『 「いのちの授業」をつくる 』を読んで(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。もうすっかり秋の香りが漂う季節となりました。彼岸花やススキ、紅葉、私は秋の景色がとても好きです。どれも落ち着くから。

 そんなある日、大学の帰りに祖母の家に教員採用試験の結果を報告に行きました。車の窓を少し開けて、秋風と田舎のゆったりとした景色を楽しみながら。祖母の家に向かうわけは、お墓参りもあります。亡くなった曾祖母は「やっと教師になる子がこの家から出た」と教育学部に入学する私をこれでもかという程褒めてくれました。私は、会ったことがありませんが、曾祖父は「数学の教師」だったそうです。同じお墓で眠る祖父もまた私が教師になることを応援してくれました。きっと祖父は、何でも応援してくれたのだろうとは思いますが、寡黙な祖父が人知れずに神社に私の教育学部への合格祈願を願っていてくれたことを私は、祖父が亡くなってから知りました。そんなご先祖様に、「私先生になるよ」と、そう伝えに行きました。

 この日は、一晩泊まって行こうと決め、カバンから玉置先生の著書を取り出します。研究室HPに沢山の記事が並ぶ、鈴木中人さんと玉置先生が共著された『 「いのちの授業」をつくる 』です。私も玉置ゼミ生として、そして、これから教職を歩む大人として拝読させて頂きました。

 「いのちの授業」。私は、教師になった時どう取り組むか。まずは、そんなことを思いました。私は、18歳の時「いのち」を投げ出そうとした人間です。「今あるいのちを精一杯生きなさい」なんて綺麗事で、「そんなことは分かっている、それでも辛いんだ」と思う人の気持ちは痛いほど分かります。そんな私にできる「いのちの授業」とは。

 本書を読み思ったことは、「いのち」を前に教師も子どもないということでした。一緒に考えれば良い。何も教えられないのです。教師が唯一子どもたちに伝えられることは、「先生=先に生まれた」人として、自分の「いのち」に対する心を正直にさらけ出すことではないでしょうか。その正直な想いに心を打たれる子どももいれば、また別の「先に生まれた」人の心になにかを感じ取る子もいる。教師も子ども同様同じ道を歩んできたわけではありませんから、子どもたちには学校という場にいるたくさんの「先に生まれた」人の「いのちに対する心」を感じ取って欲しいと思いました。

 私は、中学校実習でいじめの授業をしました。授業の最後に、私は子どもたちに自分の18歳の時の経験を話しました。教育実習生として、この子達になにか残せることはないか、「生きていれば必ず戻ってこれる」「どうか死なないで」。これが私が教育実習先で最後に残したメッセージでした。ワークシートには、子どもたちが自身をさらけ出した様々な経験が綴られていました。辛かったけれど、先生の言葉を聞いてもう少し頑張りたいと思ったよと私にメッセージをくれた子もいました。そこには、ありふれた「いじめはいけない」「いのちは大切にしなければならない」等の教師が欲しい言葉は一つも見当たりません。私は、教育実習で宝物のような経験をさせて頂いたことに、本書を読み改めて気付かされました。きっとあの授業のあの時間、私は子どもたちに何かを残せたように勝手ながら思うのです。鈴木中人さんのおっしゃられる「いのちの授業」の三つの命題の一つ「いのちを実感する。」の一つの契機であったのかなとこれも勝手ながらに思います。

 4月には、プロとして教壇に立つことになります。『 「いのちの授業」をつくる 』。本書に出逢い、私は子どもたちに一人の人としての心をさらけ出す意味を教えてもらったように思います。「いのちの授業」は難しいです。薄っぺらな言葉では、何も伝わりません。空しくなる日だってやってくるかもしれません。でも私は、自分のように子どもたちに「いのち」を軽んじてほしくない。大丈夫、だって私が今貴方たちの目の前にいる。必ず生きていれば戻ってこれる。そう伝え続けたいと思いました。

 そして、今私は子どもたちにそれを伝えられる夢の舞台のスタートラインに居ます。ひいおじいちゃんは、どんな教師だったのだろう。ひいおばあちゃんは、泣いて喜んでいるかな?私先生になるよ。おじいちゃんは、ようやったって言ってくれているかな?頑張ったよ。とお仏壇の前で手を合わせました。振り返ると祖母が「いつもみんなあやちゃんのことを見てくれている。大丈夫だよ。」と。
 家族が繋がり結んでくれた「いのち」。私は、私の選んだ教職という道で輝かせたい。そう思います。

 鈴木中人さん、玉置先生。このような素晴らしい著書がこの世にあること。感謝でいっぱいです。上手く言葉が出ません。感動という言葉だけで表すには物足りないほど、「いのち」について深く考えさせられました。ありがとうございました。(下野)
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9月28日 7期生ゼミでの学び(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。9月28日に、7期生ゼミの第二回目が行われました。久しぶりのゼミのみんなの前でする模擬授業。勿論3年生前期の模擬授業とは違います。教育実習、教員採用試験を乗り越えた私たち。みんなの授業を見る観点は鋭く、授業者の私はとても勉強になりました。

 今回私が挑んだ題材は、小学校6年生の「体積」の求め方。階段状になった立体の体積を求めます。ロイロノートを用いた実践は、活動をうんと楽しくするものでありながら、「学び」とどう思考を繋げていくのかがポイントとなりました。

 私が授業を展開しながら感じたことは、私自身の癖でした。これは、玉置先生にもご指摘して頂き、4月までに修行しなければと思う課題です。私は、とにかく反応が早い。すぐに子どもの言葉に飛びついてしまう節があります。それに加え、話しすぎ。指示の不透明さも浮き彫りに。

 授業をする上で大切な「待つ」「落ち着く」。これが私には、まだ足りていない部分です。沢山の授業を参観させて頂けるボランティア活動や玉置先生のご講演にご一緒させていただく際、先生方の「待つ」技術を然と学びたいと思いました。

