教育の今とこれから 〜3月28日 野中信行先生の講演を聞いて〜(岩田)

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 突然ですが、みなさんは『親が子どもの犠牲になることは仕方ないことである』という質問にどのように答えますか。この質問に『はい』と答えた人の世界平均は73.3%。この数値を多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれであると思います。それでは、日本で同じ質問をしたとき、『はい』と答えた人はどれくらいだと思いますか。平均より上でしょうか?下でしょうか?なんと答えは38.5%。これは、世界平均の半分より少しだけ多い数値であり、統計を取った73か国のうち72番目という結果だそうです。いかに自分の楽しみを優先する親が増加しているのかよくわかると思います。   

 3月28日大治町スポーツセンターで野中信行先生の少経験者研修に参加させていただきました。前述の質問はその講演会でお聞きした内容です。今や、家庭環境の変化により家庭での「所属・承認」欲求が満たされない子どもたちが増加しており、彼らの反発は学校での荒れにつながっているという事実があることを知りました。家庭で育むはずの欲求の欠如に教師はどのように対応していくことができるのかと思いましたが、野中先生より「集団づくり」の過程で満たすことができるということを教えていただきました。

 それでは具体的に教師は子どもたちとどのような関係づくりをしていけばよいのでしょう。それは、織物モデルにおける縦糸張りを強固なものにすることです。教師と生徒の縦糸というと、礼儀や敬語などの上下関係や、社会性の基本となるあいさつや返事、ルールの厳守など少し堅いイメージを持つ方もいるかもしれません。正直わたしも先生のお話をお聞きするまでは、教師主導の独裁学級経営になってしまうのではないかと感じていた部分もありました。しかし、先生から「子どもたちは教師が想像しているよりもわからないことが多い。話し合いなさいと主体性を持たせた気になっていても、最終決定を教師が行っていてはそれこそファシズム教師になる。」というお話を聞いて、腑に落ちました。
子どもたちを支配するのではなく、子どもたちを集団として成り立たせるための、縦糸を張りなのだと縦糸の重要性を学ばさせていただきました。

 また現在、学級崩壊は珍しいことではなくなっており、さらに驚くことに初任の先生だけでなくベテランの先生までもが学級経営に手を焼いているという現状があるというお話を聞きました。時代の変化に伴い、変容する子どもたちに目を向けられていない教員の問題点があるのではないかと感じました。教育界にはびこる「思い込み」を改めていくことが今後の教育を変えるために必要な資質の1つではないかと思いました。

 また私事ですが、卒業論文で野中信行先生の研究をさせていただいています。今回このような機会を設けてくださった玉置先生をはじめ、大治町の先生方には感謝しかありません。本の内容や法則について直接お会いしてお話を聞かせていただけるとは思ってもみなかったので、非常に勉強になりました。未熟な質問ばかりで、これから核をとらえることができるようじっくりと研究をさせていただきます。野中先生、今後ともよろしくお願い致します。また、そのために還暦を迎えられた玉置先生にいつまでも元気にご指導いただきたいと思いますので、ゼミで腕ふり体操をシステム化していきたいと思います。(笑)本当にありがとうございました。(岩田)

「復活寄席」に参加して (杉下・大澤・堀江)

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「復活寄席」に参加させていただいての感想です。今回は1期生の杉下・大澤・堀江の感想です。

先生方の落語からは、学ばされることがたくさんありました。落語が何故面白いのだろうと考えると、内容はもちろんですが、話し方にポイントがあるのではないかと思いました。絶妙な間の取り方や話すスピード、表情の変化。何を取っても考えられているなと感じます。玉置先生の話がいつも面白いのは落語をやられていたということもあるのではと思いました。落語は楽しい上に話し方の勉強にもなり、改めていいものだなあと感じました。(杉下)


元先生たちの落語会は、とても面白かったです。落語のすごいところは、数分に1回のペースで笑いが起きるところです。今回もたくさん笑わせていただきました。ありがとうございました。(大澤)


今回初めて玉置先生の落語を聞いて、私もあのように自然に笑いが取れるようになりたいと思いました。
また、玉置先生は学生時代から、ツッコミ役をやっていたという話をされていて、教師にはツッコミ力も必要となってくると思うので、私もツッコミ力を身につけていきたいと思います。(堀江)

「復活寄席」に参加して (渡部・牧野・松井)

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先日、元先生による落語「復活寄席」に参加させていただきました。少しずつではありますが、感想を書きたいと思います。今回は1期生の渡部・牧野・松井の感想です。

今回見させていただいた落語のうち以前見たり聞いたりしたことがあるものが二つありました。それは平林と親の顔です。平林は玉置先生、親の顔は立川志の輔さんです。知っている内容でも話す人が違うとテンポや話し方、表情などが違います。一人一人違いがあるのも落語のおもしろさなのかなと思いました。(渡部)


2時間たっぷりと話芸を堪能し、たくさん笑わせていただきました!
「親の顔が見てみたい」と思われないように、四月から頑張りたいと思います(笑)(牧野)


初めての生の落語を、なんと最前列で楽しむことができ、迫力に圧倒されました。立川談慶さん著、玉置先生監修の『落語家直伝 うまい!授業のつくり方』を読んでから参加したのですが、落語の「間」は授業に通ずるものがある、ということがよくわかりました。
あれだけ笑ったのは久しぶりです。私も「笑い」のある授業ができるよう、精進していきます。ありがとうございました。(松井)

ボランティアとは(古川)

