弥冨市立弥冨中学校の授業研修会に参加して(佐藤)

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昨年のことになりますが、11月29日に弥冨市立弥冨中学校で玉置先生による授業研修会がありました。私は研究授業を見学させていただいた後、弥冨中の先生方と共に研修会に参加させてもらいました。

研究授業は「いのちの判断」という教材で、道徳の授業が行われました。臓器提供について、「自分だったらどうするか」という先生の投げかけが多く、生徒も真剣に考えている様子が見られました。中でも私が特に印象に残っているのは、保護者からの手紙のシーンです。まず、生徒に「自分が死亡と判断されたとしたら、(1)全部提供する。(2)一部のみ提供する。(3)全部提供しない。どれに○をつけるか。」という発問がありました。その後に、保護者の思いが綴られた手紙を読む時間が設けられ、中には涙する生徒もいました。家庭環境に配慮は必要ですが、命の大切さを考える良い時間だと感じました。

一方で、授業の最終着地点は難しいと思いました。生徒が話す意見は「いのちは大切に使う。」「一生懸命生きる」というように、答えが1つに固まってしまっていたような気がします。テンポが良かっただけに、特に考えさせたい場面では一度立ち止まって、生徒に問い直すことが改めて必要でした。しかし、それだけではなかなか核心に迫るような話し合いに持っていくことができないのも、道徳の難しさであり今後の課題だと自分なりに感じていました。

これまで、玉置先生の紹介で様々な学校の授業を見学させていただきましたが、実際の研修会に参加させてもらい、しかもそこで意見を述べさせてもらったのは私にとっては初めての経験だったので、とても良い機会を得ることができました。こうした「常に学び続ける姿勢」は今後大切にしていきたいです。(佐藤)

12月17日授業深掘りセミナーに参加して(岩田)

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 12月17日授業深堀セミナーに参加させていただきました。和田先生の道徳と野木森先生の理科の模擬授業より、本日も自分の中に新しい学びを発見することができました。どちらの先生の授業も生徒役として、自然に授業に引き込まれ、素晴らしいなとおもうことばかりでした。しかし今回は、特に後半の野木森先生の理科の模擬授業について記事にして、自分自身の学びの整理をしたいと思います。


 内容は小学校5年生の理科「ふりこの動き」でした。2人の机に1つふりこが用意されており、ストップウォッチを使って周期を計算していき、そこからふりこの規則性を生み出している原因は何かに迫っていくという、体験をもとにして学んでいくというスタイルの授業でした。今回は特に「深い学び」と関連させながらの授業とはどのようなものかという点に着目させてもらいながら、参観させていただきました。わたしは、この「深い学び」を実現させるために、2つのことを主に意識していくべきなのではないかと思いました。


 まず1つ目は、視点を明確にして疑問のタネをまくということです。深い学びを生み出すためには、見方・考え方が重要だと言われています。そして、子どもたちの見方・考え方を育てるために教師は教えるのではなく、きっかけ作りをするということが、深い学びには欠かせないことだと感じました。どうしても若い先生は答えを言いたがるというご指摘があったように、わたしも実習中に何度も答えを言ってしまうことがありました。先生が「そうですね」と言ってしまったら、授業はそこで終わり。そのうち、先生が答えを言ってくれるからと考えることをやめる児童がでてくる。先生の言われた言葉をきいて、なるほどと思いました。あくまで授業は子どもたちのものということを念頭においておかないといけないと感じました。今回の理科の授業でいうと、1秒ふりこを作ってコツを説明しようという明確な課題の下、子どもたちは自分たちは何をすればよいのか視点がはっきりしていると思いました。こうすることで、何をしてよいか分からないという児童はでてこないと感じました。


 2つ目は、授業内で子どもたちの半わかりの状態をいかに継続していくかということだと思います。なんとなく分かったような分かっていないような、いわゆる半わかりの状態というのは、一番探究心が育っている時というお話をある先生がされ、とても共感させていただきました。半わかりというのは、頭のどこかに「なぜ」「どうして」という気持ちが少なからず存在する状態だと思います。その、「なぜ」「どうして」のせいでどこか納得できずにもやもやした気持ちを持ちながら、納得できる答えを探していく。その過程に深い学びの土台となる探究心があるのだと思いました。教師は全ての子どもたちが共通してもっているその気持ちをいかにして引き出していくのか、子どもたちの心に響く働きかけが重要だと感じました。


 大学の講義でも最近よく取り上げられることが多い「深い学び」。今日のセミナーで自分自身その意義と実現させる方法をよく理解していなかったということに改めて気づかされました。やらされているのではない、子どもたちの主体性を重視した学びは、豊かな人間性を育成し社会に役立つそんな人を育てる基礎になるのではないか。そのために私たちは教師を志す身として重要な任務を担っていることを自覚しなくてはならないと、少し気の引き締まった日になりました。ありがとうございました。(岩田)

12月17日授業深掘りセミナーに参加して (松井)

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 12月17日(土)、授業深掘りセミナーに参加させていただきました。今回は道徳と理科の授業、そして「深い学び」について学びました。

