触れること。(今井)

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 みうのひとりごと。
 
 お年寄りの方がとても重そうな荷物を運んでいる。目の前の人が物を落とした。このような時、すぐに助けてあげられる人間でありたいと思う。

 駅のホームでお年寄りの方がとても重そうな荷物を持って階段を登っていた。声をかけようかなと思ったところで、「いや、待てよ。」という心の声が聞こえた。もし、コロナウイルスに敏感になっている方だったら、かえって迷惑になるのではないか。と思った。

 どちらが正しいというわけでなく、コロナウイルスへの警戒度は人によって様々で、個人差が大きい。こればかりはしょうがない。たとえコロナ禍であろうと、迷惑だとは思われないかなと考えながら、でも、自分がウイルスを持っていない保証もないし、、、、と考えているうちに、お年寄りの方は階段を登り切ってしまった。

 このようなことを考えなければいけないという状況に、うんざりした。躊躇することなく、手を差し伸べられる日を心から待ち望んでいる。

 しかし、物理的に触れることはできなくても、心は触れ合うことができるのではないかと考えた。例えば、「ご迷惑でなければ、お荷物を運ぶのを手伝いましょうか。」や、「お荷物に触っても良ければ、荷物を上までお運びします。」など、声をかけることはできたはずだ。お年寄りの方が触ってほしくなければ、断られるだけのことだ。実際に荷物は触れなくとも、相手の心に思いは届けることができる。

 人と人との接触が避けられる今、心と心の接触まで避けてしまわないようにしたい。(今井)

縦のつながりの温かさ(松浦)

 こんにちは!6期生の松浦です!
 先日、玉置先生と研究室でお話していた際、昨年のゼミ合宿のことを思い出してとても盛り上がりました。今回はそれを記事にしてみます(^ ^)

 私の教採対策はゼミ合宿の2日目から始まりました。酒井先生、斉藤さん、5期生の先輩方に来て頂いて行われた初めての面接練習は本当に緊張して、真冬なのに汗が止まらなかったことを今でも覚えています(笑) 練習中は「もう終わりたい…」と思ったりもしましたが、あの日の練習が私の面接の原点になっていると思います。教採期間は何度も自分を見つめ、軸を探し、肉付けをする、時にはリセットをして、また0から考え直す、をひたすら繰り返します。そうしていると、だんだんと自信がなくなってきたり、もうやりたくないと思ったりしてしまいます。そんな時に「いや、大丈夫、きっとできる」と支えになっていたのが、ゼミ合宿で頂いた先輩方からのメッセージです。私は面接ノートの一番初めのページに、先輩方が付箋に書いてくださったメッセージを貼って、何度も見返すようにしていました。そのおかげで、いつまでも初心を忘れず、最終的には自分らしい面接を見つけることができたのではないかと思います。試験当日もお守りとしてノートを持っていきましたし、今でも大切に持っています。
 
 このような話を先生としていて、玉置ゼミの縦のつながりを深く感じて、温かい気持ちになりました。玉置ゼミでよかった、とまた思いました。次は私たちが7期生のみんなを応援する番です。7期生のみんなは、頑張り屋さんで頼れる子たちばかりなので、心配はないですが、少しでも力になれたら嬉しいので、全力でサポートしたいと思っています。まずは、ゼミ合宿でよいスタートを切れるように、一緒に頑張りましょう!!!
 
 それまでに私は卒論を頑張ります…(松浦)
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黙食。(今井)

 みうのひとりごと。

 黙食・・・会話をせずに、無言で食事をすること。
 この言葉は、コロナウイルスの流行をきっかけに、この言葉が広まった。

 飲食店でも「黙食」を呼びかけるポスターには見慣れてきた。先月の小学校実習でも、「黙食」を呼びかけるポスターが掲示に貼られていた。子どもたちは、全員黒板を向いて、それぞれが黙々とごはんを食べる。しゃべると怒られる。異様だ。コロナが流行する前は、「友だちとの会話を楽しみながら、食事をしましょう。」なんて、食事中の会話が推奨されていた時代もあったのに、、、、。自分の小学生時代からは考えられない光景に、私は、驚きを隠せませんでした。絶対お話したいよな、、、可哀そうだななんて思っていました。

