悩むこと(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。
 教員採用試験まで1ヶ月と少し。1日がただの1日ではないような、あっという間に過ぎ去るようにも思え、長い長い1日にも感じるような。これが人生最後の勉強かと思い馳せる日々を過ごしています。

 毎日を生きていると、時々、自分の在り方が分からなくなります。なんてことはないのかもしれません。けれど、色んなことが頭の中でグルグルと回ります。

  不真面目になれない自分が憎らしかったり、正しくあることが弱さに思えたり。

 子どもたちも日々を生きています。例えば私みたいな子どもがいたのなら私はその子に何を語りかけるだろうと考えました。

 きっと私はこう語りかけます。

「少しぐらい悩んでいる人の方が私は好きです。物事を深く捉え、真面目に、優しく生きている、とても素敵な事だから。悩むことは、人生にきちんと向き合っている証拠です。とてもとても素晴らしいことです。どうか、そのままで。貴方を素敵だと思い、素晴らしいと思う人が今目の前に、ほら1人はいるでしょ?」と。

 教職を目指してから、自分が思い悩んだ時、私みたいな子どもが居たら?と考えるようになりました。これが案外自分の心の安定に繋がるのです。自分の事だと思うと、ネガティブに捉えてしまう私ですが、もし子どもが同じ気持ちだったら?と思うと、自分にも優しくなれます。

 悩むことは、その人らしさなのだと思います。生きることは傷つくことです。でもそれ以上に夢中になれる何かがあって、面白く生きられたらと思います。悩みながら自分に優しく生きたいです。そして、出逢う子どもたちにもそんな心を一緒に考えたいなと思うのです。

(下野)

20220611 バンクーバー日記(小林)

 3週間程前、新型コロナウイルスの陽性反応が出てしまったため、学校にもお仕事にも行けていませんでした。初めは私より前から咳をしていたシェアメイトがいたため、風邪をもらってしまったかなと軽く考えていました。しかし、バイト後にバス停に行くのも辛くなってきておかしいなと思い検査したところ、陽性でした。

 バンクーバーではマスク着用義務がなくなり、街でマスクをしている人の方が少ないです。そんな環境で過ごしているうちに、自分のコロナに対する危機意識も低下していました。自分がコロナウイルスに感染することによって、お仕事先の人に迷惑をかけてしまい、とても反省しました。

 コロナウイルスに罹患している間、ずっと自分の部屋に隔離されていたのでとても孤独でした。一人暗い部屋に何日間もいると、体力だけではなくて精神的にもマイナスなことばかり考えてしまい、弱ってしまいました。お仕事先に迷惑をかけてしまったこと、誰かに移してしまっていたらという不安、授業についていけなくなる不安、考えても解決しないことばかり考えてしまいました。そんなときに、シェアメイトが支えてくれました。風邪薬やビタミン剤を部屋まで届けてくれたり、おかゆを作ってくれました。長い間部屋で寝ていたため、体力も無くなってしまい、長い間お休みをいただいてしまいましたが、みんなの優しさに助けられてまたお仕事に行けるようになりました。

 最近は学校でも、最後のタームである3ターム目に入り、7月にはいよいよ学生期間が終わります。学生期間が終わると、学生ビザから就労ビザに切り替わるので、フルタイムで働けるようになります。今までフルタイムで働いた経験が無いので色々な不安はありますが、今まで以上にお給料がいただけるようになります。しっかり貯めて、ここにいるからこそできる経験に使いたいと思います。

 バンクーバーでの生活に慣れてきて、コロナウイルスに感染してしまったことは私の気持ちの緩みの表れだと思います。これからは楽しむ気持ちは持ち続けつつも、勉強や仕事など気を引き締める部分のことも常に頭に置いて生活していかなければならないと改めて思いました。

 写真は、多くのクラスメイトがバンクーバーで一番好きな場所に挙げていたイングリッシュベイという海岸で撮った写真です。久しぶりに学校へ行けた日に友達が誘ってくれたので業後に訪れました。平日の20時ごろに訪れたのですが、本当にたくさんの人が来ていて驚きました。最近は21時を過ぎてもまだ外が明るいです。

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ホームフレンド(下野)

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 こんにちは、7期生の下野です。私は、大学3年生から愛知県教育委員会のホームフレンド活動というボランティアをさせて頂いています。今回は、このホームフレンド活動について、綴りたいと思います。

 ホームフレンド活動とは、不登校の子どもの遊び相手や話し相手になる活動です。私は、子どもたちの最高のフレンド(友達)になることだと活動意義を位置付けています。

 ホームフレンド活動では、たくさんの子どもたちと出逢います。一期一会です。

 私がホームフレンド活動で大切にしていることは、「貴方と出会えたことがとっても嬉しい」という気持ちを活動時間に目一杯伝えること。伝え方は、様々ですが私が主に大切にする伝え方は「言葉」です。

 「言葉」には、大きな力があります。思っているだけでは伝わりません。「言葉」で必ず伝えること。私は、ホームフレンドで出会った子どもたちには、必ず帰り際「会えて嬉しかったよ。ありがとう。」と伝えるようにしています。そうすると、パッと子どもの顔が明るくなることがよく分かります。私はその瞬間がたまらなく嬉しいです。私のありがとうの気持ちが伝わったのだなと僭越ながら思っています。

 ホームフレンド活動では、子どもに笑顔になる瞬間に出会うことができます。目の前でパッとにっこり笑顔を見せてくれる時、少しでもホームフレンド活動が子どもの心に光をもたらしているのでしょうか。それは、子どもたちにしか分かりません。それでも、私は子どもたちがにっこり笑顔になる輝く姿がとても好きです。

 ホームフレンド活動。それは、子どもがにっこり笑顔で輝く姿を、見取り、ホームフレンド自身もにっこり笑顔で輝ける時間です。

 学生だからこそ、子どもたちの隣に居られて、見られる景色があります。私は、もう来年の3月にはこのホームフレンド活動を卒業しなければなりません。

 「どんな敏腕教師もずっとは側には居られないのだから、子ども自身が人生を歩めるようにしなければならない。」と、玉置先生は仰られます。まさしく、私は今そんな活動の仕方を模索中です。私が敏腕ホームフレンドだとは、そんな烏滸がましいことは思いません。それでも、私が居なくとも子どもたちがにっこり笑顔で輝けるように。出会った子どもたちが「あんなお姉さんも居たなあ」とどこかで少しの勇気づけになるように。今はそんなことを思いながら活動を続けています。

 ホームフレンド活動に携わり、子どもたちの心を癒し、にっこり笑顔に立ち会える瞬間の感動をこの先も誰かが感じてくれたら嬉しいなと思い、この記事を綴りました。

 これからも子どもたちの最高のフレンドが子どものそばに居ますように。(下野)
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