 道徳の授業者は和田先生。児童役ということで、授業を受けながら先生の授業技術を学びます。まずは導入。主人公の気持ちに下ろしていくために「テストの前ってどんな気持ち?」とテンポよく4人に聞いていきます。なるべく短くしようとされているのも分かりました。「正直に言う」か「黙っておく」かの中で迷う気持ちについて考える今回の授業。心情を円グラフで表すというのがとても分かりやすいと感じました。どちらかの気持ちがどれくらい大きいのか、全くの半分半分なのか等がよく見て分かるからです。まずは自分の思ったことを発言し、仲間の意見を聞いて心情円がどう変わったかをまた発言します。その際に「◯◯さんの意見を聞いてそう思ったんだね」という一言があるだけで、聞いてもらえた、認めてもらえたという気持ちになれます。授業ではやはり「つなぐ」ということを意識していきたいです。

 授業後の深掘りでは、範読の際の関係づくり、指名、板書について学びました。発言している子に耳を傾け、目は周りの子どもの反応を見る。その反応を見て指名するという技術や、消えていく考えを残すためにキーワードを板書に残すという技術。どれも簡単ではありませんがそれを知っているということだけでも非常に大きなプラスです。

 知っ得情報は「深い学び」について。次期学習指導要領でのキーワードとなるであろう「深い学び」についてのお話は春から教壇に立つ者として、知っておくべきことだと思いました。各教科の特質に応じた「見方・考え方」が提示されているということを初めて知り、各教科によっても深い学びが少しずつ違ってもいいのかなという考えをもちました。しっかりと指導要領を読んで、自分の中に落とし込めるようにしていきたいです。

 理科の授業者は野木森先生。こちらの授業も児童役をさせていただいたので、間近で先生の授業を見ることができました。ただ、今回の授業であるふりこの実験に夢中で、大学生ではなく、楽しくふりこで学んでいる純粋な児童(笑)になってしまいました。そこには野木森先生の課題に秘密があると思いました。

 授業の後にまずは3+1検討会。やはり課題のよさについて意見が出ます。しかし「なぜ1秒ふりこなの?」と思ったという意見もあり、なるほどと思いました。また、実験に至るまでの全体での丁寧な確認もよさの1つだという意見がありました。検討会の後には深掘り。「深い学び」について「子どもにあ(あぁ)・い(いいなぁ)・う(うーん、どう?)・え(えぇ)・お(おーすごい)を言わせる」「課題発見力」「半わかりの状態を作る」など様々な意見が出されました。どれもわかりやすく、先生方のすごさを改めて感じた場面でした。また、個別に小さな課題を与えていくという発見もあり、頭で考えることがいっぱいの時間になりました。

 玉置先生が今までで一番よい深掘りセミナーになった!と仰るセミナーに参加できてよかったです。先生方、EDUCOMの皆様ありがとうございました。(松井)

12月17授業深掘りセミナーに参加して(江口)

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 私は、12月17日に深堀りセミナーに参加させていただきました。和田先生の道徳と野木森先生の理科を見させていただきました。


 道徳の方では、生徒役として参加しました。道徳は、国語とは異なると言われていますが今回で更に異なるということが分かりました。一つ目は、範読する際に国語は感情を込めないが、道徳は感情を込めるということです。教育実習でも道徳の授業をする前に範読の練習を担任の先生と行いました。先生は、声の抑揚を付けながら感情を込めて読んでいらっしゃいました。今回の和田先生も気持ちを込めて、文章がない生徒に分かりやすく読んでいらっしゃいました。文章を配らないということは、先生の範読によって生徒は考えなくてはならないため範読の感情を込めて練習することは欠かせないと改めて思いました。二つ目は、読解するのではなく自分の立場で考えるということです。和田先生の授業でも主人公の立場で考えるのではなく、自分自身がどう思うのか自然に考えていました。周りの意見を聞いて自分の気持ちが変化したか考えていき最後、主人公ならどうしたか結論付けていきました。このように大きく2つのことを改めて考えていくことができました。


 理科では、周りの立場で見ていきました。印象的だったことは、生徒に対して短く分かりやすく説明していたことです。一つ目は、タイムウォッチの使い方です。まず全体で読み方を確認し、一斉に測定することで誤差が出ることもあるという事を体験しながら確認することができました。二つ目は、ペアで1秒間を作る際にルールをスライドで提示していたことです。スライドに映すことで次に何をするのかが適確に伝わります。また、必要な物が出た時は、先生に言うようにとすることで、先に提示している時に比べ難しいながらも自分たちの力で考え、導き出すことができるためなんでも提示するのではなく、考えさせながら、少しずつヒントである種を与えていくことが大切だと分かりました。


 今回から「3+1」で話し合いを行いました。私は、百瀬さんと2人の先生と行いました。1人1人同じところに注目しながらも思うことは様々でこういった考え方もあるのかと勉強になりました。また思ったこと疑問になったことを深めていくことができたのでとてもいい経験になりました。


今回は、模擬授業に参加させていただきありがとうございました。とても勉強になりました。また次回もよろしくお願いします。(江口)

2期生ゼミ合宿(佐久間)

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12/24.25の2日間、小牧勤労センターで合宿を行いました。久しぶりに2期生全員が集まる機会だったのですが、白井さんがインフルエンザで欠席になりました。みんなが揃わないことはとても残念でしたが、みんなで協力してこの合宿を充実したものにしようという意気込みがあり、2日間頑張れそうな気がしました。

1日目は卒論へ向け、卒論の書き方の本を読みました。1期生の渡部さんから本を引き継ぎました。卒論についてメッセージが書いてあり、卒論はとても大変なものですが、それでも頑張ろうと思いました。
渡部さん、ありがとうございます!

