2022年4月5日仕事日記

 9時ごろ、ホテルプラザ勝川に到着。EDUCOM新卒研修二日目。今日の僕の役割は研修の様子を参観すること。
 
 昨年の振り返りをもとに各フェローの研修展開の再構築があり、参観しながら、なるほど!と思うことばかり。明日の自分の担当プレゼンを大きく修正。前時を受けて研修を創っていくことの大切さを感じる。

 昼食後の打ち合わせはお任せして、僕は中座。帰宅。

 14時から「さくら社」さんと鈴木中人さんと僕とでオンライン会議。重要事項が1時間ほどで決定。大変なことを引き受けたが、まさに雀太風に言えば「グッドタイミング」ととらえることにする。

 続いて、一宮市立瀬部小学校長と教務主任とオンライン打ち合わせ。学校の実情を聞き、僕に期待されていることを確認。午前中にすべての学級の授業を参観して、午後は先生方相手に模擬授業と解説をすることに決定。

 研究室HP記事は、小林さんの7回目の「バンクーバー日記」。交流がますます広がり、夢もさらに大きくなっている!

 日本教育新聞4月4日号の「提言」には拙稿掲載。少々長いが、ここで紹介。

各地で広がる「心の天気」―1000校、1日10万人が活用   管理職・教員は子どもの「今」を見つめて

 「心の天気」をご存じだろうか。1人1台端末を利用して、子どもと教師のつながりを生み出すシステムだ。導入校はサービス開始から2年で千校を超え、1日当たり10万人ほどの子どもが活用している。
 子どもは、登校後、情報端末の「心の天気」を立ち上げて、「はれ・くもり・あめ・かみなり」のいずれかの天気を選択して、そのときの心境を担任に知らせる。伝えたいことがある子どもは、書き込みもできる。下校時も同様だ。
 これだけのことだが、実践校からは、「心の天気」によって、これまでにない子どもと教師の関わりが生まれているとの報告が多く届いている。
 例えば、いつも「はれ」の子どもが、「あめ」や「かみなり」だったときは、一言、声を掛けるようにしているとのこと。「お母さんに怒られたから、あめ」などと言いながら、子どもはほほ笑むというのだ。子どもは、教師が自分の気持ちを知ってくれたことがうれしいのだ。
 小学校教師から聞いた話だ。教師机に集まってくる子どもの「心の天気」は気にならない。自分のそばに来ない子どもの「心の天気」が気になるという。そのような子どもとの会話のきっかけに「心の天気」が活用できるそうだ。また、「あめ」を示して「先生、Aさんはいつも一人ぼっちだと知っていますか?」と、級友の状況を書き込んだ子どもがいるそうだ。
 中学校では、指導に困難をやや感じる子どもが、「俺は、今日はかみなりだ」と口に出して端末入力をしたそうだ。すると、周りの子どもから「どうしたの?」と声が掛かった。本人はこうした声掛けをきっと期待していたに違いない。職員室に戻った担任は、学年の教師たちに「今日のBは、かみなりだから頼むね」と伝えたそうだ。どの教師も教室に入るたびに、Bに「かみなりだって。どうしたの?」などと声を掛けた。Bは下校時には「はれ」を押して帰ったという。「これまでは、このような子どもとのつながりはなかった。こんな単純なシステムが、ここまで教育的効果があるとは思いもしなかった」という声がある。
 管理職からも声が届いている。「心の天気」は、教職員なら誰もが見ることができるので、全校の「心の天気」を見ることを日課としている校長がいる。
 「かみなり」が続いた子どもがいる担任には、子どもの状況を把握しているか、確認するそうだ。既に声掛けをしたり、学年団で関わったりしているときには、感謝の言葉を掛ける。子どもの「今」を知ろうとする教師集団であることが分かり、校長として安心できるとのことだった。教師と管理職とのつながりを生み出すことにもきっと役立つことだろう。
 私は実は、このシステムのアイデアを提案するなど開発に携わってきた(開発元は校務支援システムのサービスなどで知られるEDUCOM)。教育者として全国の子どもや学校現場に役立っていると聞くと、心からうれしく思う。働き方改革の時代に、教師に負担を生まないことも長所だと感じている。
 子どもたちは新年度、期待と不安を胸に登校する。教師による見取りに加え、子ども発信の「今」の気持ちも見つめるようにしたい。

