卒業アルバムの中に入れておきました。卒業式の校長式辞の要約です。大事にとっておいてくれると、うれしいです。

　やわらかな日ざしが降り注ぐ校庭の木々にも、春の訪れが間近に感じられる季節となりました。３９名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。新型コロナウイルス感染症の流行により、皆さんと先生たちだけによる卒業式となりました。６年間の総まとめである、この卒業式での皆さんの立派な姿を、先生たちは、お家の人や１〜５年生の分まで、しっかりと心に刻んでおきます。皆さんは、お家の人に、感謝の言葉を添えて、卒業式の様子を伝えてください。

　さて、皆さんへ、最後の言葉を贈ります。もちろん、いつもの言葉、「ＡＢＣＤの原則」、「二つのあ」です。
Ａ　当たり前のことを
Ｂ　ばかにしないで
Ｃ　ちゃんとやれる人こそ
Ｄ　できる人）
「二つのあ」
　あいさつ　　ありがとう

　この「ＡＢＣＤの原則」は、凡事徹底という四字熟語を分かりやすくした言葉です。
「凡事」とは、簡単なこと、小さくて地味なこと、目立たないことなどの、当たり前のことです。しかし、この「凡事」、当たり前のことが、なかなかできていないのが現状です。だからこそ、当たり前のことを、当たり前にやる。それをやってやって、やり抜く。ずっと、ずっと継続してやり通す。当たり前を徹底的にやって、やり抜いた時、それは、誰もまねできない立派なこととなるのです。凡事徹底とは、こういうことなのです。　当たり前の第一歩は、「二つのあ」、「あいさつ」と「ありがとう」を進んで言うことです。魔法の言葉「あいさつ」と「ありがとう」を言うと、人を元気にできます。人と仲よくできます。さらに、新しい発見や出会いがあって幸せになります。「ＡＢＣＤの原則」「二つのあ」、知っているだけではなく、行動できる人になってください。

　卒業生の皆さん、皆さんが、この令和の時代で、大いに活躍することを心より祈念いたしまして、式辞といたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　令和２年３月１９日
　　　　　　　　　　　　　　　　　知多市立南粕谷小学校長　池田 達哉

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