夕食では玉置先生の還暦祝いとプレゼントを賭けたクイズをしました。
玉置先生、遅くなりましたが還暦おめでとうございます。身体を大切にいつまでも健康でいて下さい。これからもよろしくお願いします!
この夕食で2期生がさらに仲良くなったと思います。クリスマス気分を味わうケーキやプレゼント交換、とても楽しい時間でした。

2日目の午前は、酒井先生と1期生の先輩方に面接の指導をしていただきました。自分の考えを上手く話すことが得意ではないので、とても緊張しました。私以外の2期生もとても緊張していたと思います。面接の練習をして感じたことは、30~40秒程度で自分の考えを話すことの難しさです。相手に自分の考えを伝えようと思うと長く喋ってしまうので、もっと短く分かりやすく、そして印象に残る伝え方を練習する必要があると思いました。初めての面接の練習でしたが、多くのことを学び、2時間があっという間でした。学んだことをこれからの練習、そして採用試験で生かせるように頑張ります。
酒井先生、1期生の先輩方、ありがとうございました。

午後では卒論の目次づくりを始めました。自分の中では研究したいことははっきりしているつもりでも、ゼミの仲間や先輩方と相談しているとまだはっきりしてないところが多くあることが分かりました。
私の研究テーマは「子どもに考えさせる社会科の授業づくり」です。その中で特に有田和正先生と佐藤正寿先生の考えから社会科の授業づくりを研究していきます。自分で研究したい!と思って取り組むので、やる気を持って1年後には立派な卒論をつくりたいと思います。
ここでも1期生の先輩方に助言をいただきました。ありがとうございました。

2日間の合宿を無事に終えることができました。
玉置先生、この時期から卒論の準備、面接の練習をする機会をつくっていただきありがとうございました。
酒井先生、1期生の先輩方、お忙しい中私たちのためにご指導いただきありがとうございました。
そして、2期生のゼミのみんなにも感謝したいです。ゼミの仲間と協力して勉強をすると、とてもやる気がでると改めて感じることができました。みんなが本気で頑張っているように、私もこれまで以上に来年の採用試験、卒論発表に向けて努力していきたいと思います。

本当にすばらしい合宿でした!!(佐久間)

※合宿中、風邪をひいていました。うつっていないか心配です。大学でも流行っているみたいなので手洗いうがいなどの予防をしっかりするように心がけたいです。

「「授業改善」30の秘訣」を読んで(浦)

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以前のゼミに、玉置先生の奥様と大西先生が来てくださいました。
玉置先生の奥様からはケーキを、大西先生からはサイン付きの本を頂きました。
本当にありがとうございます!

今回は、大西先生から頂いた本、「「授業改善」30の秘訣」を読んで考えたことを書きたいと思います。

この本には、授業改善ということで、場面ごとの改善点や、こうするといいよという改善策が書かれています。
「よくある場面」という、改善すべき具体例が載っているところがあるのですが、私が教育実習でやってしまったり、今後やってしまいそうだな…と思うものが多々ありました。
今気付くことができてよかったです。

特に考えさせられたのは、「「ほとんど」は「全員」ではない」(p70)という言葉です。
当たり前といえばそうなのですが、挙手させるときに、2、3人手を挙げていないという場面が、私が実習をさせていただいたときにもありました。
「だいたい分かっているから」、「ほとんどできているから」という考えで次にいってしまうと、挙手しなかった子どもは置いていかれたように感じてしまうかもしれません。
また、手を挙げなくても授業が進むことで、「手挙げなくてもいいや」、「他の子がやってくれる」というように、受け身になってしまいます。
これでは、子ども達の力は伸びません。

改めて、全員参加の授業をしていきたいと思いました。
子ども達の言葉や表情を繋ぎ、全員で伸びていけるような授業をつくっていきたいです。(浦)

第4回教育と笑いの会に参加して(渡部)

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 12月10日に開催された教育と笑いの会に参加させていただきました。

 私は去年もこの「教育と笑いの会」に参加させていただきました。
 人生で初めて、生の落語を見たのも去年のこの「教育と笑いの会」です。

 去年、初めて落語を見させていただき、落語家の方の口調や間の取り方、身振り手振りなど見るもの全てにとても感動したことを覚えています。落語家の方は一人で同時に何役も演じていらっしゃいます。私の眼に映る人はたった一人の落語家の方のはずなのに、まるで何人もの役者さんがいるかのように話が眼に浮かびます。落語を楽しむと同時に落語家の方はすごいなと感じました。

 そして去年の「教育と笑いの会」で学生にもおすすめの落語として「親の顔」という落語があることを知りました。いつか見てみようと思っていたのですが見ることができていませんでした。しかし、今年も「教育と笑いの会」に参加させていただき、「親の顔」を見てみようと改めて思い、先日動画サイトで見てみました。

