弥富市立弥富中学校での授業法研修会に参加して (松井)

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11月29日(火)に弥富市立弥富中学校で道徳の授業法研修会に参加させていただきました。

まずは「生命の尊さ」について考える3年生の授業を参観。ドナーカードのどれに丸をつけるかという話から始まりました。脳死になったら臓器を提供する、心臓の動きが停止たら臓器を提供する、臓器の提供はしない、それぞれ選んだ理由を聞きながら授業者の先生は「簡単に丸をつけるね」とおっしゃいました。これが授業の布石です。

その後、資料映像で、臓器提供の意思を示したドナーカードが見つかったことから、選択を迫られた両親の映像を見ます。生徒は両親の話に入り込んでいました。両親の気持ちを考えた後に、生徒に手紙が配られました。この手紙は生徒の親が、自分の子どもが脳死になり、臓器提供の意思を示したドナーカードが見つかったらどう思うかについて書かれたものです。涙を流しながら手紙を読む生徒の姿が印象的でした。親の思いを知り、先生の「簡単に丸をつけるね」という言葉がつながります。

「授業は布石の連続」という言葉のように、教師の一言が、後の展開を左右するということを学ぶことができました。親の思いを知り、丸をつけ直す生徒もいました。それだけ、親の思いが生徒の心に響いたのだと思います。授業はその後、「繋がった命をどう使うか」ということについて考えていきました。

研修会では、私もグループに入らせていただき、意見交流をしました。時間いっぱいまで活発に話し合う様子が単純にすごいと思いました。また、どの先生の意見も「なるほど」と考えさせられる、私にはない観点からの意見ばかりであり、とても勉強になりました。「主発問へのつなげ方」、「グループで学び合う必要性」、「生徒の言葉のつなぎ」だけを取ってもたくさん議論できるということが新たな発見です。

佐古先生は週に2,3回は授業を振り返って教師が学び合っているとおっしゃっていましたが、その継続が授業力を高めるのだなと感じました。私はまだまだ分からないことばかりなので、今回グループで話しをさせていただいた経験は必ず春からの教員生活に生かしていきたいと思います。

研修会の前には、下校指導もさせていただきました。初めて見る生徒たちでしたが、元気よく挨拶を返してくれたので、こちらも清々しい気持ちになれました。教師の仕事は何をとっても子どもに関わる大切な仕事であるということも再認識できました。

半日の時間でしたが、非常に貴重な時間を過ごさせていただきました。子どもを幸せにしてあげられるよう、春に向けてまた勉強していきます。(松井)

11月12日教師力アップセミナー(中田啓)

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11月12日に教師力アップセミナーに参加させていただきました。田中博史先生の算数好きな子どもを育てる授業づくりについて学ばせていただきました。
終始笑いの起こる楽しく、とてもためになるものでした。

田中先生は教師が絶対に正しいと子どもたちが思っていることで、子どもたちの主体性が失われてしまうとおっしゃられていました。子どもたちが教師のミスをどれだけ指摘できるか、また子どもたちがつっこみやすい学級をいかにつくっていけるかが大切だとおっしゃられていました。子どもが教師につっこめるというのは、それだけ子どもと教師の関係が酔い関係であるということだと思います。また、教師が間違えるということは子どもも日々頭を使うということであり、細かな間違いに気づく目も養うことができます。

田中先生の行っていた算数の授業はとてもおもしろく、私自身もとてもひきつけられました。これは絶対子どももひきつけられるなと思ったし、こういう授業をしていれば子どもたちも学校が楽しくなるだろうなと思いました。

私が特に考えたのは学習規律に関する話です。岐阜県では特に学習規律が多く、私が通っている時も多くのものがありました。ただ、それが誰のものであったかというのは今まで特に考えたこともなく、それが当たり前だからやるという考えでした。でも、これは考えるのをやめて、思考停止しているだけだと気づきました。来年から現場で働くということは子どもがたくさんいる中に大人が一人という異様な空間にいるということになります。この中では常に考え、子どものために行動していないといけません。しっかり考えて子どもたちのために行動できるようにしていきたいです。(中田啓)

中学校教育実習を終えて(百瀬)

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4週間の中学校実習、無事終えることができました。先生方の熱く丁寧なご指導と、生徒との関わりによって、実践でしか学ぶことができないようなものが多く、とてもやりがいを感じました。実際に生徒と関わることで、その場その場で対応を考え行動することの難しさと、教師の影響力の大きさを大いに感じました。

生徒との関わりにて、積極的に関わることで子どもたちも反応を示し、徐々に心を開いてくれて、指示も聞いてくれるようになりました。中学校での様子を見ていると、先生と生徒の関わる時間がほんとに少ないと思いました。そんな中、生活記録は生徒の様子を知ることが出来たり、嫌な思いや悩み、先生への提案などが書かれていたりと大きなコミュニケーションツールであることを感じました。実際に教員になった時には、積極的に関わること、生活記録などの繋がりを大切にすることを大事にしたいと思いました。

学級が上手くいっていなければ授業もうまくいかない、ということを目の当たりにした実習でもありました。いくつかのクラスで授業をさせていただき、挙手の量に偏りがあることを感じました。挙手を安心してできるクラスは、クラスの仲間同士お互いに認めあっているから意見を言いやすい環境にあるのだなと感じました。意見が出ないクラスの子1人1人に実際に声をかけてみると、1人1人きちんと意見を持っていました。学級経営が授業に影響し、1人1人の学力に影響していくのであれば、教師としての責任を果たすことが出来ていないと思います。学級経営についてもっともっと学んでいきたいと強く思いました。