 ここまでは、私のアンポンタンな考え。実習ノートに、給食のことを書いた。担当の先生のコメントを読み、自分の考えがどれだけ浅はかであったかを思い知った。
 先生のコメントには、以下のような内容が書かれていた。外食は4,5人でと言われているのに、学校の教室では40人近くが一緒に食事をする。それは、なんとも不思議な状況で、児童にとっては「黙食」なんて相当厳しいはずなのに、みんなが理解して一生懸命に取り組んでいるということ。さらに、黙食になって、こぼすのが減ったり、食と向き合ったり、良いこともあるということだった。
 本当にそうだと思った。40人近くが一緒に食事をするためには、こうするしかない。大人でも中々難しいことを、子どもたちは一生懸命にやっている。可哀そうと思っていた自分を恥ずかしく思った。その次の日の給食、子どもたちの「黙食」姿を見て、涙が出そうになった。この素晴らしい姿を大人に見せたいと思った。こんなにも小学生が頑張っている、我慢している。素晴らしい小学生の姿を見て、自分の身が引き締まる思いがだった。
 先生のコメントにはこんな言葉もあった。「今できることをやります。」黙食になって、会話はできないけど、こぼすのが減ったり、食に向き合うことができたりと、できなくなったことを数えるより、今できることを数える。今、目の前にいる子どもに向き合っているからこその言葉だなと感じ、この言葉は私の中に強く刻まれました。
 
 「黙食」これは、悲劇から生まれた言葉かもしれない。この言葉が消滅することを願う人も多いだろう。しかし、私はこの言葉から子どもたちが素晴らしい輝きを見せてくれた。今までは、「黙食」という言葉を見ると、暗い気持ちになっていた。しかし、今はこの言葉を見ると、身が引き締まる。私の中でこの言葉は、小学生との約束だ。私たちも頑張るから、先生も頑張ってねと言われているような感覚。同じものでも、自分の見方を少し変えるだけで、全く違うものになる。あなたが今心に抱える負の塊も、反対側から見てみると、案外愛せる塊なのかもしれない、、、、、。

p.s.私の好きな給食は、わかめごはんです。(今井)

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気になったニュースについて (6期生中野 )

 こんにちは。6期生の中野です。今月は一週間に一個記事を書く目標を自分の中に立てたので今日は最近気になったニュースについて書きたいと思います。

 私がとても気になったニュースは、小学6年生の女の子が、昨年自殺してしまったという悲しいニュースです。その女の子は、いじめを苦にして自殺をしてしまったそうです。そして、私がこのニュースについて特に気になったのは、いじめには、1人一台配られているタブレット端末が使われていたということです。タブレットのチャット機能を使って誹謗中傷などが行われており、これが自殺の一つの原因と言われているのです。教育として、タブレット端末を活用し、授業の無駄を省き、一人一人に合った授業が行うことができることは本当に魅力的ですが、このニュースを見て、教員を目指す者としては、教育に端末を使用するにあたってより一層気をつけなければならないと思いました。

 ルールをつけすぎてしまうと、子供たちの主体性や、自由な発想を育てることはできませんが、善悪を完全に分かっていない子どもたちには、大人たちがしっかりとセーブをしていかなければ、間違った方向に進んでしまうと思います。大人にとって便利なものは、子どもにとっても便利なもので、子どもたちが何もわからずに、大人に言われたことしかできないということはないということをしっかりと把握しなければいけないと思います。

 調べれば全て知れてしまう世の中は、便利で魅力的なようでその光に隠れた影はとても真っ黒いものです。今回のいじめの一つとなったチャットも、誰かによって消されてしまっていたようで、本人ではなくても簡単に人の端末を操作することも恐ろしく感じました。こういった底知れないタブレット端末の恐ろしさをしっかりと受け止め、理解した上で初めて私たちは授業や教育にタブレット端末を導入していいのだと思います。しっかりとどのように使うのが正しいのかを、私たちも、子どもたち自身も学ばなければならないと思います。
 
 今回のニュースを踏まえて、どのようにタブレット端末を使うことで、こういったタブレット端末による問題を防いでいけるのか、ゼミの中でも一度話し合ってみたいと思いました。(中野)
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国語を学ぶ理由(下野)

こんにちは、7期生の下野です!
小学校実習を終え、早2週間。中学校実習が目前となりました。私の専門は、国語です。国語を生徒達に教えます。そこで、今回は「国語」について私が考えることを綴りたいと思います。