「ボランティアって何ですか?」大学での面接練習で聞かれた質問です。

私はこれに答えることが出来ず、ボランティアとか何か考えたと同時に、今までのボランティアをしてきて何を得たのかを考えました。

私は大学一年生の春休みにカンボジアの村の子供たちに英語と日本語を教えてきました。そこで学んだのは特に2つです。

1つ目は学ぶことの楽しさです。単語を読むときの割れんばかりの声、もっと知りたいと思うキラキラした目、限られたノートにいっぱい文字を書く子どもたちがいました。そんな子どもたちを見て、自分の知らないことを学ぶことはとても楽しいことなのだと改めてわかりました。私は教師になったら新しいことを知ることの楽しさを感じてもらえる授業をしたいです。

2つ目は物事を考えるときのベクトルがいつも他人に向いていることです。家族と一緒に暮らせるようにするために勉強を頑張るといっていたり、草をあんでリングやメガネを作り私にくれたりと、いつも他人のためにという考えが自然に養われているのだとわかりました。

それを見て、私はもしかしたら自分は自分のことしか考えてなかったのでは、自分にしかベクトルが向いていなかったのではと考えさせられました。他にもいくつかボランティアを思い出し、自分と向き合い、ボランティアとか何か自分なりの答えが少し出た気がします。

「素直な気持ちで何か行う」

これこそがボランティアではないかと思いました。難しい言葉も考えたのですが、これが私には一番しっくりきました。だから、廊下で落ちてたゴミを拾う行いもボランティアであると私は思います。この表現が正しいのか、もっと良い表現があるのではと思いますが、私はまず子どもに聞かれたらこのように応えたいと思います。

また「ボランティアをして何が自分のためになったら、それは自分のためであってボランティアではないのでは?」という質問もありました。これは今なら自信をもって答えられます。

「ボランティアです」

何かをした体験が自分のものとなってそれが経験となるのはとても良いことだからです。
うまく表現できませんが、自分の中で1つ核が出来たような気がしました。(古川)
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第6回教師力アップセミナーに参加して(浦)

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1月21日、第6回教師力アップセミナーに参加させていただきました。
講師の先生は小野田正利先生。
クレーム対応という重い話題であり、学ぶべき話題でした。

しかし、そのような重い話題とは裏腹に、セミナーの紹介文には、「顔は車だん吉さんとカンニング竹山さんを足して2で割ったような、話し方は金八先生、講演スタイルは綾小路きみまろさんのようだと評されているユニークな学者です」とありました。
どんな先生だろう、どんな話が聞けるのだろうと、わくわくしながら当日を迎えました。
小野田先生のお話は本当に面白く、聞きやすくて、セミナーが進むにつれ、ぐんぐん引き込まれました。

特に印象に残った話は、「要望・苦情を無理難題に立てあげない」ということです。
「クレーム」と一言で言うと、一方的なマイナスな印象を受け、「そんな無茶な」と思ってしまいがちです。
しかし、それぞれに要望や苦情を言う背景があり、そこに解決の出口があるといいます。
「なぜ」を考えることが重要なのだと思いました。

「モンスターペアレント」という言葉もありますが、小野田先生は「保護者はモンスターではない」とおっしゃっていました。
「モンスター」はバケモノであり、もはや人ではないという言葉に、はっとしました。
保護者の方からの要望や苦情は、子どものことを大切に思っているため出るものだと思います。
だからこそ、子どもを第一に考え、教師と保護者が一緒になって、解決に向かおうとすることが理想であるなと思いました。

エコロジカル・マップの作成も、現職の先生方とチームを組んでやらせていただいて、とても勉強になりました。
家族構成や家庭環境から、関係を見出すことや問題の背景を予想することは本当に難しかったです。
ここでも、1番困っているのは子どもであることを理解し、子どもを第一に手立てを考えることが重要だと学びました。
また、とりあえず怒りを抑えるなどの、その場しのぎの対応ではいけないことも分かりました。

「クレーム対応」という言葉を聞くだけで嫌な、怖そうな気持ちが生まれます。
しかし、「イチャモン」と聞くと、「クレーム」ほど怖い印象は受けません。
言葉の力だなとも思いました。
私も、小野田先生のTシャツにあったように、「どんとこい!イチャモン」の精神で構えていたいと思います。(浦)

教師力アップセミナー(小野田正利先生)に参加して(佐藤)

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 1月21日、小野田先生による教師力アップセミナーがありました。前半はDVDを交えた小野田先生のお話を聞き、後半はワークショップとして子どもや保護者の実態を把握するためのエコロジカルマップを作成しました。

 「保護者対応」がメインテーマだった今回のセミナー。4月から教員生活が始まる私にとって、不安要素の1つが「保護者対応」です。自分勝手なイメージかもしれませんが、「保護者対応」と聞くと無理難題を言いつけられそうな印象がありました。実際、小野田先生のお話の中で人生の3割がクレーム対応と聞くと、思わず身構えてしまいます。ただ、小野田先生の著書にもある『親はモンスターじゃない』という理由に、私はとても納得することができました。それは、クレームの裏側には必ず理由があるということを改めて実感することができたからです。教員と保護者では立場や価値観が異なるので、この対応が正解というものはありません。それでも、保護者はそれぞれに不安や不満、孤立や孤独、生きづらさといった問題を抱えています。だからこそ、頭ごなしに無理難題に仕立て上げてはいけないと感じました。