 本記事で課題を綴ると、課題は山積みでとても長い長い文になってしまいそうです。でも、課題ってとても素敵だと私は思います。のびしろだから。私には、まだあと半年あります。4月から教壇に立つ時、プロとしてどんな授業をコンスタントにできるようにしていたいか今一度練り直したいと思います。私がこの先模擬授業ができるのは、あと残り1回です。それまでに、皆の授業で沢山のことを学びながら、ロイロノートでの実践を皆で深められたらと思います。

 7期生の皆、皆と学べて本当に幸せです。今日は、本当にありがとう。皆の子ども役のセンスは抜群です。とっても為になります。4月まであと半年、皆で頑張ろうね。
 玉置先生、沢山ご助言頂きありがとうございました。玉置先生に授業を見て頂ける環境にある玉置ゼミ生は日本一の幸せ者だと私は革新しております。いつか玉置先生に褒めて頂ける授業がしたいな、、、何年も先になってしまいそうですが(笑) そんな目標を胸に!あと半年、玉置先生のもとで沢山鍛えられたい!と思います。今日もありごとうございした。

(下野)

9月21日7期生ゼミでの学び(久野)

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 こんにちは、7期生の久野舞菜です。先日、7期生ゼミがスタートしました。大学生活、最後のゼミです。来年度に向けて、しっかりと力をつけていきたいです。

 今回は、岡くんの模擬授業兼ロイロノート勉強会を行いました。

 まず、岡君の模擬授業について。

 岡君は、待つことが上手な先生です。全員に指示が通るまで、先に進まずに待機してくれます。なかなか挙手が上がらない場面でも、焦ってあれこれ喋ったり、発問を変えることなく、みんなを信じて待ってくれます。待ち上手な優しい先生のおかげで、みんな安心して授業を受けることができたと思います。

 授業検討から、特に大切だと感じたことを2点綴ります。
〇端末を使いながらも、大事なことは板書すること。
 端末を使っているうちに、何をする時間なのかわからなくなってしまうことがあります。授業の見通しを一人一人が持てるように、主発問やめあてなどは板書に示しておくことが必要だと教えていただきました。

〇活動の意義を明確にもつこと。
 ただ「交流しましょう」ではなく、「隣の人と、考えを確かめ合おう」「お友達に聞いて、新しいアイディアを見つけよう」という意義を教師が明確に持ち、伝えることが大切だと教えていただきました。

 「活動あって学びなし」とならないように、授業づくりの際は、授業のゴール、意義をもとに中身を考えることが大切だと感じました。

 今回は、7期生初のロイロノート活用授業でした。トップバッターとしてがんばってくれた岡君に拍手!ロイロノートはまだわからないことばかり。どんどん開拓して、現場で使えるICT活用術を身に付けていきたいです。(久野)

9月21日7期生ゼミにおける学び(岡)

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 みなさん、こんにちは!7期生の岡です。

 今日は後期の集大成ゼミがスタートしたので、そこで行った模擬授業の学びについて書かせていただきます。

 まず、今回私はICTを使った算数の授業を行いました。私が重視した点は、ICTを使って子どもたちの考えがリアルタイムで見えることを意識して授業を行いました。しかし、実際に授業を行うと様々な問題点や自分の力量のなさを実感しました。

 まず、問題点としては子供の思考がリアルタイムで更新されていくことはとてもいいことだと考えていましたが、実際に行ってみると子どもたちの発表が無作為に置かれていくだけで、教員側が意図を持って行なっていかないととても見にくく、思考が散らかって見える点です。これに関しては私自身のICT 機器への知識不足などがあり、もっと機能について教員側が理解を深め、意図を持って行っていく必要があるなと感じました。

 次に自分の力量については2点感じた点があります。1点目は自分の一言一言がとても軽く、何気ない発問に曖昧であったり、正しくない日本語が使われており、教員として授業で使う発問の一言一言をもっと大事にしていく必要があるなと感じました。

 2点目は授業における課題提示が曖昧で、子どもに知的活動を行えなかった点です。今回は子どもたちは楽しいと思える活動を行ったつもりではありましたが、授業がそこの部分で止まっており、子どもたちが考える部分を作ることができませんでした。もっと授業の最初の課題提示を工夫していき、子どもたち自身が授業の最初から考えることができる活動を取り入れていくような導入が必要だと考えました。

 このような反省点からもまだまだ、自分の授業には伸び代があるとプラスに考えて、次の授業ではもっと子どもたちの発問を中心に授業を構成し、子供達自身が考えることができる授業を作りたいです。(岡)

9月15日 稲沢市立牧川小学校での学び(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。もうすぐ人生で最後の夏休みが終わります。今年の夏は、半分勉強に費やし、試験後は一文無しからの脱却で働いて働いて、、、そんな中でもやっぱり私の趣味『ドライブ』は欠かせません。4月に購入した愛車は、気づけば 8,000 Km 以上走っていました。車は好きで勿論買いましたが、流石に走り過ぎだとディーラーの方に驚かれました。それもそうかと、教採期間煮詰まるとすぐに車でひとっ走り。車を走らせると頭がスキッリするのです。そんな愛車、これからも沢山一緒に走って行きたい気持ち。

 と、余談はここまでに。
 9月15日に愛車を20分ほど走らせて、稲沢市立牧川小学校に訪問させて頂きました。6月にもお邪魔させて頂きましたので、本回で2度目の訪問です。

 校門を潜れば「こんにちは!!!」と大きな声。子どもたちの温かさが私の心をほっこりさせます。ちょうど掃除中だったのだと思います。「ここ綺麗にしよう!」「ここも!」と声が聞こえてきました。思わず振り返ってしまいました(笑) 掃除中にこんな意欲的な声が、、、!? が私の心の声です。振り返れば、そこには子どもたちの笑顔。ああ、掃除中であっても会話をして自分たちで考えて「考動」し、笑顔であれる牧川小。やっぱり私は牧川小が好きだなあと思いました。

