1月18日教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)での学び(生田・葛山)

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 こんにちは!今回は1/18に行われた教師力アップセミナーで学んだこと考えだことを生田と葛山が書かせていただきます。

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 こんにちは!5期生の生田朋也です!

今回は、教師力アップセミナー「真の社会科授業をどのように作るか〜暗記中心にしないために〜」ということで、佐藤正寿先生の講演についての記事を書いていこうと思います。

 さて社会科ということで自分は社会と聞くだけでも耳を塞ぎたくなるぐらい苦手でした。小学生の時から本当に苦手でテストもボロボロで、高校の時も勉強したのに赤点ということがありました。大学受験でも社会科目には本当に苦戦しました。

 原因としては自分が興味を持てないということにもあるのですが、先生の存在も大きかったのかなと思います。「社会科は暗記科目だ」という考えの先生ばかりでそのせいで苦手意識が強くなってしまったのかなと思います。テストも結局暗記したもん勝ちでどうしても暗記科目と思わざるを得ませんでした。

 そこで佐藤先生の講演会を聞いて、模擬授業を受けたのですが佐藤先生は違いました。まるで「謎解きゲーム」みたいな感覚でした。ミッションが課されて、みんなで作戦、戦略をねって挑むというな楽しさがありました。さらに意欲喚起のさせ方がとても自然でのめり込んでしまい、いつも眠たい社会科授業がいつのまにか終わっていました。

 そして課題に取り組むにあたって、あくまで子どもが自主的に動けるように、課題にキーワードを与えることでテーマを限定し、テーマに対して取り組みやすくするといった配慮がスムーズな授業展開の秘密なのかなと思いました。所々にある細かい配慮(追質問など)があるおかげで「これ難しいぞ?」と思った時も取り組み始めることがしやすかったです。そして課題内容にも工夫があり、他人事ではなく自分事の内容で、もし自分だったら?といったような課題でより頭を働かせる事ができました。

 社会科の授業に関して、自分はあまりにも無知です。教科書読んで問題を解くということしか思い浮かんでいませんでした。しかし今回の佐藤先生の講演を聞いて社会科の授業の流れ、そしてあくまで子どもが自分から学ぶようなしかけといったことを学ぶことができました。自分は社会科がとても苦手ですが、小学校の先生になりたいのでこっからも学び続けることをしていきたいと思います。玉置先生初め、セミナーの関係者様、佐藤先生ありがとうございました。(生田)

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 こんにちは!準ゼミ生として特別に参加させていただきました。大学3年生の葛山大輔です。今回は先日行われた教師力アップセミナーの、佐藤正寿先生の授業について書かせていただきます。

 私は中学校の国語の教師を目指しているので、国語の授業でも応用できるようなエッセンス的な部分を盗もうという思いで、セミナーを聞いていました。

 今回学んだことは2つあります。1つは事実を元に解釈するということ、もう1つは資料の提示のタイミングとやり方です。

 ではまず、1つ目の事実を元に解釈するということについて話します。人類の将来ついて考えるときには必ず根拠を基にした「推論」が入ると私は考えています。それが、新しい解決策や新しいサービスを見つけることに繋がっていきます。そのような力が求められている現代においては、子どもたちにその思考のプロセスを体験してもらう必要があると思います。

 今回の佐藤先生の模擬授業では、聞いていて、そのプロセスが意識されているのではないかと思いました。未来社会について「考えるきっかけ」→「資料からわかること」→「これからの課題」→「課題の対策案を考える」というプロセスがありました。また、本当に少子化に向かっているのかについて、新しい資料を自分たちに探させるということも子どもたちにさせていました。必要な情報をどのように入手するか考えさせるためです。これらのプロセスが新しい解決策を生む時のプロセスとよく似ているのではないかと、とても興味深く話を聞いていました。
 
 「資料からわかること」が事実、「これからの課題」が解釈であると個人的に分析しました。事実という根拠を基に、それはこういうことなのではないかと解釈、つまり推論し、新しい解決策を考えるという流れが、授業の中に位置付けられていてとても参考になりました。

 授業のどこで考える時間を設けるのかという疑問が、佐藤先生の授業を観て、おおよそプロセスの各地点になるのだなと解消されました。自分が国語の授業を行うようになったら、今日観た授業を思い出して、授業を考えてみたいと思いました。

 次に2つ目の資料の提示について話していきます。模擬授業の中で提示された資料は私が確認した中では4つでした。(間違ってたらすいません!)そしてその資料というのは、子どもが思考した後に提示されていました。このように子どもが思考した後に、資料を載せることで子どもたちはそういうことだったのかと納得し、学びが深まっていくのではないかと思いました。

 タイミングもさることながら、「気づいたこと?」では終わらせないというのも新しい気づきになりました。ただ資料を出して「気づいたこと?」と問うのではなく、基本事項を確認し、読み取りに繋がるような工夫(工業が盛んだと予想できる場所を丸で囲む等)をしたあとで、「気づいたことは何か?」と発問してらっしゃいました。気づくために必要な情報をこちらがいくつか見えるようにしておくという工夫が国語にも使えるのではないかと参考にさせていただきました。

 久しぶりに参加させていただき、佐藤先生の授業による感動も大きかったため、前半は少々難しい文章になってしまいました。小学生であっても、教科が違っても、学ぶことが本当にたくさんあるなと改めて思った1日でした。佐藤先生をはじめ、参加させてくださった玉置先生、教師力アップセミナーを開いていただいた方々に感謝しかありません。ありがとうございました。

 また、食事後に玉置ゼミの魅力を聞き、特別に参加させていただけることが本当にありがたいと思いました。ゼミ生が書く記事にも注目し、自分では気づかなかった視点を盗んでこうと思います。本日はありがとうございました。(葛山)

野口芳宏著「全員参加の授業作法」を読んで (中江)

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 こんにちは!6期生の中江です。「野口流 どんな子どもの力も伸ばす全員参加の授業作法」という本を読みました。今回はこの本を読んで学んだことを記事にしたいと思います。

 小学校の授業の中で子どもが挙手をして子どもが意見を発表する。そしてその意見から新しい学びを子どもにつなげていく。この流れはとても理想的な授業のあり方なのではないでしょうか。

 しかし、子どもの挙手にばかり期待して授業をすすめるのは全員参加の授業とは言えないかもしれません。なぜなら、挙手しない子どもを無視してしまっては全員参加の授業にはならないからです。

 この本では、挙手する子どもと挙手しない子どもに対する教師のあり方を課題として取りあげていました。教師にとって積極的に挙手をする子どもを優先するのは簡単なことでしょう。しかし、挙手をしない子どもにはどのように接したらいいのでしょう。

 私はこの本を読む前であれば、その課題の答えを考えることができなかったと思います。本を読みすすめていて、子どもには様々な表情があって、音声発言、ノート発言、表情発言、音読発言が存在することを知りました。挙手だけで子どもの発言を求めるのではなくて、その子なりの反応を教師が積極的にひろっていくことが授業に全員が参加するために必要なことだと思いました。

 私は教師を目指すにあたって、子どもの表情をしっかり見ることができる力をつけたいです。それぞれの子どもがその子の方法で反応をすると思います。それに気づいて学びにつながるように教師がつなぐ役目を果たしたいと考えています。(中江)

「野口流どんな子どもの力も伸ばす全員参加の授業作法」を読んで(金子)

 6期生の金子です。「野口流どんな子どもの力も伸ばす全員参加の授業作法」を読んでの感想です。

 この本を読んで、すべての子どもを授業の当事者にするという言葉が自分の心に刺さりました。授業に「参加する」ということの本質を改めて考えさせられました。授業を受けるすべての子どもが、「意欲的、かつ積極的」に活動していない限り、参加しているとは言えないのだと思いました。

 先日、教育実践観察で柳津小学校へ伺い、2年生の図工を見学しました。活動内容としては秋の自然物でおもちゃを作り自分たちの手作りおもちゃで遊ぶというものでした。その中で、子どもたちがなかなか遊びの活動を終えず、担任の先生が困る場面を目にしました。その状況を目にし、私は子どもたちの活動を終わらせる方法や声かけを考えました。
 
 しかし、その後の研究会では子ども達の活動を終わらせるということに着目するのではなく、子どもたちがなぜ活動を終えなかったのかということに目を向けていました。子どもたちは遊びを楽しんでいる、またさらに良いものにしようと試行錯誤をしている、と思われるためこの活動が子どもたちにとって意欲的であり充実したものであったといえる、と先生方がおっしゃっていました。そういった子どもの視点からみて満足できていたり、意欲的にさらに高めたいと思える授業が、子どもが「当事者」として「参加」している授業だと思いました。

 そして、そんな授業をするために必要なのが教師の授業づくりの力だと思いました。野口先生の著書を読んで、また実践観察で実際に見ても思いましたが、子どもの発言や行動は想像の斜め上を超えてくると感じました。この著書には学習指導案はあくまで案であり、子どもの実態に合わせて、その時必要な指導を行うのが、授業の本来像とあります。そういった応用力と授業に対する基本的なら作法を身につけておくことが必要だと感じました。

 応用力については子どもを知ることから始めるべきだと思います。そして、子どもを知るには一人ひとりに目を向けることです。この著書には目立って手を挙げる子にもそうでない子にも着目し配慮することが全ての子どもの力を伸ばす授業に繋がると述べられています。まずは、よく見る力から養うこと、そこから一人ひとりの子どもの考えや発言に寄り添うことで徐々に応用力が身についていくのではないかと考えました。

 基本的な作法については、この本を読んで特に大切にしたいと思ったことが2つあります。

 初めに、質問や指示についてです。指示や発問は明確で的確なものにすべきだと述べられていました。確かに自分が問題を解くとき、長い文章問題は読む気になれない時があります。野口先生が述べているように板書しなくて口頭でも理解できるほどの発問にすることで子どもが確実に正答を見つけられると思いました。指示に関してははっきりと明確にすることがいい教師と生徒の距離感に繋がると改めて考えさせられました。指示や、指示に対しての子どもの活動を曖昧にすると子どもが教師や授業を軽んじるようになると記されていました。支持の徹底を念頭におき、子どもたちと教師がいい距離で授業ができるようにしたいと思いました。

 次にノート作業についてです。前に述べた指示の中でもノート作業についての指示については特に考えさせられました。中でも「2、3分出かけない子に15分与えても書けない」という言葉に考えさせれられました。ただ時間を与えるのではなく発問や指示を変えることに視点を置くことが必要なのだと思いました。まずは○×で答えるようにすることで自分の意見が決まり、そこから理由や考えがさらに展開していくのだと学びました。子どもの様子をみて補助質問をすることもこれに繋がると思います。時間を与えて考えさせるのではなく、発問を工夫することを大切にしたいです。その時々の状況に応じて臨機応変に考えて発問すべきだと思いました。

 野口先生の本を読んで、全員参加の授業を行うポイントを知ることができました。授業を参観するとき、よく発言する子どもに目が行きがちですが、すべての子どもに注目し、全ての子に対応した教師の言動が、よりよい授業づくりに繋がると思いました。具体的にどうすべきかということがたくさん記されていたため、たくさんのポイントを知ることができました。これからゼミ活動で模擬授業が始まると思いますが、そういった時に今回学んだことを生かし試行錯誤してさらに力をつけていきたいです。(金子)

※写真は教育と笑いの会での野口先生です。(玉置)
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野口芳宏著『全員参加の授業作法』を読んで(伊藤)

