2022年9月26日「いのちの授業をつくる」贈呈式

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 9月26日9時から、新刊本「『いのちの授業』をつくる」の贈呈式に共著者の鈴木中人さんと出かけてきました。以下は、鈴木さんの記事です。

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『いのちのバトンに!』

 本日(9/26)、岐阜市教育委員会へ、新刊本(「いのちの授業」をつくる)の贈呈式に伺いました。水川和彦教育長に、市内全小中学校分75冊を共著者・玉置崇先生と謹呈です。

 岐阜市では、2020年、市内中学生のいじめ自殺が発生。その後、岐阜市教育大綱基本方針の第一行に「生命の尊厳を理解する」を掲げて教育に取組んでいます。水川教育長には、本プロジェクトの呼びかけ人も引き受けてくださいました。

「この本は、ノウハウ本ではなく、心に深く響きます。校長はもとより全教師が読んで、『いのちの授業』にきっと取り組んでくれます」(水川教育長)。

 実は、私は大遅刻…。今日から東名&名神集中工事が開始。通常より2時間渋滞。「もう間に合いません。玉置さん、進めてくださいとバトンタッチ」。大奇跡! 贈呈式が終わった瞬間に到着。思いは叶うです(泣き〜)

 水川教育長、玉置先生、ありがとうございます。小さな「いのちのバトン」が届きますように!

2022年9月22日福井県教育庁依頼で行った数学授業づくり感想

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 9月22日、福井県教育庁嶺南教育事務所とオンラインでつないで行った「主体的・対話的で深い学びを生み出す数学授業づくり」の感想が届きました。以下で、紹介します。

〇 理論を説明する一方的な講義ではなく、具体例をもとに出力のある内容だったので分かりやすかったです。

○ 数学の授業づくりをはじめ学級経営など学ぶべきことが多かったので、校内の若手教員に伝達講習したいと考えています。

○ 最近なかなか新たなことに挑戦することから逃げていた感があったので、玉置先生の著書を購入して熟読したいと思います。

○ 主体的な生徒を育てるために、毎時の振り返りを大切にすること、自己選択ができること、対話を繋いでいくこと、わからない人に丁寧に教えることのできる学級づくりをしていくことなど、環境を整えることを意識していくだけで、これからの生徒の未来が変わるのだろうと感じました。

○ 数学的な見方・考え方について十分にイメージできていなかったが、玉置流の「今日の授業で一生覚えておくと良いことがら」という言葉で考えるとイメージが固まったので、これから意識しながら授業づくりや指導をしていきたいです。

【紹介】いのちの授業を広めたい

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 このたび鈴木中人さんと発刊した「『いのちの授業』をつくる」(さくら社)ですが、その本を通して、「いのちの授業を広げたい」という強い思いがあります。その思いを日本教育新聞が記事にしてくれました。

 ぜひお読みください。そして、一人でも多くの方のお力添えをいただきたく思います。どうぞよろしくお願いします。

 「広げよう!いのちの授業」プロジェクト(2022年)は、このサイトから。
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新刊「いのちの授業をつくる」の感想が続々届く

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 新刊「いのちの授業をつくる」への感想をすでにいただきました。以下は、共著の鈴木中人さんがまとめられた記事です。どうぞお読みください。

『いのちのバトンに!』

 新刊本「いのちの授業」をつくる(鈴木中人・玉置崇著、さくら社)は、本日発売です! 全国の学校で「いのちの授業」が広がることを願い、学校や教育委員会などに献本するプロジェクトも進めています。エールを続々といただいています。

「じっくり、ゆっくり読むつもりで読み始めましたが、気がつけば、のめり込んでしまいました。一気に完読いたしました。特に、第四章お二人の視点はとても参考になりました」(中学校校長)

「本が学校に届きました。すごい反響です。直ぐに実践してほしくて、担任の先生方と共有しました。どういった取り組みをしてくれるのか、これからが楽しみです」(中学の先生)

「お二人の著作でありながら、単純な足し算の『二』ではなく、三にも四にも無限に広がっていく深さ。何よりも、景子ちゃんの人生の重さを、永遠の広がりを実感です。『今』と言う時間を大切にします」(教育関係者)

「すべての子が命を大切にする生き方を目指すためには、きちんと『命と向き合う教育』を展開しなければならないと思っています。本書はその入り口になると思っています」(教育長)