実習校では「学びの共同体」を取り入れていました。名前や存在は知っていましたが、実際にそのような形態の授業を見るのは初めてで学ぶこと、改めて考えることばかりでした。授業内では4人グループでの学び合いが重視されていました。グループ体形を取り入れることで、分からない子が気軽に仲間に聞くことで遅れをとらずにすんだり、できた子がそこでゴールではなく、仲間に説明することでより理解を深めたり伝える力をつけることに繋がるそうです。教師として教えることは簡単であるが、生徒に発見させるような発問をすることはとても難しいものでした。準備段階で生徒の能力や考え方を予測し、どの部分を気づかせて何を学んでほしいのか明確にしていなければなりません。担当の先生の指導により、今まで自分が気づかなかったこと考えられていなかったことにも目がいくようになり、視野を広げることができました。

授業、学級経営、生徒との関わりとすべての面で今まで自分のもっていなかった見方を持つことができた実習でした。どれも、体験を通してでしか学ぶことができなかったことばかりです。学んだことは大いに生かし、教員になるまでにもっといろんな考え方をもつべきであるなと思いました。(百瀬)

中学校教育実習を終えて(白井)

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 私は、10月24日から11月18日の4週間の間、中学校の教育実習をしていました。小学校の実習でもたくさんのことを学ばせていただきましたが、中学校でもまた、多くの学びを教員の方々や、生徒からいただきました。とても貴重な経験をすることができた4週間でした。そこで、学んだことは多くありますが、その中から2つについて書きます。

 1つ目に、授業は、生徒の実態をもとに考えるというものです。現場の先生方は、同じ教材でも、クラスに合わせて、授業での支援方法や発問を変えていました。後からお話を聞くと、「生徒の顔を思い出して、この発問なら〇君が反応しそうだな」というのを考えながら、授業を作るのが大切であると教えていただきました。私もそのことを意識して、授業をするように心がけました。生徒との深い関わりは、生徒指導の面でも必要であるが、授業をより良くし、学力の向上にもつながっていくのだなと思いました。

 2つ目に、生徒の力を信じ、自分たちの力で作っていくのを見守るということです。私が実習させていただいた中学校では、全校集会の司会、進行を生徒が行っていました。私は、そのような経験が無かったので、とても驚きました。中学生は、自分の進路を自分で決めなくてはなりません。自分たちで行うことで、責任や自治を知ることができ、将来へとつながっていくのだろうと考えました。

 最後に、この4週間を終えて、中学校の実習に行く前は、私は小学校教員になることばかりを考えていました。しかし、教師が言ったことに考えて動き、成長していく中学生の姿を見て、難しい年頃ではあるが、やりがいがとてもあると思いました。今回、実習では、授業の中で、生徒の意見をつないでいくことができなかったなど、反省もたくさんありました。学んだことも合わせて、この実習の経験として生かしていきたいと思います。実習は、実習先の学校も含め、様々な人がいたからこそできる貴重な経験だと思います。ありがとうございました。教員を目指して、これからも学び続けたいと思います。(白井)

11月28日岡崎市立型埜小学校を訪問して(牧野紘)

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 11月28日に、岡崎市立型埜小学校で行われた、算数科授業研究会に参加させていただきました。

 型埜小学校は、一学年一学級、一学級は10人満たないほどという、小規模校でした。校舎は様々な掲示物で飾られており、その掲示物からは学校の軌跡が感じられました。また、先生方、子どもたちは強く絆で結ばれており、給食を全校生徒で食べたり、学年関係なく遊んだりなど、何よりもあたたかな雰囲気に心を打たれました。

 まず始めは、玉置先生による算数の授業を見させていただきました。この授業は4、5年生合同で行われました。「握手」の問題だったのですが、どの子も真剣に考え、相談しあう様子が印象に残っています。極端に言えば、つまらなそうにしていたり、暇をしている子がいなかったのです。子どもたちみんながよく考え、楽しみながら頭を動かしていた授業でした。自分もこんな楽しい算数の授業を考えたい!と思うようになりました。

 次にランチルームにて、美味しい給食をいただき、その後に簡単なレクをさせていただきました。初めてサークル以外でレクリエーションをしたので緊張しましたが、校長先生が場を盛り上げてつないでくださったので、自分も楽しみながらレクをすることができました。レクリエーションの後は、子どもたちと一緒に外で遊びました。久しぶりに全力で鬼ごっこをしました。自分の体力の無さに驚愕しましたが、子どもたちから元気をもらいました!

 その後、初めて玉置先生の落語を生で見させていただきました。ゼミであることを忘れ、私自身も普通に楽しんで見ていました。子どもたちも笑い転げるほど、楽しそうに落語を聴いていて、見ているだけの私も嬉しくなりました。

 休み時間の後は、六年生の算数の授業を見学させていただきました。担任の小島先生と子どもたちの間には、しっかりとした繋がりが感じられ、時たま笑いの起こる楽しそうな授業を見て、なんだか羨ましく思いました!また、小島先生は子どもたちに問いかけをして、半分ほどの子どもしか挙手がなかった時、一旦子ども同士の教え合いの時間をとり、その後にもう一度「チャレンジ」と言って挙手をもとめていました。すると先ほどは手が挙がらなかった子どもが手を挙げており、小島先生はその子どもを見てあてていました。分かっている子どもをすぐにあてるのではなく、まずは共通理解を目指し、活躍の機会を広げて授業を進める、自分もぜひ真似させていただきたいと思いました。