 玉置ゼミ6期生伊藤幹太です。今回野口芳宏さんの著書「全員参加の授業作法」を読まさせていただきました。とても興味深い内容で多くの人に興味を持って抱きたいと思いました。拙いレビューですが、読んでいただけると嬉しいです 。

 まず最初にびっくりしたのが、生徒児童に挙手させないという点に驚きました。今までの人生で受けてきた授業の形式は先生が問題を出すとわかった子供が挙手して正解だったら、拍手が起きて授業の空気が盛り上がるのがいい授業だと思っていた私は、この本というか著者は何を言っているんだ!と疑いました。しかし読見進めて行くと私の考えは180度変わりました。

 なぜなら野口芳宏先生が考えているのは、クラス全員のことだからです。挙手をしている子供は自分の考えを持っており、わかっている子です。

 しかし本当に見なければならないのは、手を挙げておらず、授業の傍観者になってただ座っているだけの子供です。その子に焦点を当てて授業を作ることが全員参加には不可欠です。

 言われてみれば当たり前のことですが今まで考えたこともなく、とても衝撃を受けました。これだけではなく、それからも様々な方向から全員参加させるための授業を作る方法が具体的に書かれていた。この本を読み感銘を受け、次の模擬授業では真似してみようと思いました。しかし、簡単に真似出来るような量ではないので何回も読んで自分なりに工夫してできるとこから地道に真似して現場に出た時に全員参加授業を目指したいです。そんな気持ちにさせてくれる本でした。とても面白いので読んでみてください。(伊藤)

※写真は教育と笑いの会での野口先生です。
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1月9日北名古屋市立天神中学校での学び(安部・中澤)

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 こんにちは。4期生の安部と中澤です。2020年、初セミナーへ行ってきました。玉置先生の講演や講演後の振り返りも含め、とても多くのことを学ばさせていただきました。

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 こんにちは。4期生の安部です。北名古屋市の天神中学校に行かせていただきました。玉置先生の講演は、何度聞いても、その都度新しい学びの発見があって、本当に勉強になります。ありがとうございます!!

 さて、今回の講演で私が注目した内容が「主体的な学びとは」ということです。
 
 主体的な学びを実現するために「子どもに選択する時間をつくる」これは先生から以前に教わり、知っていたことでした。しかし、今回の講演で、この「自己選択」が主体的な学びにどのようにつながるのかを学ぶことができました。

 自己選択は子どもが選択をするにあたり、頭をフル回転させてよく考え、意思表示をするからこそ意味があるということです。つまり、選択すること自体が主体的な学びというわけではなく、選択するためによく考える、その行動こそが主体的に学んでいる瞬間だということです。

 先生は、講演の中で、様々な例を出してくださいました。例えば、理科の授業では、教師がやることを指定するのではなく、子どもたちに、「何をどのように調べる?やってみる?」と投げかけます。すると、子どもたちは教科書や資料集、PCなどあらゆるものを見て、自分たちはどうやって学べばいいのか一生懸命考えます。子どもの中には、頭を抱えて悩んでいる様子も見られ、とても必死です。しかし、子どもに本音を聞くと、「自分たちであれもこれも考えるのは楽しい」という言葉が出てきます。子どもが主体的に学ぶってこういうことなんだなと改めて感じました。

 また、このような主体的な学びを実現するためには教師の仕掛けが必要であるともおっしゃっていました。例えば、保健体育の授業の際、「お酒が大好きで甘い物が大好きな先生が長生きするためにはどうすればよいだろうか」という課題を設定します。すると、先生のことが大好きな子どもたちは居てもたってもいられない思いで、先生が長生きするための方法を自分たちで調べ、自ら学んでいきます。これこそ主体的な学びです。

 子どもたちが教材をいかに自分たちに近い形で捉えられるか、知りたい、やりたいと興味を持たせられるかが教師による仕掛けだということです。

 今日学んだ、「主体的な学び」はすぐに実践できるわけではないと思います。しかし、先生が言われた「ハンカチ理論」の考え方のように、まずは1時間の授業の中で、1回は自己選択させる場面をつくる、これをやっていきたいと思います。

 今日も本当に多くのことを学ぶことができました。講演後、喫茶店での振り替えりも私たちにとって、かけがえのない時間です。先生やゼミ生と授業や授業外の楽しい話をするのももうなくなってしまうと思うととても寂しいです。

 玉置先生、天神中学校の先生方、素敵な学びの場をありがとうございました。(安部)

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 こんにちは!四期生の中澤佑太です。今回は1月9日に北名古屋市立天神中学校で行われたセミナーについて、新たに学び得たことを書いていきたいと思います。

 今回の講演で、新たに学び得たことは、主体性をもつためには目的意識をもつことが必要ということです。これは、人間は目的に気づくことで自ら動こうという気持ちが湧き出るということです。目的意識をもたせるために、現状を振り返らせて今後の進め方を考えさせるメタ認知や、課題のなかに自ら選択する機会をいれることが大切だと私は学びました。私は主体性があることで物事や人との関わる視点が変わり、生きやすくなることにつながるため、今後の学校教育に欠かすことができないと改めて考えました。

 また、主体的に動けたことを書き出し、それを記録する習慣を子どもたちにつけさせることの大切さも学びました。私はこの話を聞いたときに、中学校で行われている一日を振り替える記録を思い出しました。しかしそのような記録は、点数で自己評価を行う作業的なものになっているため、自ら主体的に動いたことを意識し書くことで、学びのポートフォリオになることができると考えました。

 今回は本当にお忙しいなか、中学校の先生方に大変お世話になりました。学ばせていただき、ありがとうございました。(中澤)

野口芳宏著『全員参加の授業作法』を読んで(松浦)

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 こんにちは!6期生の松浦です。今回は私がこの本を読んで、特に印象に残っていること、大切にしたいと思ったことについてまとめます。

 1つ目は発問についてです。本の中で「発問の目的は、学力形成である。当然、教師はその発問にはどういう解が正解なのか、明確に分かっていなければならない。正解を知っている教師だからこそ、正解というフィルターを通して子どもの学力を判断でき、子どもの躓きが明らかになり、教えなければならないことが明らかになる。」と書かれていました。

 この部分を読んで自分を振り返ってみると、私は授業で指導案を作ったり、指導計画を立てたりする時、教科書の流れを見てあまり深くは考えずに発問を入れることが多く、「まとめに繋げるために、こんな発問をしておけばいいだろう」という風にしか考えていなかったことに気付きました。これでは、子どもたちのどのような力を育てないのかということが自分の中でも曖昧で、子どもたちも何を求められているのかが分からず、だらだらと授業が進んでしまうと思いました。

 そうしないために、まず自分がその発問の目的を整理し、育てたい力を明確にする必要があります。そして、何を問われているのかということを子どもたちが明快にわかるような発問をし、明快な解を出し、子どもが納得することを積み重ねることによって学力を形成していけるような授業を作りたいと思いました。

 2つ目は、特に大切にしたいと思ったことで、「できること」より「変わること」を褒め、向上心を育てるということです。 本にもあったのですが、教師が「わからない人は手を挙げて」と言っても、できない、わからないということを恥ずかしく思う子どもは多く、手を挙げる子はほとんどいないと思います。

 そこで、教師のあり方として、「できること」より「変わること」を褒め、「できないこと」ではなく「変わろうとしないこと」を責めることによって、子どもの向上心を育むことが大切であると知りました。「わかる・わからない」は子どもの能力であるので、責めることはせずに、一人一人のペースに向き合いながら、わかることの楽しさを伝えられるようになりたいと思いました。「わからない」という自覚と、「だからこそ学ぶ」という姿勢の教育を忘れずに、自分をわからないことを学ぶ姿を子どもたちに見せていけるような教師でありたいです。

 今挙げた2つのこと以外にも、新しい発見や学びが多くありました。この本から吸収したことを忘れずに、自分のものにできるよう頑張りたいです。(松浦)

野口芳宏著『全員参加の授業作法』を読んで(名桐)

 6期生の名桐です。今回、野口芳宏さんの著書、『〜どんな子どもの力も伸ばす〜全員参加の授業作法』を読んで、様々なことを学ぶことができました。まだまだ未熟者な私には気付けない、教育の実態をたくさん知れて、とても感銘を受けました。このレポートでは、自分の考えに幅をもたらしてくれた野口さんの著書を踏まえ、私のこれからについて述べていこうと思います。

 まず初めに、そもそも全員参加の授業に対する野口さんの熱意に私は驚きました。授業の中で単なる挙手をするシーン。私が教師なら、やはり手を挙げている子どもに目が行き、それ以外の子どもには執拗に絡みにいかないと思います。

 しかし、冒頭のまえがきでそういった場面の、「挙手をしていない子どもに対しどう対応するか?」という一文で私は出鼻をくじかれました。ノートを使い、半ば強制的に全員参加の形を優先するのか。また、私自身の発問に問題があり、子どもたちがそれに反応できないだけなのか、など、全員参加ができない場合の要因というのはたくさんあります。

 著書を読み進めていく中で、様々な考えがありましたが、あくまでもこれは参考であり実行するのは私自身です。このレポートも、わざわざ野口さんの考えを実行させる為に課されているものではないと思います。この著書を読み、自分で考えること自体が真髄であり、これからの活動に生かしていくことが大切だと私は受け止めています。

 次に、実際に子どもとコミュニケーションをとる中で、私がより普遍的で子どもたちに有益な指示を出せるかどうか、ということについて考えていきたいと思います。

 指示は、授業を進める上で必要不可欠であり、子どもの考えを導くためのとても重要なプロセスになります。私は今、塾でアルバイトをしています。そこでは、思いつきで子どもたちに発問し、その場限りの学習をしてしまうことが多々あります。これは、その時はそれでいいかもしれませんが、具体性がなく、折角の勉強する為だけの時間が勿体ないと、とても猛省しています。

 さて、これが学校でも同じように行われたらどうなるか。人数の規模も違いますし、学校は勉強だけをする場所ではありません。たくさんの責任を背負い、一つ一つに真摯に向き合わなければならないのです。ですが、どうすれば指示に具体性が生まれ、子どもたちにたくさんの道筋を与えられるかが、著書を読んで学ぶことができました。たくさんの経験を積むことで、少しでも子どもの為になるような指示ができると私は感じました。それは、玉置先生のゼミでしか学べないことだと、そう強く実感しました。

 著書を読んで、とてもたくさんの知識や考えを学ぶことができました。また、このようにレポートを「書く」ことによって、自分の中でも考える過程を通し、様々な考え方を得ることができました。私がよりよい教師になるためにも、学級経営について学ぶことは必要不可欠です。より強い刺激を求めて、これからも頑張っていきたいと思います。(名桐)

※ 写真は教育と笑いの会での野口芳宏先生です(玉置)
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「野口流どんな子どもの力も伸ばす全員参加の授業作法」を読んで(池戸)

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 玉置ゼミ6期生の池戸です。恥ずかしながら、私は本を読むことが苦手で、玉置先生に貸し出していただくまでこのような本を読んだことはなかったのですが、いざ、この本を読み始めると本当に自分の学びになることが多く書かれており、もっと知りたいという知的好奇心のままにあっという間に読み終えてしまいました。
 