「学校や教育機関の関係者、共感頂ける知人へ献本します。本を手に取った人が何かを感じてくれたら、それをバトンのようにつなげてくれたら 。次世代を生きる子供たちのために少しでもできることをします」(会社員)

「少しだけですが寄付させていただきます。たくさん儲けてたくさん貯金出来たとしても、子どもや孫が自殺したら僕の人生は意味がないと言うか…。それは誰の子どもであれ、やさしさを広げたいです」(経営者)

「この本は素晴らしい。今の時代にこそ、大切にしたい、伝えたい、育みたいことです。私のお役割を果たします」(教育長を務めた市長)

 小さな本、小さな思いです。あなたのできることで、「いのちのバトン」にしてもらえれば幸いです。ありがとうございます。
「広げよう!いのちの授業」プロジェクト
・プロジェクトの思い、本の紹介、本の特別価格での斡旋、寄付募集など。

9月10日開催「学び合う学び研究所」セミナー記録発信される

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 9月10日に開催された「学び合う学び研究所」セミナーでの記録が発信されました。

 この日は、犬山市立犬山中学校の研究内容がメイン。研究に関わらせていただいている私はコメンテーターとして登壇。詳細な記録があり、とても参考になるはず。ぜひここをクリックしてお読みください。

発刊「『いのちの授業』をつくる」(鈴木中人・玉置崇著、さくら社)

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 鈴木中人さんとの共著「『いのちの授業』をつくる」(さくら社)がいよいよ発刊です。「いのちの授業」をしたいが、どうしたらよいかわからないという方のために、精一杯の思いを込めて書きました。みなさま、どうぞお手元に。

 

2022年7月25日豊中市教育センターでの研修参加者感想

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 7月25日に豊中市教育センターで行った研修を受講された方々の感想が届きましたので紹介します。

・自分自身が時代に追いついていないと感じました。まずは、やってみるということが大切思いました。

・自己選択をする場面を作ること、ふりかえりの仕方など、とても勉強になりました。
また、最後の方にお話しされていた、情報発信のお話も感銘を受けました。ありがとうございました。

・主体的な学習におけるタブレットの活用や、様々なタブレットの活用方法などを教えていただきありがとうございました。二学期以降活用していければと思います。

・職員全体でまずは使ってみることから始めようと思いました。未だにこの段階なのは恥ずかしいのですが、推進担当として、みんなでスクラム組んで頑張ろうと思いました。また、個別最適な学びを実現するために、まずは自分が授業スタイルを変えてみる勇気を出そうと思いました。今日はありがとうございました。

・主体的な学びを促進するための方法をたくさんの情報からご提示を頂いたので、非常に分かりやすく、そして明日からすぐに使えるものばかりで大変参考になりました。

・ICT活用についても、CommunicationがなかなかうまくICTで使えませんでしたが、本日の講義の中でたくさんのCommunicationの例示があり、参考になりました。

・タブレットを文房具のように使う、はこれからの時代とても大切な考え方だと思います。ただ、ICTを使うために使うのではなく、必要に応じて文房具のように使わなければいけない。それは決してICTの必要性を感じさせるため、BYODになった時に必要性を感じてもらうためではないと思います。

・主体的に学習に取り組む態度の評価をすることがとても難しいなと感じました。

・とてもわかりやすく、考えさせられる研修となりました。豊中三中は生徒数が多く、教員数が多いので、チームとして取り組むのはリーダーの手腕が問われるなと思いました。
はじめて知る活用例を知ることができました。学校で共有し、新しい学びをつくっていきたいと思います。

・今まで少し気が引けていたICTですが、周囲を繋ぐツールとして使っていくことが大切だと改めて感じさせられました。しかし書くことも大切にしたいので、バランスがとても難しいです。

・GIGAスクール構想の前提に、主体的な学びがないと、ただ端末を与えてるだけになってしまう気がしました。子どもの実態を見ていかないとと思いました。先生のお話も上手で、研修の内容も期待以上に面白かったです。

・ICTが十分に活用できている環境には居ませんが、色々なヒントを得られたので、夏休みの授業研究で活かせそうです。ありがとうございました。

・ICTは子どもを繋げるために使う、という考えに、決して得意ではないけれど、それならICTを2学期から積極的に使おう!と思えました。ありがとうございました。

・勤務校では、本年から協働的な学びを研究テーマとしてタブレットを活用した取り組みを進めており、非常に参考になりました。校内研修で伝えたい内容がたくさんありました。