 そんな小野田先生のお話を踏まえて、後半は3〜4人ほどのグループでワークショップを行いました。現職の先生方の中に混ざって実際に話し合いに参加させていただきました。題材はよく起こり得る問題でしたが、子どもと保護者以外にも考えられる原因があり、私は推測でしか意見を述べることができませんでした。しかし、グループが同じだった現職の先生方はそれぞれに明確な意見をお持ちだったので、1つの事例でも様々な対応の仕方があることが分かり、話し合いの中でとても参考になりました。

 今回のセミナーを通して、保護者をなだめたり怒りを鎮めるためにクレームに対応するのではなく、子どものために目の前の問題と向き合うことが重要だと感じました。教師になってから、相手の話を最後まで聞くことを大切にしたいです。(佐藤)

3月5日 山口県 発達障害支援セミナーに参加して(吉田)

今回私は帰省時に母と川崎医療短期大学の重松孝治先生の講演会・山口県での実践報告に参加させていただきました。「ライフステージに応じた支援」という題名でお話を聞かせていただき、生涯を通した発達支援ということで「対策」「時期による支援と実態」をわかりやすく、学ぶことができました。

今回は特に3つのことに関して書かせていただきます。
1つ目は向き合い・支援についてです。
まず、発達障がいの方は私たちが考える当たり前という生活の中で「人の気持ちがわからない不安」「次のことが予想できず、常にドキドキする」状態であると話してくださいました。先生はある例を教えてくださいました。
ある子供が「先生、私はみんなからKYといわれます。どうやったら空気って読めるのですか?」と先生に尋ねたそうです。先生はとっさに「周りを見てごらん。」といったそうですが、「見ても、読めません。」といったそうです。
対人関係の中で身に付けていく私たちの中の当り前「空気を読む」ということはその子にとって、悪意があるわけでなく、私たちの当り前に至る発想がないのだと先生は話されていました。
教師は特に対人関係を得意とする人が多いですが、障がいのある人の思いを共感しにくい存在であるのだとしたら、どう向き合い、支援することができるのでしょう。
先生は「育ちに応じた目標・取り組み」・「本人に配慮された環境」をバランスよく支援していくことだと言われました。

「育ちに応じた目標・取り組み」:発達を把握し、無理のない次への目標を持つこと
例)生活スキル・コミュニケーションなどその子の課題を把握し、優先順位をもって支援する。
「本人に配慮された環境」:知識・支援方法を活用し、環境を整えること
例)指示は簡潔に 具体性のある誉め言葉 絵を使い、文章を組み立てる支援など

このように支援をしていく中で問題への対策を身に付けさせ、自己理解していくようにすることが大切なのだと教えていただきました。

2つ目は発達段階における支援の違いです。
私はこの話は今まで聞いたことがなく、新しい観点で話を聞かせていただきました。
各発達段階において、どのような取り組みをしていくことが大切なのか学ばせていただきました。無理のない目標を立て、その子にあった支援を幼少期から見つけていく・その保護者に寄り添う思いを持つという幼児期の支援から子供の成長によって共に変わる社会環境から、できるという気持ちを充実させ、他者の力が必要だと気付く支援、自己選択・決定をするような支援に変化していくことを聞き、その人を見る、環境を考えることの大切さを学びました。特に思春期の支援の問題として「本人の変化による問題」と「周囲の変化による問題」があること、また今までの良いとされた経験が思春期に入り、変化してしまうことなど聞いて、そんなこともあるのかと感じることもありました。
確かに、発達段階によって支援の仕方やあり方は変化していきますが、社会で孤立することがないように相談できる環境や人になれるように支援すること、1つの括り障がいで話され、支援するではなく、一人一人の状態と気持ちに寄り添うという一貫した考えを持つ支援の姿もここで学ばせていただきました。

3つ目は健常児への支援です。
今まで発達障がいがある人への支援を書いてきましたが、私は講演会の中で健常児にもそのスタンスを持つべきなのではと考えました。一見、障がいがあるからの支援に見えるかもしれません。しかし、私はそうではないと思います。その1つ1つの支援はその子の発達を考え、より具体的にしていたり、空間を整理したり、目でわかるような工夫などがしてあり、ユニバーサルデザインとなっています。それは健常児の子供にとっても必要な支援である場面やより理解する場面を生み出せるのではないかと思うからです。1つの支援が多種に対応できるのではないかと考えるきっかけになりました。

今回このようなことを学ぶことができ、また1つ自分の見方を養えたのではないかと思います。これから1年いえ、生涯をかけて、もっとたくさんの考え方、見方を知り、生かせる人になりたいと思います。(吉田)

※写真は「山口県秋吉台国定公園」
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学習チューターを終えて(堀江)

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先月末、4月から行っていた学習チューターが終了しました。

この学習チューターは、教師力アップセミナーでもお世話になっている酒井先生に声をかけていただいて、始めさせていただきました。

週に1回、午前中のみ、1時間ごとで学年が変わるということで、子どもと打ち解けることができるのか、不安でいっぱいでした。

やはり、打ち解けるまでに時間がかかりました。初日は、話しかけてもなかなか反応してくれなくて、「自分は子どもの心を引き付けられないし、教師は向いていないのではないか」と思い悩みました。
しかし、休みの時間などに積極的に話しかけたりしていくうちに、少しずつですが、子どもたちと距離を縮めることができたと思います。

異なる4つの学年に入らせていただいて、「学年ごとで接し方を変える」ということに改めて気付きました。
3.4年生の子どもには、教師自らが積極的に声をかけていき、5.6年生の子どもには、ある程度の距離を保ちながら接していくことが大切であると感じました。