 今回の研究授業は、「立体の体積」を求める6年生の授業。ICT活用が核心です。

 ICT活用では、
 1.課題配信
 2.ノートに考えをまとめる
 3.SKY MENU Cloud 発表ノートにまとめ共有 の三段構成が組まれていました。
 まさにハイブリッド型。3.では、2.にてノートに書いた式を撮影し、トリミングまで自由自在にこなし説明を打ち込む。Cloud内にも、ノートという紙媒体にも学びの軌跡が記すことは、子どもたちにとって学びが目に触れやすくなることに繋がります。

 子どもたちの ICT活用 は、本当に見事なものです。勿論、「慣れ」もあるのことでしょう。。しかしながら、それ以上に子どもたち自身が「この方が誰かが見やすい」「この方が分かりやすい」といった人に自分の考えを見せる/表現する意識が身についているように私は感じました。一人一台タブレット端末が導入されたことにより、「共有」はこれまでより遥かに簡単に早くなりました。だからこそ、子どもたちに「人に考えを伝える力」がごく自然に身についたのだろうと私は、今回の授業を参観させて頂いて感じました。

 「人に考えを伝える力」を身に付けた子どもたち。その素敵な考えを教師はどう繋ぎ、紡いでいくか。玉置先生は、『思考の再現』というお言葉を仰られました。子どもの考えを子どもが『再現』する。思考を再現するサイクルを創れるのは、紛れもなくファシリテーターである教師だけです。思考を再現するためには、「対話」が必要です。勿論のことながら、「主体性」は当然の如く持って学びに向かっていなければなりません。ただ、「主体性」はきっと前述した「人に考えを伝える力」或いは「伝えようとする力」で身に付いているように思います。

 子どもたちは、ICTを活用することで「主体性」を身に着けました。では、今度は『思考の再現』をするための「対話」。そして、『思考の再現のサイクル』を教師がファシリテー卜していくことがこれからの教育の課題だと考えます。

 牧川小学校の先生方、今回もまた玉置ゼミ生の訪問を受け入れてくださりありがとうございました。 牧川小の先生方の「同僚性」が私は憧れです。このような授業を一緒に熟考し、子どもたちのためを皆が同じ方向を向いて行われる学校に配属されたい!と贅沢な願いを持ってしまう程に牧川小は魅力的です。そんな先生方の笑顔は、来校者の訪問を元気な清々しい挨拶で出迎え、どんな時も笑顔で活動する子どもたちにひろがっています。また、お目にかかれますことを楽しみにしております。またいつか必ず。
 玉置先生、先生のお話を聞くとどうも私は全てがストンと胸に落ちる傾向があります。うまく言葉で言い表すことの出来ない考えが、玉置先生のお話で具現化されるのです。「書くことによって学ぶ玉置ゼミ」これもまた『思考の再現』の一つのように思いながら本記事を綴っておりました。今回もありがとうございました。(下野)

※前田康裕先生サイトのフリーイラストを活用
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9月3日 第3回教師力アップセミナーでの学び(丹羽、伊藤)

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 こんにちは、7期生の丹羽です。教員試験を終え、ほっとする前もなくボランティアの夏キャンプを終え、2022年夏が終わったことを実感しています。今年も沢山の子ども達に最高な思い出をプレゼントすることができ、幸せな気持ちでいっぱいです。

 前置きはこれで終わりで、今日は、9月3日に行われた第3回教師力アップセミナーでの学びについてかいていきます!

 小倉先生の講演の中では、「たった一度きりの人生、自分を大切に」という言葉が一番残りました。本当にその通りだと思います。"自分"を大切にするために、「自分はどうするのか」「自分はどうしたいのか」「その理由はなんなのか」そんな風に問いかけて行くこと、大切にしたいと思いました。もちろん自分自身も教師として、やることをこなしていくだけではなく「"自分"はどうしたいのか、その理由にあるものはなんなのか」などと一つ一つに意図を持って進んでいきたいです。

 樋口先生の講演の中では、国語では、「物語の大事なことに気づける子どもをどう育てたい」という言葉が残りました。そのために、先生も物語の読み方を知っておかなければいけないし、系統性を理解しておかなければならないなと思いました。また、自分も常に一つ一つの言葉を大切にしていきたいと思います。

 セミナーに参加することで、毎回大学では学べないようなことを学べることができます。これは、当たり前のことではないですし、教員になる前から学べることが本当に幸せなことだと思います。セミナーの学びを4月からの教員生活に活かしていきたいなと思います。ありがとうございました!!(7期生 丹羽)


 こんにちは。8期生の伊藤です。今回は、9月3日に行われた、第3回教師力アップセミナーでの学びについて書きます。

 小倉先生の講義では、学校行事や学年行事に対する考え方についてのお話がありました。そこで、「先生が子どもに、自分事として向き合い、考え、実行するチャンスを先生が作っていくことが大切である」とおっしゃっていました。ただ学校行事や学年行事に行くだけではなく、それは何のために行っているのか、その行事の意図を、先生側と子ども側で一致させることに価値があることを学びました。若手も発揮できる印象づけ、話し方、見た目、言葉、表情は、実習中に意識していきます。

 樋口先生の講義では、国語の授業づくりについてのお話がありました。そこで、物語では、題名・場所・人物像・キーアイテム・台詞を深めること、変容した所に着目すること、が大切であることを学びました。自分は、専門教科が国語なので、とてもためになりました。実習中ってこともあり、どのように物語の授業を展開しようか悩んでいました。
 
 しかし、この講義を聞いて、物語の授業の展開の仕方が少しずつわかってきました。物語の中のどこを大切にしたら良いか、どこに着目するべきか、このことに意識して授業づくりをしていきます。

 このセミナーに参加することで、普段聞けないお話を聞くことができるので、いつも楽しみにしてます。このセミナーで学んだことは、実習に生かしていきます。ありがとうございました!(伊藤)

9月3日 教師力アップルセミナーでの学び(下野・村松・安藤)

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【下野】
 こんにちは、7期生の下野です。朝からアルバイトをする私は、最近よく鈴虫の鳴き声を聞きます。もう秋だなと心が踊る気持ちです。私は秋が昔から好きなのです。