 見て思ったことはテレビで目にするお笑いのようだと感じました。もちろん落語なので、おもしろいと感じることは当たり前かもしれませんが、何というかとても身近に感じました。話の内容や笑いのポイントが分かりやすくとても親しみやすいのです。これなら落語をあまり知らない人でも楽しむことができると思います。

 私は今年、玉置先生の「平林」という落語を見させていただく機会もありました。この落語もとてもおもしろく、リズミカルなフレーズが頭に残ります。今年は落語に触れる機会が少し増えました。私の中で少しだけ「落語」という引き出しが増えた一年になりました。また他の落語も見てみたいです。(渡部)

第4回教育と笑いの会に参加して(大澤)

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わたしは12月10日に行われた「第4回教育と笑いの会」に参加させていただきました。

「第3回教育と笑いの会」にも参加させていただいたのですが、とても楽しい時間を過ごすことができ、ぜひもう1度行きたい!と思っての参加でした。

「教育と笑いの会」は、教師力アップセミナーや授業深掘りセミナーなど、授業づくりや学級づくりについて学ぶものとは異なりますが、会が終わった後とても幸せな気持ちになります(笑)それはきっと、たくさん笑ったからだと思います。「笑い」って素敵だなと改めて思いました。

今回のプログラムは以下の通りでした。

・野口芳宏の(しっかり)笑える教育の話
・志水廣の(微妙に)笑える教育の話
・大西貞憲の笑えない(笑ってられない)教育の話
・池田修の(笑える)教育ワークショップ
・愛狂亭三楽と愛狂亭ふくらの落語(師匠と弟子)
・桂雀太(滑稽噺)
・林家花丸(人情噺)
・シンポジウム「教師修行と落語家修行の接点」

どの話も魅力的で、聞き入ってしまいました。

この会に参加させていただいて驚いたことは、ベテランの先生方も噺家さんも共通して「笑い」のために研究をされているということです。ただ1つの話を普通に話すのではなく、話すスピードや間、声のトーンなどに気をつけて話されているそうです。話し方1つで伝わり方が変わる。研究の積み重ねが話術を鍛えることにつながるのだと感じました。(大澤)

第四回教育と笑いの会に参加して(牧野友)

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 12月10日に「教育と笑いの会」に初めて参加させていただきました。

 私は生まれて初めて落語を見ました。一人の人が何人もの人を演じていて、しかも今誰が話しているのかわかるのです。そして聞き手に感動を与えていました。私はとても不思議だと思いました。なぜそのようなことができるのか聞いてみたところ、しぐさや話し方を変えて今誰が話しているのか聞き手に認識させること、感動を与えたいポイントに向かって落とすところを決めていることを教えていただきました。

 これは、教師にあるとよい力だと私は感じました。しぐさや話し方を変えると、今教師は何を伝えたいのか子ども達に雰囲気で感じ取らせることができると考えます。例えば、指導をするとき大きな声で叱りつけてもはいってこないことが、眉をひそめてじっと相手を見つめ言いたいことを言うことで伝わりやすくなると思うからです。また、感動を子ども達に与えることも必要なことだと思います。与えるために、それまでの過程作りが大切で、子ども達がシュートをきめられるようなフリを教師が作ることが必要なのではないかと考えました。

 今回は教師に必要な話術について学ぶことができました。日頃の会話から意識をして、どうしたら相手に伝わりやすくなるのか考えていきたいと思います。(牧野 友)

第四回教育と笑いの会に参加して(牧野紘)

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12月10日、「第4回教育と笑いの会」に参加させていただきました。
まず驚いたのは、そのプログラムです。

野口芳宏の(しっかり)笑える教育の話
志水廣の(微妙に)笑える教育の話
大西貞憲の笑えない(笑ってられない)教育の話
池田修の(笑える)教育ワークショップ
愛狂亭三楽と愛狂亭ふくらの落語(師匠と弟子)
桂雀太(滑稽噺)
林家花丸(人情噺)
シンポジウム「教師修行と落語家修行の接点」

今までこんなプログラムは見たことがありません。私はプログラムを見ただけで、くすっと笑ってしまいました。同時に、教育界の有名な先生方と、プロの落語家をされている方のお話を聞けることが、楽しみになりました。

特に印象に残ったことは2つあります。

1つ目は、志水先生の謎かけです。
「中高年とかけまして、低学年の休み時間ととく。その心は、、どちらもすぐにトイレに行きたがります。」
素直に笑ってしまいました!!こんなことをすぐに考えられる先生はさすがです。

2つ目は、野口先生の「経験はただ積んでもだめだ。意図的に積むこと。整理をすること」というお言葉です。
この言葉は、今の私に突き刺さりました。今の自分が、経験を意図的に積むとはどういうことなのか。考える必要が出てきました。(牧野紘)


第4回教育と笑いの会に参加して(浦)

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12月10日に開催された、「第4回教育と笑いの会」に参加させていただきました。
名前の通り、笑いっぱなし、時に感動のある楽しい時間でした。