芥川龍之介が遺した言葉です。
「文章の中にある言葉は、辞書の中にある時よりも美しさを加えていなければならぬ。」

私は、この言葉を大切にしています。
文章を美しくする言葉。辞書から取り出す言葉の一つ一つを文章にする時、それは美しくしなければならない。

私は、物書きではありません。それでも、レポートやこういった記事や手紙や、現代風で言えばLINEやInstagramなんかでも文章を綴ります。

人は、皆文章を書く機会が生まれることでしょう。「国語」とは、「国」の「語」と書くのですから、日本であれば日本語となります。嬉しいことに、日本語は美しい。

ほぼ日刊イトイ新聞にて、
「日本語の場合『美しい』と『とても美しい』では『美しい』の方が美しいんです。」
と綴られました。

辞書的に見れば、「とても」という副詞がつくのですから「とても美しい」の方が美しさが勝っています。しかし、違うのです。「美しい」。たった一言でいい。これが文章内に含まれる時、きっとそれは辞書にある言葉を越えて、文章に美しさを加えたこととなる。

日本語は、儚く脆く綺麗だ。
そんなことを私は子どもに教えたいです。

国語は、感性だと言われます。たしかに感性でしょう。でもそれは必ず誰しもが持ち合わせています。偏差値や点数だけではない、日本語の美しさを感じてもらう授業を目指したいと思います。

国語を学ぶ理由は、「美しさ」を感じられるようになるから。私はそう位置付けます。
人生において、沢山の美しいものを見た時、きっとその感性が働き、見えるものをうんとうんと美しくさせると信じています。
(下野)
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日本一を目指す(下野)

 こんにちは、7期生の下野です!
小学校実習を無事に終え、読書の秋を謳歌している日々です。

 先日、志賀内泰弘さんが書かれた『No.1トヨタのおもてなし レクサス 星ヶ丘の奇跡』を読みました。読み終えた後、自身のアルバイトのことを思い出します。

 私は、カフェでアルバイトをしています。もう4年目です。
 アルバイトを始めて3年目の冬、お店が大規模にリニューアルしました。季節限定の飲み物を売り出すとのこと。私は、社員さんから「企画を考えて欲しい」と頼まれました。初めての試みです。

 そこで、私が考えた企画は「お客様に日本一を目指しています!と言ってしまおうキャンペーン」。どうしたら、お客様の購買意欲を唆るか考えた時、正直に「日本一を目指して、何杯目指しています」とお伝えすることが先決なのではないかと考えたのです。
 
 私の所属する店舗は、岐阜。社員の方にも岐阜から日本一を取ることは無謀だと言われました。それでも、どうにか日本一を取りたいと願った私は、ミーティングでみんなに説明しようと決めました。
 ミーティング当日。周りは、同期と後輩ばかり。謂わば、アットホームな関係で良くも悪くも転がりやすい関係の私達。正直、不安でした。たかだかアルバイトですから、そこまでしなくてもと言われたらそれまでだと不安な面持ちで顔を上げると、「やろうよ!!!」「絶対日本一取りましょう!」とみんなのキラキラした笑顔がありました。
 
 そこからは、目まぐるしく日々が過ぎました。絵が得意な子が素敵なポップを描いてくれました。「日本一を目指しています!」と笑顔で接客してくれた子が沢山いました。就活中にも関わらず、わざわざお店に来て「こんなことしか出来ないけど」と売り出し中のドリンクを買ってくれた子もいました。そして、何よりも何人ものお客様が「日本一目指してるんだね、素敵だね、応援してるよ」と笑顔でドリンクを買ってくださる姿がとてもとても嬉しかったです。
 
 結果は、全国188店舗中1位。日本一。本当に日本一を取ることができました。岐阜からは無理だと言われ、何度も挫けそうになりました。それでも、諦めずに頑張れたのは人と人との繋がりがあったから。
 いくらアイディアが良くとも、それを実現するためには、人が繋がらなければなりません。「ありがとう」が人を繋ぎ、「笑顔」がまた人を「笑顔」にする。無理だと言われたこともみんなで力を合わせれば、どんなことだって実現できる。そんなことを学んだ経験です。今でも当時のことを思い出すと笑顔になります。

 今は、教育実習の為アルバイトはお休み中です。教育実習明けに戻った時、『No.1トヨタのおもてなし レクサス 星ヶ丘の奇跡』で学んだおもてなしの心を思い返してオンリーワンのお店をまたみんなと作り上げたいなと思いました。

 できないと言われたことをみんなで力を合わせて可能にする。そんな挑戦する力と笑顔いっぱいで人を想う心をこれからも大切にしていきたいです。そして、これは教師になってからも私の心の中で大切に大切に育んでいきたいものでもあるのです。子ども達と一緒に学び合える教師に必要なことを学ばせて頂いているような気がします。(下野)
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