立っています。10個の中でも、自分が軸としたい原則3つについて書かせていただきます。

1.簡明の原則
 指示・発問は簡潔かつ具体的に述べることが大切です。端的に発問したとしても、「もっとがんばって」などの指示ではどのように動いてよいのかわかりません。「一回飛んだら、先生の所へ集まります。」などのように、最後の行動まで指示することを意識したいです。

 「電車の車掌はどんな仕事?」のような発問では、具体的に考えづらいです。「電車の車掌は笛を鳴らします。誰に聞かせているのですか?」のように様々なことをイメージしやすい、焦点化した発問を心掛けたいと思います。

2.全員指示の原則
 指示は必ず全員の前でしなければいけません。状況によって「給食を残してもいい。」だったり、「全部食べなさい。」と回答が変わることがあります。このくい違いから信頼を失ってしまうことを防ぐために、全員の前で指示をすることが大切です。
しかし、「指示したつもり。」「言っただけ。」の状態ではいけません。聴ける状態の相手に指示しなければならないのです。そのため、
・手に持っているものを置かせる。
・おへそを先生のほうへ向けさせる
・指示を追加でしない
の3つを意識していきたいです。

3.激励の原則
 子どものことを常に励まし続けることが大切です。子どもたちの中には、もちろん勉強や運動などが苦手な子どもたちがいます。その苦手な部分を克服していけるような指導技術を身につけること。それとともに、一緒に克服していく連帯者であることを伝えるためにも、欠点を克服できるよう絶えず励まし続けていかねばなりません。

 子どもが生きていく気力を育くんでいけるようにするためにも、シールなどの「もの」のみを目当てに頑張らせることを意識しようと思いました。

 本書を読んでいる最中、玉置先生の「愛のない技術は危険、技術のない愛は無力」ということ言葉を思い出しました。やさしさを土台として、子どもにとって学びのある指導をしていくことが大切です。授業の10ヶ条と照らし合わせながら、学びのある楽しい授業づくりをしていこうと思います。(柴山)

話したい、聞きたいと思わせる授業づくり(前野)

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 こんにちは!8期生の前野です。いよいよ教育実習が始まる時期になり、期待と不安が入り交じる何とも言えない感情になりながら日々を過ごしています。(笑)

 今日は二瓶弘行先生の「プレミアム講座ライブ 二瓶弘行の国語授業のつくり方」を読んで学んだことについて書いていきます。

 この本では、国語の授業の主軸となる表現する力を子どもが高めるための教師の働きかけについていくつも述べられていました。その中からいくつかピックアップして書いていきます。

 まず、国語の授業に限らず子どもが話すことに躊躇しない学級づくりが必要ということが述べられていました。自分の思いを人に伝えるために音声言語として表出することに躊躇する子どもが学級の半分もいては集団の学びは成立しないという内容から、学校で学ぶ意義の1つとして自分の思いを周りに伝えながら学んでいくという部分があるのではないかと考えました。自分の思いを周りに伝える場面は大人になっても必ずあります。学校という環境で自分の思いを周りの人に伝えるという体験を積み重ねていくことで、社会に出ても通用する力を養う重要性に改めて気づかされました。

 特に国語の授業では、書いてある文章を読む音読の活動があります。「読みたい人、いませんか?」と言ったときに、学級全員がごく自然に手を挙げる、自分は音読する場の一員なんだと感じられる学級づくりが重要だと感じました。このような学級づくりは誰も置いていかない、全員が学びに向かっている授業に繋がるのではないかと思います。

 そして、表現するものがいればそれを受け取る側の存在も必ずいます。話すことに躊躇しない子どもを育てると同時に「聞ける集団作り」も必要です。二瓶先生は子どもの「目」を意識して指導を行っているようです。聞き手が「目」で仲間の表現を受け取る力を獲得することで、話し手も安心して自分の思いを表現することができるのではないかと思います。国語の授業づくりでは話し手・聞き手の2つの視点から指導していくことが大切だと感じました。

 また、学級全員が主体的な意思を持って話し聞き合う学習空間を創るには「対話」活動が重要ということを学びました。

 対話の進め方は「話題把握→心内対話→ペア対話→全体対話→個に戻る」という流れです。学級全員が言葉で話し伝える活動を保証するにはペア対話が重要です。ペア対話が重要視されるのは1対1で相手に自分の思いを伝え、相手の思いを受け取る体験を全員ができるためです。ただし対話が形だけにならないよう、教師が注意深く見ておくことも重要です。子どもが迷い悩みながらも相手と言葉を交わして学びを深めていくことができるよう教師の言葉がけも大切ということが分かりました。こういった活動を積み重ねていくことで、誰もが話したくてたまらない、誰もが聞きたくてたまらない学級集団が創られていくのだと学びました。

 今回本を読んで学んだことは、実習にも必ず生きてくると感じています。話したい、聞きたいと感じられるような授業づくりを意識したいです。(前野)

教育書を読んでの学び(澤本)

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 こんにちは!8期生の澤本です!今回は夏休み中に読んだ教育書の読後感想を記事にしていきます。

 私が読んだ教育書は野口芳宏先生著の『どんな子どもの力も伸ばす 全員参加の授業作法』という本です。第7章で構成されていて見開き1ページでまとめられていてとても読みやすくわかりやすかったです。子どもに説明する時も要点を端的に述べることが大切だと思いました。

 読後の感想を特に心に残った3つに分けて、書かさせていただきます。

 まずは、「発問―挙手―指名方式」です。教師が発問をして児童が挙手し、その中から教師が指名するといった当たり前になっている授業風景です。私もこの授業を受けてきたので、疑問に感じることはなかったです(ゼミで学ぶ前)。しかし、これでは、教師の関心が挙手児に限定されてしまい、「全員参加」ではなくなってしまうことに気づかされました。この指名方式ではなく、意図的指名方式を使い、意図を持って指名・授業を行っていくことが大切だと思いました。

 次に、発問に対して必ず反応を書かせることです。授業に参加するためには聞く・書く・話すを行う必要があります。しかし、ただ発問を投げかけただけでは、やる気のない子や分からない子は行動に移すことができず、参加していることになりません。そこで、発問したら、「〇×・賛成反対をノートに書かせる」、「3つの選択肢から選ばせる」など書くという行動をさせることが大切だと思いました。

 最後に「常時善導」です。よく「子どもの主体性が大事」ということを耳にします。教師が出すぎずに子どもに自由に活動させるといった指導方法です。私もこの方法が良いと思っていました。しかし、義務教育を受けている児童においては、教えるべきことは教師が働きかけをしながら教えることが大切だと学びました。子どもに任せても効率や質が低下したり、時間がかかったりしてしまいます。子どもが主体的に動けるように教師が積極的に働きかけることが大切だと思いました。

 もうすぐ教育実習に行かさせていただきます。すぐにこれらのことを実践できる自信はありませんが、常に意識しながらイメージを持ちながら行動していきたいです。実習がんばるぞ!(澤本)
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