 では、具体的に私がこの本から学んだことについて書いていきたいと思います。

 まず、この本のタイトルにもあるように私も授業というものは誰一人置いてきぼりを作らず、全員参加で進行していくべきだと考えていますが、どうすればそのような授業を実現することができるのか私にはまだ分かりませんでした。例えば、授業内の発言について、授業内容を理解している子どもや意欲のある子ども、また元気のある子どもは積極的に挙手をすることができますがもちろん教室にはそうでない子どももいます。そんな子どもをどうやって授業に参加させていくのか、この本には授業内の発言にはいくつか種類があると書かれています。声に出して発言する「音声発言」、ノートに書きだされる「ノート発言」、感情が表情に現れる「表情発言」、音読による「音読発言」です。この中の「ノート発言」に私は注目しました。

 「ノート発言」とは子どもたちがノートに書いた言葉の事で、口に出して自分の意見を発表することが苦手な子どもでもそこに考えを示すことができます。その発言を教師が机間巡視によって発見し拾い上げて、発表させることで全員参加の授業という目標に近づくことができます。自分は発言といえば先述した「音声発言」しか知らなかったので、発言には多くの種類があることや子どもたちがノートに書いたことも立派な発言であり、これを授業に生かしていくということを学び得ることができました。

 また、この本を読んで、「授業の主役はあくまで教師」という言葉がとても印象に残っています。昨今、教育は「主体的、対話的で深い学び」、「アクティブラーニング」を目指しており、私は授業の主役は子どもで教師はその手助けをするのみで教師主導になってはいけないと思い込んでいました。確かに授業を計画するのは教師であり、進行するのも教師です。ただ、主役を教師とするからにはその授業は完成度の高いものにしなければならない。と感じました。

 私はこの本を読ませていただいて他にも多くの事を学ばせていただきましたが長くなってしまうので今回はこのくらいにさせていただきます。玉置先生、こんなに勉強になる本を読む機会を与えてくださりありがとうございました。(池戸)

1月29日第4期玉置ゼミ卒業論文発表会終了

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 1月29日午後、第4期玉置ゼミ卒業論文発表会が無事終了しました。

 ゲストの斎藤さんを始め、水川先生、中島先生からたくさんの助言をいただきました。

 また1年生の参加もあり、例年以上に充実した発表会となりました。

 恒例となりつつある卒論発表についてはお任せ、運営もお任せの中で、よく伝わる卒論内容、気持ちが良い運営ができたことを嬉しく思います。(玉置)
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「野口流どんな子どもの力も伸ばす全員参加の授業作法」を読んで(中野)

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 こんにちは。六期生の中野です。今回は「野口流どんな子供の力も伸ばす全員参加の授業作法」という本を読んだ感想を書かせていただきます。

 この本は、六期生の最初の課題図書でした。玉置先生が尊敬されている方が書いた本だそうです。玉置先生は、今までの先輩方に渡した本よりも随分読みやすいものにした。とおっしゃっていました。読んでみると、本当にその通りで、なるほど。と納得させられる授業方法や言葉掛けの仕方が多く、実践的で、説明文を読むのが苦手な私でも、気づいたら読み終わっていました。

 この本を読んでいて私が特に印象に残っているのは、「すべての子どもが具有する向上心を覚醒する」という見出しのところです。この本は教室にいる児童生徒すべてが授業に参加するための授業のやり方や言葉掛けのポイントがたくさん書いてありました。その多くが、普通のことだけど、実践するのが難しいことを、改めて文にして書いてあるようなポイントであると感じました。

 しかし、私の印象に残っているものは、当たり前のことで、考えたり吟味することがないようなことを著者が疑問に思っているという内容でした。それは、通知表の向上心の評価についてです。著者は、向上心のない子供などいるのだろうかという疑問を持っていて、すべての子供その子なりのが向上心を持っていて、その向上心を探して見つけて、子供自身に自分の持っている向上心に気づかせてあげるのが教師の仕事であると書かれていました。私はこれを読んだ時に、すべての児童生徒の向上心をしっかりと見つけ、向上心を自覚させることにより、教室を向上心に溢れた児童生徒でいっぱいにしたいと思いました。

 クラスはよく、腐ったみかんの話を比喩に使われることが多々あります。1人がクラスを乱すと、どんどんそのクラスが良くない方向に進んでいくというものです。しかし私は、この腐ったみかんの話には逆もあってもいいと思います。上記の向上心の話のように、教師が中心となって、生徒たちの向上心を伸ばしていけばクラスが向上心で溢れ、とても活気のあるクラスになると思うのです。私はそんな高め合えるクラスを作るためにも、児童生徒の向上心を見つけ、自覚させることのできる教師になりたいと思いました。

 最後に、私はこの本は、本当に全員参加の授業を作る上での必読書であると思うので、教師を目指してる人は絶対に読んでおくべきものだと思いました。ぜひ読んでみてください。(中野)

1月9日天神中学校での玉置先生のご講演からの学び(木下・杉山)

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 こんにちは、5期生の木下です。今日は1月9日に北名古屋市天神中学校で行われた授業づくりについての玉置先生の講演について書きたいと思います。今回は講演ということもあり、普段私が学校で受けている玉置先生の講義(教育課程論)に似ているセミナーの内容でした。

 今回は多くの学びの中でも特に印象に残った1つのことについて書きます。それは、『授業を行うにあたって子どもが「分からない」といえる良好な人間関係を作ることの大切さ』です。このことは実際に学校の講義でも玉置先生が取り上げていた内容であり、とても印象深かったことに加えて今回のセミナーでも聞くことができました。教室には3つの層があると言います。
A層 理解ができる
B層 なんとなく理解ができるが他者にうま
   く説明ができない
C層 分からない
 ここではC層の子どもがA層に「教えて」と依存することで自立することを学びます。決してC層の子どもに教師が駆け寄って、すぐに教えるようなことではいけないのです。

 実際に秋に終えた教育実習で担当した教室を振り返ってみると、確かに大きくこの3層に分けることができます。しかし、C層の子どもには私がまず駆け寄り教えてしまっていました。もし、今教育実習の場に戻れるとしたら私はC層の子どもたちにすぐには駆け寄らず、子どもと子どもをつなぐことに力をいれます。そして自然と子ども同士が教え合い、対話が生まれる教室が理想だと考えます。そして「わからない」と言えた子どもがいればその子どもをしっかりと褒めてやり、認めてあげたいです。

 上記で自分の教育実習のことを振り返りましたが、より昔の記憶を遡り自分の中学生時代を振り返ると私の中学生時代のあるクラスは「わからない」が飛び交うクラスだったなということを思い出しました。例えば数学の時間でドリルを解いている時です。一斉にスタートすると理解ができるA層の生徒はすぐに終わってしまいます。そこである程度の時間が経つとC層の生徒から「わからないから教えて!」と声が上がり、実際に席を自由に立って教え合う場面が今も思い出されます。教師もクラス内を回っていますが、決して教師1人が必死にC層の子どもについて教えるという姿はありませんでした。

 「わからない」という一言。この一言の大切さを自分の過去も振り返りながらあらためて感じることができました。玉置先生、多くの学びをありがとうございました。(木下)

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 こんにちは、5期生の杉山です。今回は、1月9日に北名古屋市立天神中学校で行われた玉置先生のご講演から学んだことを記します。
 
 今回の講演内容は、「新学習指導要領を教室で実現するために」というもので、そもそもなぜ、これからの時代には「アクティブラーニング」が必要とされているか、それは、これからの社会が予測困難であるからです。情報化が進み、AIの活躍がこれまで以上に期待される現在、人間と機械の共存共栄が謳われています。機械と共存するために、他人とも共存する必要があり、だからこそ子供たちの主体性・協調性を育むことのできる教育が必須なのです。これまでのような知識詰め込み教育を行っていても、知識はAIによって簡単に再生されてしまいます。もちろん知識を習得することは大切ですが、その知識をどのようにして習得したかが重要です。
 
 授業内において主体的な学びをさせる第一歩として、授業の中に1度でいいから自己選択をさせる場面を入れることが大事で、そうすれば、子供たちは教師から言われたことしかやらないのではなく、自分で判断したという事実があるため、やる気になります。それが段々と、子供たちは教師から提示されたものを選ぶのではなく、自ら手段を提案して行うようになるので、これはとても大切であると学びました。またこれは、子供同士が繋がるようになり、自然と対話的な学びが生まれるため、子供の主体性をより育むものになるとも感じました。

 わからないことを素直に「わからない」と言えるような学級づくりをすれば、子供同士での「学び合い」が促進され、より深い学びにつながります。また、授業内における教師の仕掛けや、子供たちの「隠れた対話」を見る目を養うこと、そして、授業は子供たちの表情から学ぶことが大切であると改めて学ぶことができました。
 
 普段のゼミや講義だけでは聞くことのできない、貴重なお話もたくさんあり、本当にたくさんの学びを得ることができました。ご講演いただいた玉置先生、本当にありがとうございました。(杉山)

12月26日EDUCOM真打会での学び(二宮、中西、長谷川)

 こんにちは。5期生の長谷川です!12月26日の真打会で学んだことをまとめます。

 今回は玉置ゼミ1期生の中田さんと、牧野さんが模擬授業をしてくださいました。その中で学んだことは「授業で走るとき、止まるときのメリハリをつけること」です。

 そのために、授業の中で山場を設けて授業に子供をひきつける工夫が必要であると感じました。また、そこで教師はグッと我慢して子どものつぶやきや意見を待ち、子どもに委ねることが大切であることを学びました。私は、そうすることで教師が話すことも少なくなり、子ども同士で教えあったり、考えたりすることの方が多くなる授業になるのだと思います。

 実際に今回の中田さん、牧野さんのお二方は、与えるテーマを2つに分けたり、心情円盤を使って自分の考えを可視化させたりして、授業の中で子どもの気持ちをつかむ工夫を沢山されていました。子ども役の私たちも気づいたら授業に引き込まれており「見たい!知りたい!」と思えるような授業展開であったように感じます。さらに、子ども役の発言で「〜には、〜けど」の言葉に対して、子どもの考えを引き出す聞き方や、行動の背景を聞いて価値付けをしていました。私は授業準備をしっかり行うことで、教師は心のゆとりが生まれ、子どもの発言も聞き分けることができるようになるのだと思いました。

 教育実習を終えた今、自分の授業を振り返ってみると、やはり私には、まだまだこのような工夫や授業に対するゆとりが不足していているなと痛感しました。これからも、先輩方の授業やセミナー等に参加させて頂き、少しでも自分の授業を豊かにしていくことができたらいいなと考えています。

 最後に玉置先生をはじめ、関係者の皆様、そして授業をしてくださった中田さん、牧野さん、今回もこのような学びの機会を与えてくださってありがとうございました。(長谷川)

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 こんにちは。5期生の中西です。12月26日に行われた真打会の中から、牧野さんの模擬授業での学びを書かせていただきます。

 今回は最初に、小学校3年生の道徳「絵葉書と切手」をグループで教材研究しました。授業のねらいや、主発問、ゆさぶりをどうするかなど、グループで話し合いましたが、自分が納得出来るような授業の進め方は分かりませんでした。この教材で玉置ゼミ1期生の先輩、牧野さんが模擬授業をしてくださいました。