 最後は研究会にもお邪魔させていただきました。先生方がお互いに高め合おうと議論されているところを近くで見させていただいて、とても勉強になったし、身が引き締まりました。

 盛りだくさんな濃い一日となり、行って良かったと本当に思いました。訪問させていただいてからは、来年度から始まる新たなスタートに、楽しみと、緊張と、自覚と、たくさんのことを考えました。貴重な体験を本当にありがとうございました。(牧野紘)

11月28日岡崎市立形埜小学校を訪問して(渡部)

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 11月28日に岡崎市立形埜小学校を訪問させていただきました。

 玉置先生の授業、久しぶりの給食、子どもたちとの放課、玉置先生の落語、授業見学、研究協議会への参加ととても充実した1日となりました。書きたいことがたくさんあるのでまずは、玉置先生の飛び込み授業について書きたいと思います。

 玉置先生の飛び込み授業は4年生5年生の合同授業でした。

 玉置先生の授業は子どもたちと話をしながらの握手から始まりました。この握手から自然と今日の問題へと入っていきます。導入から課題へのつながりがとてもスムーズで子どもたちもすっと授業に入っていくことができたと思います。授業全体の時間から考えると導入の時間はほんの少しかもしれません。しかし、その少しの時間でいかに子どもたちを引きつけられるか、いかに子どもたちの意欲を高められるかが試される短いけれど重要な時間だと思いました。

 「3人が仲良く(誰もが誰とも1回ずつ)握手をするためには何回握手をするか」という課題からはじまります。「4人なら・・・」と数を増やし、最終的に「10人なら何回握手をするか」という問題に取り組みました。子どもたちは3人から4人に増えたとき、握手の回数が3回から6回に増えたため、「3ずつ増える」と考える子が多くいました。しかし、これも玉置先生が「3人で3回。4人では・・・。ん?」と言いながら子どもたちが「3ずつ増える」と考えるように仕掛けていたということもあったかもしれません。教師が子どもたちに仕掛けていくことで子どもたちの考えを多様にすることができたり、考えるための入り口を与えたりすることができるのかもしれないと思いました。

 3ずつ増えると考えた子どもたちもペンや色鉛筆を出して実際に手を動かして考える中で3ずつ増えるのではないと気づきます。「こうでしょ、こうでしょ・・・あれ!?違う!」という子どものつぶやきをそばで聞いたとき、今、この子の頭は「?」がいっぱいでフル回転しているんだろうなと思いました。「あれ?違う!でもわかった!」と子どもたちが感じられるような授業ができるといいなと思いました。そのためには子どもたちの姿を予想し、子どもたちにかける言葉を考えたり、仕掛けるポイントを用意したりすることが必要だと感じました。

 また、玉置先生は子どもたちのどんな意見であっても黒板に文字として残していらっしゃいました。自分が何かを書くときも、子どもたちの意見を消さないように、隙間に書くようにしていらっしゃいました。子どもの意見を大切にされているんだなと感じました。

 合同の授業といっても子どもたちは16人しかいません。子どもたちのそばで考えの変化を見たり、表情が変わっていったり、自分の意見を一生懸命説明する姿を見ていると記録をすることも忘れてしまっていました。それくらい私も授業に引き込まれていました。記録には残せていませんが、子どもたちのキラキラした顔はとても印象に残っています。(渡部)

11月28日岡崎市立形埜小学校を訪問して(大澤)

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 11月28日に岡崎市立形埜小学校に行ってきました。

 まず、玉置先生による算数の授業を見ました。玉置先生は昨年も形埜小学校に来ていたそうで、授業を始める前にその時に行った落語を覚えているか聞いたところ、全員が覚えていると言い、さらにそのあらすじまで細かく言っている子どもを目の当たりにして驚くと同時にこんなにも子どもの記憶に残っているのはきっと玉置先生の魅力なのだろうなと思いました。

 今回の授業は、「誰もが仲良く握手するには握手を何回することになるだろう」というものです。子どもたちはそれぞれ様々な仮説をたてていて、面白いと感じました。以前に玉置先生がアクティブラーニングについて、頭の中がアクティブになってなければならないという話をしていましたが、この時間の子どもたちは間違いなく全員の頭の中がアクティブだったと思います。

 お昼は、牧野さんと渡部さんが考えたレクを行いました。2人は子どもとふれあうサークルにはいっているだけあって、一気に子どもたちを惹きつけます。わたしも子どもたちと一緒になって存分に楽しんでしまいました(笑)その後は、玉置先生による落語を見ました。いつもと違う玉置先生の一面を見ることができて素敵だなと思いました。子どもたちも楽しそうで、笑いすぎて倒れこんでる子もいました(笑)

 最後に形埜小学校の小島先生による算数の授業を見させていただきました。初めて見た人でも普段から子どもと小島先生との強いつながりがわかるような素晴らしい授業でした。掲示物を使っての丁寧な振り返りや子どものつぶやきをひろうなど、わたしも真似をしたいと思う授業技術がたくさんありました。

 授業協議会では、玉置先生が「導入は今日もできそう!がんばれそう!と思える内容にすること」「問題と対話させること(イメージをもたせること)」「子どもが授業の最後にどんなことを言えるようになってほしいかを考えて授業をつくると良い」ということをおっしゃっていて、わたしも授業を行う際にはこういった授業観をもって子どもたちの立場になって頑張りたいと思いました。