私が行かせていただいた小学校は比較的落ち着いている子どもが多く、話をきく態度ができており、先生方がしっかりと指導されているからだと思いました。

実際の学校現場に行く機会は、教育実習だけで終わってしまうと思っていたので、現場に出る前に、このような貴重な経験をさせていただいて、本当にありがたく思います。

4月から教壇に立つので、この1年間で学んだことを活かしていきたいと思います。

学習チューターの声を掛けてくださった酒井先生をはじめ、受け入れてくださった小学校の先生方に感謝します。ありがとうございました。(堀江)

第7回教師力アップセミナー(山田洋一先生)に参加して(松田・石川・末松)

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2月11日、第7回教師力アップセミナーが行われました。ゼミ生3人(松田・石川・末松)の学び記事です。(遅くなり申し訳ありません。)


初めてのセミナーに参加し、セミナーを終えて感じたことは初めて会った方々と午後のワークで話し合いができるまでの関係になることができたということです。それができたのは、山田先生が準備して下さったいくつものワークがあったからです。始めは隣の方と、用意された質問に対して答えを言うという、淡々としたやりとりをしていましたが、話す回数を重ねるうちに答えだけでなくそこから話が膨らんだり、休憩後のちょっとした時間に同じグループの方とお話するくらいまでになりました。
私が入ったグループは、教師を始めて間もない先生や、現場を終えた先生など、ばらばらでした。6つの俳句を読んでランキングをつけるというワークでは、それぞれの感じ方があり、私が思い付かなかった考えに触れることもできました。また、自分の考えに納得していただいたり、質問をしていただいたりしたときは、とてもうれしかったです。
山田先生は、実際の子どもたちの様子をお話しながら、そのときの対応をお話して下さり、来年度の教育実習にぜひ生かしたいということを感じました。また、アクティブラーニングについての知識がなかった自分にとって、新しいことをたくさん得ることができたとても良い時間になりました。1日のセミナーでしたが、あっという間に時間が過ぎました。講演をしていただき、ありがとうございました。(3期生 松田)



私は2月5日に第7回教師力アップセミナーに参加させていただきました。講師の先生は山田洋一先生で、テーマは「アクティブラーニング時代の学級経営」でした。
山田先生のセミナーはまずグループ作りから始まりました。私もグループ作りに参加し、男女バラバラな4人グループに入れていただきました。
セミナーは活動の連続でした。
共通点を見つける活動から、達成感を感じる活動まで、どれも「もっとやりたい!」そう思える活動でした。そして、活動後に必ず行われていたのがリフレクション(振り返り)でした。振り返りについては山田先生が強調していたことの1つでした。「日々の1つ1つの活動にしっかりと目的を持ち、活動の度に振り返りを行う」当たり前のことかもしれませんが、いざ自分が行うとなると不安でいっぱいです。今から少しずつでも勉強していこうと言う気持ちになりました。
山田先生のセミナーを受けて、活動を行う度に4人グループの仲が深まっていくのを感じました。
特に最後に行った俳句の順位付けを行う活動では、現役の先生方を相手に普段は言いにくい自分の意見も言うことができ、各々の意見がしっかりと尊重された結果となりました。そのお陰もあり、自分の知らない俳句の見方、感じ方を発見することができました。
活動の最後に「とっても楽しく話し合いができました」「ありがとう」と言っていただきました。この状態こそが目指すべき学級の姿なのだと身をもって感じました。
1日のセミナーはあっという間でした。それほど活動が楽しく、次はどんな活動をしてくれるのだろうかとワクワクするほどのめり込んでしまいました。楽しい講演、ありがとうございました。(2期生 石川)



松田さんも石川くんも触れていましたが、今回のセミナーのポイントは、活動する形態とリフレクションだと思います。
活動する形態は、ペアで行うセッションABCDやグループがあることを学びました。固定した相手との活動ではなく、どんどん相手を変えていくことで、新しい気持ちで学ぶことができるように感じました。
リフレクションは、授業終わりと限定するのではなく、活動後に行うことを学びました。自分の活動を振り返り、次の活動に生かしたり、仲間の振り返りを聞いて、次の活動に取り入れたりすることは活動を意味あるものにするために必要であるのだと感じました。
そして、以上どちらも自身が思ったこと考えたことを出力することが求められると感じました。出力することは、学びを確かなものにしたり、深めさせたりすることができます。また、よりよい出力場面を作り出すためには、教師の発問や活動の工夫が必要になってくると思います。4月からは、子どもの出力場面を多く作り、今回学んだことを大いに取り入れた学級経営、授業づくりをしていきたいと思います。
(1期生 末松)
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教師力アップセミナー(小野田正利先生)に参加して(渡部)

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1月21日、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。
講師の先生は小野田正利先生です。
事前に読んだ本の中でも小野田先生は何度も「モンスターではない!」ということをおっしゃっていました。しかし、まだ自分の中では理解し切ることができていませんでした。
今回のセミナーで小野田先生のお話を聞く中で少しずつ小野田先生のおっしゃっていたことがわかってきた気がします。

きっかけの一つにクレーム、苦情のトラブルから誰も逃れることは不可能な時代であり、クレームがきているのは学校現場だけではないということがあります。
社会で働く誰もがクレームに出会っている、
この当たり前のことを忘れていました。
学校ばかりがいつも大変だというわけではないのだ、みんなそれぞれクレームと出会っているのだと考えると少し気持ちが変わります。
もしかしたら、私たちがお店で「ちょっと聞きたいな」と思ったことや何気なく発した言葉もお店の人からしたらクレームになっているのかもしれないと感じました。
保護者の方が何か言ってくるとき、すぐにクレームだと身構えるのではなく相手の話を最後まで聞くことを意識したいと思います。最後まで聞くことで、クレームではなくお互いが納得して終われるのかもしれないと思います。
もちろん、これは簡単なことではないと思います。しかし、まずは最後まで相手の話を聞こうという気持ちを持てるよう努力したいと思います。