 牧野さんは子ども役の人全員の様子を見ながら丁寧に授業を進めていくことが印象的でした。板書についても、登場人物である母と兄の心情の違いがはっきりと分かるので、その後の心情円盤の説明が短くても板書から読み取ることができました。私は教育実習の道徳授業で、子どもの意見を書くことに必死で、見やすい板書をつくることができませんでした。役割演技の説明にも時間がかかりすぎてしまったので、授業で最も考えさせたいところに時間をかけることができませんでした。牧野さんのようにはっきりと分かりやすい板書が、その後の活動の説明を最小限で済ませることができると学びました。

 心情円盤を使うことで、子ども一人ひとり割合の違った円盤ができます。牧野さんは全員の子ども役の人に、どうしてその円盤になったのかを聞いていきました。私も子ども役をやらせていただきましたが、自分と全く違う円盤の人の考えに興味がわき、理由を聞きたくなりました。その人の意見を聞くことで、なるほどなと思って自分の意見が揺らいだり変わったりする場合や、より自分の最初の意見に確信を持つこともできます。そこから新たな対話も生まれます。心情円盤を使うことでより主体的で対話の弾む道徳授業につながると学びました。

 玉置ゼミの先輩方の授業は、私が教育実習で行った授業とは比べ物にならないほど子どもの意見をつないでいくことがお上手だと感じました。私も憧れの先輩方の姿を見て、もっと頑張らないといけないなと思いました。

 最後にこのような学びの場を与えてくださった玉置先生、模擬授業をしてくださった牧野さん、中田さん、はじめ関係者の皆さま、ありがとうございました。(中西)

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 こんにちは、5期生の二宮です。今日は12/26に参加させていただいた真打会について学んだことについて書いていきます。

 道徳では「絵葉書と切手」を題材に授業を考えましたが、自分が卒論で考えている「考え、議論する道徳」に執着しすぎて全然納得のできる授業を考えることができませんでした。ゼミ合宿ではなんとか前文が書けましたがまだ浅かったので研究をしていきたいと思います。
 
 そして授業で使ったプリントには、山田先生が教師力アップセミナーで話されていた自分の考えを書くところが四角の中に円がある部分と振り返りを書くところがあるだけでした。自分も実習でこの手法を使いましたが、主発問を黒板に書いていなかったので分かりにくく、牧野先生がやられたように発問をしっかり板書に位置付けた方がよいということを改めて感じました。また、題名を書く枠は自分が授業を受けていて授業内で集中がしやすくなるところだったので自分が道徳の授業をする時は取り入れていこうと思いました。

 そして今回も児童役をさせていただいて小学校の低学年は難しいなと思いました。特に道徳では今回小学校三年生の役をさせてもらいましたが、「絵はがきと切手」の主人公であるひろ子になりきる場面では自分の発言がよくわからない事を言っていたように授業が終わってから感じました。一方で中田先生がされた授業では自分が小学5年生から大学3年生に戻るくらい驚く授業を仕掛けられていて子どもとして楽しい授業でした。子どもの気持ちがまた少しずつ分かってきたのでより子どもの気持ちに添えるような授業を作っていきたいです。

 実習以来、久しぶりに教材研究をしてみて、児童のイメージがないことは理由になりますが、難しくそして楽しいものだと感じました。玉置先生、授業をしてくださった先生、そして関係者の皆様、ありがとうございました。(二宮)
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12月26日 EDUCOM真打会からの学び(加藤奨基・加藤諒太・高橋)

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 こんにちは、4期の加藤奨基です。12月26日に、EDUCOM愛知本社にて、真打会に参加させていただきました。そこからの学びを記事にさせていただきます。真打会では、玉置ゼミ1期生の中田先生、牧野先生の模擬授業を子ども役として受けさせていただきました。自分は、牧野先生の模擬授業について書きます。

 牧野先生は、道徳の模擬授業を行ってくださいました。牧野先生の授業の中で特徴的だった道具が、意思表示メーターです。道徳で大切な自分はどういうことをどのくらい思っているか、ということが赤と青の割合メーターで一目瞭然に分かる、というものです。以前にも山田先生の道徳授業にも活用されていた道具です。

 このメーターを活用して子どもの意思を視覚的に分かりやすくするのですが、10人ほどの子ども役で全く同じ割合になることは殆どなく、「どうしてその割合なのか、聞きたい!」と自然に感じることができました。しかし、自分の席からでは全員のメーターを見きるのは難しく、実際のクラスでの活用は少し工夫がいるな、と感じました。そんな時に真打会の先生が、思い切って立ち歩かせてはどうだ、という助言をされていました。確かに、他のメーターをしっかりと見ることができるため、子どもの発言によって、どんなメーターが気になったかを取り上げて授業を進めることができるのではないかと思います。ただ、自由に子どもを立ち歩かせるには、日頃の学習指導や適切な時間配分を行う必要もあると思いました。

 また、子どもが発言した「自分ならこうする」という意見に対して、「どうしてそうするの?」「どうして、そうしようと思ったの?」と行動の裏の気持ちを出させることが大切であるとも学びました。これは、以前にもゼミ活動の際に玉置先生が仰っていたことでもあります。さらに、子どもに「Aさんがこう思ったのはなんでだと思う?」と問うことで、子ども同士を繋ぐこともできるということも学ばせていただきました。

 3年間、現場で働かれている1期生の皆さんの姿を見させていただいて、素直にかっこいいなと思いました。田中さんも牧野さんも、普段とは全く異なる環境での授業のはずなのに非常に落ち着いて進行されていました。しかも、それぞれ工夫や面白さなどの「色」が出ていて、自分の授業スタイルというものを確立されているような感じがしました。異なる色のお二人でしたが、お二人に共通していた点は子どもを包み込む温かさだと思います。この先生なら何を言っても受け止めてくれる、という雰囲気がお二人にはありました。

 また、もう一つの共通点として、どちらも玉置ゼミであるということです!自分も同じゼミの後輩として、先輩方に追いつき追い越せるように来年からも学び続けようと感じることのできた前座会でした。玉置先生、関係者の皆様、ありがとうございました。EDUCOMの皆様、お弁当まで出していただき、ありがとうございました。(加藤)

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 4期生の加藤諒太です!今日は真打会に参加させて頂きました。玉置ゼミの先輩の中田さんと牧野さんが授業をしてくださり、その生徒役をやらせて頂きました。
 
 お二方とも本当に素晴らしい授業で、来年から現場に出る4期生にとって、大きな刺激となったと感じています。あと2年でここまで来れるのだろうかと不安もありますが、それ以上に追いつきたいという気持ちが強まりました。

 牧野さんの授業は、道徳の授業でした。テンポのいい授業で受けていてもやりやすく感じました。その中でも心情円盤が重要な役割を担っていたと思います。二つの事柄を、対立させ考える時にはとても効果的だと感じました。2人の子どもが一言で「少し」と言っても、全く同じということはないと思います。それを可視化させるのが心情円盤であり、子どもたちの細かい心の様子を見ることができるということは、教師にとっても子どもたちにとっても良いことなのではないかと感じました。現場に出た際には参考にして、効果的に活用できるようにしていきたいです。

 中田さんの授業では、情報の活用についての授業を見させて頂きました。1番の驚きは授業内で同時に二種類のプリントを配ったことです。具体的に説明しますと、学級のニュースを資料を元に書く授業でしたが、学級の問題を伝えるように書く側と学級のいいところを伝えるように書く側とを子どもに気付かれないように分けていました。授業中盤でこの仕掛けに気づいた時、ニュースは意図が違えば違って聞こえるということに実感をもって気づくことができました。子どもたちはより強く心に残ると思います。こんな授業、手法もあるのかと驚きを隠せませんでした。

 このように学び続けている先輩たちの姿を見て、すごいなと感じるとともに、頑張らないとと思いました!
 
 最後に、このような機会を用意してくださった玉置先生、エデュコムの方々、授業をしてくださった牧野先生、中田先生ありがとうございました。(加藤諒太)


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 こんにちは!4期生の高橋です。12月26日の真打会での学びを書いていきたいと思います。わたしは中田先生の模擬授業からの学びを書きます。

 中田先生は「情報を生かすわたしたち」という題材で授業を行なってくださいました。

 まず、5年3組についての情報が書かれたプリントを読み、次に、「5年3組は『問題のあるクラスだ』ということを伝えるニュースげんこうを書きましょう」と書かれたプリントが配られました。

 自分でニュース原稿を作るという課題がとても面白く、すぐにやってみたい!という気持ちになりました。活動をする際も、「列のこっち側から話し始めましょう」という指示があったり、読む練習、ペアで読む活動などやることが明確だったり、とても分かりやすかったです。

 自分が作ったニュース原稿を発表し、他の人の原稿を聞いていると、少し違和感を感じました。ほかの生徒役も同じことを感じたようで、自然と隣のグループの紙を見せて!と前のめりになっていました。

 実は、2つのグループにはそれぞれ異なった課題のプリントが配られていたようでした。同じ情報が書かれたものをもとにしていても、切り取り方次第で全く受け取り方の違うニュースが出来上がってしまうことを、実感を伴って知ることができました。何よりも、取り組む課題が面白く、到底自分では思いつくことのできないものだったので、勉強になりました。

 後の先生方からのコメントでは、子どもが「なんで?」と反応したときに時間をかけるポイントだったそうです。子どもが自分で見つけたことは、先生から与えられた情報よりも定着しやすいとおっしゃっていました。

 授業の中で、どこに時間をかけて子どもたちからの言葉を引き出すか、ということに着目して授業を見る力をつけていきたいです!
今回も、授業をしてくださった中田先生、牧野先生、貴重なお時間を与えていただいた玉置先生をはじめ、関係者の皆さん、ありがとうございました。(高橋)

12月24日大治町教師力向上研修会の講演を受けての学び(矢崎・遠藤)

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 こんにちは。5期生の矢崎、遠藤です。今回は大治町教師力向上研修会での学びについて書かせていただきます。

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 今回の講演会の前に、玉置先生からsociety0.5から考えた教育のあり方についての講演をするよと事前に連絡いただきました。

 正直、私は勉強不足でsociety0.5がどんなものなのかを知りませんでした。だから、先生から事前に連絡いただいたとき、きっとすごいことなんだろうなとしか考えることができませんでした。

 実際に講演会を受けて、いかに自分が勉強不足なのかを知ることになりました。玉置先生はsociety0.5の社会がどうなっていくのかという映像を見せてくださいました。それを見て、様々な技術で便利になるのだなと感じたと同時に、その映像に出てくることがもう実際に実現していることもあることがわかりました。

 どんどんと技術は進歩していきます。それに合わせて、教育も参加しようとしています。子ども一人ずつにパソコン一台という時代が来ようとしています。しかし、私はその流れについていけていません。子どもがパソコンをもって授業を受けている状況も想像できません。そして、そのパソコンをどうやって授業に効果的に使うのかもイメージできません。自分はとても遅れているのだと実感しました。

 また、私はパソコンで勉強することは孤独に勉強することだと思っていました。パソコンの画面と睨めっこするだけなのではないかと思っていました。しかし、実際はそうではなかったのです。個別最適化学習で基礎基本をその子にあったペースで習得する中で、仲間や先生と巻き込んで学習する姿があったのです。

 今回の講演会を受けて、私は「わからない」という言葉の重要さに改めて気づきました。いくらITが充実した授業でも、子どもたちから「わからない」という言葉が出てこない授業は深い学びはないのです。

 ITを駆使してつくる授業のその先は、「活用型授業」だと分かりました。IT技術で格段にペースを上げることができ、余った時間を習得した知識、技能を活用できる力を育てる授業を作るべきなのです。