 教師になる前に実際の小学校へ行き、そこで頑張っている先生方と関われるということは幸せなことだと思います。玉置先生、形埜小学校の先生方、本当にありがとうございました。(大澤)

愛知教育大学附属名古屋中学校でのGC研究会に参加!!(小川)

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 愛知教育大学附属名古屋中学校で行われた「明日から使えるGC(作図ツール)活用研究会 公開授業」に参加させていただきました。

 GCを用いた数学科授業を行い、すぐに協議会で改善点を挙げて、修正した授業を行います。どんな授業を行い、協議会ではどのような意見が出て、その意見の中からどこを修正していくのかとても楽しみでした。

 1回目の授業で、私は今回行う授業の教材が難しいものであるなと考えていましたが、生徒たちは一生懸命に取り組んでいく姿が見られ素晴らしいなと感じました。今回の教材は「四平方の定理」です。三平方の定理を発展させて、四角形の各辺にあらわれる正方形の面積の関係を考えていくものです。

 授業者は隣り合う正方形の面積の和に絞り、授業を行いました。導入で生徒たちに課題を把握させた後、タブレット端末をグループに1つ渡し、用意されたGCを用いて、色々と動かし、関係を見つけていきます。私は1つのグループの様子を見続けていました。このグループでは、色々と動かした後、1つの点を動かすことで、動点の軌跡は円になるのではないかと予想を立てることができました。しかし、そこから進むことができず、どうして円になるのかを一般化することができませんでした。私はグループの生徒たちが誰1人よそ見することなく、協働して課題を追究する姿がとても素晴らしいと感じました。

 協議会では、「導入で教師がしゃべりすぎだ。」、「教師が円にこだわりすぎではないか。」、「もっと早くタブレット端末を生徒に渡すべきではないか」などの改善点が出ました。たくさんの意見が出たため、意見同士に矛盾が出ることもあり、授業者はいったいどの意見を選び改善するのかとても楽しみなものとなりました。

 2回目の授業では、がらっと変わり、課題を向かい合う辺の面積の関係に変え、導入を短く行い、すぐに生徒にタブレット端末を渡して、生徒の追究する場面を長く取っていました。1回目の授業では教師の意図的な進行が感じられましたが、2回目の授業では生徒が作り上げていくといった授業であったと感じます。私は1つのグループを見ていましたが、タブレット端末を動かながら、「ゴールがわからない」と連呼していました。導入を短くすることで課題把握が薄くなってしまったのが原因ではないかと考えます。しかし、このグループも誰1人よそ見することなく、最後まで諦めずに取り組めていました。

 今回の研究会を通して、教材研究の面白さを一番に感じました。私は「四平方の定理」を今まで知りませんでしたが、とても面白い教材だったと思います。グループ学習の中で、タブレット端末を囲み話し合う生徒たちの姿はとても深い学びになっていたことだと思います。話し合いの中で、「円の性質から考えると」、「傾きを考えると」、「この2組の三角形は合同だから」といったように、今まで習った単元から培った知識を総動員して、課題と向き合っていました。1つの単元を通して学習していると、どうしても生徒は形式化してパターンで解き進めててしまいますが、このように発展した教材を取り入れていくことで、復習や定着を図ることができ、学力につながっていくのだと感じました。生徒の学力向上には教科書にとどまることなく、教師の挑戦的な授業が必要であると考えます。そのために教材研究を日々行い、学び続けていくことが大切であると感じました。

 授業者の山中先生をはじめ、愛知教育大学附属名古屋中学校の先生方、参加させていただきありがとうございました。(小川)

11月24日玉置先生による考え議論する道徳講演(牧野紘)

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11月24日、知多市立旭東小学校にて行われた、玉置先生の「考え議論する道徳への転換」講演に参加させていただきました。

前半はスライドをもとに、玉置先生が道徳についてお話をしてくださいました。

実は私、この前半部分をあまり覚えていません。なぜなら、このあと模擬授業をすることになっており、ガチガチに緊張していたからです。前日のゼミで堀江さんが行った道徳の授業を、私が代わりに行うことになっていました。

いざ模擬授業が始まると、大勢の現職の先生方を前に、とても緊張してしまい、うまくできませんでした。途中で玉置先生が解説を入れてくださったのですが、その解説が入るのを心待ちにしながら授業を進めていました(笑)終わったときには、とてもほっとしました。今では、大学生のうちからこんな経験ができるのはめったになく、全てが経験、勉強だなと、ひしひしと感じています。

また、道徳の授業の流れで、昨日ゼミで行った授業とは違うところがあったので、みんなに紹介したいと思います。今回も子ども役の皆さんに主人公の「取り得る行動」をいくつか考えてもらったのですが、玉置先生はその後に、出た考えに番号をふり、「自分ならこれはやらないと思うものに手を挙げなさい」とおっしゃいました。最初私は、だいたい同じものに手が挙がるのではないかと思いましたが、実際は結構意見が分かれて、そこから人間性が見えたり、意見が違うもの同士が議論したり、とても面白い展開になりました。道徳の授業では、なんとなく正解を言わなければならない雰囲気がありますが、このように自分の意見を気兼ねなく言えるようなことも大切にしたいなと感じました。

今度大学の授業で模擬授業をするのですが、先日のゼミと今回の講演を受けて、道徳に挑戦してみようかな、と思うようになりました。私はいつもゼミや講演を通してモチベーションが高まります。そのような自分の環境に感謝しつつ、どんどんモチベーションを挙げていきたいです。(牧野紘)