・昨年受講した「学校教育の情報化指導者養成研修」でも玉置先生の話を聞いていましたが、今年度改めて聞いてチーム学校としてICT教育、GIGAスクール構想を進めていくことの重要性を感じれました。二学期にやってみたいと思うことがたくさんありました。ありがとうございました。

岐阜県教育委員会初任者研修感想届く

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 この7月に岐阜県教育委員会から依頼を受けて行った初任者へのオンデマンド講演の感想が届きました。以下に紹介します。

・先生が教えるのは最終手段であり、先生の役割は子供と子供、子供と教科書をつなぐことにあるという言葉が一番印象に残った。自分の授業を振り返ってみると、「どうしてそう思ったのか」と問いかけることは意識的に行っている。しかし、改めて自分の授業を振り返った時、できているようでできていないことが分かった。例えば、挙手指名方式での授業がほとんどで、全員が参加できている授業を創っていない。今後は、生徒の発言をそのまま受け止めて、その上で、問い返しをすることを日頃から心掛ける。そして、生徒と先生とのやり取りではなく、生徒同士で学び合いを深めていける授業を目指していきたい。

・教師が子供の発言や意見を意図的につなげ、子供の発言で授業を創りたいと改めて思った。子供の発言や考えを意図的につないでいくには、挙手する生徒の意見を取り上げるだけでは上澄みに働きかけているだけになってしまう。表情や視線、頷く動作などを丁寧に読み取り、生徒にその根拠を尋ね、意見を拾い、繋げていくことが大切だと学んだ。

・生徒が、分からないことを「分からないから教えて」と自分から発信し、周りの仲間に助けを求めていくことは、生徒を孤立させず、この先の生徒の自立につながる力を育てることにつながる。助けを求めることは恥ずかしいことではない。困ったときに助けてと言えるクラスの雰囲気を育てることを大切にしたい。また、教える側の自分も一緒に問題解決ができてうれしい、一緒に考えると面白いと生徒と共に喜びを味わえるそんな関係性を築きたいと思った。そうすることで、子供同士のやり取りの中で、問題を解決できた時に、生徒自身も喜び合えることにつながると思う。

・教師が子供の「わからない」を解決するのではなく、子供同士で困っていることを伝え合ったり、考えを出し合ったりして少しでも自分たちで分かったといえるような場面や時間を設定すること、子供の発言を教師の言ってほしかった言葉に言い換えるのではなく、ありのままの言葉を受け止めていくことで、子供の気付きにつなげること、その 1時間の授業において一番大切なことを子供自身が発見できるような手立てを打つこと、これらのことを今後の授業づくりで生かしていきたい。

・〇×方式のような、全員が考えを出しやすい場の設定を大切にしたい。生徒が話すときには、発言者だけではなく周囲の反応や表情を見て聞いていきたい。生徒と生徒とをつなぐ役割が教師の仕事なのだと思った。生徒と生徒をつなぐ役割として動き、授業において学びが深まっていくようにしたい。そして、生徒が自分から仲間とのつながりをもてるよう、子供にその大切さを語り、つながりをもてるような働きかけをしていきたいと思った。

・子供たちの力を付けていくためには、インプットよりアウトプットを多くすることをしていきたい。教師が説明をして子供がノートを取るというものではなく、子供自身が分かったことや学んだことを言語化する場を大切にしたい。何度も繰り返し行い、子供自身が学んだことを実感していくことができるようにしたいと思った。またもっと子供たちを見ていく大切さを学んだ。発言していない子の表情や反応を見て、その反応から意見を引き出していくことで、どの子もが授業に参加できる。また、分からないことについて教師が答えを教えるのではなく、子供同士で教え合う環境をつくることが大切だと思った。自分から教えて、助けてと安心して言える環境、人間関係を築いていきたい。

・授業づくりだけではなく、学級活動の際にも、子供同士で考えを伝え合ったり、共感したり、意見をつないだりする場面をたくさん設定し、子供たちと一緒に授業や学級をつくっていきたい。

いよいよ発売です。

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 鈴木中人さんとの共著「いのちの授業をつくる」が9月23日発売です。

