令和5年度前期授業 学生評価

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 令和5年度前期授業の学生評価が届きました。

 自分が一番力をいれている「学生と双方向の授業が展開されていたか」という項目は、「非常にそう思う」が88%、「どちらかというとそう思う」が9%で、合わせて97%の学生が好評価をしてくれました。後期へのファイトも湧きます。

第11回教育立志会のお知らせ

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 8月19日、20日は第11回教育立志会に登壇します。お近くの方、ぜひご参加ください。

自己調整を促す指導技術大全に拙稿掲載

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 2023年9月号の「授業力&学級経営力」に拙稿「きく技術 言葉にならない発言まで捉える」が掲載された。大学人となって、360本目の記念すべき原稿となった。大学人になって9年目。1年間に40本ほどずつ、どこかで拙稿が掲載されたことになる。機会を与えていただけた皆さんに感謝。

 さて、この号の編集後記に注目した。矢口郁雄さんの文章だ。心動いたので、矢口さんに次の感想を送った。

 最近、あちこちで「自ら学習を調整する力」が必要だとの主張をよく目にします。もっともだと思いながら、では、教師はその実現に向けて、どうすればよいか?と考えてもいました。こうした中、9月号の「自己調整」に関わる「指導技術」の特集はまさに的を射たもので、矢口さんが「編集後記」で示された考えに強く同感します。「指導技術」はあって当然だと思います。

 これに対して、次の返信をいただいた。

 「子ども主体」「自己調整」「自由進度学習」といった言葉が,昨今“マジックワード”化しつつあるように感じられ,その一因を教育書や教育雑誌がつくっているとも感じられるため,今回は,教師からの視点というところに拘りたいと考えました。

 長年編集に関わっておらえる方の感覚に「なるほど!」と思う返信だったので、紹介する。
 

私が行った授業への助言(安城市立安城東部小学校教務主任から)

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 7月31日、安城市立安城東部小学校で秋の研究発表会での授業案について、学年ごとに相談を受けて助言をしました。その内容を教務主任が以下のようにまとめてくれました。どの学校にも大いに参考になると思いますので、ここで紹介します。

○1年生
1年○組だけの宝箱を作っていこう
 →特別なものをみんなで作っていくことが、意欲付けになる
  それぞれの宝物のうち、「○組の」とするために、みんなが納得するものを
  厳選していく
  →そのために、1年生になりにそれがいい理由を言えるといい
   五感を大切にした、宝物のよさ、理由
   手ざわり、色、形 写真よりも本物を見せたい
   「やっぱり本物がいいって思ったんだね、すごいね。」
   →言えたことを価値付けしていく→日々の授業の中で、見方・考え方を育てる

○2年生
町ではたらく人の「すてき」とはどういうことか
 子どもの中のイメージはどうとらえているか
 →本時は、「心の面にしぼって」考えるようにしてもいい 働く上でのすてき
ワールドカフェ方式を取り入れてみてはどうか
 →子どもたちそれぞれが喜んで活動する
  →各グループで聞いたことから、「にているところ」(共通項)を出させる
   焦点化する
   →その際、つぶやき板書の手法をとるとよい
    「○○のグループで、「笑顔」ってキーワードが出ていたよね、
     そこから話し合いを始めよう」
その本時に至るまでのところで、働く人の心の面に目を向けさせる
 →1回目の町探検の後に、疑問をたくさん出させる
  →2回目の町探検で、「こころの中まで探検してこよう」と、
   目的意識をもたせる

○3年生
お年寄りにとってもっと楽しい活動にするために
 →子どもたちと、おじいさんおばあさんとの関係だけよりも、
  老人ホームで働く人の工夫を取り入れるとよい
  →働く人の工夫には、こういう意味があるんじゃないか
   老人ホームで働くプロの人がどうかかわっているのかを知ること、
   プロからの学び
   それがおじいさんおばあさんがよろこんでもらえることにつながる
  (直接聞きに行く、または、動画で教えてもらう
  (その施設で働く人の中に保護者あり、協力を仰ぐ))
プロに聞く=学び方を学ぶことにつながる