11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(渡部)

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 11月12日、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。
今回の講師の先生は田中博史先生です。

 田中先生のお話を聞いて感じたことは授業でも、子どもとの接し方でも「引き出しをたくさんもつこと」の大切さです。

 田中先生のお話の中に、子どもたちの注意力を高める仕組みを教師が仕掛けるというお話がありました。何か仕掛けがあるのではないかと思ったときに子どもは主体的になるそうです。いつも同じパターンの繰り返しではなく、少し変えてみる。例えば、「カキが10個あります」と言いながら9個しか出さない。子どもたちが今回はどんな仕掛けがあるのだろうとワクワクするためにも、同じパターンではいけません。仕掛けの種類をたくさんもち、子どもたちをワクワクさせられるような、子どもたちの注意力を高められるような授業ができたらいいなと思いました。

 また、田中先生は「先生がボケること」の必要性についてお話しされていました。先生がボケたり、先生が間違えたりすることで子どもたちはどんどん話したくなります。ボケると一言で言っても、実際に実行することは難しいのだろうと思います。ボケ方を間違えてしまったら子どもたちを困らせてしまうかもしれないと思ったからです。しっかりと理解したうえで、子どもたちに何を理解してほしいかを明確にしたうえでボケることが必要なのかなと思います。玉置先生がよく言われる「物分かりの悪い教師になる」ということと似ているなと思いました。

 他にも、「子どもの分かり方、伝わり方に応じて方法を変える」というお話もありました。子どもたちの様子を見ながらも、もしも困っているようであれば「じゃあ、こういう方法は…」と違う方法を提供することが大切です。これは授業ではもちろんですが、授業以外でも同じだと思いました。子どもに何かを伝えるとき、一方的になってしまうのではなく、「伝わっているかな、分かっているかな」という気持ちをもって話すことで、伝わっていないと感じたら違う方法にしてみること。いろいろな伝え方をもつことで子どもたちの状況に合わせて使い分けることができたり、ここでも子どもたちの注意力を高めることができたりするのではないかと思いました。

 今回の田中先生のお話を聞いて、改めて「引き出しをたくさんもつこと」が必要だと感じました。引き出しを増やす方法は経験が一番だと思いますが、本を読んだり、いろいろな先生方のお話を聞いたり、ゼミの仲間から学んだりすることも引き出しを増やすための蓄えになると思います。これからも様々な場で自分の蓄えを増やしていきたいです。(渡部)

11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(杉下)

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 先日、教師力アップセミナーにて田中博史先生の講演を聞かせていただきました。

 田中先生のお話は、はっとさせられることがたくさんあります。中でも、相手の分かり方に合わせて表現方法を変えるべきだという話は、自分に一番響きました。

 教材研究を頑張った時は、どうしても自分の努力を見てほしい、子どもに使ってもらいたいと思ってしまいがちです。しかし、今日見せてもらった、中学生が小学生に分数を教える動画にもあったように、いくら一生懸命作ったものだからといって、その方法が子どもに合っているとは限りません。その中学生は、時間をかけて作った教材を使うのを潔く諦め、急遽予定を変更。黒板に絵を描いて説明した結果、小学生は分数を理解することができました。

 一生懸命作った教材を捨てるのは難しいことです。しかし、あくまでも主体は子ども。大人の自己満足のための授業ではありません。医者が患者の様子を見て薬を変えるように、教師も子どもの様子を見ながら、型にはまった授業でなく、子どもの姿に合った授業を作ることができるよう、柔軟に対応していきたいと思いました。(杉下)

11月17日勝幡小学校の授業・検討会に参加して(吉田)

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 11月17日、愛西市にある勝幡小学校に伺わせていただき、道徳の授業を拝見させていただいた。明るい児童たちに「こんにちは」と挨拶をされ、すがすがしい気持ちで教室に向かう。

 小学校6年生の道徳の授業である。「公徳心」を価値項目とし、「みんなのために」という題材で授業をなさっておられた。私自身道徳というと「苦手意識のある科目」でこの授業を通して多くのことを学ぶことができた。特に3つのことについて書かせていただこうと思う。

 1つ目は道徳ファイルの活用である。
 このクラスでは、授業プリントを累積させていたり、学んだことを振り返る、子供同士のイメージを伝えあい、通知表という形で残すなど道徳のファイルが活用されていた。子供自身もこれだけやったという達成感を感じており、素敵な試みだと感じた。常に続けることは難しいかもしれないが、取り入れてみたいと感じた。

 2つ目は意見を見える化することの重要性である。
 授業中、全員を巻き込み、意見を出すという場面が見られた。行動があるとやはり児童も活発になるようで、とても盛り上がっていた。野口先生の○付け法と同じである。「みんなはどう思う」という投げかけではなく、「あなたはどう思う」という投げかけをし、個々に意見を持たせる方法だ。そして立場を明確にし、クラスに広める。この授業では意見が見えるようにするとともにその考えを深める「頭をアクティブにしていく」ようにするとよりいいのではないかと感じた。私自身授業でこの授業技術をなかなか取り入れることができなかったので、どんな場面で使えるのか、そこからどのように深めるかというのを考えていきたい。
 