 少し秋を感じ始めた9月4日。教師力アップセミナーに参加しました。樋口綾香先生と小倉美佐枝先生によるダブル講演。なんとも贅沢なとびっきりの時間でした。

 教職を志す上で、きっと私もぶつかるであろう壁が沢山今回のご講演で出てきました。今私がどことなく抱えている不安は、当たり前のものでそれであっても一生懸命に教師としての道を歩めば良いのだと背中を押して頂いたような気持ちです。

 今回のセミナーで学んだこと、それは「教師も自分を大切にすること」でした。小倉先生は、子どもたちに「自分」の大切さを説かれます。樋口先生は、教師「自身」の教材への向き合い方をお教えくださいました。子どもを輝かせたいと願う私です。子どもを輝かせたいと願うのであれば、私自身が私を大切に、輝かせ、子どもたちと過ごす授業にひたむきに向き合いたいと思いました。

 今回も大変深い学びを得ることができました。樋口先生、小倉先生ありがとうございました。

(下野)

【村松】
 こんにちは!8期生の村松咲です。今回の学びを書きます。今回は小倉先生の学級づくりのお話からは、夏休みあけの具体的な学級づくりのテクニックについて学ぶことができました。クラスのことを「自分ごと」として考える思考を育てるために、生徒一人一人に小さな責任を負わせるというお話と学級目標に立ち戻り、必要に応じて作り替えていくという話が特に印象的でした。

 樋口先生からは、国語(文学教材)の授業づくりのお話では、「物語の中身をどう教えよう」から「物語の大事なことに気づける子どもをどう育てよう」へ、授業を変えたというお話が印象的でした。以前、ゼミで「この授業が成功したら子供がどう言うか」目指す姿を明確にすることが大切だと学んだことを思い出しました。

 明日からいよいよ教育実習です。今回の学びを自分の中でもう一度反芻し、早速実践していきたいです。(村松)

【安藤】
 こんにちは。玉置ゼミ8期生の安藤です。実習が始まり、給食の献立をチェックすることがすっかり日課になりました。給食が本当に美味しくて、毎日給食の時間が待ち遠しいです!

 では、さっそく本題に入ります。今回は小倉先生と樋口先生のお話から学んだことを記事にしていきます。

 小倉先生は、子どもに自分はどうしたいのか考えさせることを大切にされていました。自分にスポットを当てて考えせることで、自主性や責任感が生まれます。
 私は、一人一人が自分の意志で責任をもって行動できる学級にしたいです。そのため、「人がやっていたから」ではなく、「自分はどうしたいのか」を意識した指導をしていきたいです。

 樋口先生のお話から、物語は言葉の見方・考え方を働かせながら文章を読むことが必須ということを学びました。そのためには、一つ一つの活動で、少しずつ読み方を身に着けていく必要があります。すべての活動が繋がっていることを意識し、教師がゴールを見据えて一つ一つの活動に取り組まなければならないという意識を持ちました。

 最後に、若手とベテラン先生の違いは「言葉選び」と教えていただきました。ベテラン先生はきっちりと指導するだけでなく、ユーモアのある言葉も時々織り込みつつ指導されています。実習では、センスのある言葉選びを意識して、場面に応じて適切な言葉選びができるように頑張ります。(安藤)

9月10日 愛知文教大学 学び合う学び研究所セミナー 第6回 での学び(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。朝晩は、秋の心地がしますがまだまだお昼間は残暑といったところでしょうか。二次試験の結果発表がすぐそこまで近づき、もう何もできないのになぜだかソワソワしてしまいます。きっとこれが人間の性なのかなと思い、そんなソワソワも忘れぬよう1日1日を噛み締めて過ごす日々を送っています。

 さて、9月10日に愛知文教大学にて行われた『学び合う学び研究所セミナー』に参加させて頂きました。本セミナーでは、「深い学びの実現を社会科から考える」と題して、犬山市立犬山中学校の安形先生の実践紹介とコメンテーターとして玉置先生がご登壇されました。

 犬山中学校には4月にお邪魔させて頂き、子どもたち一人ひとりを見取る、まるで「太陽」と「月」のような子どもたちを学級という居場所で教師がどう輝かせるかといった学校づくりがなされていたことが印象的です。
 そんな犬山中学校の研究主任であられる安形先生のお話は、同じ方向・同じ目標に向かう「同僚性」の築きに加え、育みたい子どもの姿をシャープに捉えられたものでした。

 私が本セミナーで感じたことは、「学校全体が同じ志を持つ大切さ」です。学校は、一人の教師で立っている訳ではない。先生方一人ひとりの「想い」が重なり、一つの大きな「志」となる時、学校全体としての教育の在り方が確立されるのだと感じました。私が教師になる時、それは、まだまだ若い新米教師です。先輩の先生方の「志」を然と学びながら、私自身もまた一人の教師として「想い」を持てるよう、これまで沢山学び考え抜いた教育への「想い」を確固たるものにこれから半年を過ごしたいと思いました。

 学校という組織で働く覚悟が本セミナーでまた一段と深まったというか、覚悟が改めて決まりました。私も早くその一員になりたいと願うばかりです。

 学び合う学び研究所セミナーの運営の皆様、学生という立場でこういった貴重な回に参加させて頂けますこと大変光栄です。ありがとうございました。
 安形先生、先生の「想い」が光り輝き学校全体の「志」になっていることを私は感じました。私もそういった「想い」を繋げ「志」にする力をいつか身につけたいと思います。意図を明確にされた大変理解しやすいお話をありがとうございました。
 玉置先生、私は何度ご講演を聞いても、先生が目を付けられる所が読みきれず、悔しいです(笑)まだまだ玉置先生の見る目を私は学び切れていないようです。あと半年、これからも沢山現場にご一緒させて頂いて学ばさせてください。よろしくお願い致します。今回もまたありがとうございました。

(下野)
 
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9月12日安城市今池小学校での学び(久野)