 ここをクリックしていただくと本の内容がわかります。どうぞ。

『「いのちの授業」をつくる』発刊

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 鈴木中人さんとの共著本「いのちの授業をつくる」がいよいよ発刊されます。次は、鈴木さんが書いていただいた紹介文です。ぜひお読みください。私たちの思いがいっぱいつまった本です。

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 いよいよ上梓です。「いのちの授業」の実践者・鈴木中人、授業づくり・学校経営の達人・玉置崇。立場の異なる二人が、学校現場で活かせる、教師の生の声に答える、家庭でも読める「いのちの本」を綴りました。

 「いのちの授業」をつくる (鈴木中人・玉置崇著、さくら社、1760円、9月23日発売・先行予約中)
 
 実は、本の紹介をどうお伝えするか考えていました。昨日、本の表紙カバーが届きました。本当にステキ! 手にした瞬間、氣が入ります。表紙コメントをまずはご紹介いたします。

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もしも自分なら、どうするだろうか?
大切だと思っていることを心底から大切だと思わせることこそ、実はとても難しい。
その大切さはわかっていても、授業にする自信はない―。
そんなあなたにこそ、読んで欲しい。
「教師として」その前に、ご自身に問いかけながら読んでください。
30万人以上が参加した、涙した
心揺さぶる感動の授業!
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「いのちの授業」をつくる ーもくじー
第一章 「いのちの授業」とは、何を、どのように学ぶのか
第二章 子どもたちに伝えたい「いのちのメッセージ」(話材集)
第三章 明日へ、「いのちの授業」つくりの実践ヒント
第四章 今、「いのちの悩み」に答える
・・・・・・・・・・・

「広げよう!いのちの授業」プロジェクト(9/1〜11月末)もスタートです。全国の学校において、「いのちの授業」がより推進されることを願い、本書を全国の学校や教育委員会に献本します。特別価格(20%割引)での斡旋も行います。ぜひ、当会公式サイトもご覧ください。

 小さな思いですが、ご一読ご紹介賜れば幸いです。「いのちの輪」が広がりますように。ありがとうございます。

【拙稿紹介】小学館みんなの教育技術「「1人1台端末活用」管理職におけるマネジメントのポイントとは?」

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  小学館みんなの教育技術サイトに掲載された拙稿「「1人1台端末活用」管理職におけるマネジメントのポイントとは?」をお伝えします。ここをクリックしてサイトへお進みください。

 ※写真はリンク先写真を活用

【拙稿紹介】教頭・副校長のための時間が増える! 仕事のワザ[第2回]同じ業務は一気にまとめて行う

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 ぎょうせい「新教育ライブラリ Premier II」で連載させていただいた「教頭・副校長のための時間が増える! 仕事のワザ」が公開されていました。

 第2回目の「同じ業務は一気にまとめて行う」を紹介します。ここをクリックしてサイトへお進みください。

 ※写真はリンク先写真を活用

落語教育家さんの楽亭じゅげむさんと会う(2022年8月24日)

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 今日は、落語教育家の楽亭じゅげむさんと会いました。じゅげむさんのプロフィールは、以下のとおり。

 一般社団法人Lauqhter(ラクター)代表理事/元小学校教員/「落語×教育」事業拡大中/第14回全日本学生落語選手権 優勝/落語で自分の面白いところ探究学習!(FBより)

 FBで活動を知り、いつかはお会いしたいと思っていた方。「念ずれば叶う」というが、まさにその通りで、じゅげむさんからお声をかけていただけた。迷わず快諾(笑)。

 どのような考えで活動されているかを聞き、ますます応援したくなる。そのためのアイデアを一つ提供。

 じゅげむさんの思いは、僕が教員になったころに、子どもたちに時間があれば落語を話していた時の精神と重なっていて、懐かしい思いも充満。「小牧落語を聴く会」で出会った師匠方の話をいっぱいお伝えする。こういうことをわかっていただける方はそんなにないからだ(笑)。何年ぶりの落語談義だろうか。飢えていた自分も自覚。

 FBに、じゅげむさんは以下にように書かれていた。転載して紹介。

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 「教育と笑いの会」をされている玉置 崇先生に「会いたいです!」とお伝えすると、快くお返事くださり、熱い落語教育談義のお時間をいただきました!