 3つ目は様々な視点で捉える良さである。
 私が今まで見てきた道徳ではよく次のような始まり方をし、終わっていく。
「この主人公の気持ちをイメージしながら、考えていく→主人公の心情に沿って考える」
私の教育実習の先生も、私自身もそういう道徳をしてきた。
 この授業ではその主人公だけでなく周りの人の変化を捉える展開であった。私は偏った見方をしていたと感じる。確かにその主人公の行動や言動、心を知っていくことにも道徳心はあるが、それだけではなく周りの人が変わろう、自分もやろうと考える心や行動にも素敵な道徳心がある。もしかしたら先生がその教材の道徳心を絞ってしまい、子供の気付いている素敵な考えを埋めているのかもしれない。広い意味で教材を捉え、素敵な心を多く感じられる先生になりたいと強く感じた。

 まだまだ学ばなければならないことがたくさんあると改めて感じることができました。授業を拝見させていただき、ありがとうございました。(吉田)

10月15日授業深掘りセミナーに参加して(白井)

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私は、10月15日に授業深堀セミナーに参加させていただきました。今回は、国語の「熟語の構成」と数学の「中点連結定理」の授業を、生徒役として参加させていただきました。今回は、国語の授業について書きたいと思います。

国語では、私も同じ「熟語の構成」を教育実習で授業実習をしたことがあったため、自分の授業実習を振り返りながら、このように発問すると子どもたちが食いつくのだなというのことをたくさん学ばせていただきました。最初に、1字ずつ漢字のカードが並べられ、それを子どもたちと共に、熟語にしていくことで授業が始まりました。その中で、頭の中で考えながらゲーム感覚で楽しむことができ、とても楽しく、興味を持つことができました。授業の導入で、どれだけ子どもたちを惹きつけられるかが、とても大切なことだと感じました。私も、授業実習で、同じように熟語パズルをした時は、子どもたちが興味を持ち、活発的に授業の導入ができました。

しかし、授業実習では、そこからの展開で、教師側からの説明ばかりの授業をしてしまい、そこが反省の1つとしてありました。今回の授業では、そこから子どもたちの力で熟語の構成をグループ分けをして考えるように展開されていました。子どもたちからの「これとこれかな。」というつぶやきで分けられていき、子どもたち自らの活動で進んでいきました。また、そのつぶやきに先生が「そうなの。」「なるほどね。」などと反応をされていて、その反応に合わせて子どもたちの考えがどんどん深まっていきました。生徒役をしていて、答えを導こうと自然と隣の人と話し合ったり、考えたりしていました。自分たちのつぶやきに先生が反応してくれるので、それに応えようと考える意欲につながりました。

私は、知識を教師から教えるという授業を実習でしていましたが、今回のように、自然と話し合い出してしまうような子どもたちが主体の授業を目指したいと、今回の授業から感じました。

最後に、子どもたちのためにずっと学び続ける教師を目指したいと思いました。私の教育実習での授業は、まだまだ他にも反省点がたくさんありました。今回学んだことを生かして授業作りについて、より深く学んでいきたいと思います。今回もたくさん学ばせていただき、とても良い経験になりました。ありがとうございました。(白井)


11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(大澤)

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わたしは11月12日に行われた田中博史先生による教師力アップセミナーに参加させていただきました。

田中先生の魅力的なところはみんなが引き込まれるような力だと思いました。セミナーを聞いていたわたしももちろん、子どもたちが授業に参加したくなるような仕掛けがたくさんあります。
例えば、水槽に5匹の魚がいてそこから2匹網ですくったアニメーションを見たら、水槽に残っているのは3匹だと思うでしょう。しかし、水槽に5匹しかいないと思っていた魚は実は6匹いて(1匹重なっていただけ)、そこから2匹すくったから水槽に残っているのは4匹だと説明されたとき、「えーー(笑)!?」と思いましたが面白いと感じました。問題提示のとき、子どもはほとんど聞いていないことが多いといいます。わたし自身、問題を読むとき流して読むことが多く納得できました。田中先生の仕掛けには数への意識を高め自然と注意力が育つように工夫されているのです。

また、田中先生は社会にでたときに役立つ人間の能力として開発力と伝達力をあげていました。その中で一斉授業では伝達力を養うことができる場であること、それを教師が理解したうえで授業を展開していく必要があることを感じました。「相手にあわせた表現方法をさがす」ということは、難しいことですがとても大切な能力です。勉強が得意な子も苦手な子も全員が参加できるような授業を目指したいと思いました。(大澤)

中学校教育実習を終えて(岩田)

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 先日中学校実習が終わりました。これで、大学生活の全ての実習が終わったことになりました。はじめは思春期の中学生とうまく関係性を築くことができるのか、不安しかありませんでした。しかし、実際に行ってみてそんなことに悩んでいた自分に驚くほど充実した毎日を過ごさせていただきました。小学生とはまた違う、少し成長した視点をもった中学生から非常に多くのことを学ばせていただきました。

 その中でもわたしが特に印象に残っていることは、学級経営面です。自分の研究したい内容が学級経営ということもあり、興味をもって観察させていただきました。

 そこでわたしが感じたことは、学級経営は子どもたちと担任の個々の信頼関係であるということです。これは当たり前のことかもしれませんが、わたしは実習で実際の現場を見て、ハッとしました。今までわたしは、学級経営をうまくいかせるためには、学級全体を見て指示をしたりするような周囲を見渡せることが大切だと考えてきました。しかし、それは違っていくら全体が見えていても、見えているだけでは子どもたちの心には響かないと改めて思いました。