2022年4月4日仕事日記

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 一昨日のセミナー参加者の感想が届く。自分が置かれた立場で前向きにとらえていただいたようでなりより。ほっとする。

 桂雀太、桂二葉によるNHK生活笑百科風の「不動産豆知識」を発信している動画を見る。本家(笑)のNHKより、かなり面白い。時間がない中、つい見入ってしまった。

 今日から始まるEDUCOM新卒研修のお手伝いが始まる。9時30分になごのキャンパスに到着。喫茶店でしばし情報交流。

 10時から体育館で新卒者の関係作りのためのレクリエーション。ときどき参加。

 午後は和田フェローによる「社会人マナー」、僕が「学校種を知る」と題して75分間の講義。その後は神戸フェローによる「学校の流れ1」。

 新卒者の学びの状況や心境を、「心の天気」と「学びの天気」で把握する。社会人となったこと、知らないことが多いことなどからくる新鮮さがしっかり感じられる記録。

 18時過ぎに終了。外食をして帰宅。

 研究室HP記事は、「こまきこども未来館」の「体験ひろば」取材シリーズ。下野さんによる率直な感想。僕が取材を仕掛けた意味を考えている。

2022年4月3日仕事日記

 昨日のセミナーの記録を仕事日記に掲載。陰山先生、多賀先生との出会いもあった良質なセミナーに登壇させていただいたことに深謝。

 今日行っておかなければいけないことは、小学校教育実習事前事後指導の指導内容提案。教育実習課が土台を作っていただいているので、それをもとに授業担当者用に加工。担当の石原先生、山田先生に対面相談日時の相談まで完了。

 8期生ゼミ日時をようやく決めることができる段階になったので、ゼミ開設可能日の調査結果をもとに、教育実習事前事後指導日や教育実習課からの指導日と重なりがないように調整。かなりの時間がかかった。これに失敗すると、変更を続けることになり、何度も確認。我ながらよくぞ調整ができた!と褒めてやりたい状況になる(笑)。

 7期生・8期生のゼミ教室の予約をユニパで。この方法が今一歩わからない(泣)。これで教務課から承認の連絡があるといいのだけど、待つしかない。

 明日から数回、EDUCOM新卒研修に関わる。明日はワンセクションの依頼を受けていて、「学校種を知る」というテーマで話す。そのための資料作り。新作プレゼンがようやく完成。

 19時から21時まで、写真のセミナーに参加。日曜日のこの時間であっても200名ほどの参加者。さすが赤坂先生。前半は「学級開き」をテーマに、授業づくり以上に学級づくりに注力すべきという主張。強く同感。後半は学級経営も学校経営も同じで、管理職のあるべき姿が語られる。これにも強く共感。濃密な2時間。

 石井順二先生の講演動画を視聴。穏やかな口調である授業映像をもとに、「話し合うのではなく聴き合う」「子どもたちの読みが足りない」など技術論が語られていると思うが、こう主張する背景となっていることを石井先生の深い教材研究をもとに語られる。60分間弱、引き尽きられる!いわば感動の動画。

 研究室HP記事は、「こまきこども未来館」の「体験ひろば」取材シリーズ第7弾。澤本君がたまたま同年齢で気さくに質問ができたというコミュニケーターから得た事実をもとにした記事発信。良い学びをさせてもらった証がよくわかる。
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2022年4月2日仕事日記