私は、この会で初めて生の落語を聞かせていただきましたが、話しだけでこんなに笑えるのかと驚きました。
しかし、落語前にあった先生方のお話も笑いが込み上げるものばかりで、落語家の方、先生方の話術の高さを実感しました。
相手に聞いてもらえる話をするためには、第一印象も大切だと思います。
今回、どの方も一発目に笑わせてくれました。
笑うことで、どんな話が聞けるのだろうとワクワクしますし、もっと聞いてみたいという気持ちになります。
相手に聞いてもらえる話し方、興味を持ってもらえる話し方を、私も出来るようにしたいと思いました。

最後に、落語でも、教育でも、ゆっくり伝わる話し方をすることや間の取り方が大事だというお話がありました。
私が日々ご指摘いただく課題は、早口と待つこと。
直していかなければと改めて思いました。(浦)

12月17日授業深掘りセミナーに参加して(森谷)

 授業深掘りセミナーに初めて参加しました。今回は、道徳と理科の模擬授業と授業の深掘りをしました。

 道徳の授業で一番印象に残ったことは、授業の終わり方です。資料の出典を伝え、「心があったかくなった?」という言葉で締めていました。私が今まで見たりやったりしていた終わり方は、「こういう価値が大切だから、みんなもこのような行動をしていこう」というような、ある意味教師の一方的な価値感の押し付けのようなものでした。しかし今回のようなあっさりした終わり方をして、子どもたちを余韻にひたらせ、そこからどう日々の行動につなげていくかは子どもに委ねるということも一つの方法であると思いました。

 理科の授業で一番印象に残ったことは、課題の言葉です。今回の課題は、「1秒間ふりこをつくって、つくるときのコツを説明しよう」でした。私は「コツ」という言葉に惹かれました。ただ単に1秒間ふりこを作るだけだと、まさに「活動あって学びなし」の状態になってしまいます。「コツ」という言葉を使うことによって、子どもは何に着目すればよいのか考えるようになる上に、自分たちの手でそのコツを見つけたいという意欲にもつながります。このように課題の言葉ひとつで子どもたちの意欲や活動に大きな影響があることを改めて学びました。

 理科の授業深掘りではグループごとに授業検討をしました。グループごとに話し合うことで意見が言いやすくなったり一つのことについて深く議論することができました。また、3+1授業検討法という3つのよかったことと1つの改善点を挙げる検討法で進めていきました。この方法により、話し合うことが自然と焦点化され、より深く、まとまりのある話し合いになったと思います。今後授業検討をするときには、取り入れたいと思いました。

 今回のセミナーで感動した言葉があります。それは、「心が動かないと頭は動かない」という言葉です。子どもたちの心が動くような仕掛けをいかに教師が作るかが授業づくりの鍵であると思いました。今回の学びを生かして、私も子どもの心が動くような授業ができるようにしたいです。(準ゼミ生 森谷)

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12月17日授業深掘りセミナーに参加して(百瀬)

 12月17日に授業深掘りセミナーに参加させていただきました。今回は、和田先生の道徳では生徒役として、野木森先生の理科ではじっくりと傍から観察させていただきました。

 道徳の授業を生徒役として受けてみてまず思ったことは、主人公はどうするか?ではなく、自然と自分ならどうするかな?と考えることができた授業であったということです。導入で「テスト前ってどんな気持ち?」と自分たちの気持ちを考えることから始まり、範読では語りかけるような生徒に迫るような読みと動きがあり、考えを書く時は円グラフを使って自分の考えを表すという、引き込まれるような流れがありました。

 深掘りの時に言われていた、子どもが意見を言う時に、「〇〇(主人公)は〜」ではなく、「私は〜」と言えることが良いと聞き、そうできるようにすることを道徳の授業をする際の一つの目標にしようと思いました。また、今回は意見をもつ時に、円グラフが使われていました。立場をはっきりと決めず、円グラフを使って、どちらかといえばこっち寄りの意見という思いをもつことで、他の人の意見を聞いた時に考えが変わりやすいし、自分と違う意見も受け入れやすいなと感じました。

 私は実習の時の道徳で、子どもに二択ではっきりと立場を決めさせて意見交流をさせる方法で展開しました。そのような考えしかもっていなかったからです。今回、また一つ授業の展開方法を学ぶことができました。

 理科の授業は傍から観察することで、先生の発問や生徒とのやりとりなどをじっくりと学ぶことができました。ストップウォッチの使い方、メモリの読み方、ふりこの周期の測り方など、説明だけではなく実際にやってみて分かり、興味や意欲のわく楽しい授業だなと思いました。

 課題が「1秒間ふりこをつくって、つくるときのコツを説明しよう」というもので、生徒は1秒間にしようと自然に考えて工夫をしていたと思います。道具を教師側から与えないことも考えを深めるポイントであり、子どもからアクションを起こす、まさに生徒主体であるなと思いました。

 「3+1授業検討法」では自分では考えなかった視点をもった他の方の意見を聞くことができ、考えさせられることでいっぱいでした。ある先生は、他教科や理科のその単元以外の単元とのつながりについて意見されていて、学んだことを生かすこと、教科書のつながりの大切さに気づきました。