 「落語教育をやってます!」と私の活動を話すと、初対面の方に「玉置先生も落語教育されていますよね!ご存知ですか?」と累計5回は言われ、これは私は玉置先生に会わないといけないと感じていた昨今、夢が一つ叶いました。

 今まで落語家さんをとても近い距離で見て来られた玉置先生。落語への熱い愛をたっぷり感じました。玉置先生から落語家さんの貴重なお話を聞いている中で、たくさんの落語家さんとお話をしているような気がしていました。落語家さんとはまた違う、落語の神様に会っているような。自分の落語教育活動に糧になりました‼︎引き続き、私ができる落語を広める活動続けてまいります!玉置先生!ありがとうございました!

 

【拙稿紹介】教頭・副校長のための時間が増える! 仕事のワザ[第1回]校長と教頭・副校長が一枚岩になると時間が生まれる

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 ぎょうせい「新教育ライブラリ Premier II」で連載させていただいた「教頭・副校長のための時間が増える! 仕事のワザ」が公開されていました。

 まずは第1回「校長と教頭・副校長が一枚岩になると時間が生まれる」を紹介します。ここをクリックしてサイトへお進みください。

 ※写真はリンク先写真を活用

【案内】学び合う学び研究所9月セミナーお勧め

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 9月10日(土)に以下のように、学び合う学び研究所主催のセミナーにコメンテーターとして登壇します。2年間関わらせていただいた犬山中学校の実践発表と、それを通して皆さんで話し合っていただきます。奮ってご参加ください。

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学び合う学び研究所 第6回セミナーを9月10日(土) 13:30〜15:30に開催します。
会場:愛知文教大学 ABUラウンジ
テーマ:深い学びの実現を社会科から考える 詳しくはここをクリックしてください
講 師:実践発表者  犬山市立犬山中学校 教諭 安形 直樹 先生
   :コメンテーター 岐阜聖徳学園大学  教授 玉置  崇 先生    
申 込:学び合う学び研究所ホームページ 行事予定 9月予定GOOGLE フォームより

<セミナー内容> 
 安形先生からは、単元をつらぬく課題に対して、社会的な「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けて、級友の考えを参考にしながら、生徒一人一人が納得解・最適解を導き出す授業実践を発表します。深い学びができたと考察する生徒の振り返りも紹介していただき、フロアーで学び合いたいと思います。
 犬山中学校のアドバイザーをつとめる玉置 崇先生からは、犬山中学校の授業研究を通した学校改革の取り組みについてコメントしていただきます。

<スクールバス利用のお知らせ>
 公共交通機関をご利用の方に、スクールバス(JR高蔵寺駅発13:00一便のみ)を準備しました。乗り場案内も添付いたします。ご利用ください。

【拙稿紹介】全教職員を大切にする「働き方改革」

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 月刊誌「教職研修」に掲載された「全教職員を大切にする働き方改革」の原稿を消化します。

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教職員×四倍の責任を負っているよ

 このタイトルは、私が校長になったときに企業の社長から言われた言葉です。
「玉置さん、校長就任おめでとう。先生方が30人ほどおられる学校ですか。ということは、120人ほどに対して責任を負うわけですね」
 この言葉を聞いたとき、120人という数の意味がまったくわかりませんでした。私の表情でわかっていないことが伝わったのでしょう。
「校長は社長と同じ。従業員には家族があるでしょ。一人平均4人家族だとしてごらんなさい。社長は、従業員数の四倍の責任があるということですよ。その従業員が辞めるということになったら、家族の明日からの生活もどうなるかわかりませんよ」
 校長の責任の重さをつくづく感じさせられた言葉でした。最近、教師人生に挫折したり、先行きを考えず、とりあえず辞めてしまったりする方も増えてきているようです。働き甲斐がある職場づくりは重要です。
 
働き甲斐がある職場づくり

 働き甲斐がある職場とは、どのような職場でしょうか。一つには、自分はこの職場で認められ、大切にされていると感じられる職場ではないでしょうか。
 私には忘れられないことがあります。校長時代に出会ったある教員との出来事です。その教員は、他の教員と一線を引いていて、図書担当であることもあって、授業後は職員室ではなく、図書室にいることが日常となっていました。したがって、私も会話をする機会はほとんどありませんでした。
 このままではいけないと思い、授業後に図書室を訪ねてみました。机上に置かれていた通信らしきものに目がとまりました。その教員は、教科通信を発行していたのです。前時の学習内容や子どもの発言を再現し価値付ける記録、教材関連情報などが書かれた通信が、驚くことに学級ごとに発行されていたのです。
 子ども一人一人を大切にした教育実践を地道に続けておられることを知り、私は素直に感動の気持ちを伝えました。それからは教科通信が校長机に置かれるようになりました。それをもとにちょっとした会話をしたり、授業を参観したりすることも生まれました。