 こんにちは、7期生の久野舞菜です。ただいま、教員採用試験の結果待ち。不安からか、なんだか心の天気は曇りばかり。そんな日々です。同じ不安を抱えている7期生のみんなにはやく会いたいなぁ。


 さて、先日、安城市立今池小学校にお邪魔しました。今回は、公開授業、研究協議会に参加させていただきました。生の授業、子どもの姿に間近に触れ、多くのことを肌で学ぶことができました。特に心に残っている事柄について、2点綴ります。

 まず、授業の見方についてです。 今回、授業をもとに職員全体で協議する「研究協議会」というものに参加させていただきました。私には初めてのものです。

 そこで学んだのは、子どもの姿で語る、ということ。会では、「〜〜さんのこのような姿が」というフレーズが飛び交っていました。驚いたことは、主語を「教師が」ではなく、「子どもが」としていることです。さらに、「子どもたちが」という全体ではなく、子ども一人ひとりの様子に目を向けて検討されていました。あぁ、授業の主役は教師ではない、子どもだ。ということを教えていただいた瞬間でした。

「エビデンスよりエピソード」。

 玉置先生から教えていただいたこの言葉の正体を掴めたような気がします。授業の見方について、ひとつ学ぶことができました。

 次に、公開授業での学びから。先日の授業では、子どもの「もっともっと!」がしきりに聴こえてきました。もっとやりたい!もっと知りたい!そんな、学びに夢中になる子どもの姿がとっても素敵でした。子どもと教師が互いを信じ合っているからこそ、素直に「もっともっと!」が出てくるのだと思います。

 なかでも印象的だったのは、「振り返りをもっともっと書きたい!」という声です。私が小学生のころ、彼らのように楽しく振り返りを書いた記憶があまりありません。なんかよく分からないけど、書けと言われたから書いてる。たまに書かない日もある。授業の残りのおまけみたいな時間として捉えていました。

 子どもたちは、振り返りを書きたくてしょうがないのだ。書きたいことがあふれて止まらないのだ、と感激しました。書くことが苦手な子どもも、自分のこれまでのノートを捲ったり、友達の意見を真似してみたりと、なんとか書き記そうとしていました。今池小4-2の子どもたちをとても羨ましく思います。私も、「振り返りをもっともっと書きたい!」という声が出てくるような子どもを育てたいです。

 学び溢れる贅沢で貴重な機会をいただくことができ、本当に有難く感じております。お忙しい中、学生である私の訪問を受け入れ、時間を割いてくださった今池小の先生方には感謝でいっぱいです。ありがとうございました!!

 玉置先生、先日もたくさんの学びをありがとうございました。今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします!!

(久野)
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継続は支えなり(久野)

 こんにちは、7期生の久野舞菜です。

 先週、ピアノ発表会がありました。12回目の出演です。小学1年生の頃から14年間習わせてもらっていたピアノも、今年度で辞めます。

 小学1年生のころは、当然ですが、へたっぴで。でも、学芸会でもピアノで活躍する上手なお友達にあこがれて、練習をがんばりました。

 私には、(家族以外には内緒にしてきましたが…)ピアノを触るとヒステリックになってしまう一面があります。(笑)
「どうしてできないの!?」「あああああああああああ!!!!(怒)」
 叫んで、泣き出す。(笑)
 家族にとっても迷惑をかけたと思います。よく通わせてくれたなぁ、、(笑)


 そんなこんなで、習い続けて、14年。いつの間にか、憧れのあの子は辞めていました。そしていつの間にか、ピアノ発表会ではトリに選ばれてました。私が上手になった、というより、同じレベルの人たちがみんな辞めて、自動的に、いちばんになってしまいました。

 継続は力なり、とよくいいます。力がついたかは、正直わかりません。
 でも、続けてきたことが、私の支えになっていることは確かです。
 自分を好きになれないとき、「でも私にはピアノがある。」そう思えば、自分を許すことができました。

 私よりうまい人は他を探せばいくらでもいます。でもやめなかったこと。それだけが、私のアイデンティティーであり、誇りです。

 3月、学生を卒業するとともに、ピアノを辞めます。でも、14年間の経験は消えません。

 継続は支えなり。

 続けることは、あなたがどうしても自分を好きになれないとき、あなたを支える力になると、そう子どもに伝えたいです。(久野)
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9月3日第3回教師力アップセミナーでの学び(田中、新谷、澤本)

 こんにちは、7期生の田中です。教員採用試験も無事に終わり、ほっとしている反面、あと半年で大学を卒業すると思うと少し寂しく思います。今日は9/3(土)に行われた第3回教師力アップセミナーでの学びについて書いていきます。

 今回のセミナーでは、小倉先生から主に学級経営について、樋口先生から国語の授業づくりにおけるポイントについて学びました。どちらの先生のお話もとても面白く、勉強になりました。その中でも1番印象に残ったことは、小倉先生の学級経営におけるお話です。

 教員採用試験の面接練習をしていたこともあり、自分の目指す学級の姿や、子供にどのように指導するかなどを具体的に考えて発信することが最近多くありました。試験の準備、教員としてという視点からはそのように考えをもって発信していくこと、明確に自分自身の軸をもつことは大切だと思います。しかし、小倉先生のお話の中で、子ども主体、子どもがたてた目標を達成できるように手助けをしていく、自分が求める理想像にしていくのではないというような内容のお話を聞いてはっとしました。その時、少し自分はこうしたいという思いが強くなりすぎていたのではないかと反省しました。このような学級をつくりたい、こんな子たちに育ってほしいという願いや自分の軸はもった上で、子ども達自身が頑張りたいと思うことをサポートしていくという姿勢で学級担任として望みたいです。

 今日の学びを活かし、加えて、残り半年で少しでも多くのことを学び、4月から教壇に立った時に少しでも多くのことを実践できるように頑張っていきたいです。(田中)


 こんにちは、八期生の新谷です。最近は、教育実習に向け、指導案を作成したり、授業について考えたり、緊張で落ち着かない毎日を過ごしています。先日、第三回教師力アップセミナーに参加しました。小倉先生と樋口先生による、二学期の学級づくりと、国語の授業についての講演でした。