○4年生
クラスの中でSDGs活動をしてみた際の、困りごとを解決するためのアイデア
 →子どもたちの活動に外部からの刺激を与える
  ・他の学校の取り組みを参考にする
   NHKドスルコスル 岡崎市の学校 節電への取り組み
  ・他の企業ではどう取り組んでいるか 地域の企業は
  ・外部のプロを呼ぶ(ただし、打合せをしっかりする必要がある
   (こちらの意図を明確に))

○5年生
板書の工夫
 →思考ツールの活用 それを頭に思い描きながら、黒板に構成していく
  何を明らかにしていくか
単元のテーマと、各クラスの授業がつながっているか、常に考えながら取り組む

作ったお米を販売 たくさんの人が買いたくなるような工夫
 →子どもたちから出た意見の優先順位を考えるようにするとよい 最高のアイデア
  →「予備調査」をして、「外部からの刺激」を与える
   ・ポスターの効果は?ホームページはどんなものがよいか?
   ・一度外部にミニ調査をしてみる
    ポスター案数案を家に持ち帰り、どれが一番いいか家族に聞いてみる
   ・地域のコンビニに、たくさん買ってもらうための工夫を聞きに行く

未来の米づくりがこうなるといいいな→子どもの中に、応援したい、危機感を高める
 →NHKドスルコスル 福岡県みづままち たまねぎ農家の取り組みを参考にして
  →その実践の中で、先生たちはどんなしかけをしてきたか 分析する

○6年生
多様性を考える、認め合う授業
 「多世代交流型」とは「幼児から高齢者まで」ということを先に子どもに示す
 事前アンケートで、お母さん方などに意見を聞いておく

外部の人と連携を図る 刺激を 
 →多世代交流型コミュニティに関わっている、運営している方に聞く
  市役所の方、社会福祉協議会 多世代を集めるためのインタビュー
  →どんな問題点がありますか
   多世代交流をやり遂げた人が語る

○特別支援
伝え合う=言葉、話すでなくても、絵を描いて、指をさして、など多様性を認める
 →相手に応じて伝え方が違ってくる 子どもがアクティブに動く
  →子ども同士をつなぐことを意識する 日頃からつないでおく
   誰かとつながるための経験を積ませていく 卒業した後、将来を見据えて
   →「言い伝え合いをしているね」いい場面を動画にとって見せる どう思う?
 価値付ける
  その子なりに自分の道具としてICT活用

場面を変えて、体を使って実践
 →伝え合いの場 ゆさぶり 失敗したっていい 認める
  失敗から学ぶ ドラマ性がある

○総括
 単元は、子どもの様子を見て、実態に合わせて変わっていくもの
 地域とつながっているので、地域を積極的に活用していく
 外部の刺激を与える 市役所、企業、お店
 事前のヒアリングを大切に 「予備調査」 ミニ調査の手法

 当日、担任がにこやかに見守る中、子どもたちが話し合う
 担任が価値付ける 出るときは出る
 「こんな授業がしたい」という先生の思いを日々子どもたちに伝える
 子どもが子どもに向かって話をする  先生に向かってでは×
 →「こんなすごいシャボン玉を作ったよ」「それ、どうやったの?」
   自然と子ども同士会話が深まっていく

 ある学校2年生で 「5Lの水をはかります。1Lを5回はかるのはやらないよ。」
  子どもたちのつぶやき「むずかしいよね。」「大変だよね。」
  子ども「今やったことを使うってことだよね。」
  → 子ども「すごいいいことを言っているよね。」
   → 子ども「これは、経験を生かすってことだよね。」
    →普段から先生が価値付けをしていると、
     その言葉が子どもの口からも出てくる

愛知教育大学附属名古屋中学校同窓会報に寄せて

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 2020年10月15日に発行された愛知教育大学附属名古屋中学校同窓会報には、「附中が授業づくりの面白さと深さを教えてくれた」と題して寄稿しました。