 そのために、私は社会の流れに敏感になり、子どもたちの力をどれだけいかせるかを考えることのできる教師になりたいと改めて感じました。(矢崎)

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 今回の教育研修会では、GIGAスクール構造のお話やSociety 5.0のお話など、これからの教育現場がどのように移り変わっていくのかについて考えることから始まりました。

 ドローンが荷物を運んだり、冷蔵庫が献立を考えたりする、そんな未来を予想して作られた動画を見て、先生から「未来は楽しみですか?」と聞かれた時、私は本心から「楽しみでは無い。不安だ。」と感じました。どう考えても今より便利になることは分かっているのですが、見たことの無い機械やAIによって支えられる生活は、あまりにも実感が湧かなくて不安になってしまったのです。

 後から冷静になって考えてみると、それは今のまま、自分が知っている世界が良い、と思う気持ちだったのだと思います。新しいことを始めたり、新しいツールを使うのは勇気が要ります。けれど、新しい物事に挑戦すると、それまで出来なかったこと、不便だと気付かなかった不便さなどが解消されていく可能性があります。慣れ親しんだものだけを使い続ければ、失敗するリスクは減るでしょうが、新しく改善されることや新しい発見はありません。

 私がもしも教員になれたら、その時出会う子ども達には、進化し続ける世の中を自分の力で生き抜いていく力を身につけて欲しいと考えています。その為には、まずは私自身がもっとアンテナを高く持って、情報に敏感に、新しいものに怯まず挑戦する心を持たなければ、と気付きました。

 また、タブレット学習やネットを活用した学習が本来の意味を発揮するには、教員がそれらのツールで何を子ども達に学ばせたいのか、明確な目的意識を持つ事が大切なのだと学びました。

 セミナーの中で、子どもがわからない、と呟くことの出来ないクラスでは、ICTを導入したところで意味がない、というお話がありました。電子黒板などもそうなのですが、最先端のツールを用いた授業ではどうしても子ども達のコミュニケーションが取りづらくなり、タブレットと子どもの一対一で授業を受けているように見えてしまいます。

 しかしそうではなく、わからないところはわからないと言い合い、互いに学び合うような授業も、タブレットを上手く活用出来れば実現可能なのだとわかりました。自分なりの考えを持ち、自分の言葉で伝え合う大切さを学べるような学級を、ICTの力を借りながら作っていきたい。今だからこそできる学級経営に挑戦していきたい。そんな思いが生まれたセミナーでした。玉置先生、大治町教育委員会の皆さん、ありがとうこざいました!(遠藤)

12月26日真打会での学び(生田、酒井、矢崎)

 こんにちは5期生の生田、酒井、矢崎です。今回は12月26日に行われた真打会での学びについて書かせていただきます。

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 こんにちは!最近断捨離をしたくてしょうがない5期生の酒井です(笑)

 ちょうど1年前もこの会に参加させていただいたのですが時の流れのあっという間さを感じました。と、いうことで学んだことを書かせていただきます。

 今回は玉置ゼミの先輩である中田先生と牧野先生の授業を観させていただきました。

 中田先生は5年生の社会の授業をしてくださいました。中田先生の授業にはあっと驚くしかけのあるプリントや、エンターティナーのような話し方など楽しみながら学習ができる工夫がたくさん散りばめられていました。楽しくてわくわくする気持ちにさせる素晴らしい力をお持ちだなあと感じました。さらに前座会の方々と話題になっていた気づいてほしいこと、キーワードを自然に子どもたちから出させる難しいかしさも感じました。どう言うかも重要ですがタイミングも同じくらい大切なのだろうと思いました。

 牧野先生は道徳の授業をしてくださいました。授業を観る前に自分たちで授業展開を考える時間をいただいていたので自分たちが考えたものと比べながら観させていただきました。特に授業の初めに難しい語句の解説を無駄なく確実にやっていらっしゃった点は勉強になりました。展開中盤の全体交流への流れも仲間の意見を聞きたくなる雰囲気をつくり大変スムーズに行われていました。1人ひとりの言葉や行動をとても良く観た上で行われ、テンポも良く、展開の仕方はもちろん他のこと学ぶことができました。何より授業が終わった後様々な先生方のところへ行ってアドバイスを受けている勉強熱心な姿に感動しました。
 
 最後の大西先生の言葉にもあった通り、より良い授業を子ども達と作り上げるためには学び続けることが必要です。改めてこのような素敵な場に参加できていることを有り難く感じました。授業をしてくださったお二人、前座会の方々、真打ちのみなさん、EDUCOMの方々、本当にありがとうございました。

 情けないことにまだ勉強に身が入っていませんが学び続ける教師になるために、スタートラインに立てるように、頑張るぞ!(酒井)

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 こんにちは。5期生の矢崎です。今回は真打会に参加した感想を書かせていただきます。

 私は今回、真打会に初めて参加させていただきました。

 まず最初に道徳の資料をゼミ生で教材研究をしました。4期生の先輩方とグループを組ませていただいたので、自分にはない考えを聞くことができました。また、先輩方は私たち後輩の意見をまとめつつ、話を進めてくださいました。こういう力を私もつけたいなと思いました。

 そして、中田先生の模擬授業となりました。情報に関することを題材とされていました。とても難しい題材だなと、子ども役をやらせていただきながら思いました。教師が工夫しなければサラッと流れてしまう、面白味のない授業になってしまいます。

 しかし、中田先生は授業にとても面白い仕掛けを用意していらっしゃいました。授業の折り返し地点に実はクラスで事前に2つに分かれたグループは、学級の良いニュースと悪いニュースをつくるグループに分けられていだということがわかり、子ども役をしていてとても驚きました。こんな仕掛けを考えられる中田先生はすごいなと思い、自分もこんな仕掛けを思いつけるようになりたいと思いました。

 中田先生の授業に対して、和田先生は子どもの驚きをもっと活用しなくてはいけないとおっしゃいました。たしかに、驚きは発見ですから、それを活用するべきだと感じました。授業の山場をどこに持ってくるのかはとても大切であり、難しいことだと思いました。

 二人目の牧野先生は「絵葉書と切手」を題材として模擬授業をしてくださいました。牧野先生は定型外郵便物とはどんなものなのかを最初に解説してから授業を始めていらっしゃいました。

 ついつい、忘れてしまいそうな事ですが、これが大切なのだと和田先生はおっしゃいました。「考えのキーワード」をちゃんと説明しておくことは必要不可欠だと学びました。

 また、2つの両極端の気持ちをメーターを使って牧野先生は子どもに示させる仕組みを作っていらっしゃって、面白ろく、子供が興味を持てる仕掛けだと感じました。

 そして、和田先生は子どもたちが「どうしてその行動を取ろうと考えたのか」ということに重きを置くべきだとおっしゃいました。そのために、ゆさぶりの言葉をよく考えなくてはいけないのだとおっしゃいました。

 今回の真打会で改めて、「ゆさぶり」の難しさを感じました。正直なところ、私は「ゆさぶり」を考えることは得意ではありません。ですが、その「ゆさぶり」があるかないかで、授業の深さは大きく変わることが改めて分かりました。今後も色々なセミナーを受けていく中で、言葉の引き出しを多く持てるようにしたいです。(矢崎)

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 こんにちは!5期生の生田朋也です。2020年の目標は「人の話を聞く」「待つ」です。せっかちな私にとって1番必要なことだと思いました。

 さて今回は12/26に行われた真打会で学んだこと、感想を書いて行こうと思います。

 まず初めに中田先生の道徳の授業からでした。中田先生の通りのいい声、ちょうどいい速度の話し方、そして見た目からは予想のできない柔らかいキャラクター、そして一つ一つの切り替えしが意味のあるもので、ベテランの教師にしか見えませんでした。

 題材は情報の送り手として、受け手として考えるものでした。題材はなかなか面白いものでしたが、情報は現在進行形ですすむもので、子どもと大人の情報に関しての考え方には、とても大きなギャップがあるので授業としてやるのはかなり難しいものとなってきていると思います。

 中田先生は右のグループ、左のグループとある資料をよんで、右のグループは良いこと、左のグループは悪いことをよみとるといった、同じ資料から違う視点で読み取るという作業を行いました。この時自分達は同じ資料でも、読み取る視点が左のグループ、右のグループで違うことは知らされませんでした。そしていざ発表になった時に気付きました。とても驚きました。捉える視点の違いでこうも発表内容が違いとはとても驚きました。このとき中田先生の一つ褒めて作業に移るやり方はどんどんやる気、興味がでてきていました。これは子どもたちのことをしっかり見ているんだなと思えました。自分も実習でなかなか子どもの驚き、うなずきに気付ける余裕がなかったのでしっかり子どもの様子を見ていけるような余裕をもてるようにしていきたいです。

 次の牧野先生の道徳は絵葉書と切手というお話です。牧野先生は発言にとても興味を示していて、そして発言が出たら「何でそう思ったの?」と笑顔で聞いてくれたり、質問内容が明確であり、一つ一つ褒めてくださったり、こちら側としても発言しやすくなるような雰囲気を作ってくださいました。安心してなんでも言い合えるクラスを目指す自分にとって牧野先生の姿は目指すべき姿の一つでした。

 最初に定形外郵便物の説明で考えるべき内容がすぐわかりやすかったです。自分だったらここを後から説明してしまうかもしれません。恐らく子どもだったら「これなんだろう?」と気になり話しどころではなくなってしまったり、考えにくくなってしまう可能性もあります。そして自分が一番印象に残ったのはゆさぶりの場面です。「お金を返して欲しいから言ってるんじゃないの?」という場面です。自分はうーんと迷っていましたが、和田先生によると子どもにこれを聞くと「料金がでてくると数値の問題に思考がいってしまう。」と仰っていました。たしかに「何円?」といった発言がありました。子どもなら「◯円ならいいんじゃない!」など話がそれてしまいかねません。何気ない一言が大きくズレを起こしてしまう可能性もあるのだなと思いました。
 
 自分は実習でも道徳をもっとやっていきたいと思いました。なによりも子どもの考え、思い、性格がよく見えるからです。しかしそれもやり方次第では大きな意味をもつし、学びが少なくもなってしまいます。今回はそういったことも学ぶことができました。そしてなによりも教師の人間性、クラスの安心感は道徳に限らず全ての授業で大事なことだなと思いました。
 
 このような学びの場を設けてくださった玉置先生初め、授業をしてくださった中田先生、牧野先生、真打会の皆様ありがとうございました。(生田)

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12月26日 EDUCOM真打会での学び(二村、北神、宮野、森)

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 こんにちは!5期生の宮野です。真打会に今回初めて参加させて頂きました。同期のゼミ生から、とても勉強になり、教材研究の仕方が分かると聞いていたので、すごくワクワクした気持ちで参加させて頂きました。

 学んだことは主に2つあります。1つ目に、授業の中でどこに時間をかけるか明確にすること、2つ目に、道徳の際は、考える条件を整えることが大切だということです。どちらも和田先生がおっしゃっておられた言葉です。

 1つ目に関しては、児童のなるほどという気づきの部分を予め授業の中に作っておき、そこに時間をかけるようにすることが大切だと言っておられました。はしる部分と止まる部分を作ることでシャープな授業になるとのことです。このようなことを意識しながら今後、授業づくりを行いたいと思いました。