 今回の講演は、教育実習前で緊張が止まらない私にとって、心構えになるものとなりました。第三部の対談にて、先生方は自信がなく、不安だからこそ、とにかく一生懸命やる事が大切と話されていました。私も今、実習前で、子どもたちと仲良くなれるかなとか、授業しっかりできるかなとか不安を抱えています。その不安をなくすためには、とにかく自分が一生懸命に取り組むことが大切だとわかりました。この対談を聞き、心が軽くなりました。上手くいかなくても、失敗して悔しくなっても、とにかく自分のできる最大限を発揮していきます。

 また、実習に関連して、言葉を「選ぶ・変える」という意識は大切だと思いました。小倉先生は、子どもになにか伝えるときにお笑いのセンスを入れていると話されていました。

 子どもと仲良くなるために、自分が固すぎると、子どもにとっても近づきにくい存在になってしまうかもしれないので、教師と生徒という関係を保った上での少し柔らかい関係になるような言葉選びは、実習で生徒と仲良くなるうえで大切だと思いました。自分にお笑いのセンスがあるかはわかんないのですが、、(笑)子どもにとって親しみやすい実習生を目指そうと思います。
 
 さらに、国語専修である私にとって文学の授業づくりはとても学びになりました。私は指導案を書くとき、いつも中身をどう教えればよいのかと考えています。しかし、樋口先生は、「物語の大事なことに気付ける子どもをどう育てよう」という授業に変えたと話されていました。その物語の大事な部分を子どもに気づいてもらうために、教師も、物語の読み方を知ることや、物語の系統性を理解しなければならないことを学びました。
 
 中学校の教育実習で物語について扱うかもしれないので、物語については、とにかく自分が何回も読んで、その物語において、何が大切なのか、どのようなことを子どもに気づいてほしいのか、教材の分析をしっかり行うことを大切にしていきたいです。
 
 実習二日前のこの日に、教師力アップセミナーに参加することができて本当に良かったです。まだ緊張は止まらないですが、とにかく一生懸命頑張ります。(新谷)


 こんにちは!8期生の澤本です!今回は先日受けた第三回教師力アップセミナーについての記事を書きます。内容は小倉先生による二学期の学級づくりと樋口先生による国語の授業づくりのポイントを学びました。

 今回のセミナーで印象に残ったことは、「自分ごと」として向き合い、考え、実行する機会を設けることです。先生が言ったから、学校で決められてるからとなんとなく生活してしまう。しかし、「この行事はなんのために行っているのか」、「学級はこれでいいのか 」といったように自分事としてクラス全員で考えさせることが大切だと思いました。常に自分事として考えさせることを習慣にしていくことで、長期間で子どもが成長していくことを知りました。今日明日ばかりに目を向けて焦るのではなく、一年後にこうなればいいという目標を掲げることが大切なことであると学びました。4月には全くできなかったことが3月には当たり前にできていることが教師にとってもうれしいことだと感じました。

 また、お二人の先生が共通しておっしゃっていたことはとにかく自分が一生懸命やっているということです。何年も教師を続けているお二人でも自信がなかったり不安を感じたりしていることを聞き驚きました。自分も教育実習中ですが、これから授業をしていきます。不安を感じていましたが、ベテランの先生でも感じるのだから自分はそれ以上に頑張りくらいついていくしかないと思いました。

 実習前にこのような貴重なお話を聞けてとても良かったです。とにかく、やれることは自分なりに頑張っていこうと思います!(澤本)
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9月3日第3回教師力アップセミナーでの学び(岡、寺尾)

 こんにちは! 7期生の岡です。今回は教師力アップセミナーにて学んだことについて書かせていただきます。私自身教員採用試験も終了して、教員後の生活について考えることが増えてきた中でのセミナーでした。

 まず、小倉先生の学級経営についてはキーワードは「自分」だと感じました。

 私は学校は集団で生活する場でありそこで責任を持って行動することが大切であると考えています。この考えと繋がっているところご「自分」ということだと思います。責任を持って行動するということは、自分がなにをしたい、何をしなければいけないと考えて動くから、責任が生まれると思いました。そのため、これから子どもが学校で行うことを自分ごとと捉えられるようなことを考えていきたいです。

 次に樋口先生には国語の授業についてのお話をいただきました。

 この話から感じたことは国語の授業を行う上では、国語で扱われている題材についてすべて読み、分けることが重要だと感じました。これを行うことで、国語についての理解が深まったり、樋口先生が大切にされている国語の読み方について、教師自身が力がつくと考えるため、私も国語についての勉強ももっとしていかなければいけないと思いました。

 今回のセミナーを通して、後期の期間は短いですが、やらなければいけないことがたくさん見えてきた回だったので、自分のレベルアップにつなげていきたいです。(岡)


 こんにちは、8期生の寺尾です!

 今回の教師力アップセミナーでも、これから実践しようと思えることを学ぶことが出来ました。

 まず、小倉先生の学級づくりについては、「自分」というキーワードが何回も出てきて印象深かったです。子どもたちは、「〇〇さんが〜した」と言う事がありますが、自分はどうしたいのか・どうするのかを聞き、その理由も問いかけることで、自分事として物事を考える力を養うことが大切だと思いました。

 また、場面場面で言葉を選び、変えることを心がけていきたいです。声掛けの仕方次第で子どもたちにどう響くのかが変わってきます。もちろん、いけないことはいけないと言うことも大切ですが、時にはユーモアを入れて言葉を柔らかくすると子どもたちにも響くのではないかと思います。

 そして、樋口先生は文学の授業づくりについてポイントを抑えながら説明して下さりました。

 樋口先生のお話からは、物語の「冒頭」部分をしっかりと丁寧に読み込むことが大切だということを学びました。比較的短い冒頭部分には、時や場所、登場人物、語り手など、物語を読む上での大事な情報が詰め込まれています。ここをしっかり読み取ることで、授業の問いが生まれるのではないかと思います。また、冒頭と結末を比べることも重要だと学びました。このように、教師自身が物語の読み方を知っておくことが必要なのです。