 今の私があるのは、まさに附属中の生徒に鍛えられたからだと言っても過言ではありません。ここをクリックしてぜひ全文をお読みください

発刊「スクールリーダーの“刺さる”言葉 」

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 「スクールリーダーの“刺さる”言葉 教職員,子どもの心を動かす55のフレーズ」(明治図書、単著)を発刊することができました。
 
 私が、ここぞという場面で教職員や子どもたちに発してきた心を動かす、スクールリーダーのフレーズの集大成本です。お手元においていただいたその日から活用できるフレーズばかりです。皆様、ぜひどうぞ。

【議事録発信】学級経営の困った!を一人で抱え込まないで

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 2021年からオンラインで「学級経営の困ったを一人で抱えないで」を開催しています。

 参加者から「困った」を提示してもらい、それについてアドバイザー(現在は4名)が助言をする会です。

 毎回、その議事録をアップしています。6月8日に開催した会の議事録のアップが完了しましたのでお伝えします。

 今回の「困った」は、「今年度から中学校教員としてなったが、なかなか授業が上手くいかずシーンとした雰囲気になってしまう」「学校方針『ハンドサインを使って全員参加の授業を目指そう』は変えたいという同学年の先生と、学校方針に従うべきと考える(自分は方針を全面賛成はしていない)ところもあって、もやもやしている」の2点でした。

PR【協働的な学びを創造する学級経営講座】

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【協働的な学びを創造する学級経営講座】
 面白く楽しい協働的な学びができる学級は心理的安全性が高い学級であることは欠かせない。その実例とそのための手立てをお伝えします。
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1 期日 6月18日(日)
2 時間 20時〜21時半
3 内容
(1)開会、講師紹介
(2)講演:協働的な学びは心理的安全性が高い学級づくりから
   講師:玉置崇先生(岐阜聖徳学園大学教授)
(3)Breakoutディスカッション
(4)質疑応答・全体シェア
(5)閉会・Reflectionフォーム送信
4 講師紹介
玉置崇先生  小・中学校教諭、教頭、校長、教育事務所長を経て2015年から岐阜聖徳学園大学教授
5 参加申込
参加ご希望の方は、下記URLから参加申込フォームを送信してください。
https://forms.gle/sDk8QMaQUFPScFBw9

【ぜひご覧を】学級経営の困った!を一人で抱え込まないで議事録

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 5月18日(木)19時30分から21時30分まで、第15回「学級経営の困った!を一人で抱え込まないで」を開催しました。

 議事録をさっそくアップしました。ぜひご覧ください。大いに参考になると思います。

 今回の「困った!」は以下のとおりです。
□ 現在、教育界で存在する困りごと
➀ 【若い教師が教師の魅力や喜びを味わう前に辞めてしまう先生が多くいる現状を踏まえ、どうしていくべきか】

□ 教員6年目で学年主任の先生の困りごと
➁ 【同じ学年を持つ3年目の女性の先生のプライドが高いため、困ったということを気軽に出してほしい。学年主任としてどのように声掛けをすればよいか】

□ 教員5年目で学年主任の先生の困りごと
➂ 【同じ学年を持つ10歳年上の先生に、その先生の学級の緩さを一緒に何とかしたいと持ち掛けたいがどう話せばよいか】


 「学級経営の困った!を一人で抱え込まないで」のサイト全体は、ここをクリックしてご覧ください。

心の相談員は赤髪の似顔絵師(1999年5月10日朝日新聞)

 24年前に文部科学省の委託で始まった「心の教室相談員制度」。

 校長から「まったく先生らしくない芸人みたいな相談員がいい」という指令を受けて(笑)、私が探し出して来ていただいたのが、赤毛の似顔絵師の横井あおいさん(当時の名前)。

 校内外に大反響を呼びました。このように取材も入りました。
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令和5年度教師力アップセミナーのご案内

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 私が教頭時代に始めた教師力アップセミナーは、今年度で22年目に入りました。私の思いを多くの後輩やゼミ生が受け取ってくれ、こんなに長きにもわたって企画・運営をしていてくれます。今年度もどうぞよろしくお願いします。