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 今日は名古屋お勤めの高木先生らが主催されるセミナー「『すべて』の先生を救う!GIGA×働き方×学力向上 学校現場改善セミナー」に登壇のため、名古屋・栄へ向かう。

 10時15分ごろ着。ゼミ生の柴山君と出逢う。会場では本学1年生の丸山君と出逢う。熱心な本学生。学生にもわかる話をしようと決意。かつての小牧中PTA会長の斎藤さんもご参加。妙に緊張(笑)。

 参加者の皆さんを見ると、様々な立場の方がご参加。全方位に向けての講演は難しいと思いつつ、プレゼン修正の必要を感じる。プログラムは以下のとおり。※は僕の感想。

〇 多賀先生 プレ講座 
  1から学ぶ!若手教師の力量形成
※ 多賀先生の講演を生で聞くのは初めて。柔らかい口調だが、それぞれの提言はシャープで、若手力量形成講座なのに、僕には突き刺さること多い。

〇 新穗先生オンライン実践発表
  陰山メソッド『集中速習』で学校はこんなに変わる!学校ぐるみの学力向上作戦
※ 陰山メソッドをもとに教育実践された貴重な記録。圧倒的なエビデンス提示で納得。なぜこの学校はできたのかと鼎談で陰山先生に聞くと、「管理職の覚悟」とのこと。やはり!

〇 玉置先生 講座1 
  「子どもも教師も笑顔になる!『GIGAスクール時代』の授業・学級づくり」
※ 時折質問を織り込みながら、GIGAのとらえ方をわかりやすく伝えたつもり。また校内研修の在り方例も提示。最後は「心の天気」の紹介と価値づけ。さっそく問い合わせが入る。

〇 多賀先生 講座1 
  「女性教師だからこその教育がある!これからの教師論」
※ 僕には到底できない講座内容。さすが多賀先生!この時代をかなり前からとらえておられたからこその資料提示。

〇 玉置先生 講座2 
  「職場が明るく『上機嫌』になる!スクールリーダーの人間関係づくり」
※ 即時評価のよさと実際を話す。途中で急遽、斎藤さんにマイクを渡して、僕が校長時代にPTAで運営していただいた「しゃべり場」の話をしていただいた。いかに校長とPTA会長がよい関係にあったかを伝えることができた!感謝。

〇 陰山先生オンライン講座 
  「教師自身が幸せになる!教師の『働き方改革』〜仕事と家庭・健康づくり〜」
※ 病気で体調を崩した体験をもとに、何事も「し過ぎてはいけない!」と強調される。

〇 陰山英男先生×玉置崇先生×多賀一郎先生 夢の鼎談
  テーマ「今の学校現場を改善するためには?」
※ 例によって打ち合わせなしで鼎談開始。「教育課程は自校で作ることができる当たり前のことを自覚しよう」「学校は組織力を高めよう」が鼎談のポイント。

 終了後、感想を伝えにきていただいた方もあって、嬉しい限り。なんとか役目を果たすことができたように思う。主催の高木先生ご夫妻らには、ここまでの準備、温かい心遣いなどに深謝。

 喫茶店で、斎藤さんと久しぶりに話す。主に僕の近況を聞いていただき、活動の価値づけをしていただく。自分にはなかった視点からのコメントは嬉しく、励ましにもなる。もう少し頑張ってみようとも思う。ただし陰山先生の「し過ぎない」ことを肝に銘じて。

 帰宅。良い意味での脱力感いっぱい。今日もおかげさまの1日。

 研究室HP記事は、「こまきこども未来館」の「体験ひろば」取材シリーズの第7弾。前野さんが須崎コミュニケーターの取材記事を発信。教師を目指している前野さんは、コミュニケーターから子どもとの関わりを大いに学んだことがわかる内容。