 どちらの授業も、引き込まれ、自然と考えるような授業でした。実際に先生方の授業を見ることで、見る度に様々な展開方法や工夫、話し方など学ぶことがあります。これから教員になる上で知っているからこそ実践できることは多くあると思います。様々な新しい実践的な知識に出会える機会をいただけて、本当に嬉しく思っています。これからもいろんな先生方の授業をもっと見たいなと思った1日でした。ありがとうございました。(百瀬)
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愛知教育大学附属名古屋中学校でのGC活用研究会に参加して (松井)

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12月12日(月)、愛知教育大学附属名古屋中学校で行われたGC活用研究会に参加させていただきました。授業の後に協議会、そしてその協議を受けてもう一度同じ授業を別のクラスで行い、最後にまた協議会をするという初めての流れを経験しました。

授業は中学3年生の数学で「四平方の定理」。三平方の定理を発展させ、GCを活用して新しい発見をしていくというもの。授業もまた初めて見る内容であり、参観前からとても楽しみでした。

まずは最初の授業。三平方の定理を確認したあと、四平方の定理だったらどうなるか生徒と考えます。どんな式のパターンがあるのか、中の四角形はどんな形になるのか、それを発見するための性質にはどんなものがあるのか等について丁寧に考えていきました。グループにしてからiPadが渡され、各グループでGCを使い、話し合いが行われます。私が見ていたグループでは、まず面積を合わせてから、形に共通していることはないか一般化を行なっていました。「これは全てのときに言えるわけじゃないね」という一言が普段から授業の中で数学を追究しているということがよく分かりました。

続いて1回目の協議会。「導入が長い」という意見が多くあり、他にも授業の流れについて様々な意見が出されました。私はどの意見も「なるほど」と思うばかりで、「もっとこうしたらいい」と自分の考えがあまり持てなかったのが反省点です。本当に授業は奥が深い。協議会の間ずっとそう感じていました。

お昼休憩をはさみ、2回目の授業。授業者の先生は導入をコンパクトにし、授業の流れも「向かい合う辺」に着目したものに変更されました。すぐに授業を変えていける対応力と生徒の様子を見ての判断力に驚きました。また、じっくり教材研究しないとできないことだということもすぐに分かりました。私が見ていたグループはあまり意見が出ず、1人の生徒がずっとiPadを触っていました。しかし、全員課題を解決しようと考えています。もし、全員でiPadを見ながら学べたらより学びが深まるなと感じる場面でした。

最後の協議会。グループの様子を出し合い、授業そのものについてもう一度考えます。出てきた考えの共有が必要であるという意見がいくつかあがり、どう共有するかを話し合いました。どんな過程で学んだのかストーリーを話させるという意見には、そういった手法もあるんだという発見がありました。

この研究会に参加させていただき、直感的に操作できるGCのよさを知ることができました。授業中、各グループがあれだけ活発に話し合えたのも、GCが簡単に操作できるからだと思います。また、学び合う中で新しい発見をしている様子がいくつもありました。学びから外れていく生徒はいませんが、より質の高い学び合いにするためには、iPadを中央に置く、全員がiPadを触ることのできる等「みんなで学ぶ姿勢」が必要になると思います。それだけ高いレベルの学びをしている附属中学校の授業を見ることができ、とても勉強になった1日でした。(松井)

第4回教育と笑いの会に参加して(寺坂)

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12月10日に開催された教育と笑いの会に参加させていただきました。テーマはプロの落語家さんから学ぶ話術についてでした。

私は、中学校の教育実習で校長先生に伝えたいことが分からないと指導を受けたことがあるので、今回の話術と授業についての内容はとても勉強になりました。
今日の内容は、

1.声の高さは高い方が良い。
2.その言葉を伝えるのにリズムが悪くなるものは省く。
3.五七五調は相手が聞きやすい。
4.笑いは結果。うまく言葉が伝わったから、相手は笑う。
5.教師は、明石家さんまであるべき。
6.声が聞こえる教室のような場では、声をなくしてみると静かに聞いてくれる。
7.良い話術は、相手にわかりやすいかどうか。
8.話に、落差をつけること。
9.経験は、意図的に積むこと。

ということでした。特に2の内容は、私ができていなかったので、参考になりました。私の場合は、子供が理解してくれるようにたくさんの言葉をつけました。結果として、内容が多すぎて子供の情報処理がおいつかず、次は極端に言葉を削り「どう?」としか言わないでやると、何を答えたらいいのか分からなくなるということがありました。言葉の取捨選択というものの難しさを感じている分、深く共感をすることができました。

落語の時間は、セミナーに参加していることを忘れただひたすらに聴き入っていました。桂雀太さんの奇々怪界な落語と、林家花丸さんの人情話、落語ってこんなに面白いんだ、と感動しました。桂雀太さんとは、懇親会でもお話をさせていただく機会があり、雀太さんの人柄にも惹かれ落語にはまってしまいそうです。プロの方と話をさせていただく機会はそうそうあるものではないので、本当に幸せな時間でした。また、野口先生とも直接お話をさせていただきました。どの仕事でも楽しむことを忘れちゃダメだ!というお言葉をいただきました。先生になれば先生を楽しむ。まずは、大学生を楽しみたいと思います。