午後からは3、4人のグループになって不登校の例の題材をもとにエコロジカル・マップを作成しました。参加者の先生方と一緒に参加させていただき、とても貴重な経験をさせていただくことができました。
ありがとうございました。
小野田先生がおっしゃっていたことは、目の前の怒りを鎮めることが大切なのではなく、子どもの利益のために何をするかということが大切だということです。
このことは他の先生から保護者対応について勉強したときにも教えていただいていました。そのときは、「目の前の保護者ではなくて、その後ろにいる子どものことを考える」と先生はおっしゃっていました。なるほど、と思い自分も保護者対応のときにはこの考え方を大切にしようと思っていました。
しかし、今回エコロジカル・マップを作るときにこの考えのことを忘れてしまっていました。目の前の怒っている保護者に対してどう対応していくかということばかり考えていました。
グループで話し合った後の小野田先生のお話を聞いて大切なことを忘れていたと思いました。子どものことを考えることの必要性について学んでいたのに、不登校の例の題材について考えるだけでもこの大切なことを忘れてしまっていました。
学んだことを実際に実行することの難しさを改めて感じました。
とても難しいことだと思いますが、学んだことを少しでも実行できるよう努力したいです。

(渡部)

教師力アップセミナー(小野田正利先生)に参加して(牧野紘)

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1月21日に教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回の先生は、小野田正利先生です。鮮やかなジャケットを着て、抑揚をつけて話をされる小野田先生の講演に一気に引き込まれました。

午前の部の最後に、対応の難しいケース編として、ビデオを見ました。会場では時折笑いが起こっていましたが、正直私は笑えませんでした。(笑)四月から自分の身にもあり得る話だったからです。不安は拭えませんが、今の時点で、こんなことも実際あるのだと、知ることができただけでも意味があったと思っています。

午後の部はワークショップを行いました。エコロジカル・マップを作りました。これは、保護者との関係できた難しいトラブルに遭遇した際に、その経過や問題点をまとめ、同時に保護者を取り巻く相関図などを一枚の紙に書き出し、整理するものです。

実際にやってみて、思ったことが2つあります。
1点目は、記録が大事だということです。マップを作るには、正確な記録が必要です。小野田先生がおっしゃっていたように、事実と自分の考えは分けて記録をとることを心がけたいです。
2点目は、正確を決めるためではなく、交流することに重きをおくべきということです。エコロジカル・マップは、「整理する」ためのものです。自分だけでは気づけなかったことを、交流することで気づくことができます。その気づきによって生み出された考えや案を、正しいものとして保護者の方と向き合うのではなく、参考として話をしたいと感じました。

私はこのセミナーを聞きながら、玉置先生と斎藤さんをはじめ、PTAのみなさんの顔を思い浮かべていました。私もそんな関係を築けるようになりたいと強く思いました。(牧野紘)

2月23日出川小学校参観に参加して(嶋藤)

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私は、2月23日に春日井市立出川小学校の公開授業に参加しました。今回授業参観をした中で一番印象に残っている授業について感想を述べたいと思います。

印象に残っているクラスの先生は、とても良い授業をされていました。児童が発言したことを拾い、それはどういうことなのかを他の子に発言させたり、1人で終わってしまうのではなく、2人で話し合ってから全体でその話について確認をしていったりなど、考える力を育てていたなと感じました。

また、一番驚いたことは、めあてを児童に考えさせて言わせていたところでした。普通は先生が「今日のめあてを言います」と言って、めあてを黒板に書いています。しかし、その先生は、今回の問題は何を使って解いていかなければならないのかがだんだん分かってくるような導入をし、それを踏まえて、「では、今日のめあては何でしょう」とつなげ、児童がみんなでめあてを考えて言うという形でやっていました。今までで見たことがないやり方でした。しかし、このやり方をすることで、児童は今回の授業で何を学ぶのかをしっかり理解できるなと感じました。

他にも、授業の最後に普通はまとめを先生が書いて、それを児童が写すということをすると思います。しかし、その先生は、児童たちに立たせて、隣の人と今日学んだことを話し合わせ、話し終わったペアから、座って自分のノートにまとめを書くという作業を行っていました。今回の授業は「表を使って問題を解こう」というものでしたが、そのときのまとめで、1人の児童が書いていたまとめを紹介したいと思います。

『まず、問題から、サッカー、水泳、野球、テニスをよみとって、ヒントだけじゃわからないから、表にして、表をたてに見たり、表をよこに見たりして、1つの問題がとけるとまた、ヒントがでてくるので、それをもとにして求めます。』

このまとめを見て、私は先生が書いたまとめと言ってもおかしくないくらい素晴らしいまとめだなと感じました。それだけ今回の授業内容を理解することができているんだなと感じました。

こういうまとめを児童に考えさせて書かせるということは、このクラスだけではなく、学校全体で行なっているようです。児童に授業を振り返させ、まとめをさせることはとても大切なことだなと思いました。

最後に、クラスごとの雰囲気が違うのは、ランドセルの入れ方、机の上の教科書、ノート、筆箱の置き方、雑巾のかけ方など、しっかり先生が日頃から指導されているかによると今回の授業参観で気づくことができました。1つ1つきっちりと指導をしていくことがとても大切なことなのだと痛感させられました。