★ 写真の講座写真は斎藤さんが撮っていただけた。ありがとうございました。

2022年4月1日仕事日記

 今朝も珈琲とパンで朝食。8時ごろ大学研究室着。

 今日から大学人8年目を迎える。まさかこういう人生となるとは!校長を2年早く退いての転職。船井幸雄さんの言葉、「あなたの人生に起こることは必要・必然・ベスト」という言葉を噛みしめる。(桂雀太風にいえば「グッドタイミング」)もし大学への道を断っていたら、どのような人生になっていただろうか。

 大学へ来ての7年間で、様々な出会いがあった。多くの地域の方々に話をすることができた。28冊の拙著出版、月平均4本の原稿掲載という思ってもみない機会がいただけた。最新の教育情報を取り入れ、本質を考えてもらいたいと願っての講義も楽しく、我が心は充実している。(もちろんうまくいくことばかりではないけど(笑))。

 こうした8年目を迎えることができたのは、なんといっても1期生との出会いがあったからだ。ゼミ運営方針文書と「玉置崇」という名前だけで、ゼミ希望を決断してくれた12名のゼミ生。(ゼミを希望した段階では僕は大学には赴任していないので、迷いに迷っての判断だったと推測)もしこの12名がとんでもなく面倒がかかるような(笑)メンバーなら、きっと早々に大学を辞めていただろうと思う(笑)。1期生が玉置ゼミの流れを作ってくれて、幸いなことに8期生にもその流れは繋がろうとしている。家内には「第2の人生。ストレスを感じながら勤めることはしない」と言って、了解を得ている。新たな道に進む仲間が多く、自分も振り返ってみたくなり書いてみた(笑)。

 志賀内泰弘さんからずっと依頼をうけている「プチ紳士からの手紙」に掲載中の「教師奮戦記」の13回目の原稿書き。ようやくネタが決まって、書き始める。今日中に届けますという約束はなんとか果たす。

 山田先生との朝の定期交流。新たに教職専修の仲間になっていただいた福地先生から挨拶を受ける。教育実習課でお世話になった梅本先生からはオリジナルお菓子と手作りホルダーをいただく。

 教育実習課へ出向き、新たに赴任された元校長先生3人にご挨拶。さっそくお願いを伝える。

 14時から臨時教授会。その後、簡単な打ち合わせ。15時ちょっとすぎには大学を出る。

 19時30分から21時まで、緊急オンライン企画「対談で深めるICTで変わる数学的探究」開催。zoomで初めてスポット機能活用。これはいい!

 進行していた僕が知的興奮できたのだから、参加の皆さんもきっとそうだろうと判断(笑)。いやあ、面白かった!!!

 芝田先生や下野さんから議事録が早々に届く。議事録を目を通して、さらに楽しかった会の内容の細部を思い出して興奮。しばし眠れず(笑)。

 4月1日からとってもいい1日。皆さんのおかげ。

 研究室HP記事は、「こまきこども未来館」の「体験ひろば」取材シリーズの第6弾。下野さんがコミュニケーター古谷さんへの取材記事を発信してくれた。コミュニケーターの存在が大きいことがわかっていただける内容。
 
 
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2022年3月31日仕事日記

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 昨晩遅くに文部科学省の会議でお世話になった方から届いた、異動のお知らせと「心の天気」の評判情報がとっても嬉しくて、EDUCOMの皆さんやゼミ生などに伝達。喜びを分かち合いたいという気持ち。

 今日は東京在住の長男宅へ家内と訪問。最寄り駅は豊洲駅。8時30分ごろ家を出て、帰宅は17時ごろ。昼食は長男調理のカレー。初めての体験。高層アパート前の桜をしばし眺める。いろいろと状況を聞き、出かけてよかったなあと思えた日。とても良い1日。

 研究室HP記事は、「こまきこども未来館」の「体験ひろば」取材シリーズ。最近の記事発信に登場している侑大くんのお父さんへの取材記事を下野さんが発信。このように体験ひろばをとらえていただいているお父さんだからこそ、侑大君があるのだとわかる記事。
 
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