今までもセミナーに参加してきましたが、自分の体験をもとに考えることが無かったので、教育実習を終えて一段とセミナーで学ぶことが増えたなと思います。しかし、セミナーで学んだことを発揮するために、まず教員採用試験に受からなければいけません。気持ちを切り替えて、頑張りたいと思います。

最後に、なぞかけを。
落語家とかけまして、
温泉と解きます。
その心は
いつも オチつけます。(落ち着けます。)(寺坂)

11月24日 知多市立旭東小学校の道徳講演会に参加して(吉田)

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私は今回知多市立旭東小学校にて行われた「考え議論する道徳の転換」という玉置先生の講演会に参加させていただいた。先生から最初お話をいただいた際、行く予定を組んでいなかったのだが、私が中学校実習で道徳に苦しめられたこと・道徳のできる先生になりたいという気持ちがあり、「こんな時だからこそ学びたい」という思いで急遽参加させていただいた。

 前半は道徳の概要、後半は1期生の牧野さんと玉置先生の公開授業という内容であった。多くのことを学んだ中から大きく3つのことを書きたい。

 1つ目は玉置先生がどんな授業を目指しているのかということである。先生は講演中にこんな言葉をおっしゃった。「雪が降り積もるような授業」という言葉だ。一人の意見だけでなく、その意見に付け足すかのような2人目3人目の意見が出てきて、それがじわっと子供たちの心に染みわたるようにしたいというお話であった。なるほどという声が会場から上がるような言葉であった。確かに雪が降っても雪合戦をするような言い争いでもなく、その感情を全員が共感できる道徳の方が深まると私も思う。この言葉を聞き、私の教育実習のことが想起された。私のクラスの子は「道徳よりも勉強させて」「道徳は言い争いだ」と言っており、私は衝撃を受けた。そんな中での授業の一場面である。ある子が言葉にできないけど感じているものがあり、その子の気持ちを他の子が言葉にして広めることをした。すると生徒がイキイキとたくさんの感情を伝えあってくれたのを思い出した。そんな場面を作ること、他にもより道徳的な価値が高まるようにしていく場面を大切にしていくことがいるのだと感じた。

 2つ目は牧野さんの凄さである。あの会場に多くの先生方がいる中であんなに堂々と授業ができる先輩の姿にすごいという感情を覚えた。先生から教えていただいて、それを自分の力にされており、自分もこんな風な先輩になりたいと感じた。もっと多くのことをこれからも先輩から、先生から学んでいこうと思う。

 3つ目は抽象を具体化させていくことである。私もこれに苦しんだ。どこを切り口に自分の狙う心に生徒を近づけさせることができるだろうかと悩んだ。子供の言葉を大切にしようとするあまり私は表面でしか言葉を捉えていなかったと気付かされた。その奥にある思いを引き出すこと、抽象を具体化していくことで切り口のことももちろんであるが、全体がその子の思いを受け止めようとする場所を作ることになるのだと気付かされた。私もぜひ取り入れていきたい。

 私はこの講演をとおして、より様々な道徳の取り組み、授業を拝見し、そこで何を大切にされているのか、どんな気持ち、どんな問いかけをするのかなど知りたいという気持ちが強くなったと共に自分の道徳心をより豊かにしていきたいと感じた。(吉田)

11月23日授業づくり1期生ゼミ記録(佐藤)

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4年生後期のゼミから始まった授業づくり。この日はその最終回でした。私は中田昂樹くんの模擬授業を受けて気付いたことを述べたいと思います。

6年生の社会で江戸末期の「開国」を取り扱った授業という設定でした。私は正直歴史が得意ではありませんでしたが、中田くんの授業は素直に面白かったです。入念に準備されたしかけが多く、飽きる間もなく楽しめる授業でした。数あるしかけの中で、私は以下の3つのしかけが印象に残っています。

◯第一声で子どもの心を掴む
「日本に最初に時計を持ってきたのは誰でしょう?」この発問に「えっ!?誰だろう?」と思わず考えました。実はその答えがこの授業のキーパーソン「ペリー」ということが後から分かり、繋がった時はとても納得できました。
◯実物を多く用いる
開国に伴って持ち込まれた蒸気機関車、ピストル、そして時計。特にピストルは模型だったとは言え、子どもの興味・関心は充分に高まると感じました。
◯クイズ形式
ペリーの似顔絵が4枚提示され、どれが本物のペリーかを当てるというクイズ。実は全てペリーなので全員正解になるというオチ付きでしたが、その後に日本人とアメリカ人の描いた似顔絵の違いまで考えさせることで、ペリーが来日した際の日本人のイメージまで深めることができていたのが良かったと思いました。

ただ、模擬授業の振り返りでは授業のテンポが早すぎる反省点も出てきました。しかけが多く、中田くんの思うように授業が進んでいた反面、主発問が弱くなってしまった印象はありました。本人が一番分かっていると思いますが、重要なところでは一呼吸置いて、時間をかけるのが必要なようです。

お互いの模擬授業を見て、良かった点や改善点を確かめ合うことを通して、改めて授業を行う難しさを感じました。ここで学んだことは今後の糧にして、自分のものにしていきたいです。(佐藤)