今回の参観でたくさんのことを学ぶことができました。これからも公開授業や、セミナーにたくさん参加して吸収していきたいです。(嶋藤)

教師力アップセミナー(小野田正利先生)に参加して(百瀬)

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1月21日に教師力アップセミナーに参加させていただきました。小野田先生の面白いトーク力で、実際にあったお話等を取り上げての講演は、様々な状況から対応を知る中で考えることができ、楽しく学べました。午前はクレーム対応についてお話を聞き、午後はワークショップとして、参加者の方でグループを作り話し合いながら考える実践的な活動を行いました。今回は午後のワークショップについて記事を書きます。

参加者の中の3人の先生方とグループを作り参加しました。小学校5年生の1人の子を問題として取り上げて、問題状況と学校が把握しているA子、父親、母親がどのような人物かが記された紙から読み取り、『エコロジカルマップ』を作成しました。エコロジカルマップとは、保護者の性格、家庭環境、親子関係、学校や近所との関わりなどわかる情報を書き、相関関係を区別をつけた線で結んだものです。(上の写真)これを用いることで、図式化されるため客観的に見ることができたり、問題点の本質を見抜くことができたりすること、また教職員間で情報の共有ができると学びました。

実際に作成してみると、周りの環境がどのようになっているのか整理され明確に分かるだけではなく、どこにどのような支援が必要なのか、原因を考え、見通しをもって問題解決に向かうことができました。子どもに直接影響していないところにも原因があると考えられ、それらも図式化することで見えてきました。今回はグループで話し合い、様々な視点が持てたことも良いなと思い、学校で問題に対応していくには、やはりチームとして多くの視点をもって対応することが大切だなと実感しました。また、現場の先生方は持つ視点が様々であり、私が考えていなかった原因背景を考えていて、もっと視点を広く持ちたいなと思いました。先生方と話し考える時間はとても勉強になり、貴重な時間となりました。

クレーム対応と聞くと、怖いなとか嫌だなというイメージが強くありました。しかし、そんな思いでは、聞く姿勢をつくれないなと思いました。聞く姿勢を大切にし、相手が間違っていたり苦情が無理難題だととしても、何でも否定として捉えるのではなく、少しでも正当なことは受け入れることを大切にして対応していきたいなと思います。小野田先生からお話を聞くことができよかったです。講演ありがとうございました。(百瀬)

教師力アップセミナー(小野田正利先生)に参加して(杉下)

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先日、教師力アップセミナーにて、小野田先生のお話を聞かせていただきました。

クレーム対応という重い話題。小野田先生のお話は、これから教員生活を迎える私たちがビクビクするようなものもありましたが、働き始める前に聞いておくことができて本当に良かったと思っています。

特に印象に残ったのは、
「すみません」という言葉は何の解決にもならない
ということです。
私はつい口癖かのように「すみません」という言葉を使ってしまいます。素で謝ることができるのは自分の長所でもあると思っていましたが、よく考えればその言葉だけでは次に進むことができません。小野田先生は、まずは冷静になって聞く姿勢を作ることが大切だと言います。すぐ反応したり、感情に任せたりするのではなく、まずは聞いて状況を正確に理解し、子どもの最善の利益を考えて行動するのだと教えていただきました。
クレームが来ると、どうしても保護者の方の怒りを鎮めることに夢中で、回りが見えなくなってしまいます。
しかし、何より大事なのは子どもです。感情任せではなく、話をしっかりと聞き、冷静に対応することを今後から気を付けていきたいと思います。

クレーム対応は気が滅入りそうになると思いますが、小野田先生の着ていたTシャツにあったように、「どんとこい!イチャモン」「大丈夫、何とかなる!」という姿勢で迎えたいと思います。重い話題ではありましたが、パワフルな小野田先生から元気と勇気をもらえたセミナーでした。(杉下)

2月23日出川小学校参観に参加して(佐久間)

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2月23日、春日井市立出川小学校で授業を参観させていただきました。授業や学校の実践の説明から多くのことを学ぶことができました。

授業は3時間目と4時間目の2時間を参観しました。
4年生の算数の授業では、児童の勉強する姿勢に驚きました。特に児童一人ひとりが、自分の意見を説明しようと分かりやすい言葉を使って説明していたことです。
「まず」「なら」「〜だったら〜になる」「〜しかない」「〜をもとに」など接続詞を上手に使うので、先生の説明なしで児童全員が理解していた様に感じました。

他にも、たくさんのクラスの授業を見させていただきましたが、児童に一方的に教えるのではなく「確認」をすることが大切だと感じました。児童が自由に発言したあとに、「じゃあどうなる?」と確認したり、先生が説明しながら「じゃあどうなる?」と確認したりする場面がある授業では、児童が主体的に授業に取り組んでいました。児童が楽しそうに受けている授業を見ることができ、とても勉強になりました。

出川小学校の実践の説明では、学習規律の徹底の大切さを学ぶことができました。大学では、教育現場でICTを活用していかなければならないと講義でよく言われた記憶があります。しかし、ただ使うだけで効果がでるのだろうかと考えていたので、何が大切になるのか疑問に思っていました。今回、その疑問が解けた気がします。出川小学校では、学習規律の徹底があるからICTを効果的に活用できていると感じました。例えば、授業中の児童の机上は全員整っていたり、ノートの書き方がしっかりしていたり、学習ルールが定められていました。タブレットで意見を共有したり、スクリーンを使ったりすることで授業をより良いものにすることが分かると同時に、学習規律の徹底をすることで、児童が落ち着いて授業を受けているので、ICTの持つ効果が最大限に発揮できることを学びました。