 2つ目に、道徳に関しては、考えるための条件を整えることが大切だということです。今回の道徳の授業であれば、定形外郵便物というワードです。考えに関係してくる部分は端的に、授業の初めの方で分かりやすく説明することが重要だと和田先生は言っておられました。以前、道徳の研究授業をみせていただいた際、場面状況の説明がなく、子供たちの考えの深まりがあまり見られなかった授業を思い出しました。いかに条件を整えることが、子供の考えを深めるために大切か、納得できました。

 今回の真打会を通じて、具体的な授業づくりのコツを教えて頂きました。これから真打会に積極的に参加したいです。また、ゼミの1期生の先輩方の授業を見させて頂き、声のかけ方や問いかけ方、授業の進め方の素晴らしさに、私もこのような姿で子供の前に立ちたいと思いました。そして、ゼミの授業やセミナーを私なりにコツコツと前向きに取り組めば、先輩方に近づけるのではないかと希望が持てました。 授業者の中田先生、牧野先生、EDUCOM愛知本社の方々 はじめ、この会の関係者の皆様、そして玉置先生今回は、このような貴重な学びの場をありがとうございました。(宮野)

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 こんにちは!5期生の二村です!今回は12月26日に行われた真打会で学んだことを書かせていただきます。

 玉置ゼミ一期生の先輩方に模擬授業をしていただき、子ども役をやらせていただきました。その中で学んだことが二つあります。

 一つ目は子どもたちの驚きの反応があった時がチャンスであるということです。授業をしてくださった中田先生はプリントを2種類準備しておき、そのプリントには違う内容の発問が書かれてあり、その発問の違いを利用して対話を生むという技の光る授業をしてくださいました。

 プリントの発問に違いがあることを知った時、子ども役から驚きの声や反応が自然と出ました。そういう場面では、教師は喋らず、子どもたちに委ね、子どもたちの言葉で広げさせていくことで、大切なキーワードが自然と子どもたちから出てくるということを学びました。そうすることで、子どもたちが見つけた言葉で授業を展開していくことができることを教えて頂きました。まず、教材研究の段階で、山場を理解しておき、その場面では時間をかけて児童生徒の意見を聞くことが大切であることを学びました。

 二つ目は道徳の授業は条件を整えることと子どもの変化を見ることが大切ということです。条件を整えるというのは、難しい単語を説明するということです。意味を最初に確認しておくことで、自分の考えを追求していくことに集中することができたり、よりはっきり自分の考えを持つことができます。考えに関わってくる部分は始めにおさえてあげることの大切さに改めて気づきました。

 発問の違うプリントを2種類準備することや心情円盤を使うことで、子どもたちは授業に引き込まれ、意欲的に取り組む姿が見られました。教師の工夫がある授業は子どもを引き込むことができるのを実感し、教材研究の時子どもたちがどんな反応するかを考えながら準備することが大切だと感じました。また子どもたちの変化や反応を見て、つないでいくことの大切さを身をもって実感したので、授業をするタイミングがあったら意識して実践していきたいです。

 このような場を与えていただいた玉置先生、授業をしてくださった前座会の先生方、真打会の先生方ありがとうございました!(二村)

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 こんにちは。準ゼミの森です。EDUCOM愛知で行われた真打会での学びについて書きたいと思います。今回、初めてセミナーに参加させていただいたのですが、ご指導された先生方はもちろん、授業なさった現場の若い先生方のレベルの高さに驚き、本当に深く学ぶことができた機会でした。

 情報の授業では、子どもたち自身の言葉や経験で授業をつくっていく大切さを学びました。情報メディアが広く普及し、子どもたちも気軽に使えることが当たり前の現代で、情報を発信する側として、また受け取る側としてどうしていかなければいけないかを、自分のこととして捉えられる工夫が多くありました。クラスについて、自分がテーマとするニュースを伝えるため元の情報から何を選び、まとめ、受け手に伝えるのかを考えることの難しさは、今回のような活動を通してでないと子どもたちの印象に残らないと思います。
 既製品のビデオ教材や教師が一方的に講義形式に伝えるだけでは、子どもたちは自分の問題として捉えることができず、学びが深まることはないと思います。今回、児童役としてこの授業に参加させてもらいましたが、ニュース原稿を1人ひとり読み上げているときの「え、自分がまとめた内容と違う…。どうしてだろう。」と不安な気持ちと、実はテーマが違ったと知ったあとの「あぁ、そういうことだったのか!何を伝えようとするのか違えば同じ情報でも違った捉え方になる。だから1つのニュースだけでなく様々なニュースを見て自分で判断することが大切なんだ!」と感動した子どもの自発的な発想や気づきを体感することができました。

 このように子どもの思考を誘導するためには、教師が、自分が話したいところを我慢し、「だからどうなるの?」などとより深める発問をして子どもから出させたキーワードをつないでいくことが大切なのだと思いました。

 また、道徳の授業では、可視化された板書や、子どもたちが考えたい!と思える心情円を用いて、目指す道徳的価値は同じだけど揺れ動く主人公の人間的な思いをみんなで深め合うという、実際に見たのは初めての工夫がありました。ここまで素晴らしいと思えた道徳の授業は今までにありませんでした。発問が数個あって、教師が用意した価値に順に近づけていくという授業法から抜け出せなかった私にとっては、資料を途中まで読み自分だったらこの後どうするかや、その理由を意図的な補助発問によって深く考えさせたり、手段ではなくその背景にある心情を深めるため子どもに揺さぶりをかけたりするなど学ぶことが本当に多くありました。

 今回学んだことを自分のものとして生かしていけるよう、これからも自分から積極的に学びに行きたいと思います。現場に出れば忙しくて十分に教材研究等をする時間もないので大学生の間に授業のパターンを多く知っておき、自分の引き出しを増やしていきたいと思います。(森)

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 こんにちは!五期生の北神です。今回は12月26日に行われた真打会での学んだことについて書きます。

 情報の授業は、事前に何人かの先生に行った「5年3組はどんなクラスですか」というインタビューをもとに、5年3組についてのニュースを書いて発表するというものでした。この授業で一番工夫されていたのは、「5年3組は問題のあるクラスだ」というニュースを書くグループと、「5年3組は素晴らしいクラスだ」というニュースを書くグループに分けられていたことです。しかも、私達子ども役は、それを知りませんでした。お互いに発表をした時に気づきました。「ん?」「あれっ?」「何かおかしくない?」という声が飛び交い、先生が何も言わなくても、「どんなテーマだった?」と、自然と交流をしていました。今回の授業の山場はここでした。このように、子ども達が反応した所を山場にして、揺さぶりをかけると、子ども達にとってより身になる授業になるということを学びました。

 道徳の授業は、『絵葉書と切手』という教材を用いて、友情について考えさせる内容でした。主人公は、送ってくれた絵葉書が定形外郵便で切手の料金が不足していたことを友人に伝えるかどうか迷います。今回の授業は、その場面を中心発問としていました。私が授業者だったら、「伝える」派と「伝えない」派に対立させて考えさせ、最終的には「伝える」派を後押しし、間違っていることを伝えられることが友人だという方向に持っていったと思います。しかし、和田先生の話をお聞きして、どちら派でもいいのだなと思いました。大事なことは、手立てを決めることではなく、友人とずっと仲良くしていくために自分はどうするのかを考えることです。だから、どちらかが◯でどちらが×というわけではありません。また、違う立場の仲間の意見も聞きながら、どちらも友人と仲良くしていきたいと考えていることに気づかせることが大切だと学びました。

 貴重な学びをする機会を頂きありがとうございました。(北神)

12月26日真打会での学び(山田・安部・中澤)

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 こんにちは。4期生の山田、安部、中澤です。寒さが日に日に増してきました。学校ボランティア行くと、子どもたちの元気な声で寒さなんか吹き飛んでしまいます。子どものパワーはすごいなぁと感じています。クリスマスの翌日、EDUCOMにて、学びの大きなプレゼントをいただきました。12月26日に行われた、真打会での学びを書きたいと思います。

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 こんにちは、4期生の山田です。今日は先日の真打会からの学びを書きたいと思います。

 今回模擬授業をしてくださったのは、中田先生と牧野先生です。

 どちらも玉置ゼミ一期生の先輩とお聞きして一方的に親近感を感じていたのですが、感じていた親近感が吹き飛ぶほど圧倒的な授業力の差を見せつけられたように感じました。模擬授業は4年生が後期ゼミでやっているのと同じ20分間なのに、わたしの模擬授業とは内容の濃さが全然違うなと感じました。子ども役の反応や発言を拾いながらも、サッと走らせるところと止まってグッと深めるところを使い分けながら授業を展開していたからだと思います。この授業のメリハリがわたしに足りていない所だなと感じ、それが自然とできているお二人はさすがだなと感じました。

 また、お2人ともに共通して、授業中の子どもを本当によく見ているなあと感じました。子どもを褒めるプロの田中先生は、子どもがプリントをもらったときの小さな「ありがとう」の声も聞き逃さず、すかさずクラスに広めます。何かの作業の前に必ず1つは誰かを褒めてクラスに活気を持たせていました。子どもの気持ちを引き出すプロの牧野先生は、子どもの発言の中の「〜だけ」「〜だけど」という言葉にもうひとつつっこんで、さらに発言を深めます。わたしが課題としている「ものわかりの悪い教師」が自然とできているなと感じました。

 こうして振り返ってみると、お2人が実践されていた授業技術は別に目新しいことではなく、私たちが玉置ゼミで既に玉置先生から教わったことばかりです。それでもこんなにもわたしとは違って偉大に見えるのは、その授業技術一つ一つがしっかりと自分のものになっているからだと思います。わたしはいわばまだ服に着られている状態なのだなと感じました。ゼミの模擬授業でも失敗ばかりですが、何度もトライしてお二人のように自分らしく使いこなせるようになりたいです。

 玉置先生と和田先生と行った授業の振り返りでは、道徳科において「考える条件を整える」という学びが特に印象に残りました。例えば、お母さんが病気の時と元気な時では、主人公の行動に対する心情は違います。子どもたちがそのもととなる条件をしっかり共通理解できてから、考え、話し合うことが大切と学びました。

 今回模擬授業をしてくださったお二人、真打会に参加されている方々のような、現役の教員になってからも学び続ける姿勢、わたしも4月から大切にしていきたいです。関係者の方々、今回もたくさんの学びをありがとうございました。(山田)

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 こんにちは。4期生の安部です。真打会に参加させていただきました。今回はなんとゼミの先輩、1期生の中田先生と牧野先生が模擬授業をしてくださいました。3年目のお二人があれほど素晴らしい授業をされて、私も3年後あんなふうになりたいなぁとつい考えてしまいました。また、先輩方の素晴らしい授業の裏には、毎日の努力の積み重ねあってこそのものなのだろうなぁということを実感しました。お二人の授業から学んだことをそれぞれ書きたいと思います。

 まず、中田先生は生活科で、「情報をいかす私たち」という内容の授業をされました。自分たちのクラスの様子をインタビューしたメモを元に個人で記事を書く、という、とても新しい発想の授業でした。授業を受けていてもとても面白い内容のもので、自分も教師になって、実践してみたいなと思ってしまいました。

 さらに、記事を書くテーマがあらかじめ二つに分けられていたことを知った瞬間は「そういうことか〜」という言葉が思わず出てしまうほど驚きで、とてもわくわくしてしまいました。