11月16日ゼミ記録 浦さんの模擬授業(堀江)

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11月16日のゼミでは、浦さんが模擬授業を行いました。
内容は、小学校5年生算数の体積の求め方についてでした。

浦さんの授業でよかった点として、2つ挙げたいと思います。
1つ目は、机間指導が丁寧であるということです。一人ひとりにしっかりと声をかけていき、様子をよく見ていました。

2つ目は、立体の実物を用意していたということです。このように、実物を見ながら考えていくことで、「たて、横、高さ」を理解しながら解くことができると思いました。

また、学び合いの時間で出た意見として、2つ挙げます。
1つ目は、復習についてです。浦さんはとても丁寧に行っていて、苦手な子どもに対しては、良かったですが、そうでない子どもに対しては、少し退屈な時間がありました。玉置先生は『復習で重たい空気にしないように』とおっしゃっていました。できない子でも、式まで書けたことを褒めたりして、テンポよく復習していくことが大切だと思いました。

2つ目は、集団研究についてです。これについて、玉置先生は『何を1番におさえておきたいのか明確にする』ことが大切だとおっしゃいました。考え方だけをおさえて、計算は同じ考えの子ども同士で確認し合うようにすることで、子どもも退屈せず、スムーズに進めていくことができるとのことでした。

浦さんは、とても落ち着いていて、安心感のある授業でした。
いいところは真似していき、学び合いで出た意見を参考にしながら、今後に生かしていきたいと思います。
(堀江)

11月23日授業づくり一期生ゼミ(牧野紘)

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11月23日は、最後の授業づくりのゼミでした。授業をしてくれたのは、中田昂樹くんと、堀江さんです!私は堀江さんの授業について、書きたいと思います。

堀江さんは、小学四年生の道徳の授業を行ってくれました。

良かった点の一つ目は、範読が上手だったことです。堀江さんはハキハキとした声で、抑揚をつけながら読んでいました。また、子どもたちに注目してほしいところは、少し立ち止まって確認をしたりしていました。このように読むことで、聞いていても分かりやすかったし、意識して聞くことができました。

良かった点の二つ目は、読む前の導入で、登場人物やあらすじ、注目してほしいポイントを、さらっと述べていたことです。そのおかげで、手元に読み物がなくても、物語にすっと入り込めたし、どうしてだろう?と自然に興味を持ち、話を聞きたくなりました。

その後の学び合いでは、玉置先生の道徳の授業について、話がつながりました。
その中で私が印象に残った道徳授業の方法は、導入は余分なことはなるべくしない、ということです。道徳の授業の導入ではよく、◯◯したことある?や、◯◯を思い出してみて!のように、最初から考えさせることがあります。主発問でたくさん考えさせたいので、導入はなるべく軽く!という方法でした。

他に出たやり方は、主人公のとり得る行動をたくさん出すことです。自分だったらどうするのか、というのは関係なしで考えます。そうするとたくさんの行動が考えられ、そのあとの議論につながります。正解を求める道徳ではなく、考え議論する道徳に近づきます。自分も今度は、このやり方で道徳をやってみたい!と思うようになりました。

今回で授業作りのゼミは終了してしまいましたが、振り返ってみると全てが財産になるなあと感じています。これからも、1人で学ぶだけではなく、みんなと学び合うことを続けていきたいと思いました。(牧野紘)

中学校教育実習を終えて(寺坂)

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11月25日に、中学校実習が終わりました。4週間は本当にかけがえのないもので多くのことを学ぶことができました。

私は1年生の学級に入らせていただいたのですが、事前打ち合わせで1年生は落ち着かないから、授業は全部2年生でやるよと言われました。実際にそのクラスを見て、先生の言っていた意味がよくわかりました。授業中も友達同士のお喋りが止まらず、教師に対しての暴言も多くありました。また、休み時間は取っ組み合いを繰り返すような学級でした。初日を終えての感想は、正直1ヶ月もやって行けるのかなというものでした。そのような子たちなので、接し方も分からず担任の先生に相談しました。そこで先生に言われた言葉が、 僕の実習生活を大きく変えてくれました。

「悪いところは簡単に見つかるからあの子たちの良いところを見つけてほしい。ちなみに今座って授業を受けていることは、入学から大きく成長したところだよ。」

詳しく聞くと、去年学年崩壊をしていたということでした。どうして、そうなったのかを考えて見てみると、見え方が全然異なりました。初日の記録には、子供の悪いところばかり書いていました。そんな教師に子供はついてきてはくれません。2日目からは、よいところを見つけるようにして、それを伝えることを始めました。担任の先生も、朝の会と帰りの会で話す時間を設けてくださり、一気に距離が縮んだように感じます。もちろん良くないと思ったことは言いました。最初は、「なんでお前に言われなあかんのや!」と言われたこともありましたが、次第に聞いてくれるようになりました。

最終日には、生徒たちが私のよいところを発表してくれるというサプライズもあり、思わず泣いてしまいました。

子供は同じことをしているのに、教師の見方と、伝え方でこんなにも変わるのだなと分かりました。授業でも、積極的に参加してくれて本当に生徒たちに感謝しかありません。この実習で得たものを、将来活かしていきたいと思います。(寺坂)

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