 夏季休業中のことです。その教員が旅行先から私宛にお土産を送ってくれました。中には、「日本一の校長先生にお会いしました」とメッセージがありました。振り返ってみると、私はその教員のよさを知り、素直に認めただけです。本当は全教職員の前で、この教員の素晴らしさを伝えたかったのですが、性格的に好まれる方ではなかったので、そっとしておきました。
 しかし、校長が教員を認めているということは伝わるものです。その教員と会話をする者が増えました。そして、その教員の実践にはますます磨きがかかりました。

働き方改革の本質を忘れない

 働き方改革の推進が提唱されるようになり、職場ではそれなりの変革がされていることと思います。
 重要なことは、働き方改革は時間短縮だけが目的ではないということです。学校での滞在時間が短くなっても、それぞれを認め合っていない集団であれば、居心地が悪く、気持ちよく働くことができない職場ではないでしょうか。
 管理職は、「我が校は、教職員が苦しいときに弱音が吐ける職場かどうか」という視点を常に持っていることです。認め合うことができているからこそ、自分の苦しいところを発露できるのです。
 学び合いの授業を推進しようとしている学校から相談を受けたことがあります。「子どもたちには、『分からないときは分からないと言いましょう』と伝えています。それができないのです」
 大人なら、なおさらです。そのためには、リーダーが率先して教職員のよさをつかみ、互いによさを認め合う集団づくりをすることです。「この職場には、元気が出る空気がありますね」と言える学校の方が、定時退校よりずっと働き方改革が進んでいると思います。

【拙稿紹介】困ったら回せ!

 月刊誌PHPに「校長の快談」と題して連載をしていました。今回のその中から、拙稿「感動の「困ったら回せ」という言葉」を紹介します。

 中学校に勤めていたときには、バレーボール部の顧問をしていました。ある年度のチームは、それまで指導をしてきた生徒達と比較すると、小さな体格な者が多く、これまでのように強いチームになることは難しいと思っていました。

 ただし、一人だけ立派な体格で、中学生とは思えないほどのジャンプ力を持ったA君がいました。したがって、この年度のチームは、このA君の攻撃力に頼るしかありませんでした。勝つための作戦はただ一つ。「困ったら、Aに回せ」というものでした。

 A君は、その当時としては珍しく、バックアタックを打つことができる選手でしたので、とにかくセカンドボールを高く上げて、彼に決めてもらおうという、実に単純な作戦です。
 
 彼は、高く上がったボールをコート後方からも、切れの良いアタックで相手コートに沈め、見事に期待に応えてくれるのです。
 
 A君の活躍のおかげで、その年度のチームも、市内大会優勝という伝統を守ることができました。名実ともに、A君はチームにとってなくてはならない選手でした。
 
 ところが、彼は勉強が大の苦手で、教室ではじっとしていることがなかなかできませんでした。授業中には、何かにつけて教師から注意を受けることが多く、職員室では、
「A君の指導は難しい。注意しても、素直に聞かない。高校に行かないから勉強は必要ないと言っている」
といった報告がされるほどでした。いわゆる問題生徒だったのです。

 しかし、バレーボール部では、A君は自分がチームの大黒柱であると自覚しています。また、自分をそのような存在にしてくれた私への恩義を感じていたのでしょう。部内では、とても素直で意欲的な選手でした。

 私が大学教授になったときに、このA君がお祝い会を開いてくれました。A君は、
「私がバレーボール部員だったときに、先生はどのような作戦を立てていたかを覚えておられますか」
と尋ねました。
「勝つためには、君に頼るしかなかったので、『困ったら、Aに回せ』と言っていたね」
と応答したときに、土建業の社長をしているA君が誇らしげに名刺を見せてくれました。その名刺には、

「困ったら、Aに回してください」

と書かれてあったのです。感動で、体が震えたことを覚えています。教師冥利に尽きる言葉でした。

※写真は記事とは関係がありません。30数年追いかけ続けている野口芳宏先生と開催している「教育と笑いの会」からのワンショットです。
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【拙稿紹介】職員会議などの諸会議をスムーズに進行して時間を生み出す