出川小学校で見させていただいた授業はどれも児童が楽しそうに授業を受けていた印象を受けました。学習規律の徹底がより良い授業をつくる1つの要因になることを知り、私にとって今までにない学びになりました。

出川小学校の先生方、ありがとうございました。(佐久間)

卒業研究発表会を終えて(佐藤)

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もう1ヶ月以上前の話になってしまいましたが、改めて卒業研究発表会のことについて書きたいと思います。

私は『思考力・判断力を高めるデジタル教科書活用法―中学校数学3年生の例をもとに―』というテーマで研究を進めてきました。しかし、初めからこのテーマで研究を進めてきた訳ではありませんでした。

元々は、子どもをプラスに変える教師の言葉掛けについて研究を進めるつもりでしたが、テーマすら明確に決めることができず、自分でもゴールを見通せないままゼミ合宿まで過ぎてしまいました。そんなとき、玉置先生に「デジタル教科書について研究してみないか」と提案していただきました。研究の内容は大きく変わることになりました。ただ、大学で数学を専攻してきたことを生かすチャンスであると同時に、今後学校現場で多用されることになるデジタル教科書について、より詳しく研究することができれば必ず自分の力になると思い、迷わずこのテーマで研究を進めることに決めました。そして何より、同じゼミ生の小川くん、松井くんと共に、中学校の各学年それぞれの内容について研究を進められたので、同じテーマの仲間がいたことはとてもありがたかったです。(このとき、松井くんは2本目の卒論を書くことが決まりましたが...笑)

それから定期的に開催されたデジタル教科書研究会、通称”デジ研”では、毎回新たな発見がありました。教師が一方的に教え込むのではなく、生徒主体で積極的に発言させること、テンポ良く授業を進めるばかりではなく、主発問などその授業の核となる場面では一度立ち止まって考えさせること、デジタル教科書についてだけではなく授業で意識するポイントまで知ることができました。また、初めはただ活用法をいくつか見い出していくだけでしたが、その中で活用法はいくつかのパターンに分けられることに気付き、最終的にはかなり簡潔にまとめることができました。

こうして迎えた卒業研究発表会の当日。小川くんがインフルエンザになってしまい松井くんと2人での発表となりましたが、小川くんの抜けた穴を何とかカバーして、伝えたいことは伝えられたかなと思います。その後の質疑応答では率直な意見や感想をいただき、とても参考になりました。デジタル教科書を活用することで、生徒は本当に理解を深めることができているのか、数学に限らず他の教科でも同じようにかつようすることはできるのか、まだまだ課題は多く残っていることに改めて気付かされたので、これで終わりではなく教壇に立ってからも研究を進める、まさに”学び続ける教師”でありたいです。

最後に、日頃からご指導していただいた玉置先生、一緒に研究を進めてきたデジ研仲間の小川くんと松井くん、アドバイスをくれたゼミ生のみんな、準備から後片付けそれに司会・進行とまさに縁の下の力持ちとなって支えてくれた2,3期生、発表会で貴重なご意見をいただいた出席者のみなさん、本当に本当にありがとうございました。(佐藤)

愛される学校づくりフォーラムに参加して(牧野紘)

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2月19日(日)、愛される学校づくりフォーラムにて、午後の部のはじめに模擬授業をさせていただきました。

その30分間は、これまで経験したことがないほどの緊張でした。緊張が一周回って、なんとかなるだろうという根拠のない自信まで生じました。(笑)

模擬授業をしている間は、生徒役をしてもらった一期生の顔しか見ていないので、大勢の方に見られているという緊張よりは、どう進めていけば良いのかという焦りばかりでした。

模擬授業が終わった後は、松井くん、中川先生、神戸先生からアドバイスや質問を受けました。場はステージの上でしたが、3人の方のアドバイスを聞いていると、どこかの教室で指導をいただいているという気分になりました。自分の未熟な授業に対し、アドバイスツールを使って、的確な指導と助言をくださったり、質問を通して私が自分で気づけるようにしてくださったり、とても貴重な時間でした。

また懇親会では何人かの方に、お話を聞くことができました。それを少しメモしておきたいと思います。
・発言している間、周りの子どもを見て、その反応を拾うと良い
・授業は先生が話し過ぎないように
・面白いではなく、楽しい
・ラジオで情報をインプットする
・学校へ行くことの良さ、紆余曲折することの大切さを子どもに感じさせる
・国語として、どんな力を子どもたちにつけるか
・つなぎ言葉の定義をするべきであった、どちらかというと、道徳よりであった
以上は、ほんの一部です。

本当であれば、模擬授業を見ていただいた全ての方に、ご指導をいただきたいぐらいです。とても貴重な経験でした。この経験を、4月からに生かしていかなければならないと強く思います。関係者の皆様、本当にありがとうございました。(牧野紘)

2月23日 出川小学校参観に参加して(吉田)

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2月23日に春日井市立出川小学校へ行き、授業を参観させていただきました。
2時間目、3時間目、校長先生による学校説明を聞き、一貫した指導が現れている素敵な授業・学校であると印象を受けました

大きく2つのことについて書かせていただきます。

1つ目は「学習規律ゆえの授業」です。
出川小学校ではいただいた資料に書かれていたのですが、筆箱を置く位置、教科書を置く位置、机に出すもの、聞き手は発表者を見るなどの授業規律を全校で徹底して行われているとありました。その規律が学びにとって整われた環境と作っており、そんな場所だからこそできる授業だと強く感じました。