 第1回目は、5月13日(土)10時〜12時(対面)、「GIGAスクール構想を意識したこれからの社会科授業づくり」と題して、佐藤正寿先生(東北学院大学文学部教育学科教授)に来ていただきます。

 詳しい年間内容は、ここをクリックしてご覧ください

校長塾経営力を高める最重要ポイントでイチオシされる

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 日本教育新聞2023年4月10日号で、過去20年以上の連載記事の中から特にお勧めしたい記事紹介がありました。

 「校長塾 経理力を高める最重要ポイント」の連載で、特に人気が高かったのは岐阜聖徳学園大学教授の玉置崇さんの原稿と書いてありました。感激しています!

 ちなみに購読者は、日本教育新聞社のデータベースから、この連載を読んでいただけます。

拙著から紹介【チームリーダーの仕事術】(明治図書)

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 今回は、「主任から校長まで学校を元気にする チームリーダーの仕事術」(明治図書)から、「気持ちよく働くことができる学校」を紹介します。この本、7刷目のロングセラーになっています。

2 気持ちよく働くことができる学校

 人が「気持ちがよい」と感じるときは、どのような場合だろうか。学校組織であるために、すべてが自分の思うようにはならないことは、だれもが承知している。しかし思うようにならなくても気持ちよく働ける学校と、思うようにならないので気持ちよく働けない学校がある。

 その違いはどこから生じるのか。リーダーの振る舞いが多分に影響していると考えている。その職員の気持ちに寄り添い、納得できる道筋を示し、仕事を進めているかどうかで、心情的な違いを生み出すと考えている。気持ちに寄り添う一言、パフォーマンスを上げるための仕事の段取りなど、気持ちを左右する要素は様々である。

 教頭職で会った時に、その当時の校長から、正直に言うと、納得できない依頼を受けたことがあった。それは「自分の代わりに原稿を書いてくれ」というものだ。もちろん、その原稿は校長名で出される。忙しさを比べたら、間違いなく教頭である自分の方だ。しかし、上司からの依頼であり、勉強の場を与えてもらったと気持ちを押さえて、徹夜で原稿を書きあげて校長のところへ持っていった。もちろん、大いに褒めてもらおうという気持ちを込めての校長室訪問だ。

 その校長は手渡した原稿にじっくりと目を通した後、こちらに目を向けて「あなたは、なぜこんなにも私の気持ちがわかるのだ」と言い放った。思わず「ありがとうございます」と頭を下げて、校長室を出てきた。

 しばらくして気づいた。なぜ自分がお礼を言ったのだ。言うべきは校長だ。しかし、「なぜこんなにも私の気持ちがわかる」という一言で、すべてを許すことができた。リーダーの一言は大きい。校長となった時には、この言葉を吐きたいと考えているが、なかなかそのチャンスはない。

ライブ講演「教師になるための道」玉置崇 教授 / 岐阜聖徳学園大学WEBオープンキャンパス

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 本学オープンキャンパスでの私の模擬授業が動画でご覧いただけます。2年前の映像です。冒頭の軽い雑談から楽しんでいただけます。40分ほどの動画です。

【お知らせ】2023年4月1日以降の前年度記事(メッセージ)の表示について

 2023年度が始まりました。いつも玉置研究室のホームページを応援していただき、ありがとうございます。

 今年度もゼミ生らと玉置ゼミ生や玉置の教育活動を随時発信していきたいと思います。

 なお、2022年度(令和4年度)やそれ以前に掲載した記事はホームページ左下の◇過去の記事「例 2022年度」メニューをクリックすると閲覧が可能となっております。

 またホームページ右上のカレンダーを操作することでも、過去の記事をご覧いただくこともできますので、ぜひご利用ください。(玉置)

※ 写真は卒業論文発表会後の7・8・9期生交流会での写真です。
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学校行事
3/25 子ども理解活動1 概要説明会(教務課オリエンテーション内)

教育資料

一人で抱え込まないで

卒業論文

子ども理解活動リスト