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 昨年、ぎょうせいの隔月刊の中で連載をさせていただいた「教頭・副校長のための時間が増える!仕事のワザ」から、タイトルの拙稿を紹介します。

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 教頭・副校長として、様々な会議の企画や進行役を務めることがあるでしょう。今回は、その会議をより充実させたり、進行をスムーズに行ったりする技をお伝えします。

 職員会議の進行をスムーズにする技

 職員会議の議題はどのようにして決めているでしょうか。多くの学校は、次の5点から決定していると考えています。
1 昨年度同時期の職員会議での議題をもとに決定
2 運営委員会の話し合いをもとに決定
3 専門委員会などの校務分掌からの提案をもとに決定
4 事務部からの提案をもとに決定
5 校長・教頭の意向をもとに決定
 さて、職員会議の次第(議題一覧)作成に、時間をかけていませんか。GIGAスクール構想をより早く実現するために、教職員もICTを積極的に活用しましょう。

 例えば、校務支援システムの連絡掲示板に議題としたい事項をそれぞれの立場から書き込むと良いでしょう。書き込まれた議題を見て、このことも話し合っておきたいと、新たな議題が浮かぶこともあります。協議する順は最終的に決めればよいことです。まずは提案したい者が自身で書き込むというルールを作ると、次第作成の時間が省かれ、手間がなくなります。

 なお、議題提案の際に、協議に要したい時間も加えてもらうとよいでしょう。
・10月の行事予定ついて(10分)
・卒業証書授与式について(20分)
・10月から2月までの下校時刻について(10分)
というように、提案者に協議時間として必要と思う時間を記してもらうのです。議題が多くなれば、当然、全体時間が長くなります。勤務時間の関係で要望通りの時間を設定できないことは多々あります。会を進行する教頭・副校長が会議終了時刻から逆算して、それぞれの議題にかける時間を決め、それを次第に明記しておくことで、会の進行がよりスムーズになります。
 
 なお、時間を明記した以上、その時間は厳守すべきです。協議の中で予定した時間内で結論が出せない事柄も出てくることがあります。その際は、進行役の腕の見せ所です。「〇については運営委員会で結論を出すことでよいでしょうか」「□については担当の専門委員会で審議してもらうことにして、翌月の職員会議で提案していただくことでよいでしょうか」「△については校長先生に最終決定していただくことにします」などと、次のステップに移行する提案(空気を読みながら賛同を得られる提案を心掛ける)をして、次の議題に移ることが大切です。
 
 さらに職員会議提案はすべてデジタルで行うことにも挑戦するとよいでしょう。掲示板上に議題一覧が掲載されるわけですから、そこから各提案文書へのリンクをはり、議題をクリックすると文書が立ち上がってくることは容易にできるはずです。提案者も印刷・綴じ・配付の手間が省け、職員会議のデジタル化に賛同することでしょう。

PTA・地域会議の進行をスムーズにする技

 PTAや地域会議の進行は、教頭・副校長として神経を遣う業務の一つです。

 忘れてはならないのは、PTAや地域からの参加者は、時間の調整をしたり、仕事を休んだりして、それぞれが時間を生み出して学校に来ていただいていることです。教頭・副校長は勤務時間内で会議を行うことが多いので、失念しがちなのです。

 このことを踏まえると、PTAや地域会議の進行で心掛けるべきことが明確になります。参加者が「参加してよかった」と思うことです。単に報告だけの会議だったらどうでしょう。わざわざ学校に足を運ばなくても文書を送ってくれればよかったと思う方がいます。オンライン会議で十分だったと感じる方もいるはずです。

 このような気持ちを持っていただかないようにするためには、会議の中で、声を発してもらうことです。議題についての感想を述べるだけでも、参加者の意識は異なってきます。
「〇さん、昨年度と変更した箇所についてどう思われるでしょうか」
「□さん、地域でこのことについて耳にしたことはございますか」
「△さん、学校がこのようなことをしますと伝えると、保護者の皆さんはどう思われるでしょうか」
など、授業のように参加者を意図的指名します。そこで、参加者が答えやすい問いを発して、気軽に発言してもらいます。そのとき、「ありがとうございます」「なるほど。気づきませんでした」「大切な指摘です」などと、必ずお礼を述べることを忘れていけません。
 このことで、時間がなぜ生まれる技となるのかと疑問を持たれる方があるでしょう。経験上、大いに時間を生み出すことになると自信をもって言えます。