 授業後の深掘りで先生方がおっしゃっていたこと、また私が他のゼミ生と話す中で得た学びは次の通りです。

 授業のどこかで、違いが生まれる場面をつくるのはとても大切。違いが生まれると子どもの口から「えっ、なんで?」という言葉が自然に出てきて対話が生まれ、追求し始める。そうすることで、子どもの言葉によって授業が進んでいき、考えをさらに広げ、深めていくことができる。

 違いというのは今回の授業でいえば、「素晴らしいクラス」と「問題の多いクラス」の2つのテーマに分かれているということです。テーマがそれぞれ分かれているという事実が後から発覚した、そのときの感動というのは実際に授業を受けていて、とても大きいものでした。この子どもの気持ちが動く瞬間を逃さず、この場面で教師が何を問いかけるかはとても重要だなということを感じました。

 次に、牧野先生は道徳で、「絵葉書と切手」という資料で授業をされました。この資料は定形外の葉書の場合、余分に料金を払わなければならない、という少し難しい内容のものでした。しかし、牧野先生は子どもがそれを理解するのが難しいと考え、あらかじめ、定形外のことを簡単に説明していました。この配慮はさすがだなというふうに思いました。授業後に、和田先生がおっしゃっていた、「道徳では、最初に条件を揃えることが大切、全員が同じ土俵に立って考えられるようにすることが大切」ということがきちんとできていて、関心してしまいました。

 また、牧野先生は普段から自分の授業の反省として、子どもの意見を一生懸命聞くあまり、話している子と一対一でのやりとりになってしまうことが多いということをおっしゃっていました。まず、自分の授業をそこまで客観的に評価できていることが素晴らしいなという風に私は思ってしまいました。他の先生方からは以下のような助言がされました。

 子どもの発言を教師が受け止めるだけではなく、その意見をそのまま全体に投げかければよい。「今、言ってくれたこと、分かる人?この気持ち共感できるなっていう人?」というように全体に広げ、共有することで、自然と他の子どもからつぶやきが出て、一人の意見が学級のものになっていくのである。

 私は牧野先生の授業を生徒役として実際に受けていて、先生と子どもの一対一のやりとりになっているとは思いませんでした。しかし、今発言した子のことをみんなはどのように感じているのかな、共感する子はどのくらいいるのかな、聞いてみたいなという気持ちになることはありました。子どもの発言を橋渡しするのは教師だと思います。今回の牧野先生の授業を受けて、その重要さがよくわかったので、自分も実践してみたいと思います。

 今回もより多くのことを学ぶことができました。授業をしてくださった、中田先生、牧野先生、また関係者の皆様、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは!四期生の中澤佑太です。今回は12月26日に行われた真打会で新たに学び得たことを記します。

 今回学び得たことは二つあります。『驚かせたいことに関しては、驚かせるまで忍耐強く黙ること』と、『情報の授業の大切さ』です。

 『驚かせたいことに関しては、驚かせるまで忍耐強く黙ること』について記します。授業者である一期生の中田さんは、子どもたちにニュース原稿を書かせて、発表しあうなかで気づいたことを出しあい、違和感を十分に感じさせたときに、実はニュース原稿を書かせる指示が書いてあるプリントが、クラスの半分だ違うものになっているという仕掛けを披露しました。授業者としては、子どもたちが自分の考えた活動に乗っかっているのか心配になり、口を滑らす心理がよく働きます。私は、中田さんは、まさに生きている子どもの反応をその場で取り入れて授業をしていたと感激しました。他者に何かしら働きかけるときに今回学んだことを活用していけるように努力をしていきたいです。

 『情報の授業の大切さ』について記します。今回、情報を受けとる立場から発信する立場になることで、作り手しだいで情報が正確でなくなりやすく、正確でない情報を無意識に受け取ってしまうことを自覚するという授業が行われました。これからを生きる子どもは勿論大人も、本質を見失った情報で物事を考えてしまい、結果いらいらすることが増えて、幸福感が減ってしまいます。そうならないためにも、情報の作り手の視点にたち、今自分が見ている情報に対してどう考えるのか、このような力が授業者にも求められ、子どもたちにとっても大事になると私は考えました。

 今回も素敵かつ贅沢な学びの場に参加させていただき、ありがとうございました。中田さんと牧野さんをはじめ、関係者の方々に敬意を抱きます。(中澤)

12月24日大治町教師力向上研修会の講演を受けての学び(竹内・関口)

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 こんにちは。4期生の竹内です。今回は先日参加した大治町教師力向上研修会の前半、玉置先生による講話について書かせていただきます。

 玉置先生の講話では、主にこれからの学校教育の在り方について話されていました。その中でも特に「GIGAスクール構想」、「個別最適化学習」、「Qubena」という3つの単語が印象的でした。

 私は今回の講話を聞く以前から、玉置先生より「これからの学校教育ではICT機器を当たり前のように用いていかなければいけない」と聞いたことがあります。そして現在、タブレット等を用いた個別に最適な学習(個別最適化学習)をすることが従来の一斉授業より効果を出しているのが現状です。こういった結果もあり、文部科学省では、個別最適化学習を全国の学校教育で実現するために、「GIGAスクール構想」という1人1台にタブレットやそれに伴うネットワーク環境の整備していこうとしています。

 今回の講話を聞くまで、私は個別最適化学習とは、児童生徒が画面と向き合ってひたすら問題を解くだけの授業だと思っていました。しかし、麹町中学校での「Qubena」というソフトを用いた個別最適化学習の映像では、児童生徒がタブレットを用いて個別で進むにも関わらず、分からない所は自然と話し合ったり、相談していたりしていました。私の想像していた分からない問題、苦手な問題をひたすら解くというパターン学習ではなく、これからの授業の在り方の具体例だと思いました。

 私は今回の講話を聞いて、これからの学校教育は私たちが受けてきた学校教育とは、ICT機器の必然性など、かなり異なってくると感じました。そういった時代の変化に対応していくためにも、新しい物を否定するのではなく、積極的に興味を持ちたいと思います。玉置先生、大治町教育委員会の先生方、今回参加をさせていただきありがとうございました。(竹内)


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 こんにちは!4期生の関口です!私は後半戦の授業づくりについて書きます!

 後半は、玉置先生の投げかけから始まりました。「1時間で1問を深める授業がよくある。しかし、1問の利用題だけで今後役立つ活用力は育つのだろうか。活用題においては答えを出せば終わりという授業になっていないだろうか。」

 活用する場面が多い授業にするにはどうすればいいのでしょう。逆思考の授業づくりをもとに、班で子どもに5年生の算数科、「整数」の単元である「公倍数」の授業の最後でなんと言わせたいかを考えました。

 そして、和田裕枝先生の模擬授業を観ました。和田学級には、3つのルールがあります。1つ目は、人の話は最後まできくこと。これは思いやりです。2つ目は、反応すること。先生が何か見せたらぼーっと見るんじゃなくて感じます。3つ目は、人と違う言い方をすること。これは、しっかり人の話を聞いていないとできません。

 この3つのルールをすでに子ども役は習得しているとして授業が始まりました。まず、簡単な表で公倍数を復習して、最小公倍数と公倍数の違いを丁寧に子どもに復習させました。丁寧なのにそのスピードはとても早く、みている側も常に頭がフル回転でした。その後、利用題を提示して、子どもの反応をみながらつまずきを拾います。「なんで長方形から正方形ができるんだろう」という子どものつまずきに対して、黒板で長方形の磁石を1人1つずつ並ばせました。

 少しずつ形ができてくると、「なんで」と思っていた子どもが「もっと磁石があれば作れるかも」という反応に変わっていきました。「できそう」とみんなに思わせてから一人ひとりにタイルを配り正方形を作らせます。机間指導では「どうして正方形っぽいのか考えて」「これ使ってみたんだ」「順番に」「こっからやってるんだ」とオープンカンニングを行われていました。

 全員が正方形を作り終えたあと、子どものつぶやきを拾いました。「みんなのを集めれば大きい正方形ができる」この発言から、時間を2分与えて子どもに好きなように作らせました。その間も正方形は縦横が同じ長さになることをおさえ、「どこがぴったりなの?」「カードがあと何枚あったらできそう?」と子どもに投げかけていました。

 そして、24cm、48cm、72cm、9cmの正方形を見つけさせると最初の利用題がどう変われば求める答えはこの4つのそれぞれになるかを考えさせました。例えば24cmであれば「1番小さい正方形」と変えます。ここでも最小公倍数について触れられてました。また、48cmなら「2番目に小さい正方形」とする。96cmなら「4番目も言えるね。もっと簡単に、〜cmに〜正方形って言えるんじゃない?」と子どもに考えさせ、「100cmに近い正方形」という言葉を見つけさせました。

 最後にいよいよ活用題に移るのですが、活用題を解くのではなく、活用題の最後の文を子どもたちに考えさせました。私たちも考えました。私は「12時近くに同時に吹き上がるのはいつですか」という問題にしました。この問題は、先の「100cmに近い正方形」という発想がなければ出てこなかったものだと思います。

 以上が簡単な授業の流れです。子どもたちから出てくる言葉で授業が進み、一見子ども役が優秀すぎるようにも見えますが、その言葉や考えを引き出す布石がたくさんたくさんありました。また、キーとなる発言には、「よく聞いてよ」と特に子どもに注目させたり、ゴールに繋がらない発言は板書しなかったりと無駄のない授業でした。

 正直あの教材をみて、私が考えた子どもに言わせたい言葉より先の先の先の授業で、どれだけ授業研究に時間をかけても私には思いつかない授業だと思いました。次元が違いすぎる、、どれだけ勉強しても思いつくことはないだろうなあとがっかりしていたのですが、玉置先生に知っているだけで違うと声をかけていただき、今回参加できてよかったなと改めて感じました。

 記事の書き方がすごく読みにくくてすみません。最後のゼミでの玉置先生のお話にあった、実際に自分がやろうとして再現できるのか、どこがポイントか自分なりにわかっているのか、メモがどのくらい足りていないかを実感するためにこのような書き方にしました。自分でこれでいいと思って書いてるんだから自分では気づけませんね!ただ読みにくいだけですね!ごめんなさい!それ以前の文章力の問題もありますけどね!ゼミ生にまたご助言もらおうと思います!長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!(関口)

2019年11月23日24日・UD学会からの学び(竹内)

 こんにちは。4期生の竹内です。私は先日、筑波大学附属小学校で行われた日本授業UD学会全国大会に参加させていただきました。

 今回はそこで見させていただいた、森本先生による算数授業の検討会について書かせていただきます。

 まず始めに森本先生の授業を見て、4月から教員になる私は、日々の授業の流れから教師の発言や発問の意図を読み取って発言をする子どもの姿に感動し、このような学級で授業ができるように指導をしていきたいと思いました。また、検討会での発言を記す上で、どのような授業だったのかを説明した方が、伝わりやすいと思いますが、正確に伝えるのは難しいので、行われた授業を軽く説明させていただきます。

『カードが○枚のとき、あたり?はずれ?』

 授業の流れは、「1、2」「1、2、3」「1、2、3、4」と連続する数字が書いてあるカードがいくつかあります。出た数字の数を足して、出た数字の個数で割ります。例えば、「1、2、3」なら出た数字の数は1+2+3=6、個数は3個なので6÷3=2となります。同様に、「1、2、3、4」なら1+2+3+4=10、個数は4個なので10÷4=2あまり2となります。そしてここでは、割り切れたら「あたり」あまりが出たら「はずれ」としており、「あたり」か「はずれ」かを求める授業でした。