・子供たちがペアにノートを用いて伝えあう中でも必ず一方的にならず、互いに伝えあう。
・話が盛り上がっていても、ある子が話し出すと静かにそちらを向く。
・積極的につぶやいていき、クラス全体で意見を練りあげていこうとする。

これはほんの一部ですが、常に授業の中で意見が生まれ、子供が生き生きとしているのです。それだけではなく目の前にいた子供は4人組になって会議を始める素敵な姿も見せていました。一緒に参加していた二期生の佐久間とは「4年生の授業でこんなにもたくさんの表現を使って意見を伝えることができるのは凄いよ」と教室を出てもなお、興奮が冷めず、話し合うほどでした。
またICTを利用しているクラスでは使うことだけにとらわれず、画面を見せ合ってコミュニケーションをとることができる姿も見られました。一貫した学習規律が定義されていない新たな学び合う姿を生み出すきっかけにもなっていたと考えます。
どんないい授業をするにも学習規律というベースがなければ、成立しないのだと学ばせていただきました。

2つ目は「先生の働きかけと子供の様子」についてです。
これは学習規律が整っている中で、先生がどんな働きかけをし、その時に子どもの反応を見て、学習規律を生かす働きかけが必要だと学ばせていただきました。
先生が発問し、ある一人の意見だけ取り上げ、次に進む展開とその意見をペアで伝えあってごらんという展開では授業に参加しようとする姿が違います。また、板書に答えだけでなく考え方を残す活動をいれる、認め合うような反応や困っている姿を見逃さず、「本当に」「そうなのか」といった揺さぶりの発問を入れられることで考え悩む姿を見ることができました。
学習規律という土台の上で先生が意図的に子供の思考を促していくことで、よりよいに授業になっていくのだと気付かせていただきました。

学習規律を確立させることがここまで授業を変化させ、子供がその規律に縛られているというよりもいきいきと発言し、楽しそうな学びになっていくのだと驚くと共にこのことを意識して学級づくり、授業を作っていくことを忘れないでいたいと思います。
出川小学校の先生方、ありがとうございました。(吉田)

佐藤正寿先生にインタビューさせていただいて(佐久間)

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2月19日、愛される学校づくりフォーラムで、岩手県奥州市立水沢小学校の佐藤正寿先生に社会科の授業づくりについてインタビューさせていただきました。フォーラムが始まる直前でしたが、とても貴重な時間になりました。

私は「子どもが主体的に学べる社会科の授業づくり」を研究テーマにしています。その中で今回は佐藤先生の『スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意』を読んで、インタビューに臨みました。

子どもの学びは「知る→分かる→考える」の3つで成り立たなければならないと佐藤先生に教えていただいたことが今回のインタビューで最も印象的なことです。

まずは新しいことを知る。そして知ったことをよく理解する(分かる)。最後は理解したことを説明したり、理解したことについて自分はどう思うか考えたりする。この過程が子どもの学びにとても大切なのではないかと佐藤先生のインタビューから考えることができました。

とても緊張しましたが、私の疑問に佐藤先生は丁寧に答えていただき感謝の気持ちで一杯です。とても勉強になりました。

今回、私の研究のためにお時間を作っていただいた佐藤先生、本当にありがとうございました。今後も授業深掘りセミナーなどでお会いすることがあると思いますが、少しでも佐藤先生に研究の成果を見てもらえるよう、日々勉強していきたいと思います。(佐久間)

2月23日春日井市立出川小学校参観をして(丹羽)

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2月23日に春日井市立出川小学校の授業を参観させていただきました。わかりやすい授業の実現を目指して学習規律の徹底と、ICTの有効活用を掲げて授業づくりをなさっていて、今回の授業を参観してそれが自分なりにわかった気がします。私は2時間目と3時間目の授業を参観したので、それぞれに感じたことをまとめます。

まず、2時間目は4年4組の算数の授業を見せていただきました。玉置先生や2期生の先輩方に先生の発問に対する子どもたちの表情やつぶやきが大切だと教えていただいたので、主にそこに注目して見ていました。

子どもたちの表情やつぶやきを逃さないことはすごく大変なことだと思っていましたが、先生は一人一人のつぶやきを逃さず拾い、板書したり、他の子の意見につなげたり、あえてみんなの反応を確かめるために分かってないふりをしたりしていました。そのおかげで子どもたちの活気がさらに増し、先生の工夫や授業の仕方に感動しました。また、プロジェクターをうまく使って表を表すことで効率的な授業が作れているのだと思いました。

さらに、このように活気がある授業を作るためには日々の先生と子どもたちとの信頼関係がなくてはならないと思うので先生方は様々な努力をなされているのだと実感しました。

次に、3時間目ではたくさんのクラスを参観させてていただき、どのクラスも1つは電子黒板があり、効果的な授業をたくさん見ることができました。玉置先生に授業だけでなく、ロッカーの中や机の上、横を見るだけでもクラスの雰囲気が分かると教えていただき、ほんとうにその通りだな、とも実感することができました。

また、板書することもただ答えのみを書くのではなく、解き方を書いたりと子どもたち一人ひとりが分かるような工夫がとても重要だと思いました。ICTをうまく使うことで伝え合う活動や、学び合う活動などいろいろな活動をすることができ、きちんと子どもたちにふりかえりをさせることができるのだと思いました。

最後に、短い時間でしたが授業を参観させていただいて、ICTの重要性や先生と子どもたちとの学習規律がきちんと守られている環境づくりなどほんとうに勉強になりました。ありがとうございました。(丹羽)

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