 今回は教育実習直前に、意義ある学びを得ることが出来ました。自分なりに言葉を選びながら子どもたちと接していきたいと思いました。(寺尾)
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9月3日 第3回 教師力アップセミナーでの学び(柴山・前野)

 こんにちは!8期生の柴山です。今回は、教師力アップセミナーに参加させていただきましたので、学びを記事にさせていただきます。

 小倉先生のお話を聞き、心がけていきたいと思ったことは、「活動を自分事として向き合うチャンスを先生がつくること」です。

 周りがやっているから、学校で決められているから自分もやるでは思考が停止してしまいます。そのため、何のためにこの活動を行うのか、周りと話し合い考える場面を創っていきたいです。

 「自分」の目標と理由を考えられる場面を創ったうえで、
・子どもたちが抱いている目標を尊重する
・指導による変化をすぐには望まないこと
を意識していこうと思いました。

 学校での言葉がけについても、学びがありました。視点をずらした言葉がけで、子どもとの関係や雰囲気を柔らかくしていけるようにしようと思いました。掃除中ほうきを振り回していている子がいたのなら「ごみは廊下に落ちているよ。」のように声をかけていきたいです。

 樋口先生からは国語の授業づくりについてお話を聞きました。国語の授業では、「言葉」を大切にする授業を心がけていこうと思います。

 「物語文での大事なこと」に気づいていけるよう
・「時・場所・登場人物・語り手」などに焦点をあてる
・題名や、冒頭部分を丁寧に読み、中心人物の「課題」に気づく
・冒頭と結末を比較するなどし、変化に着目する

 また、習った言葉や文法などの事柄は、その単元のみで終わりではありません。学びをアウトプットする場面や、比較する場面をほかの単元や学習でも設けていきたいと思いました。学びの実感が得られる場面を増やしたいです。(柴山)


 こんにちは!8期生の前野です。今回の教師力アップセミナーでは「アヤミサ」コンビとして絶大な支持を集める、樋口綾香先生と小倉美佐枝先生の講演が行われました。教育実習が始まる直前に貴重なお話を聞くことができましたので、講演から得た学びを書いていきたいと思います。

 小倉先生からは学級づくりについてお話を聞きました。学級づくりをしていく上で子どもが「自分」を意識しているかどうかが大切だということを学びました。子どもは学級活動、行事、授業と学校であらゆることに取り組む中で「自分は〜を学びたい」「クラスのみんなで〜したい」という気持ちがなくては成長に繋がらないだろうと感じました。

 特に2学期には行事が多く、子どもの成長に繋がるチャンスが沢山あります。学級づくりのために何か新しいをことをしなきゃと構えるのではなく、既に決まっている行事に子どもがどのような意識で取り組むかという部分を考え、子どもが主体となって取り組むためのアプローチをしていくことで十分に学級づくりに変化をもたらすことができるのだと感じました。

 樋口先生からは文学の授業づくりについてお話しを聞きました。樋口先生は「物語の大事なことに気づける子どもを育てる」ということを意識して授業づくりをされています。大事なこととは「言葉の見方・考え方を働かせながら文章を読むこと」だそうです。樋口先生のお話から、国語の授業で最も大切にされるべきなのは「言葉」なのだなと改めて感じることができました。

 大事なことに気づくために授業で意識するポイントとして挙げられていた
・言葉を大切にする
・問いをもつ
・これまでの作品と比べる
・学習の積み重ね
・物語の読み方を知る
は今後授業づくりを行う際に是非意識していきたいと思います。

 また、最後にお二人の対談をお聞きして印象に残ったことを書きたいと思います。それは若手の頃はとにかく一生懸命やる、そこに価値があるというお話です。セミナーに参加している先生が若手の先生が多いということでこのようなお話をしてくださったのですが、教育実習を間近に控える私にとっても心に響く言葉でした。子どもと上手く関われなかったらどうしよう、授業失敗せずにできるかなと挙げたらキリが無いくらい不安がありますが、まずは目の前のことに一生懸命に取り組もうという気持ちで実習を乗り越えたいと思います!

 今回、学級づくりと授業づくりの2つのテーマで講演をしてくださった小倉先生、樋口先生ありがとうございました。(前野)
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授業の腕をあげる法則(柴山)

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 こんにちは!8期生の柴山です。いつの間にかセミの鳴き声も聞こえなくなり、秋の虫が鳴き始めました。夏休みの終わりを実感しています。

 向山洋一先生著の「授業の腕をあげる法則」を読んでの学びを記事にさせていただきます。

 本書は「授業の原則10ヶ条」として、授業上達の方法が簡潔に書かれていました。良い例・ダメな例、理由が詳しく書かれていたためイメージが湧きやすかったです。どれもこれも大切な原則ばかりでした。

 うまい指導法は、いくつもの原則・技術で組み合わせによって成り立っています。10個の中でも、自分が軸としたい原則3つについて書かせていただきます。

1.簡明の原則
 指示・発問は簡潔かつ具体的に述べることが大切です。端的に発問したとしても、「もっとがんばって」などの指示ではどのように動いてよいのかわかりません。「一回飛んだら、先生の所へ集まります。」などのように、最後の行動まで指示することを意識したいです。

 「電車の車掌はどんな仕事?」のような発問では、具体的に考えづらいです。「電車の車掌は笛を鳴らします。誰に聞かせているのですか?」のように様々なことをイメージしやすい、焦点化した発問を心掛けたいと思います。

2.全員指示の原則
 指示は必ず全員の前でしなければいけません。状況によって「給食を残してもいい。」だったり、「全部食べなさい。」と回答が変わることがあります。このくい違いから信頼を失ってしまうことを防ぐために、全員の前で指示をすることが大切です。
しかし、「指示したつもり。」「言っただけ。」の状態ではいけません。聴ける状態の相手に指示しなければならないのです。そのため、
・手に持っているものを置かせる。
・おへそを先生のほうへ向けさせる
・指示を追加でしない
の3つを意識していきたいです。