 たまたま今日の講義の中で、「絆は児童、生徒が築くもの、居場所は教師が作るもの」ということを聞き、自分の中で現場で学んだことと通じることがあるなと感じました。担任は生徒個人個人としっかりと向き合い、生徒の居場所を明確に価値づけてあげることで、信頼関係を築いていく。そしてその後は担任と生徒の間にできた信頼のベクトルを少し変えるだけで、クラスの絆に発展するのではないかと感じました。

 また、学級はチームであるということを以前耳にしました。担任が生徒にチームという居場所を示した時、子どもたちはその一員としてよりよいチーム作りに取り組むのではないかと思います。そしてそれが絆となり、ステキな学級経営につながるのだと感じました。

 4週間の中学実習で、生徒の心によりそう教師の偉大さに気づきました。思い出してみれば中学校時代自分もそうだったと思います。情緒が安定しない時期だからこそ、心に寄り添ってあげること、価値づけることのできる教師は生徒の支えとなり、人生の道しるべを示す光になるのかなと感じました。実習で得た貴重な経験をいつか生かして、次は自分の中での「学級経営」を作り上げられる教師を目指したいです。(岩田)


中学校教育実習を終えて (江口)

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私は、10月22日から11月18日まで中学校実習に行ってきました。担当は、3年7組でした。

中学生は、小学生に比べ話しかけてくれる生徒は少なく自分から行かないと仲良くなる事ができません。私は、人見知りではじめは、本当に苦労しました。初めの1週間で授業を通して話すなど1人一回は、話したもののなかなか、打ち解けることが出来ませんでした。しかし、毎日笑顔で授業、休み時間を通して話していくと生徒の方からも話しかけてくれるようになりました。私が行った学校では、その日あったこと、先生に伝えたいことを書くノートがあります。そのノートを通して、生徒の好きなもの、クラスの現状についてたくさん教えてくれました。そのおかげで、7組について理解することが出来ました。


私は、国語と道徳を授業させていただきました。国語は、7組以外にも2組と4組でもやらさせていただきましたが、名前が分からず、またクラスの状況が分からなかったためとても大変でした。しかし、積極的に挙手をしてくれて嬉しかったです。

7組では、授業の前に「たくさん挙手します。」「7組なら先生を支えてくれるよ。」「緊張するけど先生なら大丈夫。」とたくさん声を掛けてくれました。その言葉通り、普段挙手をしない子も挙げてくれたり、周りと協力して考えたり、大きな声で返事をしてくれたりと温かい雰囲気の中で授業を進めることが出来ました。緊張していた私は、一気に楽しさへと変化し、笑顔で行うことが出来ました。

国語の授業では、今まで受けてきた展開方法とは異なり、内容面を行わず指示語、接続語などテクニック面から読解をしていくものでした。どうしたら生徒に伝わるのかとても悩みました。数回の担任の先生の授業の仕方から新たな展開方法を行うことは、とても大変でした。しかし、夜遅くまで熱心に指導していただき、生徒から「わかりやすかった。」と言ってもらえたときは、本当に嬉しかったです。


最終日に道徳をやらせていただきました。同じ単元をやる実習生が既に終わっており、とてもいい授業をしていた為、プレッシャーがありました。クラスの実態に合うように何度も担任の先生と話し合い作り上げました。友達でも親友でもない、真の友つまり真友になって、卒業して欲しいという願いのもと行いました。道徳は、国語の読み取りとは異なり自分自身に置き換えて考えなければいけません。道徳の授業の難しさを改めて感じました。

今回実習をしてまた新たな発見、学びがありました。本当にありがとうございました。 (江口)

11月16日授業づくり1期生ゼミ記録(中田啓)

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11月16日のゼミで模擬授業をしました。実習以来の模擬授業でとても緊張しました。
道徳で教材は「先着順採用」というものを使いました。これは実習の時に使った教材ですが、実習の時はできた自信がなかったのでこれまでの玉置先生の講演や学んだことを参考に指導案はすべて変えて臨みました。

よかった点としては、子どもの様子をよく見られていたこと、落ち着いて一人一人に対応できたことを挙げてもらいました。
これは自分でも意識したことで、とにかくしっかり見てどんな様子か把握しようと意識していました。

改善すべき点としては、子どもの意見をすぐに受け入れてしまっていること、できない子のための配慮が少し足りていないということがありました。
一つ目のことは自分でもわかっていたことで、直さないといけないなと思っていることなのですが、なかなかできなくて苦労しています。
二つ目のことはこういった考えは指導案をつくっている最中にも浮かんでこなかったので、しっかり改善していかないといけません。授業は出来ない子をつくってはいけないのでそこへの配慮は今まで以上に考えていきたいです。

この日は佐古先生が見に来てくださり、佐古先生にもご指導をいただきました。ありがとうございました。
佐古先生のお話の中で子どもたちに愛を与える、そして幸せになってもらうための種を与えるということが印象に残りました。
子どもに丁寧に接することで子どもたちに愛を伝えて、学校、学級を好きになってもらう。自分のいる場所を好きになるということが幸せである。
自分も子どもたちが幸せになれるよう、全員が好きになれる学級をつくっていきたいです。(中田啓)

11月16日授業づくり1期生ゼミ記録(浦)

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11月16日の1期生ゼミで、模擬授業をやらせていただきました。
その内容と、学んだこと・課題を書きます。