 会議を通して、PTA役員や地域役職者とコミュニケーションをとっておくと、「あの教頭・副校長なら伝えておいた方がよい」と思われるのでしょう。電話等で、「実は…ということがあるのだが、知っておられるか」などと情報を寄せていただけます。わざわざ伝えられる情報は貴重です。びっくりするような事柄もあって、事前対応ができて大事にならなかったということが幾度かありました。知らずしていれば、問題が発覚したときには、その対応にかなりの時間を割かなくてはならなかったと思ったことが何度もあるのです。コミュニケーションは時間を生み出すための直接的な手段ではありませんが、そのことで無駄な時間が省かれると、経験上、強く思います。

【拙稿紹介】日本教育新聞連載「校長塾」公開

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 平成25年3月4日から26回にわたって、日本教育新聞に連載した記事を後悔します。

 連載タイトルは「校長塾 経営力を高める」です。

 ありがたいことに好評で、当初は8回でしたが、26回まで続きました。

 ここをクリックしてお読みいただけましたら幸いです。

【拙稿紹介】「やりたいことをやるためのコツ」(月刊プリンシパルより)

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 かつて「月刊プリンシパル」(現在休刊)に「校長の裏ワザ」と題して連載を3年間させていただいていた。今回は、その中から「やりたいことをやるためのコツ」と題して掲載された原稿をお読みいただきたく思います。

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新型コロナウイルス感染防止疲れ

 すべての校長が新型コロナウイルス感染拡大防止のために、相当にお疲れだと思います。親しい校長から学校現場の現状を聞くと、4月に入っても休校が続き、校長は教育委員会主催の校長会議が緊急で行われたり、それを受けて自校の方針変更を決断したりと、一瞬たりとも神経が休まらないとのことでした。

 3月末の突然の休校では、学級担任は年度末処理などで忙殺されていましたが、新年度に入っての休校では、学級担任は仕事をしようにもやることがなく、休暇も取りやすく(中には自宅研修も可能な地区もあり)、管理職のみが忙しい状況で、こちらが労って欲しいとぼやいておられる方もありました。

やりたいことをやるためのコツ

 私が校長時代には、幸いにもこのような事態はありませんでしたので、今の状況にあてはめてはいけないと思いつつ、やりたいことをやるための裏ワザを提言させていただきます。

 校長時代には、企業の協力を得て、学校運営で積極的にICTを活用し、多くの視察を受ける学校になりました。もちろん私一人の力ではありません。教職員の力を借りて、先進的で他校に大いに参考にしてもらえる取組をする学校に変容させました。こうしたことから学校視察が増えたのです。

 訪問者からの質問で多く受けたのが、「なぜ、このようなことができたのですか」というものです。その質問の裏には、「我が校でやろうと思っても、おそらく教育委員会が認めてくれないだろう」とか、校長会で諮ると「他校のことも考えてほしいと言われそうだ」といった考えが推測できた場合は、次のように助言しました。

「教育委員会や校長会に相談しなければいい。報告しなければいい」

 当然びっくりされます。しかし、校長として学校運営を任されているのですから、最後は自分が責任をとればいいのです。教育委員会から、これまでの教員経験を踏まえた上で、校長職を命じられているのですから、自信をもって判断し、動けばいいのです。教育委員会や校長会に相談をすれば、全体のバランスを考えるでしょうから、「あなたの学校だけを認めるわけにはいかない」という指示に収まりがちなのです。

あなたの学校だけでできることは困るという指示

 この4月に、管理職から、次のようなことがあって困りましたと聞きました。このような事態となり、子どもたちのことを考えて、小規模校のよさを生かした教育活動をしようと考えたそうです。ところが、教育委員会から「こういう事態だからこそ、どの学校も共通行動をしてほしい。子どもの数が少ない学校だからできるような活動は、謹んでいただきたい」という指示があったそうです。

 学校運営はその学校の実態に応じてすべきものです。他校とのバランスを取ることを第一にすべきものではありません。校長が良いと思ったことは、躊躇することなくやればよい、相談している時間があれば、すぐに実行すべきだと改めて思いました。

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