3.激励の原則
 子どものことを常に励まし続けることが大切です。子どもたちの中には、もちろん勉強や運動などが苦手な子どもたちがいます。その苦手な部分を克服していけるような指導技術を身につけること。それとともに、一緒に克服していく連帯者であることを伝えるためにも、欠点を克服できるよう絶えず励まし続けていかねばなりません。

 子どもが生きていく気力を育くんでいけるようにするためにも、シールなどの「もの」のみを目当てに頑張らせることを意識しようと思いました。

 本書を読んでいる最中、玉置先生の「愛のない技術は危険、技術のない愛は無力」ということ言葉を思い出しました。やさしさを土台として、子どもにとって学びのある指導をしていくことが大切です。授業の10ヶ条と照らし合わせながら、学びのある楽しい授業づくりをしていこうと思います。(柴山)

話したい、聞きたいと思わせる授業づくり(前野)

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 こんにちは!8期生の前野です。いよいよ教育実習が始まる時期になり、期待と不安が入り交じる何とも言えない感情になりながら日々を過ごしています。(笑)

 今日は二瓶弘行先生の「プレミアム講座ライブ 二瓶弘行の国語授業のつくり方」を読んで学んだことについて書いていきます。

 この本では、国語の授業の主軸となる表現する力を子どもが高めるための教師の働きかけについていくつも述べられていました。その中からいくつかピックアップして書いていきます。

 まず、国語の授業に限らず子どもが話すことに躊躇しない学級づくりが必要ということが述べられていました。自分の思いを人に伝えるために音声言語として表出することに躊躇する子どもが学級の半分もいては集団の学びは成立しないという内容から、学校で学ぶ意義の1つとして自分の思いを周りに伝えながら学んでいくという部分があるのではないかと考えました。自分の思いを周りに伝える場面は大人になっても必ずあります。学校という環境で自分の思いを周りの人に伝えるという体験を積み重ねていくことで、社会に出ても通用する力を養う重要性に改めて気づかされました。

 特に国語の授業では、書いてある文章を読む音読の活動があります。「読みたい人、いませんか?」と言ったときに、学級全員がごく自然に手を挙げる、自分は音読する場の一員なんだと感じられる学級づくりが重要だと感じました。このような学級づくりは誰も置いていかない、全員が学びに向かっている授業に繋がるのではないかと思います。

 そして、表現するものがいればそれを受け取る側の存在も必ずいます。話すことに躊躇しない子どもを育てると同時に「聞ける集団作り」も必要です。二瓶先生は子どもの「目」を意識して指導を行っているようです。聞き手が「目」で仲間の表現を受け取る力を獲得することで、話し手も安心して自分の思いを表現することができるのではないかと思います。国語の授業づくりでは話し手・聞き手の2つの視点から指導していくことが大切だと感じました。

 また、学級全員が主体的な意思を持って話し聞き合う学習空間を創るには「対話」活動が重要ということを学びました。

 対話の進め方は「話題把握→心内対話→ペア対話→全体対話→個に戻る」という流れです。学級全員が言葉で話し伝える活動を保証するにはペア対話が重要です。ペア対話が重要視されるのは1対1で相手に自分の思いを伝え、相手の思いを受け取る体験を全員ができるためです。ただし対話が形だけにならないよう、教師が注意深く見ておくことも重要です。子どもが迷い悩みながらも相手と言葉を交わして学びを深めていくことができるよう教師の言葉がけも大切ということが分かりました。こういった活動を積み重ねていくことで、誰もが話したくてたまらない、誰もが聞きたくてたまらない学級集団が創られていくのだと学びました。

 今回本を読んで学んだことは、実習にも必ず生きてくると感じています。話したい、聞きたいと感じられるような授業づくりを意識したいです。(前野)

教育書を読んでの学び(澤本)

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 こんにちは!8期生の澤本です!今回は夏休み中に読んだ教育書の読後感想を記事にしていきます。

 私が読んだ教育書は野口芳宏先生著の『どんな子どもの力も伸ばす 全員参加の授業作法』という本です。第7章で構成されていて見開き1ページでまとめられていてとても読みやすくわかりやすかったです。子どもに説明する時も要点を端的に述べることが大切だと思いました。

 読後の感想を特に心に残った3つに分けて、書かさせていただきます。

 まずは、「発問―挙手―指名方式」です。教師が発問をして児童が挙手し、その中から教師が指名するといった当たり前になっている授業風景です。私もこの授業を受けてきたので、疑問に感じることはなかったです(ゼミで学ぶ前)。しかし、これでは、教師の関心が挙手児に限定されてしまい、「全員参加」ではなくなってしまうことに気づかされました。この指名方式ではなく、意図的指名方式を使い、意図を持って指名・授業を行っていくことが大切だと思いました。

 次に、発問に対して必ず反応を書かせることです。授業に参加するためには聞く・書く・話すを行う必要があります。しかし、ただ発問を投げかけただけでは、やる気のない子や分からない子は行動に移すことができず、参加していることになりません。そこで、発問したら、「〇×・賛成反対をノートに書かせる」、「3つの選択肢から選ばせる」など書くという行動をさせることが大切だと思いました。

 最後に「常時善導」です。よく「子どもの主体性が大事」ということを耳にします。教師が出すぎずに子どもに自由に活動させるといった指導方法です。私もこの方法が良いと思っていました。しかし、義務教育を受けている児童においては、教えるべきことは教師が働きかけをしながら教えることが大切だと学びました。子どもに任せても効率や質が低下したり、時間がかかったりしてしまいます。子どもが主体的に動けるように教師が積極的に働きかけることが大切だと思いました。

 もうすぐ教育実習に行かさせていただきます。すぐにこれらのことを実践できる自信はありませんが、常に意識しながらイメージを持ちながら行動していきたいです。実習がんばるぞ!(澤本)
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