【内容】
小学5年生「体積」ー複合立体の体積

【学んだこと・課題】
・復習について
私は、復習は全員が正解、全員が理解できることを目指したかったため、机間指導とペア交流を入れました。しかし、その結果時間がかかってしまいました。
苦手な子にとっては、丁寧な復習は嬉しいと言ってもらえましたが、宿題でできたのならば復習はそんなに丁寧にする必要はないのではないかという意見もありました。
確かに、出来る子にとっては長い復習の時間は飽きてしまいます。重たい雰囲気にならない、意味のある復習の時間をつくることが課題であると感じました。また、本時に繋がる復習として、数値を本時で出てくるものと同じにしたり、形を同じにするなど、後からあっと気付く工夫も取り入れていきたいです。

・展開について
本時案では、複合立体の体積として、4つの解き方を予想していました。
子ども役のゼミ生が書いてくれたものも、予想した4つ。前にそれぞれのパターンで補助線を引いてもらい、自分はどのやり方をしたのか手を挙げてもらいました。
その後の展開は、手が多く挙がったものを、代表の子に説明してもらいました。
私は、この授業で、それぞれが考えた方法で体積を求めることができれば良いと思っていました。とすると、自分がやらなかった方法をただ聞く時間が生まれます。
それならば、4つのやり方を挙げた後、全体に説明するのではなく、隣の人と自分のやり方を交流したり、同じ考え方をした子どもを集め、グループで説明し合うという展開はどうかという案も出ました。聞くだけでは説明力は付きません。やはり、自分から話すことが必要だと思います。今回は、自分が自分の言葉で説明する時間をつくるべきだったと思いました。
また、全体に向けて説明する時に、最初丁寧にし過ぎて、後々時間がなくなり飛ばしてしまうことがないようにと、ご指導いただきました。時間配分の難しさ、大切さを改めて感じました。


今回のゼミは、佐古先生、2期生の子達も来てくださり、とても賑やかなゼミでした。(その分とても緊張しました…(笑))
多くの意見、案もいただけたので、今後に活かしていきたいです!(浦)

11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(牧野紘)

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11月12日、教師力アップセミナーに参加させていただきました。
今回お話をしてくださった先生は、筑波大学附属小学校で算数を教えていらっしゃり、全国算数授業研究会の会長も務めておられる、田中博史先生です。

一番印象に残ったことは、「算数の文章題は読み取ることを大切にする」ことです。

例えば、足し算の問題。
男の子が五人、女の子が三人います。
合わせて何人でしょうか。

田中先生は、最後の「合わせて何人でしょうか」を伝える前に、前半部分を絵に描くなどして、読み取らせるそうです。
なるほど!と思いました。
確かに、「合わせて何人」という言葉ばかり気にかかり、五人だったのは男の子なのか、女の子なのかなどは、全く気にかけていませんでした。
田中先生は、この前半部分の読み取りが、これから難しくなっていく算数に対して重要なんだとおっしゃっていました。

自分の足し算の授業を思い返してみると、まず問題の「合わせて」という部分に線を引く、単位を丸で囲む、など形式的な活動を思い出します。
もちろんそれらのことに着目することは大事だと思いますが、前半部分の読み取りも忘れてはいけないなと、学ぶことができました。

セミナーでは、私が今まで知らなかったことや、思い込んでいたが違うこと、など、多くの学びという収穫を得ることができています。
大学生の今、このようなセミナーに参加できることに感謝しつつ、身を引き締めて精進していきます!(牧野紘)

第5回教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(浦)

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11月12日に開かれた、教師力アップセミナーに参加させていただきました。
今回の講師の先生は、田中博史先生でした。
田中先生のお話は、具体例が多く、現場経験のない私にとっても授業展開や子どもの反応がイメージできる、楽しいものでした。

1番心に残り、今後授業をする際に気をつけようと思ったことは、集中して問題に向かえる環境づくりです。
「先生違うよ!」という声が授業中に聞こえないことは、子どもがちゃんと聞いていない、見ていない証拠であるとおっしゃっていました。
子どもは、目の前の先生がやっていることは絶対に正しいと思い込んでいるのです。
その思い込みが、ただ写す、ただ書くという動作化に繋がるのだと思います。
そこで、わざと板書を間違えたり、算数の問題に出てくる数とイラストの数を異なるものにしたりと、よく観察しないといけない環境をつくります。
間違い探しのようで、楽しみながら、問題に集中できるのではないかと思いました。

また、問題を出し、「これを◯年生(下の学年)に尋ねると、どんな間違いをすると思う?」という発問も、はっとするものでした。
間違い方を尋ねることで、自分も解く時にはどこに気を付けるべきか、はっきりと分かります。
また、下の学年の子達に教えるということで、説明も、より分かりやすくしようという思いも生まれます。
分かりやすい説明ができるということは、本人の理解度も高いと考えます。
ですので、ただ解くのではなく、どうしてこうなるのか説明したくなるように少し発問を変えるだけで、理解度も上がるのだと思いました。
さらに、間違い方を尋ねるということで、「人間は間違いをするのだ 、恥ずかしいことではない」という大切なことも伝えることができます。
なるほどと思うやり方で、新しい技術を知ることができました。

最後に、子どもの「どうして算数(数学)を勉強しなきゃいけないの?」という問いにどう対応すれば良いか質問させていただいたところ、子どもが興味を持てていないことが原因であるとお答えいただきました。(日常生活で使われる例を出す対応もあり!)
確かにと思うのと同時に、とても心が痛かったです…。
興味が持てる教え方、授業づくりをしていかなければと強く思いました。
「どうして◯◯を勉強しなきゃいけないの?」という疑問を持たせず、進んで「もっと知りたい!」と思えるような授業ができるように、頑張っていきます!(浦)
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