 また、授業の進め方は2個のとき、3個のとき、4個のときを順に考えていきました。そして、最後に5個の場合、6個の場合と増やしていったときを各自で考えていき、ある子の「真ん中の基準があれば割れる」という発言を基に「2で割り切れる個数の時は、はずれで、割り切れない個数の時はあたり」と一般化したものを授業のまとめとして終えました。

  田中先生、盛山先生からのご指摘は次の通りです。

<田中先生>
・気づいた子、聞く子の上下関係を作らない。
→気づいた子の考えを聞く子に予想をさせる。授業を遠足に例えると、先頭を歩く子に勝手に信号を渡らせてはいけない。授業展開をする上で、教師は勝手に子どもを進めさせない。

・板書を統一する
→7.8のときに7+8=15、15÷2=7あまり1
9.10のときに9+10=19、19÷2=9あまり1
と板書をするならば、
3.4.5のときも3+4+5=12、12÷3=4と書くのではなく12÷3=3あまり3と統一させるべき。

<盛山先生>
・出来る子主体の授業
→3枚の時には成り立つことを様々な子の言葉で深めていこうとしたけど、1人の子が言ってしまった。子どもは言いたがるので、何を言うのかを確認するべき。言ってしまった子の発言についてこれない子もいた。

・教師の発言の統一性
→全体的に雰囲気は良かった。しかし、最後の発問について、最初は「自分の好きな数を調べようよう」と言ったのに、ある子が「基準があれば」という発言に教師が付き合ってしまった。そこは最初に出した指示に従わせるべき。

・子どもの考えを把握するために
→多様な学びを生むためには、子どもの考えを基準させ、何を考えているかを見る。


 授業者である森本先生は、検討会で「どうにかして子どもの言葉で伝わらせたい」と述べていました。私はこれまで、良い授業とは教師が分かりやすく説明し、教師主体で進めるものだと思っていました。しかし玉置ゼミで勉強していく中で、良い授業とは教師主体で進めるものではなく、子どもの発言や活動を主体として進めていくものだと考えが変わっていきました。

 森本先生の授業に限らず、この2日間で授業見させていただいた先生方の授業には「子どもの活動や発言」が大切にされていました。今の自分には到底、真似が出来ないような授業を見ることで、「自分もいつかこのような授業をしたい!」と熱意が増した2日間となりました。教師としての仕事は、楽しいだけではなく、辛いときもあると思います。しかし、そういった時にこそ、この熱意の中で、記されているゼミでのノートや記事を振り返りたいと思います。玉置先生、加藤くん、米満くん2日間ありがとうございました。(竹内)
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12/21.22ゼミ合宿からの学び(矢崎、北神、遠藤、二宮)

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 12月21日、22日のゼミ合宿での学びを矢崎、北神、遠藤、二宮の順で報告します。

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 こんにちは。5期生の矢崎です。今回は5期生ゼミ合宿の学びについて書かせていただきます。

 初めて玉置先生から、ゼミ合宿が12月にあると聞いたとき、まだまだ先のことだなと思って聞いていたのを覚えています。それなのにもう合宿が始まろうとしている。なんと一年の過ぎるのが早いこと。ということは、教採なんてすぐにやってくるではないかと、恐怖を感じながら、合宿会場へ向かいました。

 一日目は集団討議の練習をしました。私は元々、自分の考えをまとめて話すことが苦手で、つい長々と話してしまいます。今回は長々と話さないことを目標に練習に挑みました。

 集団討論とは、なんと難しいのでしょう。集団で話していると、いつの間にか課題からそれていきます。集団討論で話す人たちは同じ試験を受けるライバルだと思っていましたが、この試験は、人より上を目指そうという試験ではないことがわかりました。集団の中でどれだけ自分の役割を持ち、考えて話ができるかが大事なのだなと感じました。話す中で、やはり緊張してしまい、長々と話してしまいました。まだまだ練習が必要です。予想していたより、はるかに頭が疲れました。体力をつけなくてはと感じました。

 ご飯会はとても楽しいものでした。先生も一緒に楽しんでくださって、自分も子どもたちとこんな風に一緒になって楽しむことができるような先生になりたいと思いました。

 二日目は面接練習から始まりました。面接というものが私は嫌いではありません。勉強が苦手な私にとって、自分をちゃんと見てもらえる貴重な機会だからです。しかし、今回は今までにないほど緊張しました。自分の話す番が近づけば近づくほど、心臓がバクバクなり、そんな自分に驚きました。

 酒井先生や斎藤さん、4期生の先輩方は、とても丁寧に私たちの面接をご指導くださり、自分以外の指導も自分に取り入れなくてはと思うものばかりでした。また、やさしい目で話を聞いてくださり、とても話しやすかったです。しかし、本番は無表情ということなので、無表情に耐えうる精神力をつけなくてはと思いました。先生、先輩方にアドバイスいただいたことを基により良い受け答えができるよう、精進していきたいです。

 二日目の最後は卒論です。何を書きたいのか、どう書けばいいのか決まっていなかった私が、玉置先生とお話をしていくだけで入り口と出口が見えてきました。やはり、先生はすごい人だなと思いました。

 これから、材料集めが始まります。様々な本を読んで、自分の研究にいかしていきたいです。5期生全員で頑張ります。この二日間、多くの学びを得ることができました。

 そして、とっても疲れました。頭の中にたくさんの情報が入っている感覚になりました。ああ、学びを得ることは疲れることなのだと実感した二日間でした。この疲れをより多く教採まで感じることができるように精進していかなくてはと思います。

 そして、この疲れを感じることができたのは、自分の力ではありません。この合宿を企画してくださった玉置先生をはじめ、面接練習のために来てくださった酒井先生、斎藤さん、4期生の先輩方。5期生の仲間。たくさんの人のおかげです。「感謝」を忘れずに、あと半年走り抜けたいと思います。本当に二日間ありがとうございました。(矢崎)

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 こんにちは!五期生の北神です。今回はゼミ合宿からの学びについて書きます。

<集団討論>
 集団討論では、前の人と繋げて話しつつ、自分の主張をすることが大事だと知りました。それを意識して話すようにしましたが、実際にやってみると結構難しかったです。練習を重ねることが大切だと感じました。

 初めに、「新学習指導要領を踏まえながらどのような授業をしていくと良いか」というテーマで討論をしました。しかし、私は、新学習指導要領のキーポイントが思い浮かばず、何について話して良いか分かりませんでした。知識がなければ全く話せないないと思いました。今まで授業で学んできたことをもう一度振り返ったり、文部科学省が出している方針を確認したりしたいです。また、今話題になっている教育のニュースに対して敏感になっておきたいと思いました。

<集団面接>
 合宿が始まる前に、教職の志望理由、目指す教師像や自分の長所など、面接でよく出題される項目に対して、自分はどのように答えるのかを考えました。こんな教師になりたいというイメージは持っていたつもりでしたが、それを言葉にしようとすると難しかったです。先輩方から、「なぜ教師になりたいのか」「どのような子どもを育てたいのか」「どのような教師になりたいのか」というような教育観を固めておくことはすごく大切だとお聞きしました。私は、まだ曖昧な部分があります。この面接をきっかけに、もう一度自分の教育観について考え、具体的に話せるようになりたいです。

 五期生全員が集まったのは久しぶりでした。これまで、五期生みんなで何かをするということはあまりありませんでしたが、今回の合宿は、五期生みんなで仕事を分担して作り上げました。この合宿での学びを活かし、教採全員合格のために、五期生全員で協力し合いながら頑張っていきたいです。

 最後になりますが、玉置先生、酒井先生、斎藤さん、四期生の先輩方、お忙しい中、私達のためにお時間を割いてくださってありがとうございました。お陰様で、とても充実した時間を過ごすことができました。これからもご指導よろしくお願いします。(北神)

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 こんにちは!出来ることなら外に一歩も出ず、布団で一日を過ごしたい五期生の遠藤です。寒さが厳しくなってきましたので、皆さんも風邪などにはお気をつけ下さい。さて今回は、先日行われた五期生ゼミ合宿についてまとめていきたいと思います。

 今回のゼミ合宿で最も印象的なのは、卒論の「はじめに」を書き始めたことです。私は、それまで何となく卒論のイメージは出来ていたので、あまり卒論のことは意識していませんでした。しかし、ゼミ合宿が始まり、集団討論や集団面接を通して様々な教育観を学ばせて頂いたことで、自分の卒論に対するイメージと改めて向き合うようになりました。そうすると、自分が目指す教師像と卒論のイメージがズレてしまっていることに気がつき、結果として、当初予定していたテーマとは異なる題材で卒論に取り組む事になりました。もしもこのゼミ合宿が無ければ、私は浅い考えのまま卒論に取り組み、後々必ず苦しむ事になったと思います。この合宿があったことで、五期生の仲間の教育観や、自分になかった視点を学び、それらを取り入れつつ自分とより深く向き合う事が出来ました。

 集団面接の際は、酒井先生や斎藤さん、四期生の先輩方からも沢山のことを学ばせて頂きました。1分半の拙い私の言葉に対して、様々な視点から助言を頂いて、話の内容や姿勢など自分の至らない点に気付くことが出来ました。これから気をつけたいことは、自分の体験を踏まえ出来るだけ具体的に自分にしか出来ない内容を意識する、ということです。短い時間の中で端的に言葉をまとめる練習を、これから重点的にしていきたいと思いました。

 ゼミ合宿が充実した濃い二日間になったのも、今回のゼミ合宿を支えて下さった酒井先生、斎藤さん、玉置先生、四期生の先輩方、五期生の仲間たちのお陰だと思います。本当にありがとうございました。多くの方に支えられている自覚を持ち、その方々に恩返しが出来るよう、自分に出来る事を精一杯やっていきたいです。(遠藤)

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 こんにちは、五期生の二宮です。今日はゼミ合宿を通して感じたこと2点について書きたいと思います。

 1点目は自分はまだまだ知らないことがたくさんあるということに気づくことができました。集団討論、面接練習をやっている時に、「GIGAスクール構想」のような教育の最新事情、そして面接で自分のことを話しているうちに「先生になりたい自分の気持ちはこれなのかな」と自分の知らないことや疑問が次々に出てきました。教員採用試験まではまだまだ時間はありますが勉強はコツコツやって自己内対話をしていき自分を固めていきたいと思います。

 2点目は同期のすごさです。1年間玉置ゼミ5期生として過ごしてきましたがこの2日間で自分に足りないものを持っている五期生がすごいなと思いました。人は人、自分は自分とずっと思って生きてきましたが、自分の気持ちは弱いのかなと面接練習やゼミ合宿が終わって少し感じていました。生田君が最後に「自分だけが合格できればいいと思っていた。」といったことを話してくれましたが自分も似たようなことを思っていました。だからこそ「分福」を生かして変わるようなことを話していた時、そうやって話せることがすごいし、自分も変わらないといけないなと思いました。今回は生田君でしたが他にも色々な人を見て、5期生のみんなはすごく、自分も変わりたいと思い、改めてすごい人達と出会えたなと感じました。

 2日と終わってみればとても短い時間でしたが、「もっと勉強して先生になりたい」気持ちができました。玉置先生、酒井先生、斎藤さん、4期生の先輩方、5期生のみんな、ありがとうございました。そしてこの気持ちを大切にしながら5期生全員で教採を乗り越えていけたらいいなと思います。(二宮)
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